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posted by fanblog

2015年05月31日

近年特にスタンダードになりつつある AUGMENT その向かって行く先とは?

ここ数年ジャズのハーモニーがAugment系のサウンドが一つの流行りになりつつあると私は感じています。

ブラッドメルドー、カートローゼンウィンケル、クリスポッター等
様々なアーティストが、ハーモニーの中心というか
新しい響きとしてAugmentをうまく消化したサウンドが近年流行りだしているように思うのです。

この流れはもちろん結構前からあったとは思うのですが、、、

マイクモレノやカートローゼンウィンケルなんかのハーモニーセンスも
現代的かつ多種多様で様々なドロップヴォイシングやギターならでは!な解釈により、常に進化しているのを感じます。



ですがこの響きは、多分ジャズ初心者や一般のリスナーにはどう聴こえているのか?
やはりサウンドとしてはかなり『危ない』サウンドだったりするみたいですね。

それによくこれも勘違いしやすいですが、例えば
C 7Augment+5 と
C 7♭13th
の和声としての機能や向かう先(スケールやテンション等)は全く違うと思います。

裏と表のような関係ですが、意図しているコトが違います。

この違いが明確になると、ソロを演奏する上でも非常に説得力のある演奏になると思います。


そんな新しいハーモニーを常に追求している彼らですが
やはり常にそのようなアプローチで演奏しているわけではないですよね。

やはり一番の旨味は『対比』にあると思います。

苦いものを食べれば甘いものが引きたつ

このバランス感覚がやはりとても優れているのでしょう。
なかなか真似しようとしてもできるものではありませんよね。

しかし、そんな彼らの『苦味』は難しくても
『甘み』の部分は意外なほどにシンプルに構成されている場合が殆ど。

主にペンタトニックに♭5や9th など盛り込んで、途中途中で『苦味』のあるフレーズに転化したりなど
ブラッドメルドーがやはりこの辺の対比、コントラストでは一歩抜きん出ている気がします。

あくまで個人的な見解ですが。。

そんな現代ジャズの語法にすらなってきていると感じるこのサウンド。

しかしそれは、実はコントラストから繰り出されるストーリーや非常に細かい起承転結です
そんなことを意識して聴くとまた違った楽しみが見えて、聴こえてくるのでは?













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ー日々響き徒然ー音楽家ー@hisaki
ジャズの話題や実際の演奏についてや楽器関係、エフェクターなどで主に更新していきます。たまにゲームなども。Logic Pro Xとsamplitudeのヘヴィーユーザーでもあります。
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