格安海外旅行マニアの　トロントetc.滞在記

先週の後半は、昼間の気温が2~3度もあり、1月にしては温かかったのですが、
今週に入り、ずっと気温が零下の日が続いています。

昨日の気温は、マイナス10度。
ただし、風が強かったので、体感温度はマイナス19度。

こちらの天気予報では、その日の気温だけでなく、体感温度まで出ます。

体感温度のことは、Real Feel とかFeels Likeなどと言います。

たとえば、TORONTO STAR（カナダの日刊紙）の天気予報を見ると、
昨日の朝（8a.m.)の気温は、マイナス10度で、Real Feel:−19となっています。
Wind WNW 15-25km/h (西北西の風　時速15-25km）で、時折、強い風が吹いていたので、実際の気温よりも体感気温は、ずっと低く感じました。

体感温度は、風速、湿度、日照量など様々な要素から算出されるようです。
体感温度を計算する数式を見てみましたが、かなり複雑でした・・・

まあ、一言で体感温度○○度と言っても、年齢や代謝量、健康状態などによって、感じ方には個人差があるので、体感温度○○度でも、みんなが同じように○○度に感じるわけではありませんが、1つの目安にはなりますね。

実際、私は暑がりなので、天気予報で発表されている体感温度よりも温かく感じることが多いです。



昨日は、気温マイナス10度の中、朝から出かけたのですが、顔をむきだしにしていると痛いので、先日、セールで買ったバラクラバ（目出し帽）をかぶりました。
バラクラバをかぶると、出ているのは、目の周囲だけなので、1時間ほど歩いても平気でした。

私は、いつもカメラを持ち歩いているので、気になるものがあれば、立ち止まって撮影するのですが、寒いとカメラの電池の減りが早いので困ります。

カメラは、ジャケットの内側のポケットなど、温かいところに入れて持ち運んでいるのですが、撮影する時は、どうしてもカメラを外に出さなければならないので、被写体が決まったら、さっさと撮影しないと電池がすぐになくなってしまいます。

昨日は、歩いている途中、リスがいたので、4~5分間、リスを撮影していたら、電池がすごいペースで減ってしまいました。

体感温度がマイナス19度だったので、少しの間、手を出すだけで、痛くなります。



気温がマイナス20度代くらいまでなら、私は1時間以上、歩いても平気です。
もちろん、バラクラバをかぶり、温かいコートを着て、足下も温かくしての話ですが。

でも、気温がマイナス30度代になると、長時間歩くのはキツいです。
マイナス30度代になると息をするのが苦しくなるからです。
空気が冷たすぎて、しっかり息を吸い込むと苦しいので、たとえ、歩くだけといえども、有酸素運動を行うのはキツいのです。

マイナス40度代になると、もう感覚が麻痺して、どのくらい寒いのかもわからなくなってしまうくらいの状態になります。

マイナス50度代は、体験したことがないので、どんなものかはわかりません。

ノースウエスト準州に住んでいた時、マイナス40度代で風が強い中をスノーモービルに乗ったことがありますが、その時は、あごが軽い凍傷になってしまいました。
どうやら、スノーモービルに乗っている間、コートのジッパー（凍結している）が、あごにずっと接触していたせいで、凍傷になってしまったようです。

寒いところでは、ジッパーなど金属製のかたいものには、肌が直接触れないように要注意。
すぐに凍ってしまうので、ある程度の時間、継続的に肌に触れると、凍傷になる危険性があります。


私の寒さの実感をまとめると、

零下→耳や頬が赤くなる（コートのフードをかぶる）
マイナス10度くらい→耳や頬を出していると痛くなる（長時間歩く時はバラクラバをかぶる）
マイナス20度くらい→鼻の中が凍ってくる
マイナス30度くらい→まつげが凍ってくる
マイナス30度代→息をするのが苦しくなる
マイナス40度代→感覚麻痺

こんな感じでしょうか。

マイナス40度代の寒空の下、スノーモービルに乗って軽い凍傷になった時は、風が強かったので体感温度はマイナス50度から60度くらいだったはずです。
でも、あまりの寒さに感覚が麻痺しているので、スノーモービルに乗っている間は凍傷にまったく気がつかず、痛くもかゆくもなかったです。


今年は例年よりも温かいようなので、息をするのが苦しくなるくらい寒くならないことを祈っています。

気温マイナス10度にもかかわらず、リスは相変わらず元気です。 しっぽが風になびいていました。