2021年02月05日
07~11年頃の新型インフルエンザへの恐怖からの対策…
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新型コロナの感染拡大で、経済活動は大きな影響を受けている。
しかし、感染症の流行は今始まったわけではなく、何百年も前から起こっていた。新たな感染症の発生も、近く必ずある、いつ発生してもおかしくはないというのは分かっていたこと。
21世紀に入ってすぐの時期、サーズコロナウイルスが海外で発生した。
また、2005年頃からH5N1型の鳥インフルエンザのヒトへの感染があったことが報じられるようになり、2007年に入り養鶏場で鳥インフルエンザでの鶏の大量死、大量処分があったことで、ヒトヘ、そしてヒトからヒトへ感染する変異が起こらないか戦々恐々だった。
2008年には、NHKスペシャルで「シリーズ最強ウイルス」が、2夜にわたって放送された。1夜目が、致死率、感染力共に高い新型インフルエンザが日本に入った場合を想定したドラマ、2夜目が学術的解説でした。
新型インフルエンザに対する危機感が高まる中、2009年春、とうとう新型インフルエンザのパンデミックが発生。しかしこれは、警戒されていた鳥由来ではなく、季節性インフルエンザに対して著しく危険ではなかったことから、同年中には従来のインフルエンザと同様の認識となった。
2011年、宮崎県で鶏の鳥インフルエンザが拡大し、県知事を中心に対応に追われている報道は、10年前のことながら記憶に新しいと思う。
さて、この新型感染症への関心が高まったこの時期、パンデミックを想定した対策は進んだだろうか。
コビッド19が認知されたのは2019年年末。宮崎産の鶏が騒がれたのは2011年年始だから、9年近い時間がある。2009年の豚由来の新型インフルエンザから数えれば10年以上だ。議論の時間は、充分にあった。
H5N1型は、ヒトーヒト間で感染する力が弱いので流行はしていませんが、致死率は50%を越えている。これがヒトーヒト間で感染する力を得たらというのは、ずっと言われていた。もし2009年にパンデミックを起こしたのが、致死率が高いものだったら。当然考えられる想定。
人々が外出できなくなる。働けなくなる。ではどうやって生活すればいいのか。
マスクが不足する、病床が足りなくなる、振り返れば容易に予測できたこと。
言うだけなら誰だって言えるだろ、もちろんそうです。私だって、2010年代、関心がお留守になっていた一人です。
ただ、この10年間でちゃんとシミュレートして、対策が練られていたら、いざ新型コロナが流行して、こんなに政策批判が起こらなかったかもしれない。
ここは、有権者全員の姿勢が問われる。今度もっと大きな波が来るかもしれない。もっと毒性、致死率が高い、感染力が強いウイルスも必ず登場する。
ことが起こってからではなく、先に準備できるものは準備し、マニュアルも作っておけたなら。
2009年だったら、テレワークも困難だっただろうし、ネットでの宅配サービスも利用できない人が今より多かっただろう。通勤者、外出者を減らすにはずっと不利だったはず。この豚由来の新型インフルエンザが、強烈な爪痕を残さなかったのは不幸中の幸い。
選択肢が増え、シミュレートの技術がより発達今こそ、2009年のリベンジ。何ができるのか、真剣に考える政治団体や有識者を応援したい。これが、有権者のできること。SNSが発達し、投票以外にもできることは増えた。
今回の新型コロナ、風邪程度の症状の人が多く、致死率はそれほど高くはない。しかし5年後、いや、2年後とかに致死率が高いウイルスがパンデミックを起こすかもしれない。
緊急事態を抜け、小康状態に入ったならば、第4波に向けて、次の新ウイルス発生を想定した生活維持政策が議論されなくてはならない。もしかしたら、ワクチンや特効薬が間もなくできて、新型コロナはおさまるかもしれない。だがそれで安心してはいけない。
平時で考えられる猶予が与えられたなら、逃がしてはいけない。どこからが平時かは言えないが、少なくとも2010年代、長い平時を逃した。
今も緊急事態宣言が発令され、延長され、定額給付金を再びという声が高まっているが、これが決着して静まってはいけない。全有権者の不断の努力が求められる。
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