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2015年04月12日

皆既月食がありましたねぇ〜

つい最近、皆既月食を見ることができた。
昨年から今年にかけて、4回の皆既月食が起こる事になっている。(日本で見れるのはそのうち確か3回だったっけ?)
残念ながら今年の九月に起こる予定の皆既月食は日本では見ることができないそうだ。
その前にも皆既日食が北大西洋地域で観測できた。

いや〜なんという天体ショーの当たり年なんでしょうかねぇ〜。

実は、私はこのような現代人の態度に、少なからず不安を覚えている。
太古の時代より、洋の東西を問わず、実はこのような現代人が「天体ショー」と呼ぶ現象(日食、月食、彗星、流れ星、等々)は、不吉な事の起こる前兆であるとして恐れられていた。しかし、科学の発達した現在、それらの現象はもはや「解明されている」という事で、我々の祖先が畏怖の念を込めてこのようなものを仰ぎ見、畏れていたという感覚はもはやすでに忘れ去られてしまっている。

実はそれだけではない。

最近イルカが海岸に打ち上げられ、多くが死んでしまったというニュースもある。我々現代人は、「酸性雨が原因だろう」とか、「米軍の演習によるものだろう」とか、「何らかの病気にかかったのだろう」とか、様々な「理由」をつけてそれを「理解」し、何らかの「自然現象」として片づけるきらいがある。

しかし、立ち止まってよく考えてみてみたい。このような「天体ショー」は、説明はできたとしても、人間がそれを作り出すことは不可能である。この世を支配する「神の業」があって初めて成り立つ現象であるにもかかわらず、現代人はそれを分かったように取り扱い、事が過ぎると何事もなかったかのように日々の生活に戻るのである。

なぜか?

それは「現代の人間が、神に対する畏れを忘れたから」に他ならない。

石原慎太郎元東京都知事が、東日本大震災とその後の津波によって東北地域が被災したことを受けて、以下のように発言した。「津波をうまく利用して、我欲をうまく洗い流す必要がある。積年にたまった日本人の心の垢を。これはやっぱり天罰だと思う。」と。
昔気質の日本人作家らしい発言だと思う。しかし、この発言について、現代人は「不謹慎な発言」であると反発している。

我々の先人たちは、このような災害が起こった時には、「天罰が下った」と言って畏れ、身を慎み、自らの不徳を恥じ、我々の穢れを祓うべく反省をして禊をしてきた。これは、「このような災害で亡くなられた方々が悪いことをした」から、彼らに天罰が下ったという意味では決してない。

実は聖書にもイェシュアがそのような災害に触れた場面があることを、どのくらいの皆さんがご存じだろうか。
ルカの福音書13章1〜5節にはこう書かれている。

ちょうどその時、ある人たちがやってきて、イェシュアに報告した。ピラトがガラリヤ人たちの血をガラリヤ人たちのささげるいけにえに混ぜたというのである。
イェシュアは彼らに答えて言われた。「そのガラリヤ人たちがそのような災難を受けたから、他のどのガラリヤ人よりも罪深い人たちだったとでも思うのですか。そうではない。私はあなた方に言います。あなた方も悔い改めないなら、皆同じように滅びます。また、シロアムの塔が倒れ落ちて死んだあの18人は、エルサレムに住んでいる誰よりも罪深い人たちだったとでも思うのですか。そうではない。私はあなた方に言います。あなた方も悔い改めないなら、皆同じ様に滅びます。」


イェシュアは、このように説明することにより、「殺人事件の被害者、交通事故の被害者、天災や人災の被害者が我々生き延びた人間よりも罪深かったから、彼らは死んだのだ」という解釈を「間違っている」と2度にわたり断言している。その代わり、「あなた方(生き延びた者)も悔い改めないなら、皆同じように滅びます。」とこれもまた2度にわたり断言しているのである。震災などで亡くなられた方々は、定めの時期が来たので亡くなられたのであり、決して彼らが「我々より罪深い」人だったから被害に遭ったわけではない。犯罪の被害者も「自己責任だ」ではない。イェシュアははっきりと、そのような被害者の周りで指をさして裁いている我々一人一人に対して、「あなたも悔い改めなければ同じように滅びます。」と断言されているのである。

日食や月食、彗星が実際に人に被害を及ぼしはしないが、その段階で我々に不徳の部分はないか、穢れた部分はないかと反省し、身を戒めてきた先人たちは、それを見ても何も感じないわれわれ現代人よりも「神に対する畏れ」を持っていたことになる。それが証拠に、先人の遭った災害に対して、先人たちは神に対して赦しを請い願い、穢れを祓い身を清めてきたのに対し、現代人はいまだに国を挙げて反省をしようとはしない。

イェシュアの「あなた方も悔い改めないなら、同じように滅びます。」と述べられた言葉を、我々は良くかみしめなければならないのではないだろうか。早目に気づき、立ち返って悔い改めるなら、神は我々を守って下さりもなさるであろうが、傲り高ぶる事を止めなければ、この先さらに大きな災いが日本を襲うことになるのではないだろうか。
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