管理人は最近はあまり熱心にアニメを追っかけてはいないのですが、今期ダントツなのはやはり「平家物語」です。
フジテレビ系列で1月から放送されています。
原作は古川日出男訳の「平家物語」。
スタッフが超豪華。
監督 が山田尚子、シリーズ構成と脚本が吉田玲子、キャラクターデザインが高野文子!(原案)
アニメーション制作はサイエンスSARUです。
山田監督は京都アニメーションから独立したそうですね。
今後の活躍がますます期待される方です。
この「平家物語」、アニメ化にあたり、すっごいアイディアをぶち込んできました。
架空のキャラクタである「びわ」という少女を登場させ、彼女の視点からこの物語を俯瞰させようというアイディアです。すげえ。天才かよ。
もともとが琵琶法師たちによって語り継がれてきた物語なので、その琵琶法師である「びわ」に語らせるというわけです。
さらにすごいのは、この少女「びわ」のキャラクタデザイン。
ここ数年でいちばん優れている。高野文子、おそるべし。
「平家物語」に登場する「びわ」 琵琶法師の父親を平家の武士に殺される。 未来(さき)を視る眼を持つ。 |
「びわ」のデザインで特に優れているのは、眼の形です。
マンガやアニメでは、テンプレートな眼の描き方が決まっているのですが、「びわ」の眼はちょっと違う。
管理人は、この独特なフォルムについてあれこれ考えていたところ、ツイッターで謎を解いていた人がすでにいたので驚きました。
「びわ」の眼のデザインは、文字通り「琵琶」の形をモチーフにしているのです。
うわ、そうか。確かに。すっげ。高野文子、天才かよ。
という具合に、馬鹿みたいにはしゃいでおりました。
お判りでしょうか。
目じりの丸くカーブした部分が「琵琶」のお尻です。
この子のデザインが出来た時点で、もうこの作品は勝利したも同然です。
作画や美術もものすごく丁寧で、脚本や演出についてはもはや言うまでもありません。
だって山田尚子監督と吉田玲子さんの脚本ですから。地上最強のコンビでしょう。
管理人は、この二人になら「僕の心のヤバイやつ」というマンガのアニメ化をお任せできると、ずっと思い続けているのですが、「平家物語」の次のお仕事はもう決まっているのでしょうか。
秋田書店は1億円持って、はやく二人のところへあいさつに行くように。
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