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2020年03月31日
海外ドラマ メディチ シーズン3 評価と解説
皆さんおはようございます。今回もフィクションドラマ 「メディチ」(英国・イタリア合作)のサードシーズンの評価と解説を自分なりにまとめてみようと思います。シーズン3は今現在は日本では未公開、また一部ネタバレの可能性もありますので、嫌な方はスルーをお願いします。そして、以下に書いてある内容はあくまでも私個人の意見として読んで頂きます様お願いいたします。
*フィクションドラマ「メディチ」についての過去記事こちらのカテゴリーから見ることが出来ます。
〜メディチ シーズン3-ネル・ノーメ・デッラ・ファミリア〜
サブタイトル Nel nome della famigliaは、「家名にかけて」とか「メディチ家の名のもとに」などの意味になります。
英語では Medici: Power and Beauty 直訳すると「力と美」という意味ですからサブタイトルはイタリア語と全く違う意味が与えられています。
私は英語圏に住んでいないせいかサブタイトルの直接の意味とシーズン3の内容を比べても正直言ってあまりピンとこないのですが、芸術のパトロンのイメージが非常に強いメディチ家にふさわしいと考慮された故のネーミングなのでしょうか?
<主人公と主な登場人物達>
主人公はシーズン2と同じ主人公ロレンツォ・イル・マニフィコ (ロレンツォ・デ・メディチ)で、
主な登場人物は妻のクラリーチェ・オルシーニや、ロレンツォのかつての思い人ルクレツィア・ドナーティなど他諸々シーズン2と同様の登場人物、また一部人物が同じでも俳優の入れ替わりがあり(例 シクトゥス4世教皇等)、その他にも新しい登場人物やまったくの架空の登場人物、また回想シーンとして亡き弟のジュリアーノ・デ・メディチの出演もあります。
全部紹介しきれないので、ほんの一部だけピックアップします。
神父 ジローラモ・サボナローラ Girolamo Savonarola (Francesco Montanari)
ロレンツォ夫妻とも交流があったが、のちにメディチ家に対する痛烈な批判をするようになる。
(左から)
イッポーリタ・マリーア・スフォルツァ Ippolita Maria Sforza (Gaia Weiss)
ナポリ王フェッランテ Ferdinando I Ferrante di Napoli (Ray Stevenson)
ナポリ国王子 エンリコ・ダラゴーナ Enrico d'Aragona (Daniele La Leggia)
イッポーリタはフェッランテの息子アルフォンソ2世(王の命令で教皇軍と共にフィレンツェに攻撃を仕掛けている張本人)の妻で、以前、アルフォンソとの結婚前にフィレンツェに滞在したことがありロレンツォとは面識があり、フィクションの中ではロレンツォとはお互いに特別な感情を匂わせるような演出があります。
<解説と評価>
ストーリーはシーズン2の最後に起こったパッツィ家の陰謀事件後からのお話です。
教皇はロレンツォとフィレンツェに対して破門宣告を告げ、教皇庁はナポリ王国と同盟を組んでフィレンツェと戦争を始めることとなります。
フィレンツェ共和国攻防戦中にフィレンツェ側の傭兵隊長が教皇軍から買収されてしまい、やがてフィレンツェは窮地に立たされます。
(*1〜3の全シーズン共通で歴史上の人物名や場所などを使ったフィクションドラマなので全体的に史実と混ぜて話が進みます。例えばドラマの中でフィレンツェ側の傭兵隊長グィスカルディという人物や彼が買収されてしまう話等は史実と異なりフィクションであると私は推定します。とはいうもののいわゆる史実も事実と異なる場合もありますし、本やネットで調べても知らない、自分自身がまだまだ知らない事も多々あると思いますので、あくまでも推定の域です。)
そこでロレンツォは少数の人間だけを連れて単身でナポリへ向かい、ナポリ王フェルディナンド1世のもとでしばらくの間の(表向きは迎賓として迎えられ)滞在し、交渉を経てナポリ王との停戦条約の締結に結びつけ教皇軍の同盟は解消、その結果、フィレンツェの街とメディチ家を危機から守ることに成功し、フィレンツェへ栄光の帰還を果たします。(ここまではシーズン3の3話まで)
第4話からはそこから7年後の話になり、もうここからは我慢がならないほど、ロレンツォがだんだん地の底へ落ちていくようなダメダメ人間に変化していいきます。シーズン2では夫婦の危機を乗り越え、ロレンツォと結束することが出来たクラリーチェも、だんだん失望することが重なり、最後には嫌悪感を抱きながら、大きな失望のもとに亡くなってしまう程でストーリー全体で「こいつは汚い男でぇっす(^▽^;)」、みたいなあからさまなアピールをされながらそのまま物語は第8話まで続きます。
メディチ家の中でも史実上で一般的に評価のよくない息子ピエロからも、このフィクションドラマ内ではシリーズ後半から残酷で汚い父であるという疑いの目で軽蔑されてしまう程で、4話から8話までは主にロレンツォのそれまで親しかった友人や愛する家族、信頼できるメディチ派の人間からも侮蔑や疑いの眼で見られるようになる経過が描かれそして、最後に死を迎えこのフィクションは終わります。
なので、4話以降はそれまでの「良くできたフィクション」ではなくなり、なんでフィクションだからと言ってここまでロレンツォが落とされてしまうのか泣きたくなるような内容なのです。ロレンツォがどんどん地に落ちていく原因の多くはブルーノ・ベルナルディ(突然ロレンツォの目の前に現れ、のちに彼の側近・書記となる架空の人物)という男による誘導が原因となりますが、とにかく歴史のヒーローであるはずのロレンツォが裏で汚い手を使ったり、隠蔽目的でまじめで無垢な人間を殺してまで権力を維持していくように描かれてるのがとても残念でした。
説法をするジローラモ・サヴォナローラと聴き入る民衆
もちろん、ドラマがつまらないとは言いません。むしろ、史実で語られるエピソードにドラマという形で息を吹き込みリアルに近づけて再現してくれた部分の数々はとても興味深いです。
特にジローラモ・サボナローラの人間像やメディチ家との関わり様、そして後半の大衆に対してロレンツォを批判する説教する様などがそれまでの文章だけではなかなか想像しにくい様子がドラマとして細部までいきいきと表現されていたのは良かったですし、ナポリでのイッポーリタとの駆け引きやナポリ王と和平条約を結ぶまでの立ち合いがフィクションならではで結構ドキドキしながら見ることが出来ました。
なので、メディチ家に好意を持っている方にも「ドラマ メディチ シーズン3」の鑑賞をお勧めできます。
最後に・・・
このメディチ家のドラマは2016年の秋にシーズン1が出て、イタリアでもそれなりに好評な結果におわりました。
イタリア人達が「外国人(またはハリウッド系)が作るイタリアの歴史ドラマはほとんど期待できないのよね。うふふ」と笑う人が多い中、イタリア人にもまあまあの評価を得たこのフィクションドラマでしたが
その後2018年の秋にはシーズン2がでて、ロレンツォ・デ・メディチの輝かしい青年期や今も昔もセンセーショナルなパッツィ家の陰謀事件が鮮やかにドラマ化されたことに私自身一種の感動をおぼえました。
翌年の2019年の冬にはシーズン3がでるとのことで、期待と共に視聴をしていると、途中からストーリーがあからさまにロレンツォを口先だけがたつ権力と名声と金にとらわれた頭の悪い悪人へと変貌させられていくのを見て、かなり不快感を覚えながらドラマのラストを迎えました。
私が何故、2020年になってメディチ家のドラマについて書いたかというと
俳優・背景・コスチューム・演出がなかなか出来もよく素敵だなあ、と思ったことも沢山あり、このドラマを見ることによってメディチ家やイタリアの歴史を日本人の方に少しでも分りやすく知ってもらえたら、と思ったことと
そして、もう一つの大きな理由には「ここまでメディチ家について誤解が生まれやすい酷い作話」について、きちんとフィクションであるという事を強調しておきたかったというのがあります。シーズン2までのフィクション的要素はまだ許容範囲内でしたが、シーズン3の4話以降はどうしてもおかしい、何故ここまでひどいのだろう、これはきちんと説明しないと誤解する人が多くなるだろう、と危惧したことからでした。
しかし、ネットのオンデマンド形式で辞書を片手にドラマをシーズン1からじっくりみてみると、やはりシーズン1と2でも、聞き流しながら何となくドラマをみているのとそうじゃないのとは、違うメッセージも見えてくることが分かり、このシリーズ全体でコジモやロレンツォに対する悪印象を少しずつ付けたいのかな?これからも、たびたびルネッサンス時代のドラマを作られるたび、メディチ家はゆくゆくはボルジャのようなイメージに変わって、いつかはそれが定着してしまうのではないか?と思い、
その為、2020年1月にメディチ家ドラマについて書いた初めての記事から、ドラマ「メディチ」はフィクションである、という事を何回も強調して書きましたし、シーズン2においてはロレンツォとジュリアーノ兄弟それぞれ結婚外の恋愛話についても、実際にあったかどうかはわからないという事を強調して書きました。そういった話は本来ならば大して重要ではない、あっても特別悪だという風にも思わないと自覚しておりますが、ドラマの制作者の根本的な目的(メディチ家をボルジア化したい意図)を覆すために私のブログを通して、日本の皆さんに理解してもらえたらいいな、と思った次第です。
この記事を読んだ皆様が メディチ ドラマを見たいと思ってくださったら幸いです。そして、その際には是非私が皆さんにお伝えしたかったことを思い出しながらフィクションとして、ドラマを楽しんでいただけたら幸いです。
それではまた( `ー´)ノ 続きはこちら
フィレンツェの天翔船より
*フィクションドラマ「メディチ」についての過去記事こちらのカテゴリーから見ることが出来ます。
〜メディチ シーズン3-ネル・ノーメ・デッラ・ファミリア〜
サブタイトル Nel nome della famigliaは、「家名にかけて」とか「メディチ家の名のもとに」などの意味になります。
英語では Medici: Power and Beauty 直訳すると「力と美」という意味ですからサブタイトルはイタリア語と全く違う意味が与えられています。
私は英語圏に住んでいないせいかサブタイトルの直接の意味とシーズン3の内容を比べても正直言ってあまりピンとこないのですが、芸術のパトロンのイメージが非常に強いメディチ家にふさわしいと考慮された故のネーミングなのでしょうか?
<主人公と主な登場人物達>
主人公はシーズン2と同じ主人公ロレンツォ・イル・マニフィコ (ロレンツォ・デ・メディチ)で、
主な登場人物は妻のクラリーチェ・オルシーニや、ロレンツォのかつての思い人ルクレツィア・ドナーティなど他諸々シーズン2と同様の登場人物、また一部人物が同じでも俳優の入れ替わりがあり(例 シクトゥス4世教皇等)、その他にも新しい登場人物やまったくの架空の登場人物、また回想シーンとして亡き弟のジュリアーノ・デ・メディチの出演もあります。
全部紹介しきれないので、ほんの一部だけピックアップします。
神父 ジローラモ・サボナローラ Girolamo Savonarola (Francesco Montanari)
ロレンツォ夫妻とも交流があったが、のちにメディチ家に対する痛烈な批判をするようになる。
(左から)
イッポーリタ・マリーア・スフォルツァ Ippolita Maria Sforza (Gaia Weiss)
ナポリ王フェッランテ Ferdinando I Ferrante di Napoli (Ray Stevenson)
ナポリ国王子 エンリコ・ダラゴーナ Enrico d'Aragona (Daniele La Leggia)
イッポーリタはフェッランテの息子アルフォンソ2世(王の命令で教皇軍と共にフィレンツェに攻撃を仕掛けている張本人)の妻で、以前、アルフォンソとの結婚前にフィレンツェに滞在したことがありロレンツォとは面識があり、フィクションの中ではロレンツォとはお互いに特別な感情を匂わせるような演出があります。
<解説と評価>
ストーリーはシーズン2の最後に起こったパッツィ家の陰謀事件後からのお話です。
教皇はロレンツォとフィレンツェに対して破門宣告を告げ、教皇庁はナポリ王国と同盟を組んでフィレンツェと戦争を始めることとなります。
フィレンツェ共和国攻防戦中にフィレンツェ側の傭兵隊長が教皇軍から買収されてしまい、やがてフィレンツェは窮地に立たされます。
(*1〜3の全シーズン共通で歴史上の人物名や場所などを使ったフィクションドラマなので全体的に史実と混ぜて話が進みます。例えばドラマの中でフィレンツェ側の傭兵隊長グィスカルディという人物や彼が買収されてしまう話等は史実と異なりフィクションであると私は推定します。とはいうもののいわゆる史実も事実と異なる場合もありますし、本やネットで調べても知らない、自分自身がまだまだ知らない事も多々あると思いますので、あくまでも推定の域です。)
そこでロレンツォは少数の人間だけを連れて単身でナポリへ向かい、ナポリ王フェルディナンド1世のもとでしばらくの間の(表向きは迎賓として迎えられ)滞在し、交渉を経てナポリ王との停戦条約の締結に結びつけ教皇軍の同盟は解消、その結果、フィレンツェの街とメディチ家を危機から守ることに成功し、フィレンツェへ栄光の帰還を果たします。(ここまではシーズン3の3話まで)
第4話からはそこから7年後の話になり、もうここからは我慢がならないほど、ロレンツォがだんだん地の底へ落ちていくようなダメダメ人間に変化していいきます。シーズン2では夫婦の危機を乗り越え、ロレンツォと結束することが出来たクラリーチェも、だんだん失望することが重なり、最後には嫌悪感を抱きながら、大きな失望のもとに亡くなってしまう程でストーリー全体で「こいつは汚い男でぇっす(^▽^;)」、みたいなあからさまなアピールをされながらそのまま物語は第8話まで続きます。
メディチ家の中でも史実上で一般的に評価のよくない息子ピエロからも、このフィクションドラマ内ではシリーズ後半から残酷で汚い父であるという疑いの目で軽蔑されてしまう程で、4話から8話までは主にロレンツォのそれまで親しかった友人や愛する家族、信頼できるメディチ派の人間からも侮蔑や疑いの眼で見られるようになる経過が描かれそして、最後に死を迎えこのフィクションは終わります。
なので、4話以降はそれまでの「良くできたフィクション」ではなくなり、なんでフィクションだからと言ってここまでロレンツォが落とされてしまうのか泣きたくなるような内容なのです。ロレンツォがどんどん地に落ちていく原因の多くはブルーノ・ベルナルディ(突然ロレンツォの目の前に現れ、のちに彼の側近・書記となる架空の人物)という男による誘導が原因となりますが、とにかく歴史のヒーローであるはずのロレンツォが裏で汚い手を使ったり、隠蔽目的でまじめで無垢な人間を殺してまで権力を維持していくように描かれてるのがとても残念でした。
説法をするジローラモ・サヴォナローラと聴き入る民衆
もちろん、ドラマがつまらないとは言いません。むしろ、史実で語られるエピソードにドラマという形で息を吹き込みリアルに近づけて再現してくれた部分の数々はとても興味深いです。
特にジローラモ・サボナローラの人間像やメディチ家との関わり様、そして後半の大衆に対してロレンツォを批判する説教する様などがそれまでの文章だけではなかなか想像しにくい様子がドラマとして細部までいきいきと表現されていたのは良かったですし、ナポリでのイッポーリタとの駆け引きやナポリ王と和平条約を結ぶまでの立ち合いがフィクションならではで結構ドキドキしながら見ることが出来ました。
なので、メディチ家に好意を持っている方にも「ドラマ メディチ シーズン3」の鑑賞をお勧めできます。
最後に・・・
このメディチ家のドラマは2016年の秋にシーズン1が出て、イタリアでもそれなりに好評な結果におわりました。
イタリア人達が「外国人(またはハリウッド系)が作るイタリアの歴史ドラマはほとんど期待できないのよね。うふふ」と笑う人が多い中、イタリア人にもまあまあの評価を得たこのフィクションドラマでしたが
その後2018年の秋にはシーズン2がでて、ロレンツォ・デ・メディチの輝かしい青年期や今も昔もセンセーショナルなパッツィ家の陰謀事件が鮮やかにドラマ化されたことに私自身一種の感動をおぼえました。
翌年の2019年の冬にはシーズン3がでるとのことで、期待と共に視聴をしていると、途中からストーリーがあからさまにロレンツォを口先だけがたつ権力と名声と金にとらわれた頭の悪い悪人へと変貌させられていくのを見て、かなり不快感を覚えながらドラマのラストを迎えました。
私が何故、2020年になってメディチ家のドラマについて書いたかというと
俳優・背景・コスチューム・演出がなかなか出来もよく素敵だなあ、と思ったことも沢山あり、このドラマを見ることによってメディチ家やイタリアの歴史を日本人の方に少しでも分りやすく知ってもらえたら、と思ったことと
そして、もう一つの大きな理由には「ここまでメディチ家について誤解が生まれやすい酷い作話」について、きちんとフィクションであるという事を強調しておきたかったというのがあります。シーズン2までのフィクション的要素はまだ許容範囲内でしたが、シーズン3の4話以降はどうしてもおかしい、何故ここまでひどいのだろう、これはきちんと説明しないと誤解する人が多くなるだろう、と危惧したことからでした。
しかし、ネットのオンデマンド形式で辞書を片手にドラマをシーズン1からじっくりみてみると、やはりシーズン1と2でも、聞き流しながら何となくドラマをみているのとそうじゃないのとは、違うメッセージも見えてくることが分かり、このシリーズ全体でコジモやロレンツォに対する悪印象を少しずつ付けたいのかな?これからも、たびたびルネッサンス時代のドラマを作られるたび、メディチ家はゆくゆくはボルジャのようなイメージに変わって、いつかはそれが定着してしまうのではないか?と思い、
その為、2020年1月にメディチ家ドラマについて書いた初めての記事から、ドラマ「メディチ」はフィクションである、という事を何回も強調して書きましたし、シーズン2においてはロレンツォとジュリアーノ兄弟それぞれ結婚外の恋愛話についても、実際にあったかどうかはわからないという事を強調して書きました。そういった話は本来ならば大して重要ではない、あっても特別悪だという風にも思わないと自覚しておりますが、ドラマの制作者の根本的な目的(メディチ家をボルジア化したい意図)を覆すために私のブログを通して、日本の皆さんに理解してもらえたらいいな、と思った次第です。
この記事を読んだ皆様が メディチ ドラマを見たいと思ってくださったら幸いです。そして、その際には是非私が皆さんにお伝えしたかったことを思い出しながらフィクションとして、ドラマを楽しんでいただけたら幸いです。
ロレンツォ・デ・メディチ暗殺 中世イタリア史を覆す「モンテフェルトロの陰謀」/マルチェロ・シモネッタ/熊井ひろ美【1000円以上送料無料】 |
それではまた( `ー´)ノ 続きはこちら
フィレンツェの天翔船より
2020年03月29日
ドラマ メディチ シーズン2 - 評価と解説 serie TV I Medici
皆さんおはようございます。今回もフィクションドラマ 「メディチ」(英国・イタリア合作)のセカンドシーズンの評価と解説を自分なりにまとめてみようと思います。セカンドシーズンは今現在は日本では未公開、また一部ネタバレの可能性もありますので、嫌な方はスルーをお願いします。そして、以下に書いてある内容はあくまでも私個人の意見として読んで頂きます様お願いいたします。
*フィクションドラマ「メディチ」についての過去記事はこちらのカテゴリーから見ることが出来ます。
〜メディチ シーズン2-ロレンツォ・イル・マニフィコ〜
<主人公> ロレンツォ・デ・メディチ Lorenzo de' Medici
通称 ロレンツォ・イル・マニフィコ
(ダニエル・シャーマン Daniel Andrew Sharman)
<シーズン2の主な登場人物>
ロレンツォの妻 ローマの大貴族 クラリーチェ・オルシーニ
Clarice Orsini (Synnøve Karlsen)
ロレンツォの弟 ジュリアーノ・デ・メディチ
Giuliano de' Medici (Bradley James)
ルネッサンス時代の数多くの絵画のモデルとなった シモネッタ・ベスプッチ
Simonetta Vespucci (Matilda Lutz)
ロレンツォの思い人 ルクレツィア・ドナーティ
Lucrezia Donati (Alessandra Mastronardi)
*本当はもっと他にも紹介したい登場人物が沢山あるのですが、文字制限などの理由で記事を保存・アップ等できなくなるので残念ですが紹介する画像もごく一部だけになっています。
<シーズン2の解説と評価>
シーズン1から20年後のフィレンツェが舞台で、シーズン1の主人公 コジモ・デ・メディチの孫、ロレンツォ・デ・メディチが主人公です。第一話はフィレンツェで実際起こった歴史に残る大事件、「パッツィ家の陰謀」を彷彿させるシーンから始まり、これがシーズン2の最終話のエピソードにつながるクライマックスの終盤となります。
シーズン2では、おもに
らを交えながらドラマチックに描かれています。
ちなみに基本が史実に基づいたエピソードであっても、史実とは異なる演出が多々付け加えてられてあります。やはり、史実といっても、当時のそのままを忠実に再現することはほぼ不可能でしょうし、ドラマという名の見世物ですから、観客を飽きさせない内容をもらないといけないという事もあるので仕方ないですが、ドラマの多くのシーンがフィクションであると認識しつつ視聴しないと見ている人に誤解を与えやすいと思いました。
また「フィクションドラマ 」であるためか、主人公や登場人物たちの恋愛話がクローズアップされていて「ロレンツォとルクレツィア・ドナーティのいわゆる不倫」「弟ジュリアーノと当時のフィレンツェ随一の美女といわれた人妻であるシモネッタ・ヴェスプッチの逢引き」などのシーンがどうしても目立っていますが、
例えば、ルクレツィア・ドナーティという女性が実際にロレンツォにとって特別な存在の女性だったのがWIKIや本等にも書かれていますが、
それは結婚する前の話であり、実際に不倫関係が続いたかどうかは、当時のメディチ家の寝室を覗くことは現代の私たちの中では誰もできないことなので実際はどうだったかはわかりませんし、ドラマなので大きく脚色づけられてると考えてもいいと思います。
もちろん、いつの時代も不倫や禁じられた男女の愛はあるかとは思いますし、ボルジア家出身のかの有名な教皇アレクサンデル6世のような好色な人もいますので一概にはいえませんがカトリックは性に関してかなり厳しく色々決まりやタブーがありますので、他の宗教を信仰してる人よりも、一般的にいっていわゆる貞操観念は強い人が多い傾向があります。もちろん、この時代の良家の結婚は両家族同士の契約であり、恋愛の為にすることはめったに起こらない事で、結婚と恋愛は全く別だったのは確かです。
しかし現代ならともかく一般社会がそういった強い観念を持っている中でもし不貞行為が明らかになってしまった場合を考えたら、頭のきれるロレンツォがそういった危険を冒すとはあまり思えません。ロレンツォの時代にはメディチ家はもう既に確固たる地位を気づきあげていた為、おそらく人妻と付き合いが続いていたら噂にのぼり、庶民から人気のあるメディチ家やロレンツォの信頼はがた落ち、また反メディチ勢力であるのフィレンツェの他の有力なファミリーからも上げ足をとられる原因になると思います。
弟ジュリアーノとシモネッタ・ヴェスプッチに関してですが、いわゆる史実の中でもシモネッタに対してジュリアーノ、ボッティチェッリをはじめとする芸術家などからも「愛された」「惚れられた」という表現が見つかります。但し、イタリア語では日本語よりもしばしば表現の仕方がオーバーなことがよくあり、「愛された」という言葉がいわゆる男女の関係だけに直結することありません。それと、イタリアでは美しい人・物に対して誉め言葉をいうのは当然であり、特に男性は美しい女性に対してそれが人妻であっても賛美をすることは比較的当たり前の行為であって、周りからもそういうもんだと認識されています。それに加えカトリックの厳しい教えやそこからもたらさられる貞操観念を考えても、現代の私たちが想像するようなスキャンダルな事が二人の間で実際に起こったのかどうかはわかりません。
とにかく、メディチ家が当時のフィレンツェ、また後世に与えた影響について考えると個人の恋愛沙汰よりももう少し広い視点でドラマを進行させて欲しかった感が残りますが、そういった少し残念なこと以外としては、シーズン1に続き俳優さんや衣装や背景も美しく、ストーリーの構成などもとてもドラマチックで良かったと思います。
なんといっても、あの「パッツィ家の陰謀事件」が(脚色は強いものの)、ドラマとして細かく描写され映像化されたのは凄く興味深かったです!ぜひ、皆さんもご覧下さいませ。それではまた!
メディチドラマの続きはこちら
フィレンツェの天翔船より
*フィクションドラマ「メディチ」についての過去記事はこちらのカテゴリーから見ることが出来ます。
〜メディチ シーズン2-ロレンツォ・イル・マニフィコ〜
<主人公> ロレンツォ・デ・メディチ Lorenzo de' Medici
通称 ロレンツォ・イル・マニフィコ
(ダニエル・シャーマン Daniel Andrew Sharman)
<シーズン2の主な登場人物>
ロレンツォの妻 ローマの大貴族 クラリーチェ・オルシーニ
Clarice Orsini (Synnøve Karlsen)
ロレンツォの弟 ジュリアーノ・デ・メディチ
Giuliano de' Medici (Bradley James)
ルネッサンス時代の数多くの絵画のモデルとなった シモネッタ・ベスプッチ
Simonetta Vespucci (Matilda Lutz)
ロレンツォの思い人 ルクレツィア・ドナーティ
Lucrezia Donati (Alessandra Mastronardi)
*本当はもっと他にも紹介したい登場人物が沢山あるのですが、文字制限などの理由で記事を保存・アップ等できなくなるので残念ですが紹介する画像もごく一部だけになっています。
<シーズン2の解説と評価>
シーズン1から20年後のフィレンツェが舞台で、シーズン1の主人公 コジモ・デ・メディチの孫、ロレンツォ・デ・メディチが主人公です。第一話はフィレンツェで実際起こった歴史に残る大事件、「パッツィ家の陰謀」を彷彿させるシーンから始まり、これがシーズン2の最終話のエピソードにつながるクライマックスの終盤となります。
シーズン2では、おもに
- 史実に基づいたロレンツォの青年時代のエピソード(父ピエロの暗殺を未然に防いだ事件、ローマ貴族のクラリーチェ・オルシーニとの政略結婚、パッツィ家との対立と弟ジュリアーノが暗殺されたパッツィ家の陰謀事件など)
- 史実で語られている話(人物や内容や解釈等)を変更・アレンジしたフィクション
- 完璧なフィクション
らを交えながらドラマチックに描かれています。
ちなみに基本が史実に基づいたエピソードであっても、史実とは異なる演出が多々付け加えてられてあります。やはり、史実といっても、当時のそのままを忠実に再現することはほぼ不可能でしょうし、ドラマという名の見世物ですから、観客を飽きさせない内容をもらないといけないという事もあるので仕方ないですが、ドラマの多くのシーンがフィクションであると認識しつつ視聴しないと見ている人に誤解を与えやすいと思いました。
また「フィクションドラマ 」であるためか、主人公や登場人物たちの恋愛話がクローズアップされていて「ロレンツォとルクレツィア・ドナーティのいわゆる不倫」「弟ジュリアーノと当時のフィレンツェ随一の美女といわれた人妻であるシモネッタ・ヴェスプッチの逢引き」などのシーンがどうしても目立っていますが、
例えば、ルクレツィア・ドナーティという女性が実際にロレンツォにとって特別な存在の女性だったのがWIKIや本等にも書かれていますが、
それは結婚する前の話であり、実際に不倫関係が続いたかどうかは、当時のメディチ家の寝室を覗くことは現代の私たちの中では誰もできないことなので実際はどうだったかはわかりませんし、ドラマなので大きく脚色づけられてると考えてもいいと思います。
もちろん、いつの時代も不倫や禁じられた男女の愛はあるかとは思いますし、ボルジア家出身のかの有名な教皇アレクサンデル6世のような好色な人もいますので一概にはいえませんがカトリックは性に関してかなり厳しく色々決まりやタブーがありますので、他の宗教を信仰してる人よりも、一般的にいっていわゆる貞操観念は強い人が多い傾向があります。もちろん、この時代の良家の結婚は両家族同士の契約であり、恋愛の為にすることはめったに起こらない事で、結婚と恋愛は全く別だったのは確かです。
しかし現代ならともかく一般社会がそういった強い観念を持っている中でもし不貞行為が明らかになってしまった場合を考えたら、頭のきれるロレンツォがそういった危険を冒すとはあまり思えません。ロレンツォの時代にはメディチ家はもう既に確固たる地位を気づきあげていた為、おそらく人妻と付き合いが続いていたら噂にのぼり、庶民から人気のあるメディチ家やロレンツォの信頼はがた落ち、また反メディチ勢力であるのフィレンツェの他の有力なファミリーからも上げ足をとられる原因になると思います。
弟ジュリアーノとシモネッタ・ヴェスプッチに関してですが、いわゆる史実の中でもシモネッタに対してジュリアーノ、ボッティチェッリをはじめとする芸術家などからも「愛された」「惚れられた」という表現が見つかります。但し、イタリア語では日本語よりもしばしば表現の仕方がオーバーなことがよくあり、「愛された」という言葉がいわゆる男女の関係だけに直結することありません。それと、イタリアでは美しい人・物に対して誉め言葉をいうのは当然であり、特に男性は美しい女性に対してそれが人妻であっても賛美をすることは比較的当たり前の行為であって、周りからもそういうもんだと認識されています。それに加えカトリックの厳しい教えやそこからもたらさられる貞操観念を考えても、現代の私たちが想像するようなスキャンダルな事が二人の間で実際に起こったのかどうかはわかりません。
とにかく、メディチ家が当時のフィレンツェ、また後世に与えた影響について考えると個人の恋愛沙汰よりももう少し広い視点でドラマを進行させて欲しかった感が残りますが、そういった少し残念なこと以外としては、シーズン1に続き俳優さんや衣装や背景も美しく、ストーリーの構成などもとてもドラマチックで良かったと思います。
なんといっても、あの「パッツィ家の陰謀事件」が(脚色は強いものの)、ドラマとして細かく描写され映像化されたのは凄く興味深かったです!ぜひ、皆さんもご覧下さいませ。それではまた!
メディチドラマの続きはこちら
フィレンツェの天翔船より
2020年03月27日
「メディチ I Medici 」ドラマの主人公達とシーズン1の評価と解説
皆さんおはようございます。前回の記事 海外ドラマ 「メディチ」(英国・イタリア合作)のお話の続きです。
過去記事はこちらからご覧ください。
さて、今回はドラマ 「メディチ」 (シーズン1〜3まで)の主人公のご紹介とシーズン1について私の個人評価、意見のようなものをドラマを見てない方にもわかりやすいように解説をかねて書かせていただきます。場合によってはネタバレも含めてしまうかもしれませんので、嫌な方はスルーをお願いいたします。
<シーズン1〜3までの主人公達>
イタリアが舞台になっていますがシーズン1〜3共に主役に俳優さんがイタリア人ではなく英国人俳優になっています。
シーズン1
コジモ・デ・メディチ (通名 コジモ・イル・ベッキオ)役
俳優 リチャード・マッデン Richard Madden スコットランド出身
シーズン2
ロレンツォ・デ・メディチ(通名 ロレンツォ イル マニフィコ)役
俳優 ダニエル・シャーマン Daniel Andrew Sharman 英国出身
シーズン3
<同上> ロレンツォ・イル・マニフィコ
俳優 ダニエル・シャーマン
主役がイタリア人じゃないのが少し残念ですが、とはいえ、主役の二人ともに、やはり時代衣装がとってもはえるハンサムで、何といってもカッコいい!!なので、ストーリーに不満があってもついつい最後まで楽しく見てしまいます。つまり、目の保養にはいいです。
(書いてて少し恥ずかしいですけど、これは本当です(*´ω`)/)
ちなみに配役も制作スタッフ、共に英国(と他)とイタリア人の割合が半分か、それ以下になります。脇役の方々ですが、シーズン1〜3にかけて、どれも個性的な方で適役だと思える方がほとんどで配役についてはとてもよかったと思います。
<シーズン1の主な脇役達>
コジモの弟 ロレンツォ・デ・メディチ
Lorenzo di Giovanni de' Medici (Stuart Martin)
コジモの妻 コンテッシーナ・デ・バルディ
Contessina de' Bardi (Annabel Scholey)
初恋の人で庶民出身の娘 ビアンカ
Bianca (Miriam Leone)
*物語はフィクションなので基本的に作り話である事が前提になっていますがビアンカについては全くの架空の人物と思われます。あ、あと画像無ですが、ハリウッドの大物俳優(?)ダスティン・ホフマンがコジモの父ジョバンニとして出演しています。
<シーズン1の解説と評価>
ドラマでは青年期のコジモがローマ滞在中、ドナテッロのアトリエで、現世(うつしよ)における神々しい美しさを放つモデルのビアンカと出会い、二人は恋に落ちますが、銀行家であるメディチ家の長男であるコジモと庶民出身のビアンカの関係は引き裂かれ、のちにコジモは親から決められたフィレンツェの貴族の娘コンテッシーナと政略結婚をするという設定です。
その後、コンテッシーナとは子宝に恵まれ、コジモの功績でフィレンツェ共和国もどんどん豊かになり、フィレンツェではコジモの支持者が増えて以前は新参者のイメージの強かったメディチ家の存在もかなり大きくなりますが、そんなメディチ家を以前から疎んでいた古参の貴族の反メディチ派の策略で、パラッツォ・プリオーリと当時呼ばれていたフィレンツェの行政機関の建物、現在の"ベッキオ宮殿"である上層部にあるアルノルフォの塔にある独房にとらえられ、フィレンツェからの追放処分を受けベネツィアへ行きます。しかし翌年、反メディチの首謀者であるリナルド・アルビツィが失脚、追放されその後コジモはフィレンツェに栄光の帰還を果たします。
ドラマの中では20年前のコジモの青年期と20年後が何度もフラッシュバックのように物語が交差しながら、史実にはない コジモの父「ジョヴァンニ・ディ・ビッチ・デ・メディチの暗殺」を軸にして暗殺した犯人を捜すミステリー小説のような内容をはじめとする全くのフィクションと、複数の「いわゆる史実と言われるエピソード」をからめ、恋愛エピソードあり、殺人事件あり、夫婦間の危機など盛り沢山です。脇役の登場人物の多くのが史実の中でも重要な人物だったり、またセリフやしぐさの一つ一つには意味があり、それらの多くがその先のストーリにつながっているので、じっくり見ているのと、なんとなく聞き流しながら見ているのでは、ドラマの雰囲気が全く変わりますので、ご注意を!
ちなみに私の受けたイメージですと、なんとなく見てるだけだと壮大な歴史ドラマですが、セリフや表情の一つ一つを追っていくと、最終的にはコジモって実は悪いやつだったんだよ、みたいなメッセージが込められているな、という感じを受けました。
なので、メディチ家を尊敬している人間としては、そういう面で悪意の感じるドラマではあるのですが、配役、舞台、シナリオ、細かい演出などはどれを見ても悪くはなかったと思います。
(↑一個人の感想です)
それではまた!
メディチドラマの続きはこちら
フィレンツェの天翔船より
過去記事はこちらからご覧ください。
さて、今回はドラマ 「メディチ」 (シーズン1〜3まで)の主人公のご紹介とシーズン1について私の個人評価、意見のようなものをドラマを見てない方にもわかりやすいように解説をかねて書かせていただきます。場合によってはネタバレも含めてしまうかもしれませんので、嫌な方はスルーをお願いいたします。
<シーズン1〜3までの主人公達>
イタリアが舞台になっていますがシーズン1〜3共に主役に俳優さんがイタリア人ではなく英国人俳優になっています。
シーズン1
コジモ・デ・メディチ (通名 コジモ・イル・ベッキオ)役
俳優 リチャード・マッデン Richard Madden スコットランド出身
シーズン2
ロレンツォ・デ・メディチ(通名 ロレンツォ イル マニフィコ)役
俳優 ダニエル・シャーマン Daniel Andrew Sharman 英国出身
シーズン3
<同上> ロレンツォ・イル・マニフィコ
俳優 ダニエル・シャーマン
主役がイタリア人じゃないのが少し残念ですが、とはいえ、主役の二人ともに、やはり時代衣装がとってもはえるハンサムで、何といってもカッコいい!!なので、ストーリーに不満があってもついつい最後まで楽しく見てしまいます。つまり、目の保養にはいいです。
(書いてて少し恥ずかしいですけど、これは本当です(*´ω`)/)
ちなみに配役も制作スタッフ、共に英国(と他)とイタリア人の割合が半分か、それ以下になります。脇役の方々ですが、シーズン1〜3にかけて、どれも個性的な方で適役だと思える方がほとんどで配役についてはとてもよかったと思います。
<シーズン1の主な脇役達>
コジモの弟 ロレンツォ・デ・メディチ
Lorenzo di Giovanni de' Medici (Stuart Martin)
コジモの妻 コンテッシーナ・デ・バルディ
Contessina de' Bardi (Annabel Scholey)
初恋の人で庶民出身の娘 ビアンカ
Bianca (Miriam Leone)
*物語はフィクションなので基本的に作り話である事が前提になっていますがビアンカについては全くの架空の人物と思われます。あ、あと画像無ですが、ハリウッドの大物俳優(?)ダスティン・ホフマンがコジモの父ジョバンニとして出演しています。
<シーズン1の解説と評価>
ドラマでは青年期のコジモがローマ滞在中、ドナテッロのアトリエで、現世(うつしよ)における神々しい美しさを放つモデルのビアンカと出会い、二人は恋に落ちますが、銀行家であるメディチ家の長男であるコジモと庶民出身のビアンカの関係は引き裂かれ、のちにコジモは親から決められたフィレンツェの貴族の娘コンテッシーナと政略結婚をするという設定です。
その後、コンテッシーナとは子宝に恵まれ、コジモの功績でフィレンツェ共和国もどんどん豊かになり、フィレンツェではコジモの支持者が増えて以前は新参者のイメージの強かったメディチ家の存在もかなり大きくなりますが、そんなメディチ家を以前から疎んでいた古参の貴族の反メディチ派の策略で、パラッツォ・プリオーリと当時呼ばれていたフィレンツェの行政機関の建物、現在の"ベッキオ宮殿"である上層部にあるアルノルフォの塔にある独房にとらえられ、フィレンツェからの追放処分を受けベネツィアへ行きます。しかし翌年、反メディチの首謀者であるリナルド・アルビツィが失脚、追放されその後コジモはフィレンツェに栄光の帰還を果たします。
ドラマの中では20年前のコジモの青年期と20年後が何度もフラッシュバックのように物語が交差しながら、史実にはない コジモの父「ジョヴァンニ・ディ・ビッチ・デ・メディチの暗殺」を軸にして暗殺した犯人を捜すミステリー小説のような内容をはじめとする全くのフィクションと、複数の「いわゆる史実と言われるエピソード」をからめ、恋愛エピソードあり、殺人事件あり、夫婦間の危機など盛り沢山です。脇役の登場人物の多くのが史実の中でも重要な人物だったり、またセリフやしぐさの一つ一つには意味があり、それらの多くがその先のストーリにつながっているので、じっくり見ているのと、なんとなく聞き流しながら見ているのでは、ドラマの雰囲気が全く変わりますので、ご注意を!
ちなみに私の受けたイメージですと、なんとなく見てるだけだと壮大な歴史ドラマですが、セリフや表情の一つ一つを追っていくと、最終的にはコジモって実は悪いやつだったんだよ、みたいなメッセージが込められているな、という感じを受けました。
なので、メディチ家を尊敬している人間としては、そういう面で悪意の感じるドラマではあるのですが、配役、舞台、シナリオ、細かい演出などはどれを見ても悪くはなかったと思います。
(↑一個人の感想です)
それではまた!
メディチドラマの続きはこちら
フィレンツェの天翔船より
2020年03月25日
海外ドラマ メディチ あらすじ serie TV I Medici
みなさん、こんにちは。
みなさんは近年放映されたフィレンツェのメディチ家のドラマはご存知でしょうか?
イタリアでは「 I medici (イ ・ メディチ)」 シリーズ3まで放映、 日本では「メディチ」 というタイトルでシリーズ1まで放映されている「TVシリーズ メディチ」について私一個人の偏見と意見による概要の一部をご紹介させて頂きます。
(*この記事は2020年初春の話です。)
イタリア英国合作品で、イタリアでの放映は半国営テレビRAI TV
TVで放映された期間は
<シーズン1>
2016年10月18日から11月8日にかけて 全8話
(メディチ家の"老コジモ" コジモ・デ・メディチ( "Cosimo il Vecchio" ,Cosimo De Medici)の青年期と、フィレンツェからの国外追放をへて、フィレンツェの帰還とその後の物語)
<シーズン2>
2018年秋10月23日から11月13日にかけて 全8話
(メディチ家の老コジモの孫の"偉大なるロレンツォ"ことロレンツォ・デ・メディチ("Lorenzo Il Magnifico" ,Lorenzo De Medici)とその弟ジュリアーノ・デ・メディチ (Giliano De Medici) の青年期の物語で、パッツィ家の陰謀事件が起こるまでの経緯とそれらをとりまく状況が描かれ、パッツィ家の陰謀により弟のジュリアーノが暗殺、その直後ロレンツォとフィレンツェ市民による事件の首謀者たちへの壮絶な復讐劇へと発展するお話)
<シーズン3>
2019年12月2日から12月11日にかけて 全8話
(パッツィ家の陰謀事件後の、事件を発端としたロレンツォ自身とひいてはフィレンツェ共和国の教皇との対立、和解までの経緯、そしてロレンツォの死までの物語)
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
イタリアでのTVでの放映は上記のとおりですが、
これ以外にもRai PlayというRaiのネット配信サービスではグーグルなどのメールアドレス、
フェイスブック等のアカウント等を利用してRAIPLAY上で登録をするなどの簡単な手続きだけで無料でオンデマンドで好きなだけ何回も見ることが出来ましたが、このサービスは同じドラマが常時見れるのではなく、新シーズンがTVで出た時期にあわせてなどに、期間限定で配信されるようです。
<*イタリア国外ではこのサービスは機能しないと思われます>
2020年の現在は日本のHulu という有料ネット動画配信サービスでみれますが
(*注意 2020年春の現在では日本ではシーズン1までが閲覧可能です。日本在住の皆さまにとって今後に期待ですね)
イタリア在住の人間が日本語でメディチのドラマみたいな〜、と思っても
無料とかいてあるトライアル版ですらエラーが出てみることが出来ないのです。(;-;)
----------------------------------------------------------------------
さて、前置きが長くなりましたが華麗なる歴史ドラマ風フィクション「メディチ」のストーリーの内容についてです。
まず第一にこのメディチ家のドラマに興味を持ってくださった方にお伝えしたいのがこのドラマはフィクションだという事です。
ストーリーの内容は史実に残る複数のエピソードと、完全なるフィクションを混ぜこぜにした、
ドラマティック・ロマンティックな内容にかつ推理小説の要素も少し加えさながらミステリー小説のように見る人をひきつけるストーリーと、美しい俳優陣と(若干現代的にアレンジされたとわかる)洗練された時代衣装、そして今でも残るイタリアの中世の街でのロケーション、どれをとっても素晴らしいのでフィクションのテレビドラマとしてはかなり出来は良かったと思います。
ただ、私が心配する事はフィクションの内容が史実かのように一般の方々に誤解を与えてしまい、将来的に史実ではない内容の部分がまるで実際に起こったかのような認識に変わってしまうのではないか?という事です。
物語では、うら若い青年時代の純粋な恋愛エピソードや
親に決められた政略結婚であってものちに愛し合うようになるほほえましい夫婦愛があるところも見せてくれますが、
まるで汚い銀行家とか、愛人とのどうこうを面白くクローズアップされ
金銭欲、愛欲、権力欲や、そしてメディチ家という血にとらわれた汚い一族だったというふうに誤解をされかれない描写もところどころにあり
それによって、ルネッサンス文化に大きな影響を与えたメディチ家の功労がすり替えられてしまうのではないか、と懸念しています。
特にメディチ家の歴史を知らない方にはこのドラマを見る際にはあくまでも見世物としての脚色が実際にあると意識しながら見ていただきたいと思います。
もちろん、メディチ家が世界一の銀行家になるには汚い事にも当然手を染めた事もあるだろうと考えられますし、結婚外での愛人の存在もあったかもしれません。
しかし一般的に善悪とされる規定とは次元の異なる非常に高い世界観を持って生きてきたメディチ家に対してドラマを通して現代社会における物差しで悪い印象をつけようとしていることにあきれると共に悪意すら感じます。
このままでは過去記事にかいた Gチェッレート・グイディ<イザベッラ・デ・メディチの悲劇>の二の舞になりかねません。
イザベッラについて簡単に説明しますと、従弟との不倫が原因で夫の怒りをかい、ヴィラで夫に絞殺されたという話が
後にジョン・ウェブスター John Webster (1580 ?– 1634?年)という英国人劇作家により白い悪魔という劇にされ有名になったのですが、
そういった話が何世紀にも渡り語り継がれつい最近の数年前まで定説として信じられていていました。
(実際私が買ったメディチ家について歴史本についても、この悲劇が史実であるかのように書かれていました。)
しかし、ごく最近になってから本当は夫婦は愛し合っていて、死因は病気だったという事実が明らかになったのです。
イザベッラの悲劇についてはもう少しだけ詳しいことが過去記事に書いてありますので、宜しければそちらもご覧ください。
話はフィクションの「メディチ」に戻ります。
このメディチ家のTVドラマがフィクションであるというのはきちんと公表されていること、
イタリアでは 「フィクション イ・メディチ 」とうたっていますし、
ドラマのエンディングミュージックとの時には下記のような注意書き(緑色の字の部分)がほんの数秒間小さい文字で表示されます。(シーズン1〜3まで共通です)
SEPPUR ISPIRATI A FATTI REALMENTE ACCADUTI ,NOMI, EVENTI,PERSONAGGI
PRESENTI NELLA FICTION SONO FANTASIA. FRUTTO DELLA LIBERA
ESPRESSIONE ARTISCTICA DEGLI AUTORI. PERTANTO OGNI RIFERIMENTO A FATTI,
LUOGHI E PERSONE REALMENTE ESISTENTE E' DEL TUTTO CASUALE.
実際に起きた事件や実在する名前、出来事、登場人物にインスピレーションをうけたとしても、フィクションの架空の話で、芸術的表現の自由に基づく制作者らによる産物です。それゆえ、物語に登場する実在する地名や実在する人物名は全て偶然です。(*訳 フィレンツェの天翔船 )
このように、初めからフィクションとうたってるし、史実や事実と異なっていても
製作者側には何の落ち度も悪意もないんだよーときちんと断り書きがされています。
ですから、これは見る側がきちんとそれを理解してドラマを楽しむしかないと思います。
メディチ家の物語が、これから先「中世のソープオペラだと揶揄され繰り返しメディア化されているボルジア家」と同じように扱われることがないよう、メディチ家の歴史を知り、それらを認識しつつドラマを観賞しまた、それらの内容を絶対に鵜呑みにしないように気を付けていきたいです。
この「メディチ」についてはまだまだ書きたいことがありますので、もう少しお付き合いください。
それでは次回もお楽しみに('ω')ノ
メディチドラマの続きはこちら
フィレンツェの天翔船より
みなさんは近年放映されたフィレンツェのメディチ家のドラマはご存知でしょうか?
イタリアでは「 I medici (イ ・ メディチ)」 シリーズ3まで放映、 日本では「メディチ」 というタイトルでシリーズ1まで放映されている「TVシリーズ メディチ」について私一個人の偏見と意見による概要の一部をご紹介させて頂きます。
(*この記事は2020年初春の話です。)
イタリア英国合作品で、イタリアでの放映は半国営テレビRAI TV
TVで放映された期間は
<シーズン1>
2016年10月18日から11月8日にかけて 全8話
(メディチ家の"老コジモ" コジモ・デ・メディチ( "Cosimo il Vecchio" ,Cosimo De Medici)の青年期と、フィレンツェからの国外追放をへて、フィレンツェの帰還とその後の物語)
<シーズン2>
2018年秋10月23日から11月13日にかけて 全8話
(メディチ家の老コジモの孫の"偉大なるロレンツォ"ことロレンツォ・デ・メディチ("Lorenzo Il Magnifico" ,Lorenzo De Medici)とその弟ジュリアーノ・デ・メディチ (Giliano De Medici) の青年期の物語で、パッツィ家の陰謀事件が起こるまでの経緯とそれらをとりまく状況が描かれ、パッツィ家の陰謀により弟のジュリアーノが暗殺、その直後ロレンツォとフィレンツェ市民による事件の首謀者たちへの壮絶な復讐劇へと発展するお話)
<シーズン3>
2019年12月2日から12月11日にかけて 全8話
(パッツィ家の陰謀事件後の、事件を発端としたロレンツォ自身とひいてはフィレンツェ共和国の教皇との対立、和解までの経緯、そしてロレンツォの死までの物語)
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
イタリアでのTVでの放映は上記のとおりですが、
これ以外にもRai PlayというRaiのネット配信サービスではグーグルなどのメールアドレス、
フェイスブック等のアカウント等を利用してRAIPLAY上で登録をするなどの簡単な手続きだけで無料でオンデマンドで好きなだけ何回も見ることが出来ましたが、このサービスは同じドラマが常時見れるのではなく、新シーズンがTVで出た時期にあわせてなどに、期間限定で配信されるようです。
<*イタリア国外ではこのサービスは機能しないと思われます>
2020年の現在は日本のHulu という有料ネット動画配信サービスでみれますが
(*注意 2020年春の現在では日本ではシーズン1までが閲覧可能です。日本在住の皆さまにとって今後に期待ですね)
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【中古】 メディチ家 ルネサンス・美の遺産を旅する 家庭画報特別編集 美の回廊フィレンツェを創造した華麗なる一族の歴史絵巻 別冊家庭画報/芸術・芸能・エンタメ・ア 【中古】afb |
さて、前置きが長くなりましたが華麗なる歴史ドラマ風フィクション「メディチ」のストーリーの内容についてです。
まず第一にこのメディチ家のドラマに興味を持ってくださった方にお伝えしたいのがこのドラマはフィクションだという事です。
ストーリーの内容は史実に残る複数のエピソードと、完全なるフィクションを混ぜこぜにした、
ドラマティック・ロマンティックな内容にかつ推理小説の要素も少し加えさながらミステリー小説のように見る人をひきつけるストーリーと、美しい俳優陣と(若干現代的にアレンジされたとわかる)洗練された時代衣装、そして今でも残るイタリアの中世の街でのロケーション、どれをとっても素晴らしいのでフィクションのテレビドラマとしてはかなり出来は良かったと思います。
ただ、私が心配する事はフィクションの内容が史実かのように一般の方々に誤解を与えてしまい、将来的に史実ではない内容の部分がまるで実際に起こったかのような認識に変わってしまうのではないか?という事です。
物語では、うら若い青年時代の純粋な恋愛エピソードや
親に決められた政略結婚であってものちに愛し合うようになるほほえましい夫婦愛があるところも見せてくれますが、
まるで汚い銀行家とか、愛人とのどうこうを面白くクローズアップされ
金銭欲、愛欲、権力欲や、そしてメディチ家という血にとらわれた汚い一族だったというふうに誤解をされかれない描写もところどころにあり
それによって、ルネッサンス文化に大きな影響を与えたメディチ家の功労がすり替えられてしまうのではないか、と懸念しています。
特にメディチ家の歴史を知らない方にはこのドラマを見る際にはあくまでも見世物としての脚色が実際にあると意識しながら見ていただきたいと思います。
もちろん、メディチ家が世界一の銀行家になるには汚い事にも当然手を染めた事もあるだろうと考えられますし、結婚外での愛人の存在もあったかもしれません。
しかし一般的に善悪とされる規定とは次元の異なる非常に高い世界観を持って生きてきたメディチ家に対してドラマを通して現代社会における物差しで悪い印象をつけようとしていることにあきれると共に悪意すら感じます。
このままでは過去記事にかいた Gチェッレート・グイディ<イザベッラ・デ・メディチの悲劇>の二の舞になりかねません。
イザベッラについて簡単に説明しますと、従弟との不倫が原因で夫の怒りをかい、ヴィラで夫に絞殺されたという話が
後にジョン・ウェブスター John Webster (1580 ?– 1634?年)という英国人劇作家により白い悪魔という劇にされ有名になったのですが、
そういった話が何世紀にも渡り語り継がれつい最近の数年前まで定説として信じられていていました。
(実際私が買ったメディチ家について歴史本についても、この悲劇が史実であるかのように書かれていました。)
しかし、ごく最近になってから本当は夫婦は愛し合っていて、死因は病気だったという事実が明らかになったのです。
イザベッラの悲劇についてはもう少しだけ詳しいことが過去記事に書いてありますので、宜しければそちらもご覧ください。
話はフィクションの「メディチ」に戻ります。
このメディチ家のTVドラマがフィクションであるというのはきちんと公表されていること、
イタリアでは 「フィクション イ・メディチ 」とうたっていますし、
ドラマのエンディングミュージックとの時には下記のような注意書き(緑色の字の部分)がほんの数秒間小さい文字で表示されます。(シーズン1〜3まで共通です)
SEPPUR ISPIRATI A FATTI REALMENTE ACCADUTI ,NOMI, EVENTI,PERSONAGGI
PRESENTI NELLA FICTION SONO FANTASIA. FRUTTO DELLA LIBERA
ESPRESSIONE ARTISCTICA DEGLI AUTORI. PERTANTO OGNI RIFERIMENTO A FATTI,
LUOGHI E PERSONE REALMENTE ESISTENTE E' DEL TUTTO CASUALE.
実際に起きた事件や実在する名前、出来事、登場人物にインスピレーションをうけたとしても、フィクションの架空の話で、芸術的表現の自由に基づく制作者らによる産物です。それゆえ、物語に登場する実在する地名や実在する人物名は全て偶然です。(*訳 フィレンツェの天翔船 )
このように、初めからフィクションとうたってるし、史実や事実と異なっていても
製作者側には何の落ち度も悪意もないんだよーときちんと断り書きがされています。
ですから、これは見る側がきちんとそれを理解してドラマを楽しむしかないと思います。
メディチ家の物語が、これから先「中世のソープオペラだと揶揄され繰り返しメディア化されているボルジア家」と同じように扱われることがないよう、メディチ家の歴史を知り、それらを認識しつつドラマを観賞しまた、それらの内容を絶対に鵜呑みにしないように気を付けていきたいです。
この「メディチ」についてはまだまだ書きたいことがありますので、もう少しお付き合いください。
それでは次回もお楽しみに('ω')ノ
メディチドラマの続きはこちら
フィレンツェの天翔船より
2020年01月01日
2020年 今年もよろしくお願いします。
新年あけましておめでとうございます。
今年もフィレンツェの天翔船ブログをよろしくお願い申し上げます。
今年も皆様のご活躍をお祈り申し上げます。
画像は過去記事 Hチェレート・グィーディのプレゼーぺ より
さて、今年の春から5Gになるという事ですが、
5Gに変わることにより、人類の生活がガラッと変わると言われています。
ますます人類がPCやビデオカメラなどをはじめとする機械による
管理化される世の中に移行していく懸念がありますが、
またこちらが監視されると同時に、反対に陰謀を企んでいる側も
その他大勢である一般庶民側からの監視が容易になるのではないか?
そう思えばこれからの世界もそんなに恐怖を覚えることもないと
感じています。
今年も地球や人類がさらなる進化や覚醒に近づき
偽りの世界から私たちのすべてが解放される日は目の前だと信じています。
私たちは今霧の中でもがいているように見えますが
晴れた空が見えるのは本当にすぐ目の前です。
2020年 元旦 イタリア フィレンツェにて
フィレンツェの天翔船
今年もフィレンツェの天翔船ブログをよろしくお願い申し上げます。
今年も皆様のご活躍をお祈り申し上げます。
画像は過去記事 Hチェレート・グィーディのプレゼーぺ より
さて、今年の春から5Gになるという事ですが、
5Gに変わることにより、人類の生活がガラッと変わると言われています。
ますます人類がPCやビデオカメラなどをはじめとする機械による
管理化される世の中に移行していく懸念がありますが、
またこちらが監視されると同時に、反対に陰謀を企んでいる側も
その他大勢である一般庶民側からの監視が容易になるのではないか?
そう思えばこれからの世界もそんなに恐怖を覚えることもないと
感じています。
今年も地球や人類がさらなる進化や覚醒に近づき
偽りの世界から私たちのすべてが解放される日は目の前だと信じています。
私たちは今霧の中でもがいているように見えますが
晴れた空が見えるのは本当にすぐ目の前です。
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2020年 元旦 イタリア フィレンツェにて
フィレンツェの天翔船
2019年12月31日
2019年もありがとうございました。【今年は嬉しかった友人の結婚】
今年も目くるめくような速さで月日がたち
あともう少しで終りを告げようとしている2019年ですが
皆様にとってどんな年だったでしょうか?
今年を思い返すとここ近年当たり前になりつつある
世界中で起こっている大規模な自然災害や
ちょっとしたテロ事件等、前年と変わらずでしたが
今年は私にとって印象に残った良い事がありました。
本記事の画像は本文に関係ないイタリアの田舎の雪景色です。
それは友人がウン十年の交際・長い同棲期間をへて
けじめととして結婚をしたことでした。
彼らが交際を始めたのは少年少女の頃でしたが
今では初老前といっていい程の年齢にもなり
以前ならば「あの二人はいつになったら結婚するのだろうか?」という
周囲からの疑問や質問もあったとは思いますが、
それが今や「あの二人は結婚はしないのだろう」と、誰もが思い込んで
いたところ突然二人が式を挙げるという宣言、
しかも市役所(日本でいういわゆる普通の入籍、近代からの習わし)と
教会(カトリックの神の前での昔からの伝統的な結婚)の両方で結婚
をするという事で、それなりに盛大な式をあげることとなりました。
(イタリアでは2種の結婚の仕方がありその両方をする人もいます。)
近年では正式に結婚はしていなくても、子供を作って夫婦同然に暮らして
いるカップルは沢山います。彼らには子供がいませんでしたが、同棲期間
も何十年もつづいていたので結婚したも同然と周囲もとらえていたところ
正式に結婚することによって、長い関係にきちんとけじめをつけたという
彼らの選択にとてもうれしく思いました。
私も両方の結婚式に参加させていただき、
実は花嫁さんは普段はいつも疲れている顔しかほとんど見た事がなかった
のですが結婚式では花嫁さんがいつになくとてもうれしそうで
やはりいくつになっても女性は結婚することに幸せを感じるのだなと思い
また、男性の方も長い関係にきちんとけじめをつけた二人の決心に
満足しているように感じました。
もちろん、結婚という道だけが幸せを作るとは思いませんし、実際に
結婚という形式にこだわらない仲の良い夫婦同然のカップルもいます。
また結婚することによって地獄をみた人もいるのも確かです。
そういうのもあって、結婚だけが男女にとって最良の決断だと言う気は
さらさらありません。ただ、今回の友人の場合はお互いに
かけがえのない生涯のパートナーとして認め、
二人の間にある偽りのない愛を信じ、結婚に至ったのだろう、
なので本当に二人の友人の結婚を心から祝福したいと思いました。
現代では打算などからくる安っぽい偽りの愛で結婚する人が少なくなく、
自分の興味や利用価値がなくなった途端に愛が冷め
すぐに別れてしまう人がいますが
これからはそういう愛ではない、本当の愛で結婚する人が増えてくれたら
いいな、と思いました。
そんな希望を来年や近い未来に託したいと思います・・・。
2019年もフィレンツェの天翔船ブログを読んでいただき
ありがとうございました。
来年もどうかよろしくお願いします
フィレンツェの天翔船より
あともう少しで終りを告げようとしている2019年ですが
皆様にとってどんな年だったでしょうか?
今年を思い返すとここ近年当たり前になりつつある
世界中で起こっている大規模な自然災害や
ちょっとしたテロ事件等、前年と変わらずでしたが
今年は私にとって印象に残った良い事がありました。
本記事の画像は本文に関係ないイタリアの田舎の雪景色です。
それは友人がウン十年の交際・長い同棲期間をへて
けじめととして結婚をしたことでした。
彼らが交際を始めたのは少年少女の頃でしたが
今では初老前といっていい程の年齢にもなり
以前ならば「あの二人はいつになったら結婚するのだろうか?」という
周囲からの疑問や質問もあったとは思いますが、
それが今や「あの二人は結婚はしないのだろう」と、誰もが思い込んで
いたところ突然二人が式を挙げるという宣言、
しかも市役所(日本でいういわゆる普通の入籍、近代からの習わし)と
教会(カトリックの神の前での昔からの伝統的な結婚)の両方で結婚
をするという事で、それなりに盛大な式をあげることとなりました。
(イタリアでは2種の結婚の仕方がありその両方をする人もいます。)
近年では正式に結婚はしていなくても、子供を作って夫婦同然に暮らして
いるカップルは沢山います。彼らには子供がいませんでしたが、同棲期間
も何十年もつづいていたので結婚したも同然と周囲もとらえていたところ
正式に結婚することによって、長い関係にきちんとけじめをつけたという
彼らの選択にとてもうれしく思いました。
私も両方の結婚式に参加させていただき、
実は花嫁さんは普段はいつも疲れている顔しかほとんど見た事がなかった
のですが結婚式では花嫁さんがいつになくとてもうれしそうで
やはりいくつになっても女性は結婚することに幸せを感じるのだなと思い
また、男性の方も長い関係にきちんとけじめをつけた二人の決心に
満足しているように感じました。
もちろん、結婚という道だけが幸せを作るとは思いませんし、実際に
結婚という形式にこだわらない仲の良い夫婦同然のカップルもいます。
また結婚することによって地獄をみた人もいるのも確かです。
そういうのもあって、結婚だけが男女にとって最良の決断だと言う気は
さらさらありません。ただ、今回の友人の場合はお互いに
かけがえのない生涯のパートナーとして認め、
二人の間にある偽りのない愛を信じ、結婚に至ったのだろう、
なので本当に二人の友人の結婚を心から祝福したいと思いました。
現代では打算などからくる安っぽい偽りの愛で結婚する人が少なくなく、
自分の興味や利用価値がなくなった途端に愛が冷め
すぐに別れてしまう人がいますが
これからはそういう愛ではない、本当の愛で結婚する人が増えてくれたら
いいな、と思いました。
そんな希望を来年や近い未来に託したいと思います・・・。
2019年もフィレンツェの天翔船ブログを読んでいただき
ありがとうございました。
話題の新作 マーメイドタイプ ウェディングドレス ウエディングドレス トレーンドレス ファスナータイプ XS−XXLサイズ wd22f |
来年もどうかよろしくお願いします
フィレンツェの天翔船より
2019年11月22日
晩秋のフィレンツェより〜洪水 危機
皆さまお元気でしょうか?
イタリアは11月も後半に入り、冬になる前の少し寂しい雰囲気の季節で
あります。この時期は雨の日も多くいのですが、
一週間ほど前にはイタリアの水の都ベネツィアでは水位が大幅に上がり、
浸水被害が例年よりも酷かったようです。
つい最近トスカーナ地方でも強く雨の降る日が続いた結果
アルノ川の水位があがり、フィレンツェやピサという斜塔で有名な街でも
もしかしたら洪水が起こるのではないかという緊張が走りました。
その後大きな洪水は起こらなかったので安堵したものの、
フィレンツェの近郊の比較的小さな町ではやはり水害はありましたし、
フィレンツェでも中心街のアルノ川沿いの通りの道路の地盤が緩み、
そのせいで地下を通るガス管が破損してガス漏れの為に近所に住む
住民が非難した、という事も起こりました。
目に見えるような洪水被害はおこらなかったけども、
今回の件で、アルノ川沿を通る道路は激しく流れる川の勢いで
アルノ川沿いの道路の地下の一部が運ばれて空洞になってしまったようだ
という事をニュースで言っていました。
そういえば、今回ガス漏れがあった通りのアルノ川を挟んだ反対側で
おこったのですが2年ほど前の2017年には、200mほどの道路が陥没、
下には並々と水が流れいて水道管破損の水漏れが原因でした。
Firenze: cede il Lungarno accanto a Ponte Vecchio
過去にそういうのもあったので また似たようなことが起こらないか心配に
なりました。
フィレンツェでは1966年11月4日に酷い洪水に見舞われ、
フィレンツェが世界に誇る芸術作品の数々が浸水によって被害にあった
非常に苦い思い出が今でも語られており、
今回の洪水危機においては1966年の大洪水の再来にならなければいいなあ
と私自身本当にひやひやしましたし、フィレンツェやトスカーナをはじめ
とするイタリア人の多くが心配したはずです。
地震も怖いですが、洪水も本当に恐ろしいですね。
これからもしばらく、気を引き締めていきたいと思います。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
それではまた!
フィレンツェの天翔船より
イタリアは11月も後半に入り、冬になる前の少し寂しい雰囲気の季節で
あります。この時期は雨の日も多くいのですが、
一週間ほど前にはイタリアの水の都ベネツィアでは水位が大幅に上がり、
浸水被害が例年よりも酷かったようです。
つい最近トスカーナ地方でも強く雨の降る日が続いた結果
アルノ川の水位があがり、フィレンツェやピサという斜塔で有名な街でも
もしかしたら洪水が起こるのではないかという緊張が走りました。
その後大きな洪水は起こらなかったので安堵したものの、
フィレンツェの近郊の比較的小さな町ではやはり水害はありましたし、
フィレンツェでも中心街のアルノ川沿いの通りの道路の地盤が緩み、
そのせいで地下を通るガス管が破損してガス漏れの為に近所に住む
住民が非難した、という事も起こりました。
目に見えるような洪水被害はおこらなかったけども、
今回の件で、アルノ川沿を通る道路は激しく流れる川の勢いで
アルノ川沿いの道路の地下の一部が運ばれて空洞になってしまったようだ
という事をニュースで言っていました。
そういえば、今回ガス漏れがあった通りのアルノ川を挟んだ反対側で
おこったのですが2年ほど前の2017年には、200mほどの道路が陥没、
下には並々と水が流れいて水道管破損の水漏れが原因でした。
Firenze: cede il Lungarno accanto a Ponte Vecchio
過去にそういうのもあったので また似たようなことが起こらないか心配に
なりました。
フィレンツェでは1966年11月4日に酷い洪水に見舞われ、
フィレンツェが世界に誇る芸術作品の数々が浸水によって被害にあった
非常に苦い思い出が今でも語られており、
今回の洪水危機においては1966年の大洪水の再来にならなければいいなあ
と私自身本当にひやひやしましたし、フィレンツェやトスカーナをはじめ
とするイタリア人の多くが心配したはずです。
地震も怖いですが、洪水も本当に恐ろしいですね。
これからもしばらく、気を引き締めていきたいと思います。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
それではまた!
フィレンツェの天翔船より
2019年11月20日
松本零士さんがイタリア・トリノで倒れる
皆さん、こんにちは。
4、5日ほど前のニュースなので、速報ではありませんが
漫画家の松本零士さんという著名な日本人の方が
イタリアで一時重体で緊急搬送されたというのを聞いたので
このブログでも少しだけご紹介したいと思います。
漫画家の松本零士さん 、容態は改善 イタリアで一時重体(ライブドアニュース)
松本零士さん イタリアで脳卒中のため入院 アニメ放送記念講演のため滞在中(デイリー)
松本零士さん (81歳)は、訪問中の 北イタリアのトリノで
2019年11月15日に体調を崩し、一時は重症と一部のイタリアメディアで
も言われたものの緊急病院で治療を受け16日の夕方には容体は回復傾向に
あるということだったので本当によかったです。
一日もお早くお元気になることをお祈りしております。
さて、以下は松本氏の体調の事とは別件になりますが・・・
フィレンツェから車で約一時間のトスカーナ地方にあるルッカ(LUCCA)という県で
毎年開催されるルッカ・コミックスというアニメや漫画の大きなフェスティバルが
あるのですが松本零士さんが去年その催しにいらっしゃっていて、
トスカーナのティ・ジ・レジオーネ( TG REGONE)という
トスカーナ地方のニュースを主に放送する報道番組でも
松本零士さんがルッカコミックス(LUCCA COMICS)がゲストとして
イベントに参加された模様が結構大々的に紹介されていたのをみて、
同じ日本人として私もうれしく、また高齢にもかかわらず海外で精力的に
ご活躍されているのを見てとても頼もしく感じ嬉しく思ったものです。
(ちなみにルッカ・コミックスはヨーロッパ最大の規模のマンガやアニメ、ゲーム、
コスプレ関係のフェスティバルで、日本のコミックマーケットについで2番目に大きい
そうです。)
去年はトスカーナのルッカで、その約一年後の今年は北イタリアのトリノで
放送記念講演という事でイタリアに度々いらっしゃっているということは
恐らくイタリアには昔からの根強いファンが沢山いるのではないかと思います。
松本氏においてはしばらくは休養が必要かと思いますが、
氏がまた精力的な活動を再開できるようになることを楽しみに、
またイタリア人のファンたちもそれを待ち望んでいますので
元気になったらまたイタリアに来てくださいね (^o^)/
*イタリアでの日本のanimationについての過去記事はこちらからどうぞ*
イタリアで最も有名な日本の懐かしのアニメ特集【イタリアの生活習慣】
フィレンツェの天翔船より
4、5日ほど前のニュースなので、速報ではありませんが
漫画家の松本零士さんという著名な日本人の方が
イタリアで一時重体で緊急搬送されたというのを聞いたので
このブログでも少しだけご紹介したいと思います。
漫画家の松本零士さん 、容態は改善 イタリアで一時重体(ライブドアニュース)
松本零士さん イタリアで脳卒中のため入院 アニメ放送記念講演のため滞在中(デイリー)
松本零士さん (81歳)は、訪問中の 北イタリアのトリノで
2019年11月15日に体調を崩し、一時は重症と一部のイタリアメディアで
も言われたものの緊急病院で治療を受け16日の夕方には容体は回復傾向に
あるということだったので本当によかったです。
一日もお早くお元気になることをお祈りしております。
さて、以下は松本氏の体調の事とは別件になりますが・・・
フィレンツェから車で約一時間のトスカーナ地方にあるルッカ(LUCCA)という県で
毎年開催されるルッカ・コミックスというアニメや漫画の大きなフェスティバルが
あるのですが松本零士さんが去年その催しにいらっしゃっていて、
トスカーナのティ・ジ・レジオーネ( TG REGONE)という
トスカーナ地方のニュースを主に放送する報道番組でも
松本零士さんがルッカコミックス(LUCCA COMICS)がゲストとして
イベントに参加された模様が結構大々的に紹介されていたのをみて、
同じ日本人として私もうれしく、また高齢にもかかわらず海外で精力的に
ご活躍されているのを見てとても頼もしく感じ嬉しく思ったものです。
(ちなみにルッカ・コミックスはヨーロッパ最大の規模のマンガやアニメ、ゲーム、
コスプレ関係のフェスティバルで、日本のコミックマーケットについで2番目に大きい
そうです。)
去年はトスカーナのルッカで、その約一年後の今年は北イタリアのトリノで
放送記念講演という事でイタリアに度々いらっしゃっているということは
恐らくイタリアには昔からの根強いファンが沢山いるのではないかと思います。
松本氏においてはしばらくは休養が必要かと思いますが、
氏がまた精力的な活動を再開できるようになることを楽しみに、
またイタリア人のファンたちもそれを待ち望んでいますので
元気になったらまたイタリアに来てくださいね (^o^)/
*イタリアでの日本のanimationについての過去記事はこちらからどうぞ*
イタリアで最も有名な日本の懐かしのアニメ特集【イタリアの生活習慣】
フィレンツェの天翔船より
2019年11月19日
Cカレンザーノ・アルト〜Calenzano Alto「ツギハギ?」
今日はカレンザーノ・アルト、4回目で最終回になります。
今日は「ツギハギ?」というお題に沿って、
面白い何かを中心にご紹介いたします。 それが、こちら、!
実はこれ、@で紹介したお城の一部の建物で、この集落では一番立派な建物です。ですが、気になったのが至る所にぽつぽつ点在する大〜中〜小サイズの窓。イタリアでは統一感というのがとても重要視されるので、こういった統一感のない窓の付け方は珍しいな、
かと言って醜いわけではない、と思いました。
お次はこちら。まさにツギハギ。全て素材も色も別々、この作業が行われた時期もまちまちだろうと思いますが、てんでバラバラなのに、最後にはきちんと平面ぽく統一感のある仕上がりになっているのには脱帽です。
やはり美をこよなく愛するイタリア人は綺麗に見せるための努力はおしまないし、決してあきらめない結果なのでしょうか?
次はツギハギではない、きちんと改装、修復されているとわかる建物です。セメントを上から塗らずに昔の古い部分が見えるようにわざと残してある粋な趣向というのでしょうか?
最初の頃はイタリア人のこの美的感覚やこだわりというものがなかなか理解できませんでしたが今となってはその良さも理解できるようになりました。
お次は日本では地震があるのであまり考えられない発想の、あたかもそこにあったものにそのままとって付け足したような壁。でも、いい加減なようで、いい加減じゃない、こんな感じで建物が何世紀ももってるイタリア建築って、ほんと凄いってことを皆さんにお伝えしたい!
それがこちら。↓
いや〜、ほんと不思議です。こういうのを見てると、イタリア人との発想の違いや自分の(もしくは日本の一般的な)概念というものの違いを感じさせられます。
大体、さっさと壊して新しい建物を建ててしまえばよいていう発想がまず出てくるんですが
イタリアだと、古いものをとても大事にする習慣が根付いてることととやはり地震が起きるのが少ないからでしょうか?
ものを大事にする、直すべきところがあればそこは修正すればよい。そういったところもイタリアの良い所だと思いますので、決してイタリアのやり方が悪いと言ってるのではなく、発想ややり方の違いにお国柄を感じるな〜と思った次第です。
いかがでしたか?
さて、カレンザーノ・アルトについては以上になります。
想像していたよりもずっと綺麗で、中世の趣がしっかりと残っているこの町がすっかり大好きになりました。皆さんにも興味を持っていただけたら幸いです。('ω')ノ
ちなみにこちらの集落はCalenzano Altoとイタリアのグーグルマップやストリートビュウを使って見ると海外からでも町の様子が手に取るようにわかります。('ω')ノ
気に入って頂けた方はご自身でヴァーチャル体験してみるのはいかがでしょうか?
本日も最後まで読んで下さりありがとうございます。
それではまた!
フィレンツェの天翔船より
今日は「ツギハギ?」というお題に沿って、
面白い何かを中心にご紹介いたします。 それが、こちら、!
実はこれ、@で紹介したお城の一部の建物で、この集落では一番立派な建物です。ですが、気になったのが至る所にぽつぽつ点在する大〜中〜小サイズの窓。イタリアでは統一感というのがとても重要視されるので、こういった統一感のない窓の付け方は珍しいな、
かと言って醜いわけではない、と思いました。
お次はこちら。まさにツギハギ。全て素材も色も別々、この作業が行われた時期もまちまちだろうと思いますが、てんでバラバラなのに、最後にはきちんと平面ぽく統一感のある仕上がりになっているのには脱帽です。
やはり美をこよなく愛するイタリア人は綺麗に見せるための努力はおしまないし、決してあきらめない結果なのでしょうか?
次はツギハギではない、きちんと改装、修復されているとわかる建物です。セメントを上から塗らずに昔の古い部分が見えるようにわざと残してある粋な趣向というのでしょうか?
最初の頃はイタリア人のこの美的感覚やこだわりというものがなかなか理解できませんでしたが今となってはその良さも理解できるようになりました。
お次は日本では地震があるのであまり考えられない発想の、あたかもそこにあったものにそのままとって付け足したような壁。でも、いい加減なようで、いい加減じゃない、こんな感じで建物が何世紀ももってるイタリア建築って、ほんと凄いってことを皆さんにお伝えしたい!
それがこちら。↓
いや〜、ほんと不思議です。こういうのを見てると、イタリア人との発想の違いや自分の(もしくは日本の一般的な)概念というものの違いを感じさせられます。
大体、さっさと壊して新しい建物を建ててしまえばよいていう発想がまず出てくるんですが
イタリアだと、古いものをとても大事にする習慣が根付いてることととやはり地震が起きるのが少ないからでしょうか?
ものを大事にする、直すべきところがあればそこは修正すればよい。そういったところもイタリアの良い所だと思いますので、決してイタリアのやり方が悪いと言ってるのではなく、発想ややり方の違いにお国柄を感じるな〜と思った次第です。
いかがでしたか?
さて、カレンザーノ・アルトについては以上になります。
想像していたよりもずっと綺麗で、中世の趣がしっかりと残っているこの町がすっかり大好きになりました。皆さんにも興味を持っていただけたら幸いです。('ω')ノ
ちなみにこちらの集落はCalenzano Altoとイタリアのグーグルマップやストリートビュウを使って見ると海外からでも町の様子が手に取るようにわかります。('ω')ノ
気に入って頂けた方はご自身でヴァーチャル体験してみるのはいかがでしょうか?
本日も最後まで読んで下さりありがとうございます。
それではまた!
フィレンツェの天翔船より
2019年11月15日
Bカレンザーノ・アルト〜Calenzano Alto「道」【フィレンツェ近郊観光】
カレンザーノ・アルト、今日は三回目です。
一回目から読みたい方はこちらからどうぞ!
さて今回はカレンザーノ・アルトで見かけた風景を紹介します。
時計台
おおきな広場に面したもう一つの小さな教会の横に
上に小さな鐘がついた時計台をみかけました。
(時計は動いていないようでしたが・・・
こちらは壁の石と石の隙間から植物が生えてきていて、ビックリ!
壁自体が色んな活用をされているようです。
遠くから見るとこんな感じで、よく見るとびっしりと生えていました。
これは公共の水道、
「わき出るタイプではないフォンターナ」(泉、噴水)とでもいうのでしょうか?
窪みがある場所にこういうのがあるのは少し珍しいです。
Cに続きます。
一回目から読みたい方はこちらからどうぞ!
さて今回はカレンザーノ・アルトで見かけた風景を紹介します。
時計台
おおきな広場に面したもう一つの小さな教会の横に
上に小さな鐘がついた時計台をみかけました。
(時計は動いていないようでしたが・・・
こちらは壁の石と石の隙間から植物が生えてきていて、ビックリ!
壁自体が色んな活用をされているようです。
遠くから見るとこんな感じで、よく見るとびっしりと生えていました。
これは公共の水道、
「わき出るタイプではないフォンターナ」(泉、噴水)とでもいうのでしょうか?
窪みがある場所にこういうのがあるのは少し珍しいです。
Cに続きます。