おはようございます。あるへです。
本日はこちら「キングダムハーツ ドリーム ドロップ ディスタンス HD」、通称キンハー3Dのレビューです。もとはNintendo DS作品のようですね。Kingdom Hearts HD 2.8 ファイナルチャプタープロローグに収録された作品の一つになります。
まず初めに言わせてくれ。
ラグもバグもまったくない超快適なゲーム環境で、ぴょんぴょん飛び上がって炸裂するダイナミックなアクションがすっごい楽しかったです(笑) なんでかってのは、まぁ、一個前の記事で……。
フリーフローアクションという本作独自の新システムは、使いこなせると強力かつ便利で楽しいのですが、これがこういうものだと受け入れるまではちょっと画面酔いに注意ですね。マップの広さやカメラワークが昔懐かしKH1のような感じで、狭くて立体的なくせにカメラがキャラに近く、そしてかなり高速で動きます。そしてそこにフリーフローアクションによってカメラが強制的に追従してくるのでいやもうぐりんぐりんですよ、ぐりんぐりん。
自分で制御しようとせずカメラの動くに任せて、特に戦闘中は画面ではなく右上のミニマップに注目して動かすと、楽しさを阻害されずに済みます。
さてこのフリーフローアクションですが、特定のマップオブジェクトにドッヂで接触すると発動する高速アクションです。例えば電柱に体当たりすれば、その柱を軸にソラがぐるぐる回って、周囲の敵を引き込みます。その状態でジャンプや攻撃ボタンを押せば強力な専用スキルを発動し、単純に殴ったりCoMやBBSでお馴染みのコマンド技を振るよりもはるかに強力で広範囲な攻撃をノーコストで放つことができるんですね。
これが非常に爽快で、難易度プラウドであろうとも、基本的に近くの壁を蹴って飛び上がってからのグランドスラムで9割方の戦闘は片付いてしまいます。
これが、戦闘バランス大味と見るか爽快と見るか、評価は分かれそうですけどね。フリーフローアクションが思った以上に強力なので、コマンドはほぼコレクション。過去作で猛威を振るったメガフレアなども、依然強力ですけど、入手はどうしても後半になるし、やはりボスともなると立ち止まって悠長にスキル発動してる暇も無いので。あ、そう、たぶん本作には「無敵」という概念がないか、非常に弱く設定されている気がします。そのためなおさら、大きく派手に動くフリーフローアクションの使い勝手が増してるんですよね。
半分ポケモンみたいな「スピリット」のシステムも、ちょっとダルイなとは思いつつも、悪いものではなかったです。前述の通り本作の戦闘関連は全てフリーフローで片付いてしまうので、強力なスピリットを誕生させるために素材集めに奔走したり、強力なコマンドを揃えるためにスピリットの育成に心血を注いだり、そもそも戦力としてきちんと育てたりと、そうしなければきつくてクリアできないといった、ストーリー攻略のための足かせにならないのが非常にカジュアルで良かったです。
逆に言えば、本作を気に入り、本作のために時間を使おうと決めたプレイヤーにしてみれば、どんなスピリットを連れて行こうが、どう育てようが、攻略に大して影響がないというのは寂しいものかもしれません。
いずれにせよ実績コンプするならスピリットにも愛情を注がなければなりませんが。
ストーリーに関しては、んー、どうなんでしょうね。
渾身の作品KH3に向け、広げた風呂敷を畳みだしたのは悪くないのですが、あれもこれも、KH1から追ってきたあらゆるイベントが、実は真の黒幕の計算通りってのはちょっとなぁ。最強の敵ってのを演出したいんでしょうけど、それやられるとなんか、一緒になってわくわくどきどきしてきた自分(プレイヤー)が馬鹿みたいというか、やってきたことの意味が薄くなる気がして素直に熱くなれないんですよね。大人の階段登っちゃったかな(笑)
でも、新しい意外な仲間の登場とかだんだんと役者が揃いつつあり、やはり山場に向けての盛り上がりの熱なんかは感じられて、3が楽しみになったりはしてます。
可もなく不可もなく。
ただ、ナンバリングタイトルではないくせに、こうしてどの作品も終盤に二転三転して次へつながっていくので、まじで123とだけ遊んでるとちんぷんかんぷんですよね。今でこそXbox一つでここまで遊べますが、当時だとあらゆるハードを揃えなきゃならないのは相当なハードルですよ。よく失敗せずここまで続いたもんだ。