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2021年06月25日

三浦綾子の「道ありき」で寄与危険を考える3

 表2の数字を公式に当てはめて寄与危険を計算する。 

表3
虚無あり 結核あり4 結核なし3 縦計7
虚無なし 結核あり2 結核なし4 縦計6
結核あり 虚無あり4 虚無なし2 横計6
結核なし 虚無あり3 虚無なし4 横計7

寄与危険=a/a+b − c/c+d=4/7 – 2/6=0.24 

 この例からすると、虚無ありの結核なしになると、出産が24%減少することになる。

寄与危険割合=危険因子曝露(要因Aあり)群の罹患リスク−危険因子非曝露(要因Aなし)群の罹患リスク/危険因子曝露(要因Aあり)群の罹患リスク
  =((a/a+b)−(c/c+d))/ a/a+b x 100=(4/7 – 2/6)/(4/7)x 100=42.1

 この例では、虚無ありで結核ありのうち42.1がカリエスと考えられる。

花村嘉英(2021)「三浦綾子の『道ありき』で寄与危険を考える」より
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花村嘉英
花村嘉英(はなむら よしひさ) 1961年生まれ、立教大学大学院文学研究科博士後期課程(ドイツ語学専攻)在学中に渡独。 1989年からドイツ・チュービンゲン大学に留学し、同大大学院新文献学部博士課程でドイツ語学・言語学(意味論)を専攻。帰国後、技術文(ドイツ語、英語)の機械翻訳に従事する。 2009年より中国の大学で日本語を教える傍ら、比較言語学(ドイツ語、英語、中国語、日本語)、文体論、シナジー論、翻訳学の研究を進める。テーマは、データベースを作成するテキスト共生に基づいたマクロの文学分析である。 著書に「計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?」(新風舎:出版証明書付)、「从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む」(華東理工大学出版社)、「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで(日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用)」南京東南大学出版社、「从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默-ナディン・ゴーディマと意欲」華東理工大学出版社、「計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る」(V2ソリューション)、「小説をシナジーで読む 魯迅から莫言へーシナジーのメタファーのために」(V2ソリューション)がある。 論文には「論理文法の基礎−主要部駆動句構造文法のドイツ語への適用」、「人文科学から見た技術文の翻訳技法」、「サピアの『言語』と魯迅の『阿Q正伝』−魯迅とカオス」などがある。 学術関連表彰 栄誉証書 文献学 南京農業大学(2017年)、大連外国語大学(2017年)
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