Ｅselect

なんとなく、世の中が、おかしい。

そんな気持ちになるニュースがあった。

アメリカの自爆テロ未遂によって次々設置されている全身スキャナーだ。

安全のためには仕方がないという見方が多勢のようだが、

自作自演が多いアメリカということもあって、どうも信じられない。

理由はどうあれ、あんなものが、すんなり認められるのは本当に不可解だ。


レントゲンみたいなものを想像されるかもしれないが、見えるのは骨じゃない。

はっきり言って裸丸見え。

ブラジャーにいっぱい詰めても実は貧乳バレバレといった具合だ。

微量とはいえ被曝するわけだから、渡航回数が多い人、

既にレントゲン検査を何度も受けている人、妊娠中の人には不安が伴って

当然だ（妊娠に気付いているとも限らないし）。

こんな機械が、とんとん拍子に広まるのは、なんか、なんかおかしい。


実は、全身スキャナーが初めて設置されたのは4月のことだったらしいが、

苦情が多く、とりやめになったそうだ。

それが、今回の件を経て、急速にアメリカ国外にまで広まっている。

日本はどうするのだろう？


今のところ、日本人はおそらく対象にならないだろうけれど、

現在まで空港でのボディチェックを免れたことのない私、いつものように

検査官に手招きされる可能性がなくもない。


とにかく、本当に嫌な世の中になってきたと思う。

新年そうそう、気分が曇る。

気をつけていないと、おかしな方向に、あれよあれよと行ってしまいそうな、

そんな危機感を感じた一件だった。

真実を見極めて、正しい判断をする能力が、

今とても必要になってきていると思う。