無料メルマガ「マーフィーの最強FX投資法を伝授」 2008-10-12
このドル安円高の時代にあっても、円金利は今ほどでなくても他の外貨の金利に比べるとやはり低金利だったのです。
ちなみに、当時高金利の代表と言われた英ポンドは決して強い通貨ではありませんでした。
そもそも、弱い通貨ほど金利が高い、強い通貨ほど金利が低いというのが、経済ロジックの常識であったわけです。
そもそも、一国の通貨の金利が高いということは、その国の通貨が弱いがゆえに金利を高くしているということであり、昔から自国通貨防衛の為に、金利を高く設定するということは、歴史が示す通り常識でもあったのです。
通貨の長い歴史の中で、2000年以降のように、高い金利の通貨が継続的に強くなる相場展開というのは長い通貨の歴史の中ではむしろ例外的でもあったとも言えましょう。
2007年以降の世界的信用収縮がリスク許容度を減退させ、それまで比較的人気があった円キャリートレードの手仕舞いが現在の円高に繋がっているという解説はあまりにも一面的かもしれません。
より直接的な解釈として、ドルの資金調達に困難をきたした金融機関や投資家が自国通貨を売って米ドルを買うことで資金調達を図らざるを得なくなったというのが、現実を示していると言えましょう。
ユーロ円、ポンド円、豪ドル円相場等々クロス円相場の下落というのは、要するに欧州通貨やオセアニア通貨に対する米ドル高がもたらしたものです。