ご存じない方は、今、知りましたので、急いで観るように。
2022年のベストが早くも登場です。
「地球外少年少女」(Extra-Terrestrial Boys & Girls) 監督 磯光雄 脚本 磯光雄 原作 磯光雄 |
ちなみにこの作品、本当は劇場用ではなく、全6話の作品です。
地上波やBSでは今のところ放送予定がなく、NETFLIXが独占配信しています。
それと同時に劇場で、前・後編の2回に分けて公開されました。
管理人は劇場まで足を運べなかったので、この作品を見るためだけにNETFLIXに昨日加入しました。
全然後悔していません。いや、もう元は取った気がしています。
作品のあらすじは、こんなかんじ。
「舞台は、インターネットも、コンビニもある「2045年の宇宙」。日本の商業ステーション「あんしん」で、少年少女たちは大きな災害に見舞われる。大人とはぐれ、ネットや酸素供給が途絶した「あんしん」から、自力での脱出を目指す子供たち。ときに仲間の、ときにAIの力を借り、生きるための行動を採る彼らは、史上最高知能AIが語った恐るべき予言の「真意」にたどり着く。
絶体絶命の状況下で、子どもたちは何に触れ、何に悩み、何を選択するのか――。」
「電脳コイル」もそうでしたが、磯光雄監督の描く近未来の映像は、既知と未知がうまくミックスされて、違和感は無いのにとても刺激的です。今回は「宇宙」が舞台なので、アニメでは描写の難しい「低重力」(火星や月面の重力が人工的に再現されています)などがしっかり表現されています。王道のジュブナイルSFなので、できれば少年少女に観てもらいたいのですが、どうも年齢の高い層に人気が出ているようです。
できればあまり余分な情報を見聞きしない状態で鑑賞していただきたい作品です。
それもできるだけ大きな画面で。
SFや宇宙開発、コンピュータやAIなどに興味が無い方は、最初は戸惑うかもしれませんが、「未来を体験する」映画だと思って最後までおつきあいください。
作中ではAIのシンギュラリティが描かれますが(そのために時代設定が2045年なのです)、「知性とは何か」「人類と人間は同義か」「未来は予測可能か」といった問題が提示され、「え、子供向けじゃないの」と慌てる方もいるかと思います。そういう方は「電脳コイル」もご覧ください。
ジュブナイルだからといって、大人の鑑賞に耐えられないわけがない。
むしろ逆なのです。
大人の鑑賞に耐えられない作品を、どうして子供たちに見せられるのか。
宇宙SFが好きな人と、そうでない人へ。貴方のために未来を見透す。
【このカテゴリーの最新記事】