カナダ国内で行ってみたい場所② ＜マドレーヌ島＞: 格安海外旅行マニアの　トロントetc.滞在記

2016年01月12日

カナダ国内で行ってみたい場所② ＜マドレーヌ島＞

チャーチルとともに、トロントに住んでいる間に、ぜひとも行ってみたかった場所がマドレーヌ島。

距離的には、トロントからマドレーヌ島まで、そんなに遠くありません。

行くだけなら、チャーチルに行くよりも、安上がり。
でも、ただ、行くだけでは、ダメなのです。

マドレーヌ島へ行く目的は、ただ1つ。
ハープシール（タテゴトアザラシ）の赤ちゃんに会うこと。

マドレーヌ島は、ケベック州東部のセントローレンス湾に浮かぶ島。

2月下旬から3月上旬くらいまで、ハープシール（タテゴトアザラシ）の赤ちゃんが見られることで知られています。

マドレーヌ島のハープシールの赤ちゃんに会いに行くツアーの2016年の料金が、最近、カナダの日系旅行会社で発表されたので、ちょっとリサーチしてみたのですが、やはり、どこも高いです。

私がチェックしたカナダの日系旅行会社で最も安かったのが、近畿日本ツーリスト（カナダ法人）が販売しているツアー。
ざっと見たところ、他の日系旅行会社は、結構、手配料を上乗せしてる感じですね・・・

ツアーを主催しているのは、シャトー・マドレーヌ。

マドレーヌ島の「シャトー・マドレーヌ」というホテルに3泊4日する現地発着ツアーです。
ツアーには、アザラシの赤ちゃんをヘリコプターで観察しに行くツアー（1回）と島内ツアー、ホテル宿泊代（3泊朝食付き）、マドレーヌ島の空港・ホテル間の送迎代などが含まれており、ツアー料金は、2名1室利用で1人1,569カナダドルから。

この金額（1,569カナダドル）だと、シャトー・マドレーヌに直接、自分でパッケージツアーの予約を入れるのと、そんなに料金は変わりません。
ちなみに、自分でシャトー・マドレーヌにツアーの予約を入れると2名1室利用で1人1,556カナダドル（2016年の料金）。（詳細はこちら）

ツアー料金とは別に、マドレーヌ島までの交通費がかかってくるので、日本から行こうものなら、かなりの費用がかかります。

まず、東京から、トロント、モントリオール、ケベックシティなどを経由し、マドレーヌ島まで、飛行機を利用して往復するなら、航空券代（エコノミーの格安航空券）だけで17~18万円くらいかかります。

チャーチルに行くのと同様、マドレーヌ島まで行くのも、同じカナダ国内の移動なのに、航空券が高い！！
ケベックシティ・マドレーヌ島間の、航空券が高額なのです。

スカイスキャナーで調べてみると、トロント・マドレーヌ島間は、モントリオール、ケベックシティで乗り継ぎ、最安で往復7万円ちょっと。距離的には、結構、近いのに・・・

航空券代だけでも、かなりの出費なのに、それに加えて、高額なツアー料金が、かかります。

東京から、アザラシの赤ちゃんに会いにマドレーヌ島へ行くとなると、結局、自分で航空券・ホテル・ツアーの手配をしたとしても、32~33万円くらいはかかりそうです。（日本・カナダ間の移動に、アジア系の航空会社を利用すれば、3~4万円くらいコストダウンすることも可能）

まあ、とにかく、ハープシールの赤ちゃんに会うためには、かなりの費用がかかるのです。

それでも、日本から毎年、多くの方が、ハープシールの赤ちゃんに会いに行かれるらしいです。
それも、ほとんどの方が日本発着の高額なツアーを利用して。

日本人のお客が多いからか、シャトー・マドレーヌには、日本人スタッフもいるようです。

時間がかかっても問題ないのであれば、マドレーヌ島へは、プリンスエドワード島経由で行くのが、1番、安上がり。
2~3月は、トロント・プリンスエドワード島間の航空券は安いです。
プリンスエドワード島・マドレーヌ島間はフェリーが運航しています。
※フェリーについての詳細はこちらをご覧ください。

ただし、フェリーは毎日、運航しているわけではないし、時間もかかるので、日程に余裕がある方でないと利用しづらいです。

マドレーヌ島で、ハープシールに会いに行くツアーをやっているのは、シャトー・マドレーヌのみ。
競争相手がいないので、これほどツアー料金が高額なのでしょう。
何年か前は、3泊4日のツアーが1,000カナダドルちょっとだったみたいですが、かなり値上がりしたようです。

ツアーに参加すると、ホテルから、ヘリコプターに乗って、氷の上にいるハープシールの赤ちゃんを探し、着陸して、間近で赤ちゃんを観察することができるようです。

ハープシールの赤ちゃんを見られるのは、ほんの短い期間。
赤ちゃんは、誕生から4~5日で、白い毛に変わり、ものすごいペースで成長していきます。
厳しい自然環境の中では、生き抜くために、一刻も早く成長しなければならないのです。

誕生してから約2週間で独り立ちしてしまうため、まるまるとした白いアザラシの赤ちゃんが見られるのは、ほんの短い間だけ。

北極圏にいるハープシールが出産と子育てのために、マドレーヌ諸島に集まって来るのは、2月の終わり近く。

以前は、プリンスエドワード島へハープシールがやって来て、ツアーもやっていたようですが、現在は、プリンスエドワード島へは、めったにやって来ることはないようです。

プリンスエドワード島なら、マドレーヌ島よりもアクセスしやすかったのに、残念・・・

格安旅行専門の私としては、3泊4日の現地発着ツアーに1,556カナダドルは、到底、出せません。

交通費を含め、旅行にかかるすべての費用がこの金額なら、まだ、頑張るのですが、いくら、アザラシの赤ちゃんに会えるにしても、3泊4日の現地発着ツアーに、これだけ高額な費用を出せるほどの余裕はありません。

そんなこんなで、秋のチャーチルに引き続き、マドレーヌ島へハープシールの赤ちゃんを見に行くことも、仕方なく、諦めました。

今年、マドレーヌ島へ行かれる方が一人でも多く、アザラシの赤ちゃんに出会えることを祈っております。（天候によって、アザラシウォッチングツアーは中止になることもあるようですので。）

もしも、ハープシールの赤ちゃんがプリンス・エドワード島へやって来たら、私は、その時に、会いに行こうと思います。