ネットや若者のスラングであるチル(chill)・・・「のんびり」「まったり」「癒やし」など心身のリラックスした状態を表す言葉、から来ているわけではないのです。
そんなチル子さんですが、家猫に昇格してからは、誰よりも早くエサ場に来て、誰よりも遅くエサ場に残ります。なんというか、メシを食べることへの執念がスゴイです。そのせいか、わずか1年程でどの猫よりもデカくなり、現在家庭内デカ猫暫定1位です。歴代の1位はオス猫の「しぃ」さんだったのですが、最近は遠くから見るとどっちの個体か識別困難です。
さらに、暴食が原因なのか不明ですが、チル子さんはこのところお腹がパンパンです。
もしかして腹水が溜まっているのではないかと心配になり、某日、近所の獣医さんに連れてゆきました。
診察は10分ぐらいで終わりました。先生曰く「お腹に溜まっているのは水ではなくガスです」とのこと。
腹水が溜まったお腹は、叩くと水風船みたいにボヨンボヨンしますが、チル子さんの場合は空気を入れすぎた風船みたいにポンポンと弾むような音がします。
とくに治療薬などはなかったので、しばらく経過観察です。
腹部のマッサージなどをするとガスが抜けるようですが、これはお互いの信頼が必要です。
今回、獣医へ連れていく際に、猫用のキャリーケースを見せたら、猛烈な拒否反応を示しました。
以前、獣医で大量に抜歯する大手術をしており、そのときのトラウマがよみがえったようです。
チル子を捕まえてキャリーに入れようとした配偶者は、爪で腕や肩に穴が開くほどの傷を負いました。
管理人はチル子が油断したすきにサクッと捕獲してキャリーに押し込み、病院へ連行したのですが、帰宅してからは完全に嫌われています。
目を合わさない。近づくと逃げる。寝るときはどこかで隠れて寝る。
ご飯だけは食べに来ますが、あとはノラネコに逆戻りです。
確かに、いきなり拉致されて、診察台の上で肛門に温度計を挿されるのは、人間でもイヤかも。
チル子さんの人間不信はしばらく続くと思われます。
廊下の隅で引きこもるチル子さん。 「もう誰も愛さない」 その瞳は悲しみと怒りで光をうしなっていた。 |
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