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2020年03月16日

☆16日 ママの月命日☆

2018年2月16日 16時30分

夫の実家にてママ(夫の母)を看取った。

介護を始めてからちょうど1カ月が経ったころだった。

肺の病気で、在宅酸素でHOTを2台使用し、鼻とマスクとで12ℓの酸素を流していた。

私は仕事柄、何人もの利用者を、看取って来た。だから、死期が近づいてくればなんとなくわかる。

死期が近づいていることは本人も分かっていたようだった。

それはママと私2人だけで暗黙の内に共有していた。

具体的な数字や言葉ではなく、なんとなく様子だったり状態だったりで「あっ、そろそろかな。」って。本人もそれを受け入れ、とても苦しんでいたのが少しずつ苦しくなくなり穏やかな表情をする時間が増えていった。

寂しがり屋で近くにいないとすぐに呼ぶから、常にそばにいた。

だからこそちょっとした変化も見逃さなかったのかもしれない。

1カ月間で外に出たのは3回、いずれも2時間程度の買い物。それでも、つらいとは思わなかった。
その時は、ママと過ごす時間の方が大切だったからだと思う。

とはいっても、夫も同じ職種で大学でも共に福祉を学んできたから、自分一人ではなく夫婦2人で介護したと私は思っている。

困ったことや迷ったことがあれば、必ず2人で話し合い意見を出し合った。
また、介護の中でも力を使う移乗などは夫、排泄ケアは私というように分担出来たのも良かった。
まぁ、夫は腰痛に悩まされていたけど。

同年代の人には経験できないであろうことを経験できたし、なによりママの家で過ごしたいという願いを叶えることが出来て良かったと思っている。

在宅での介護は、住宅の環境や介護者の年齢や体力、知識・技術、要介護者の状態、収入など様々な条件が揃って可能となるということを身をもって知った。
その中で足りないものを、在宅サービス(ホームヘルパーや訪問看護師等)で補っていくということが大切だと思う。

あの1カ月は私の人生においてとても密度の濃い1カ月だった。その中で沢山のことを学んだ。自信と誇りを胸にこれからも今日という日を大切に過ごしていきたいと思う。

今日は誰かの誕生日でもあり誰かの命日でもある。

今日という日を大切に。

2020.03.16

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posted by ekknnw at 07:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常
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