2022年05月01日
(Q301)girls' talk の girls' のアポストロフィーは、どうして s の後なの?
(Q301)girls' talk の girls' のアポストロフィーは、どうして s の後なの?
例えば girls' talk の girls' のアポストロフィーは、どうして s の後なんでしょうか?
教科書では girl の後につけると習いましたが……。
(海外 annieさん)
-(e)s で終わる複数形の後には '(アポストロフィー)をつけるだけでいいんです
「所有を表す「……の」は my father's car(父の車)のように「名詞+'s(アポストロフィーと s)」をつけると習ったのに、なぜ girls' talk は girl's talk とならないの?――そう思った学習者は多いでしょう。
答えは、girls' talk は「女の子たちのおしゃべり」という意味で、girls は girl の複数形だからです。
ならば、girls's talk と書くのでは? と思うかもしれませんが、-(e)s で終わる複数形の場合は ' だけをつければいいという決まりがあるため、girls' talk になっているのです。
では「男子校」の場合はどうでしょうか?
「男子校」は「男の子たちの学校」と考えれば boys' school と表現できますね。
では「こどもの日」なら? child(子ども)の複数形は children です。
-(e)s で終わっていないので、通常どおり Children's Day とすればOKです。
ちなみに、Chris(クリス)のように -s で終わる人の名前の場合は、Chris's/Chris' のいずれも可能ですが、前者の方が一般的です。
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(Q302)I mean ... や I'm sure ... という表現を耳にしますが、ニュアンスを教えて!
会話でよく、I mean ... や I'm sure ... という表現を耳にしますが、ニュアンスがイマイチ分かりません。
どのように使うのですか?
(東京都 Kazさん)
I mean ... は「いやその」、I'm sure ... は「きっと……だよ」というニュアンス
I mean ... は自分の誤りを訂正したり、より適切な言葉で言い直したり、説明を追加したりするときの前置き表現です。
I mean to say(私が言おうとしているのは)の to say を省略した形で、「いやその」「というか」「つまり」といったニュアンスで使います。
例えば、Sarah teaches English. I mean she's a professor.(サラは英語を教えているんです。
いやその、大学教授ですよ)という感じです。なかには、単なる口ぐせで I mean を連発するネイティブもいます。
ちなみに、You mean, ...? とすれば「つまり、……ということですか?」と相手の言ったことを確認することができますよ。
I'm sure ... は、主観的に判断して確信できることを述べる際の前置き表現です。
「きっと……だよ」「絶対に……だよ」というニュアンスで、……にはその内容が続きます。
例えば、He's a minor. は「彼は未成年です」という事実を述べていますが、I'm sure he's a minor. と言うと「彼はきっと未成年だよ」となり、確認したわけではないけれど恐らく間違いない、というニュアンスになります。
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(Q303)タクシーで「もうちょっと先に行ってください」という意味の英語表現は何ですか?
海外でタクシーに乗っているとき、「もうちょっと先に行ってください」「この辺で降ろしてください」は英語で何と言ったらいいですか。
(海外 DSさん)
A little further, please. と Let me off around here, please. で
「もうちょっと先に行ってください」は A little further, please. と言います。
further(far の比較級)は「もっと遠くに」という意味で、これに a little をつければ、「もうちょっと先に」を表すことができます。
further の発音は father(父)とよく似ています。
father の fa は口を大きく開けて「ファー」と言いますが、further の fur は口を小さめに開けて「ファ〜」と発音します。
発音が難しかったら、A little more, please. と言っても通じますよ。
「この辺で降ろしてください」は Let me off around here, please. と言います。
「let ... off」は「……を降ろす」、around here は「この辺で」という意味です。
let の代わりに get を使うこともできます。信号待ちをしているときや、すぐに停車できるような状況では、around here の代わりにhere(ここで)を用いるといいでしょう。
タクシーでは用件を伝えればいいので上記の表現で十分ですが、丁寧に言いたいときは、Would you go a little further? や Would you let me off around here? と言ってみてくださいね。
*英文中、< >内の語句は下線の語句と入れ替えて使うことができます
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(Q304)「やっぱり〜の方がよかった」の「やっぱり」の意味になる英語表現は何?
「やっぱり……の方がよかった」「やっぱり……だったね」「やっぱり……していい?」など、「やっぱり」を使った表現を英語ではどう言うか教えてください。
(海外 A.K.さん)
「やっぱり」はいろいろな英語に置き換えられるので意味による使い分けが必要です。
「やっぱり、やはり」に相当する英語にはさまざまな表現があるので、意味による使い分けが必要です。
まずはご質問の表現から。
「やっぱり……(の方)がよかった」と言う場合は、「I should've+過去分詞形」(……すればよかった)を用いると簡単に表せます。
I should've ordered pasta.(パスタを注文すればよかった)などと言えば、「やっぱり」というニュアンスを含ませることができます。
「やっぱり……だったね」といった、予想が当たったときの「やっぱり」は「思ったとおり」と考えて、as I thought や as I expected を用いましょう。She came late, as I thought.(やっぱり彼女は遅れて来た)という感じです。
「やっぱり……していい?」と尋ねるときの「やっぱり」は、I('ve) changed my mind.(気が変わりました)と表現します。
I('ve) changed my mind. Can I go with you?(やっぱり一緒に行ってもいい?)のように言いますが、この2文の順序を入れ替えてもOKです。
そのほか、「(考え直した結果)やっぱり」は on second thought、「(なんだかんだ言っても)やっぱり」は after all と言います。
状況に応じて使い分けてくださいね。
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(Q305)This is my second time to New York. を導くための質問表現を教えてください!
This is my second time to New York. を導くための英語表現は存在するのでしょうか?
How many times have you been to New York? と尋ねたら、I've been there two times. のように、「何回目」ではなく「回数」を表す答えが返ってきました。
(愛知県 Tetsuさん)
Is this your first time?(今回が初めてですか)と聞いてみては?
日本語では「何回目ですか?」と質問することが多いのですが、英語にはこれに相当する“自然な”表現がありません。
「今回が2回目のニューヨークです」という答えを導きたいときも、How many times have you been to New York?(ニューヨークに何回行ったことがありますか)と尋ねるのが一般的です。
ちなみに、質問にある This is my second time to New York. は、This is my second time in New York. や This is my second time to come to New York. とする方がいいですね。
これらは“今”ニューヨークにいるときに使う表現。
もし“これから”ニューヨークへ行くのであれば This is my second time to visit New York. と表現しましょう。
さて、ご質問にもあるように、How many times ...?(何回……ですか?)を用いて尋ねると、「I've been there+回数」(……回行ったことがあります)と返す人が多いのは事実ですが、This is my second time.(今回が2回目です)などと答える人もいます。
どうしても「今回が……回目です」という答えを導きたいのであれば、何回目なのかを推測して、Is this your first time?(今回が初めてですか)などと聞いてみるといいでしょう。
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(Q306)スクールに行かずに「話す」というアウトプットを満足にするいい方法はないですか?
英会話スクールに通っていますが、そのスクールに対する不満が少なからずあります。
独学でも英語のインプットはできますが、実際にネイティブと話すというアウトプットになると限界があります。
スクールに行かないで満足にアウトプットできるいい方法はないでしょうか?
(埼玉県 考える人さん)
テレビを相手に「つっこみ練習」など
意識を変えれば一人でアウトプットも可能に
アウトプットの強化には何と言っても「使うこと」が必要不可欠です。
おっしゃるとおり、独学では本を読む、教材の CDを聴くといったインプットの学習に偏りやすいのは事実です。
しかし、意識を少し変えればアウトプットする機会を増やすことは可能です。
例えば、読書をするなら黙読ではなく、声を出して読む。
リスニングなら“ながら聴き”ではなく、後に続いて言ってみる……というように、受信型から発信型の勉強に変えることが大切です。
映画を見る際にも、こう言われたらこう返すといったやりとりに意識を傾け、それをまねしてみるとネイティブの英語を身に付けることができます。
また、テレビを相手に発言練習をすれば、アウトプット力をより鍛えることができます。
例えば、賞賛に値するシーンを見たら That's fantastic!(すご〜い!)とつぶやくとか、トーク番組などでは You said it.(まさにその通り)や I don't think so.(私はそうは思わないわ)などとコメントしてみましょう。
日本語の番組にも英語で返す練習を日ごろからしておけば、実際の会話でそれを発揮することができますよ。
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(Q307)大人らしいスマートな自己紹介の表現を教えてください!
自己紹介をするとき、子どもなら名前、年齢、住んでいる国(町)、好きな科目、得意なことなどが考えられますが、大人の私だったら、どのような自己紹介がスマートですか。
私は専業主婦で、夫と2人の子どもがいます。
(東京都 サチさん)
英会話教室なら趣味や夢、仕事のこと、職場なら仕事に対する意気込みなど、状況に応じて自己紹介。
状況によって適切な自己紹介は異なりますが、駅などでたまたま Hi. とあいさつしたのがきっかけで会話が弾んだときは、タイミングを見つけて、Oh, by the way, I'm Sachi. Nice to meet you.(申し遅れましたが、サチといいます。どうぞよろしく)という程度で OK です。
通い始めた英会話教室などでは、趣味や夢、仕事のことを交えるといいですね。
例えば、I'm Sachi. I like watching DVD's in my free time.
I'm a big fan of Julia Roberts, and I've seen all her movies.
I'm a homemaker and I have two children.
These days I'm busy taking care of them, but someday I'd like to learn painting.
That's all. Thank you.(サチといいます。空いた時間にはDVDを見るのが好きです。
ジュリア・ロバーツの大ファンで、彼女の映画はすべて見ています。
専業主婦で2人の子どもがいます。
最近は彼らの世話で忙しいのですが、いつか油絵を習いたいと思っています。
以上です。ありがとうございました)という感じです。共通の話題があれば、そこから話が広がっていきます。
日本人はよく、名前を言った直後に家族構成や子どもの年齢などを言いますが、これでは家族紹介になってしまいます。
まずは自分のこと、家族のことはその後に言いましょう。
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(Q308)「この料理にはニンニクが入っていますか?」といった質問はどうすればいい?
来月、海外旅行をするのですが、ニンニクアレルギーがあるため料理の注文に不安があります。
「ニンニクを使っていない料理はどれですか?」や「この料理にはニンニクが入っていますか?」といった質問は、英語でどのようにすればいいですか?
(千葉県 masakataさん)
I'm allergic to garlic. Do you have any dishes without garlic? で。
アレルギーの発音に注意です
ご質問にお答えする前に、「アレルギー」という単語の正しい発音を確認しておきましょう。
「アレルギー」はもともとドイツ語で、英語では allergy「アラジー」(アを強く)と発音します。
「〜に対してアレルギーがあります」は I'm allergic to 〜. のように、形容詞の allergic を用いるのが一般的です。
allergic は「アラージック」(ラを強く)と発音します。
料理について質問する際には、自分にはニンニクアレルギーがあることも一緒に伝えるといいでしょう。
例えば、I'm allergic to garlic. Do you have any dishes without garlic?(ニンニクアレルギーなんです。
ニンニクを使っていない料理はありますか?)という具合です。
また、Does this (dish) have garlic in it? I'm allergic to garlic.(この料理にはニンニクが入っていますか?
ニンニクアレルギーなので)と尋ねてもいいですね。ニンニクが入っているという答えが返ってきた場合は、Is it possible to have it without garlic?(ニンニクを入れないで調理していただくことは可能ですか)と頼んでみるのもいいでしょう。
Have a great trip!
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(Q309)「あ、そう言えば」にピッタリの英語表現はありますか? by the way だけでいいの?
何かを突然思い出して話を始めるときに使う「あ、そう言えば」にピッタリの英語表現はありますか?
by the way だとただ話を切り替えているだけのような気がして、しっくりきません。
(岡山県 sugar daddyさん)
Oh, by the way とすれば突然思い出した風に
確かに by the way(さて、ところで)だと単に話題を切り替えているだけという感じですね。
でも、最初に Oh, を加えて、Oh, by the way とすれば、「あ、そう言えば」というニュアンスになります。このとき、突然思い出したかのようなイントネーションで言うことがポイントです。
また、「あのね」や「ちょっと聞いて」といった意味の You know what? に Oh, を加えて Oh, you know what? と言っても、「あ、そう言えば」とか「あ、そうそう」というニュアンスを出すことができます。
つまり、Oh, を加えるだけで「突然何かを思い出した」感が出るんですね。
ほかに That reminds me, という表現もぜひ覚えておいてください。
これは、相手の話や自分の言ったことがきっかけで何かを思い出したときに使う表現です。
「あ、それで思い出したんだけど」と言って話題を変えるときの前置き表現として、ネイティブスピーカーがよく使っていますよ。
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(Q310)You don't say! の意味と、言う場合のタイミングを教えてください!
ネイティブスピーカーが、よく You don't say! と言っていますが、どのタイミングで使えばいいのか分かりません。
この意味と使い方を教えてください。
(東京都 TAXIさん)
You don't say! は驚きを表す表現
Really? と同じ感覚で使えば大丈夫
You don't say! は「まあ!」とか「本当なの?」と驚きを表す表現で、驚くような事柄を聞いた直後に言います。
Really?(本当ですか?)と同じ感覚だと覚えておけば使いやすくなるのではないでしょうか。
例えば、いつもはバスで通勤している友達が、I walked to the office today.(今日は歩いて出勤したんだよ)と話したときなどに、You don't say!(本当なの?)と返すといいですね。
ただし、You don't say! は、大して何とも思っていないのに驚いているように装う場合にも使われるので要注意。
「へえ、そうなんだ」や「ほお、そうですか」と少々皮肉っぽいニュアンスです。
例えば、I heard she quit her job again.(彼女、また仕事を辞めたらしいよ)と話す相手に、平たんな感じで You don't say. と言えば、「へえそうなんだ」となり、内心は大して驚いていないニュアンスになります。
どちらの意味になるかは、イントネーションや相手の表情、文脈などから分かるはずですよ。
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(Q311)Why? と How come? の意味は違いますか?
(大阪府 e-coolさん)
意味は同じだけど、後に続く語句の順番に気をつけて
Why? と How come? は、いずれも「なぜ?」「どうして?」という意味で、理由を尋ねるときの定番表現です。
How come? はもともと How did it come about?(どうしてそのようなことが起きたのですか)を省略した形で、どちらかと言うと、くだけた表現です。
単に「どうして?」と尋ねるときは、Why? と How come? を同じように使うことができますが、「どうして〜ですか?」と尋ねる場合は、続く語句の順番に注意が必要です。
例えば Why? を用いて「彼はどうして怒っているのですか」と尋ねる場合、Why is he angry? のように Why の直後には疑問文が続きます。
一方 How come? を用いるときは、How come he is angry? のように How come の直後に、疑問文でなく普通の文、つまり「主語+動詞」が来ます。もう1つの例で比較してみましょう。
「昨日、どうしてメールをくれなかったの?」は、Why? を使うと Why didn't you e-mail me yesterday? となりますが、How come? を使うと How come you didn't e-mail me yesterday? となります。
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(Q312)サイン会で色紙を差し出すとき「お願いします」と言うけれど、英語では何と言えばいい?
サイン会などで自分の番が来たとき、色紙などを差し出して「お願いします」と言いますが、英語では何と言えばいいのでしょうか。
(岐阜県 K.Y.さん)
Hi. や I'm happy to meet you. で。
サイン会で自分の順番が来たときに言う「お願いします」は、英語では Hi.(こんにちは)というあいさつで代用するのが自然です。
偶然に著名人と会い、思わず駆け寄って、「すみません、サインをお願いしてもいいですか」と頼む場合は、Excuse me, would you give me your autograph? と言います。
しかしサイン会では、サインをもらうために並んでいるのでこの表現を用いるのは不自然です。よって、自分の番が来たら、Hi.(こんにちは)とか I'm happy to meet you (in person).([実際に]お会いできてうれしいです)などと言うとよいでしょう。
先日、私が書店でサイン会をしたとき、「先生の本は分かりやすいですね」(Your books are easy to understand.)や「お会いできるのを楽しみしていました」(I've been looking forward to meeting you.)などと声をかけてくれた人がいました。
このような言葉はとてもうれしいものです。
よって、サイン会では「お願いします」の代わりに、あいさつや一言メッセージを言う、と覚えておきましょう。
ちなみに、「(著名人の)サイン」は autograph と言います。sign は「署名する」という意味なので注意してくださいね。
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(Q313)「行ってらっしゃい」と英語で言いたいときは、どう言えばいい?
「行ってらっしゃい」と英語で言いたいときは、どう言えばいいですか?
Be good.は使えますか?
(茨城県 S.S.さん)
外出する人に何を伝えたいかによって表現を使い分けて。
Be good. は友達の家に遊びに行く子供に、英語には「行ってらっしゃい」にピッタリの表現がないため、外出する人に何を伝えたいかによって表現が異なります。
例えば、パーティーや食事などに出かける人には、Have a good time! や Have fun!(楽しんできてね)と言うのが自然です。
旅行に出かける人には、Enjoy your trip!(旅行を楽しんできてね)や Have a safe trip!(気をつけてね)などと言ってあげるとよいでしょう。
学校など、朝いつもどおりに出かける人に対しては、Have a nice day!(よい1日を!)と言うことが多いですね。
そのほか、スーパーや郵便局など、ちょっとそこまでお出かけという場合は、See you later.(じゃあね)で十分です。
では、質問の Be good. はどういう状況で使うと考えられるでしょうか。Be good. は「いい子にしてね」という意味。
よって、友達の家に遊びに行ったり、泊まりに行ったりする子供に、「お行儀よくするのよ」というニュアンスで「行ってらっしゃい」と言うときにピッタリです。
ちなみに、「いい子にしてね」は Behave well. と言うこともできますよ。
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(Q314)How have you been? と聞かれたら、何と答えればいいの?
How have you been? と聞かれたら、何と答えればいいのでしょうか? I have been fine. では変ですよね?(東京都 Y.K.さん)
I've been fine. でOKです
How have you been? と聞かれて I have been fine. と答えるのは正しいですよ。
あえて言えば、会話では I have を I've と短縮するのが自然です。
How are you? が「元気?」と“今”の状態について尋ねているのに対し、How have you been? は「元気にしてた?」と"最後に会ったときから今日までの間"の状態について尋ねています。
つまり、How have you been? はしばらく会っていなかった人との会話で使う表現なのです。
How are you? と聞かれたら I'm fine.(元気です)と答えることもあれば、単に Fine.(元気だよ)と言うこともできますよね。
同じように、How have you been? と聞かれたときも、I've been fine.(元気にしていました)と答えることもできますし、単に Fine. と言ってもOKです。
ちなみに、ネイティブスピーカーは、fine(元気な)の代わりに pretty good(かなりいい)や not too bad(そんなに悪くない)などを使うことが多いですよ。
また、久しぶりに会ったらお互いの近況を話すことが多いのは、英語でも同じこと。
よって、I'm<'ve been> taking golf lessons.(ゴルフを習っているよ)や I went to Paris last month.(先月パリへ行ったの)など、ちょっとした近況を加えてもいいですね。
*英文中、< >内の語句は下線の語句と入れ替えて使うことができます
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(Q315)「一緒に撮ってもらおうよ」は、Let's ask to take our picture. で正しいの?
写真を撮ってもらうときの表現を教えてください。
「一緒に(誰かに)撮ってもらおうよ」は、Let's ask to take our picture. で正しいですか。
(東京都 Mistさん)
Let's ask someone to take our picture. とすればOK
旅行先などで友達と一緒に写真を撮りたいときに言う「一緒に(誰かに)撮ってもらおうよ」は、Let's ask someone to take our picture. のように、質問の文に someone を加えれば正しく伝えられます。
Why don't we ask someone to take a picture for us. と言うこともできますよ。
旅先で仲良くなった人に「一緒に写真を撮りましょう」とカジュアルに誘う場合は、Let's take a picture together. と言います。
「一緒に写真を撮っていただけますか」と丁寧に頼む場合は、Would you be in a picture with us?と言います。
日本語で「一緒に写真に入っていただけますか」と表現することがあるように、英語でもinを使います。
発想が同じなので、分かりやすいですね。
ちなみに、「……の写真を撮っていただけますか」は Would you take a picture of ...? と言います。
覚えておくと便利ですよ。
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(Q316)「さすがですね」は、英語で何と言うの?
人を褒めたり、おだてたりするときの日本語「さすがですね」は、英語で何と言いますか。
(東京都 S.M.さん)
「さすが」に当たる英語はないので状況によって表現を使い分けて。
英語には「さすが」を一言で表す言葉がないので、状況によっていろいろな表現を使い分けます。
例えば、コンテストで入賞した人などに「すばらしいですね」というニュアンスで「さすがですね」と言う場合は、That's great. や That's wonderful. と表現するのが自然です。
You must be proud (of yourself).(鼻が高いでしょうね)と言ってもよいでしょう。入賞するだろうという確信があって、「さすがですね(思ったとおりでした)」というニュアンスを含めるなら、as expected(期待されていたとおり)を加えて、That's great as expected. と表現します。
また、「……するとは、さすがは君だ」のように、その人らしい行為を褒める場合は、It's just like you to ...(動詞の原形)を用います。It's just like you to fix it.(それを修理してしまうなんて、さすがですね)という具合です。
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(Q317)「小さい」という意味を表す単語 small と little は、どのように使い分けますか?
(愛知県 A.Hさん)
客観的に「小さい」と言うときは small、
愛情を込めて「小さい」と言うときは little を使って
small と little は入れ替え可能なことが多いのですが、大きさや広さについて客観的に「小さい」ことを表すのが small で、小さいことに対する愛情(時には軽べつ)など、特別な感情を含んだのが little です。例えば、「小さな女の子」と英語で表現する場合、体の大きさについてだけ「小さい」と言いたいときは a small girl となりますが、話し手がその女の子に対して「かわいい、愛らしい」という感情を持っているときは a little girl と表現することが多いです。
small と little に関して注意点が2つあります。
1つは、「小さくて素敵なお店」のように「小さい+別の形容詞」という組み合わせで表現する場合は、a nice little shop のように little を用いること。
このとき、little ではない方の形容詞が先に来ることに注意してください。
また、「……は小さい」と表現する場合は、... is small. のように small を用います。
「私の車は小さい」は My car is small. と言い、My car is little. とは言いません。
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(Q318)未来を表すwill と be going to はどう使い分ければいいのでしょうか。教えてください!
(静岡県 M.O.さん)
will は今決めたこと、
be going to はすでに決めてあったことを表すのに使ってみて
will と be going to は「〜します」「〜する予定です」といった意味で、いずれも後ろに動詞の原形を続けますが、will は話をしている最中に決めた事柄について用いるのに対し、be going to は話をする前に決めてあった事柄について用いることに違いがあります。
例えば、ある友人の誕生日に何をあげるか、ほかの友人と話しているとします。スカーフにしようと決めてある状況では、I'm going to give her a scarf.(彼女にスカーフをあげる予定です)と言います。
一方、何をあげようか迷っている状態で、友人から「スカーフをあげたら喜ぶと思うよ」というアドバイスをもらい、「それじゃ、スカーフをあげよう」と決めた場合は、OK, I'll give her a scarf. となります。
そのほか、will は「こうなるだろう」という単なる予想を表すのに対し、be going toは「(今の状況からすると)こうなるだろう」と根拠があって予測するときに使うという違いもあります。
例えば、さっきまで晴れていた空に雲が出始め、だんだん暗くなってきた状況で「雨が降るだろう」と言うなら、It's going to rain. が適切です。
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(Q319)「〜に一時的に滞在しているだけ」はどう言いますか? また、その後に理由を続けて言えますか?
(神奈川県 A.S.さん)
be staying now を使って表現しましょう
「一時的に滞在している」は be staying now を用いて表すとよいでしょう。
stayを「現在進行形+now」で表すと、「今(だけ)〜している」といったニュアンスになり、これで「一時的に」を表現できます。
例えば「姉のところに一時的に滞在しています」なら、I'm staying with my sister now. となります。now の代わりに until next week(来週まで)や for five days(5日間)などと具体的な期間を加えると、一時的であることがより明確になります。
また、硬い響きになりますが、temporarily(一時的に)を用いて、I'm temporarily staying with my sister. と言うことも可能です。
必要に応じて、この後に理由を続けてもいいですね。
ちなみに2、「〜に滞在する」の「〜に」には、at、in、with のいずれかを用います。
「stay at +ホテルなど」「stay in+地名」「stay with+人」と使い分けるのが一般的なので覚えておきましょう。
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(Q320)「〜週間後に」と英語で言いたいとき、later と after のどちらを使えばいいの?
「〜週間後に」と英語で言いたいとき、later と after のどちらを使えばいいのか、いつも困ってしまいます。
使い方を教えてください。
(海外 A.O.さん)
どちらも使えるけれど、語順が変わることに注意
そうですね、辞書には later、after はどちらも「〜後に」と載っているので違いが分かりづらいですね。
質問の「〜週間後に」という表現は、それが過去の話なのか未来の話なのかによって表現の仕方が変わります。
過去の話をしていて「(その)2週間後に彼と会った」と言う場合は、I saw him after two weeks.
または I saw him two weeks later.。after と later のいずれも使えますが、「after+数」「数+later」と語順が違うことに注意してください。
「じゃあ、2週間後に会いましょう」のような、未来のことについては I'll see you in two weeks. のように「in+数」を用います。
未来の「〜後に」は after や later で表現できないので注意してくださいね。ただし、See you later.(じゃあ、また後で)や I'll call you later.(後ほどお電話します)のように、数を伴わない場合は未来のことでも later を用いることができますよ。
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(Q321)英語には「マイペース」にあたる表現がないと聞きました。本当ですか?
(山形県 Nonoさん)
「マイペース」は和製英語。
She is my pace. と言っても通じません
そうですね。「マイペース」は和製英語なので、英語で表すときは状況に合わせて別の表現を使うのが自然です。
例えば「彼女はマイペースな人です」という場合、彼女がわが道を行くタイプなら She goes her (own) way. と表現します。
周囲の影響を受けないことを強調したければ、She doesn't let anyone or anything influence her. と表現することもできます。
She is my pace. では通じませんよ。
具体的な動詞を使って表現するときは at ...'s own pace(自分のペースで)を後に続けるといいでしょう。
例えば、「彼女はマイペースで走る」なら She runs at her own pace.、「彼はマイペースで勉強する」なら He studies at his own pace. と表現します。
主語によって ... が変わります。
日本語の「マイペース」に惑わされて、主語が she や he のときにも at my pace と言わないように注意してください。
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(Q322)両手でピースサインを作って顔の辺りで指を曲げ伸ばしする、このジェスチャーは何?
ネイティブスピーカーが会話中に、両手でピースサインを作って顔の辺りで指を曲げたり伸ばしたりすることがありますが、このジェスチャーにはどういう意味があるのでしょうか。
(大阪府 Y・Mさん)
引用符「“ ”」を表現しています。
ネイティブスピーカーが会話中によくするこのジェスチャーは、人差し指と中指で引用符 「“ ”」を表しているんです。
ほら、2本の指の動きが引用符に見えませんか?
引用符は、人の言葉をそのまま引用したり、強調したりするときに使います。
また、皮肉やユーモアを交えたフレーズや、話し手と聞き手との間でだけ理解できるような言葉につけることもありますね。
いずれも、紙やPCでは引用符を書き加えて伝えることができますが、会話では書くことができませんよね。
よって代わりに指で引用符を表現しているのです。
ちなみに、会話やスピーチなどで著名人の言葉を引用するとき、quote(引用する)と言ってから引用部分を続けて話し、引用部分の最後に unquote(引用を終わる)と言うことがあります。
日本語で言う「カッコ」「カッコ閉じ」のような感じです。これも一緒に覚えておくといいですよ。
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(Q323)attitude と behavior は、ともに「態度」という意味があるけれど、使い分け方は?
外国人の友人とレストランへ行ったとき、注文したものが違うと隣のカップルがウエートレスに食って掛かりました。
その様子を見た私は友人に Their attitude is so bad. と言ったのですが、友人に「attitude じゃなくて behavior だよ」と指摘されました。
attitude と behavior はどのように使い分けるのでしょうか。
(山梨県 M・Nさん)
attitude は「人や物事に対する考え方・姿勢」
behavior は「ほかの人に対する行動・振る舞い」
attitude は「人や物事に対する考え方・姿勢・態度」を指します。一方 behaviorは「ほかの人に対する行動・振る舞い・態度」について用いるのが一般的です。
質問の状況は、隣のカップルがウエートレスに対してとった振る舞いについて言っているので、Their behavior is bad. の方が適切だとネイティブスピーカーのお友達は指摘したのでしょうね(Their manner is bad. と表現することもできますよ)。
とはいっても実際は attitude と behavior をしっかり区別するのが難しいこともあります。
「……の〜に対する態度」という場合は、…'s behavior/attitude towards 〜 とどちらを使っても大丈夫なことが多いですし、どちらを使うか慣習によって決まっているフレーズもあります。
例えば take a … attitude(……な態度をとる)、selfish attitude(わがままな態度)、public attitude to divorce(世間の離婚に対する考え方)などなど……。
日常よく使われるものから少しずつ覚えていきましょう。
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(Q324)No, thank you. より I'm fine, thank you. の方がよく使われるのはカナダだけ?
バンクーバー在住の知人に、断るときは No, thank you. より I'm fine, thank you. の方がよく使われると聞きました。教科書では目にしたことがありませんが、カナダでだけ使われる表現なのでしょうか?
(埼玉県 M・Kさん)
I'm fine, thank you. もよく使われる丁寧な断りの表現。
英語圏では、No, thank you.(いいえ、結構です。ありがとう)の代わりに I'm fine, thank you. と言うことがよくあります。
カナダだけで使われる表現ではありませんよ。
日本人には「I'm fine, thank you. = How are you? に対する答え」というイメージが強いですが、fine には「元気な、健康な」という意味のほかに、「十分な、申し分のない」という意味もあるのです。
例えば、飲み物のお代わりを勧められて I'm fine, thank you. と言えば、「もう十分いただきました(ので結構です)。
ありがとう」と丁寧に断ることができます。
もちろん、No, thank you. と言ってもOKです。
ちなみに、fine にはほかにもいろいろな意味があります。
fine skin(きめの細かい肌)、fine hair(細い髪)、fine line(紙一重)、fine manners(上品な作法)などなど。「罰金」という意味もあります。
時間のあるときに、辞書で意味を調べてみると面白いですよ。
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(Q325)every day clothes という表現を見た。every の後の clothes は複数形でいいの?
every の後には単数形の名詞が続くと教わったのに、every day clothes という表現を見ました。clothes は複数形でいいのですか?
(大阪府 T・Sさん)
every day(毎日)とeveryday(毎日の)の違いに注意
every(毎……、どの……も)は、その意味から複数形の名詞を続けたくなりますが、every year(毎年)や every student(どの学生も)のように単数形の名詞を続けます。
これらはit、he、she などと同じく単数扱いになるので、Every student respects the teacher.(どの学生もその先生を尊敬している)のように、動詞に -(e)s をつけて用いることにも注意が必要ですね。
質問の every day clothes については、解説をする前に正しい表現に訂正しておきましょう。
正しくは、everyday clothes(普段着)。
everyday は1語です。
2語で表す every day は「毎日」という意味のフレーズですが、everyday と1語で表すと「毎日の、日常の」という意味の形容詞になるので、後ろに続く名詞は単数・複数のどちらでもいいのです。
分かりましたか?
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(Q326)「ついでに」は、英語でどう言いますか?
自分の部屋を掃除するついでにリビングも掃除したり、自分の服を洗濯するついでにほかの人のも洗ったり……というときの「ついでに」は、英語でどう言いますか?
(海外 M・Nさん)
「ついでに」の英訳にこだわらず、
いろいろな表現を状況によって使い分けて
「ついでに」を一言の英語で表現するのは難しいですね。状況によっていろいろな表現の使い分けが必要です。
例えば、質問の日本語は、I cleaned my room and the living room.(自分の部屋とリビングを掃除した)、I did my laundry and hers as well.(自分の洗濯と彼女の[洗濯]もした)のように、and(……と)やas well(……もまた)を用いて表せばOK。「ついでに」という表現にこだわる必要はありません。こちらがしてあげる行為に対して恐縮する相手に「ついでだからいいよ」と言う場合は、Don't worry. I'm doing mine anyway. や Don't worry, since I'm at it. などと表現するとよいでしょう。いずれも、「いいんだよ。どっちみち自分の分もやるんだから」といったニュアンスです。
ほかに、話題を変えるときの「……の話が出たついでに」は、speaking of ... や talking about ... を使って、Speaking of skiing, I'm going to Nagano this weekend.(スキーの話が出たついでだけど、今週末長野へ行くんだ)と表現することができます。「……へ行くついでに」は「……へ行く途中で」と考えて、on the way to ... と表します。
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(Q327)「……だといいなあ」という意味の I hope ... と I wish ... の使い分け方を教えてください。
(神奈川県 ICEさん)
I hope は実現の可能性があるときに
I wish は実現しなさそうなときに使います
I hope ... は実現の可能性があることについて「……だといいなあ」と表現するときに使い、I wish ... は実現の可能性がほとんどないことについて「(無理だろうけれど)……だといいなあ」と表現する場合や、現実とは反対のことを仮定して「(実際は違うけれど仮に)……だったらいいのになあ」と表現するときに使います。
いずれも、現在または未来のことに対する希望を表しますが、I hope の後には現在形または未来形の文が続くのに対し、I wish の後には過去形の文が続くのも特徴の一つです。例えば、友人をパーティーに招待したとします。相手が来るかどうか分からない状況で、期待を込めて「あなたが来られるといいんだけれど」と言う場合は、I hope you can come. と表現します。相手が来られないことが分かっていれば、I wish you could come. と言います。このように wish を使うと、「(実際は来られないけれど)あなたが来てくれたらいいのになあ」と残念な気持ちを伝えることができますよ。
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(Q328)May I help you?(手伝いましょうか?)と言われて、やんわりと断る表現は何?
May I help you?(手伝いましょうか?)と言われて、その申し出をやんわりと断る表現を教えてください。No, thank you. や That's OK. だと、なんとなく冷たい気がして……。
(愛知県 N・Kさん)
Thank you, but that's OK. だとぐっと丁寧ですよ
May I help you? のような申し出を断る際、親しい間柄では That's OK.(大丈夫です)と返すことはよくありますが、No, thank you.(結構です)と言うと、確かに冷たく聞こえますね。言い方によっては横柄な印象を与えかねません。
相手の好意をやんわりと丁寧に断るには、まず Thank you. とお礼を言って、もう一言加えるといいでしょう。例えば、Thank you, but that's OK.(ありがとう、でも大丈夫です)といった具合です。同じような意味で、Thank you, but I'm doing OK. と言うこともできます。ほかに、Thank you, but I'm doing OK so far.(ありがとう、でも今のところ大丈夫です)と表現してもいいでしょう。これからすることに対しては、Thank you, but I think I'll be OK.(ありがとう、でも大丈夫だと思います)と未来形にします。いずれにしても、相手の申し出に対してまずお礼を言うのが礼儀だと覚えておきましょう。
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(Q329)go(行く)の後に to がいらないのはどういうときですか?
go(行く)の後に前置詞の to が来る場合と来ない場合がありますが、何が違うのか分かりません。to がいらないのはどういうときですか?
(富山県 F・Yさん)
go の後が副詞だったら to はいりません
「台湾へ行く」は go to Taiwan、「海外へ行く」は go abroad。いずれも「……へ行く」という意味なのに、前者には前置詞の to が必要で、後者には to がいりません。この使い分けは go の後に来る単語によるのです。
Taiwan は「台湾」という意味の名詞。このような単語を使って行き先を述べる場合は、「……へ」を表す to を補わなければなりません。to がないと「台湾行く」という意味になってしまいます。一方 abroad は「海外へ」という意味の副詞です。abroad には既に「……へ」という意味が含まれているので、to を補う必要はありません。go to abroad と言うと「海外へへ行く」となってしまいます。abroad と同じように「……へ」を含む語には、ほかに go home(家へ帰る=帰宅する)、go there(そこへ行く)、go upstairs(2階[上の階]へ行く)などがあります。
また、go shopping(買い物に行く)や go skiing(スキーに行く)など、動詞の -ing 形を用いる場合も to が不要です。覚えておいてくださいね。
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(Q330)How about ...? と What about ...? の厳密な使い分けはありますか。
「……してはどうですか」を表す How about ...? と What about ...? の使い分けがよく分かりません。厳密な使い分けはありますか。
(鹿児島県 K・Wさん)
意味も使い方も同じ。どちらを使っても大丈夫
How about ...? と What about ...? は、前者の方が少しくだけた表現と考える人もいますが、基本的に意味も使い方も同じなので、どちらを使っても構いません。いずれも ... に名詞や動詞のing形を入れて、提案の表現を作ります。例えば、「一緒にランチでもどうですか」と誘う場合は、How about lunch together? または、How about having lunch together? と言います。How about we have lunch together? と ... に主語と動詞を続けることもあり、これだとよりくだけた印象です。
また、この表現は、自分が意見を述べた後で、How about you?(あなたはどうですか)と相手の考えを尋ねたり、同じ質問を別の人にするときなどにもよく使われます。
なお、「……はどうでしたか」と感想や印象を尋ねるときに How about ...? を用いる人がいますが、これは誤りです。正しくは How was ...? なので、注意してくださいね。
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(Q331)「面倒くさい」と英語で言いたいのですが、どう言えばいいでしょうか。
(海外 J・Yさん)
いろいろな表現を状況によって使い分けて
「面倒くさい」に当たる表現はいろいろとありますが、状況による使い分けが必要です。
例えば、食後の片付けや申込用紙の記入など、あまり時間がかからないことについては、What a bother! と言います。プレゼンテーションの準備や免許証の更新など、多少の時間と労働力を要する事柄に対しては、What a hassle! がピッタリです。bother は「面倒なこと」、hassle は「煩わしいこと」という意味で、いずれも、What a を「ワラ」のように発音するとアメリカ英語らしく聞こえます。また、飛行機を何度か乗り継いで目的地へ向かったり、数十ページにも及ぶ資料を作り直したりといった大掛かりなことには、It's a lot of trouble. と言うといいでしょう。
そのほか、I wish I didn't have to do it. と言って、「(実際はしなければならないけれど、)それをしなくてもよかったらいいのになあ」と気乗りしない心境を述べる方法もあります。ため息交じりに言えば、「あー、面倒くさいなあ」というニュアンスを出すことができますよ。
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(Q332)「ドアを開けてください」を Do you wanna open the door? と頼めますか。
ネイティブスピーカーが「ドアを開けてください」と頼むときに Do you wanna open the door? と言っていました。状況や相手との間柄によって、このような頼み方をすることもあるのですか。
(和歌山県 N・Fさん)
Do you want to ...? で「……した方がいいのでは?」と提案できます
この場合の Do you wanna( = want to) open the door? は、「ドアを開けた方がいいんじゃないですか?」といったニュアンスです。日本人の感覚では、want to ...(動詞の原形)は希望や願望を表す「……したい」という意味だと限定しがちですが、ネイティブスピーカーは「……した方がいいのでは?」とアドバイスしたり、提案したりするときにも want to ... を用います。口語的な表現ですね。今度 Do you want to ...? と聞かれたとき、「……したいですか?」という意味では不自然なら、「……した方がいいのでは?」と提案されていると解釈してみるといいでしょう。
また、これと似た表現に、You may want to ...(動詞の原形)があります。「……した方がいいかもしれません」という意味で、間接的に「……した方がいいのでは?」と提案しています。ちなみに、You don't want to ... は「……しない方がいいですよ」、つまり遠回しに「……してはいけません」と言っています。覚えておくといいでしょう。
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(Q333)英語学習教材を大量に持っていますが、何から手を付ければいいですか。
語学書、問題集、英語の絵本、洋画のDVDなど、英語学習教材は大量に持っていますが、何からどう手を付ければいいのか分かりません。英語力を総合的に効率よく上げるには、どのような勉強をすればいいですか。
(大阪府 K・Nさん、石川県 T・Nさん、新潟県 T・Kさん、ほか多数)
まずは自分の上達させたい分野を集中的に学習してみて
総合的な英語力を付けるには、文法、リスニング、スピーキング、音読、作文などさまざまな分野の学習が必要です。いい野球選手になるにはバッティングだけでなく、キャッチボールやランニングなどのトレーニングも必要なのと同じですね。
しかし、独学で全てを一度に学ぶのは大変です。まずは自分の上達させたい分野を集中的に学習するといいでしょう。例えば、文法が苦手なら問題集を解いて重要点をまとめるとか、語彙力が足りないと思ったら英語の絵本や小説などを読んで語彙を増やすとか、聞き取りが苦手なら英語の字幕を見ながらDVDを見たり、教材用のCDを使ってリスニング&音読練習をするなど、ポイントを絞った勉強をしてみましょう。そうすれば自然と次に何を学習すべきか見えてきます。
自分のレベルに合った教材を選ぶことも大切です。難しいものを選ぶと勉強がイヤになります。独学を続けるコツは、無理なく楽しく学べるものを、時間をかけてマスターすることですよ。
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(Q334)Will you ...? は依頼の表現でしょうか? 未来の意志でしょうか?
Will you ...? は依頼の表現だと学校で習いましたが、文法書には「……するつもりですか」という未来の意志を表すと書いてありました。どちらが正しいのでしょうか。
(徳島県 M・Iさん)
依頼をするときにも、未来の意志を表すときにも使えます
Will you ...? は「……してくれない?」とカジュアルに依頼するときと、「……するつもりですか」と予定や意志を尋ねるときのどちらでも使われます。… には動詞の原形が入ります。
でもそうすると「どちらの意味で使われているのか、どう判断すればいいの?」と不安に思う人がいるかもしれませんね。たいていは、そのときの状況と動詞の意味で判断できます。例えば、Will you help me? なら「手伝ってくれない?」という依頼の意味、Will you be home tonight? なら「今夜は家にいるつもりですか」と未来の意志を表現していると理解するのが自然ですね。
実際の会話では、依頼するときはpleaseを加えてWill you please ...?としたり、予定を尋ねる場合はHow long will you ...?(どのくらいの間……するつもりですか)やWhen will you ...?(いつ……するつもりですか)のようにHow longやWhenと一緒に用いたりすることが多いので、依頼か予定かがさらに判断しやすくなりますよ。
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(Q335)「あなたがうらやましい」とか「あなたのおかげです」というような表現は、英語にもありますか。
(海外 M・Yさん)
「うらやましい」は Lucky you!
「あなたのおかげ」は I owe you a lot. で
親しい間柄でよく使われる「あなたがうらやましい」は、Lucky you! です。直訳すると「あなたはとても運がいいですね」ですが、「いいなあ」「うらやましいなあ」というニュアンスがあります。You are lucky! や How lucky you are! と言ってもいいですね。日本人英語学習者の中には、envy(うらやむ)という動詞を使って I envy you. という表現を使ってしまう人が多いようですが、ネイティブスピーカーはあまりこの言い方はしません。
また、「あなたのおかげです」は、I owe you a lot. がいいでしょう。この owe は「借りがある」という意味です。thanks to ...(……のおかげで)を用いてthanks to youと表現することもできますが、この場合は、Thanks to you, I passed the exam.(あなたのおかげで試験に合格しました)のように、具体的な内容を続けることに注意してくださいね。
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(Q336)What the heck! という表現を英語のテレビドラマで聞いたのですが、どういう意味ですか?
(岡山県 H・Mさん)
「どうにでもなれ」などという意味で、
不満やいらだちを表すときに使うくだけた表現です
What the heck! は What the hell! のえん曲表現。What the hell! は、「ちくしょう」「関係ないね」「そんなこと構うもんか」「どうにでもなれ」などといった意味で、不満やいら立つ気持ちを表すくだけた表現です。日常的に使われていますが、hell(地獄)という言葉を口にするのを嫌がる人もいるので、hell を婉曲語であるheck などに替えて What the heck! と言うことも多いですね。皆さんもこちらを使った方が無難です。
What the hell … には、後に疑問文を続けて、いら立ちや驚きの気持ちを強調する働きもあります。例えば、What the hell are you talking about?(君はいったい何を言ってるんだ?)という具合。こちらの場合も、heck や hey を使った方が無難です。また、the hell を in the world に替えても同じ意味。What in the world are you talking about? という具合ですね。初めて会う人やあまり親しくない人にはこちらの方がお薦めです。
*英文中、< >内の語句は下線の語句と入れ替えて使うことができます。
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(Q337)「学校から帰って、今までずっと本を読んでいました」はどう言えばいいですか。
「学校から帰って、今までずっと本を読んでいました」はどう言えばいいですか。現在完了形でいいのか、現在完了進行形でなければいけないのか分かりません。(神奈川県 Y・Wさん)
動作性の強い動詞は現在完了進行形で継続を表す
現在完了形(have+動詞の過去分詞形)と現在完了進行形(have been+動詞の-ing形)の使い分けを迷う人は多いのではないでしょうか。
文法的観点から言うと、いずれも、「(今までずっと) …… している・いた」という意味を表します。特に、since 〜 (〜以来ずっと)や for 〜 (〜の間ずっと)を用いると、継続のニュアンスが強くなるため、質問の文は I've read a book since I got home from school. と I've been reading a book since I got home from school. のいずれも可能です。しかし、実際にネイティブスピーカーが使っている英語という観点では、次のように使い分けられている傾向が強いようです。
・動作性の強い動詞を用いた現在完了形は、現在までの動作の完了を表す。
・動作性の強い動詞を用いた現在完了進行形は、現在までの動作の継続を表す。
従って、 read のような動作性の強い動詞を用いて、「学校から帰って、今までずっと本を読んでいました」と継続を表す場合は、 I've been reading a book since I got home from school. と現在完了進行形で表すのが自然と言えます。
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(Q338)「楽しかった」と英語で言いたいのですが、どんな表現がありますか。
(静岡県 F・Nさん)
I had a good time. が基本。
でも、ほかのバリエーションも楽しんでみて
日常会話では、I had a good time.がよく使われます。good(よい)をgreat(とてもよい)に替えると、「とても楽しかった」と楽しかった気分を強調できます。wonderfulやfantasticなど「素晴らしい」という意味の形容詞を使って、I had a wonderful time.としてもいいですね。
enjoy(楽しむ)を使って表現することもできますが、その際は「何を」にあたる言葉を続けなければならない点に注意。「楽しかった」を直訳してI enjoyed.とするのではなく、I enjoyed the party.(パーティーは楽しかった)のように具体的な名詞を続けるか、I enjoyed it.([それは]楽しかった)と代名詞を用いなければなりません。
そのほか、ちょっとくだけた表現に、I had fun.、It was fun.(funは「楽しいこと」の意があり)、ネイティブスピーカーの中にはI had a ball.と言う人もいます。ballやblastは「楽しいこと、楽しい時間」という意味のスラング。こういったバリエーションを楽しんでみてもいいですね。
*英文中、< >内の語句は下線の語句と入れ替えて使うことができます
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(Q339)ネイティブと話すと時制や「3単現」がめちゃくちゃに。どうすればいい?
ネイティブスピーカーと話すとき、動詞の時制や「3単現」がめちゃくちゃになってしまいます。ゆっくり考えれば分かるのですが……。どうすれば正しく使えるようになるでしょうか。 (山形県 E・Jさん)
テレビを使った練習がおすすめ!
動詞を過去形にすべきところを現在形のまま言ってしまったり、「3単現」、つまり主語が3人称単数(he[彼]やshe[彼女]、it[それ]など)で現在形の文であるときに、動詞に-(e)sを付けることを忘れたりといった「ちょっとした間違い」は誰にでもあることです。これらは話の前後関係から正しく理解されることがほとんどなので、完ぺきでなくてもあまり神経質にならなくて大丈夫。
でも、「通じる英語」から「正しい英語」へのステップアップを目指すなら、テレビを使った練習をおすすめします。ドラマ、バラエティー番組、コマーシャルなど、何でも構いません。画面に映った状況を簡単な英語で説明していくのです。例えば、A big man is eating a hamburger.(大柄な男性がハンバーガーを食べています)、He took another one.(もう一つ手に取りました)、He eats a lot.(よく食べますね)という具合。続けていると、自然に使い分けられるようになりますよ。
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(Q340)「手伝ってください」って英語で丁寧に言うには?
「手伝ってください」と英語で丁寧に言いたいのですが、Please help me. と Will you help me?、Can you help me? のどれを使っても大丈夫でしょうか。 (愛知県 N・Yさん)
親しい人なら大丈夫。
そうでない人には Would you help me? を使って
質問にある3つのフレーズは、家族や友人など、親しい人に手伝いを頼むには十分丁寧ですが、初対面の人や、それほど親しくない人に使うには、あまり丁寧な表現とはいえません。その場合は、Would you help me? や Could you help me? を使った方がいいでしょう。
特に気を付けてもらいたいのが、質問にある Please help me. という表現。please(どうか)を付ければ、どんな表現も丁寧になると思いがちですが、後にHelp me.(手伝って)のような命令文を続けると、相手に断る余地を与えず、少し横柄な感じに聞こえてしまうことがあります。please を使うなら、Will you please help me?、Would you please help me? などの方が無難でおすすめです。どちらもpleaseがない場合より丁寧な印象になりますよ。
*英文中、< >内の語句は下線の語句と入れ替えて使うことができます
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例えば girls' talk の girls' のアポストロフィーは、どうして s の後なんでしょうか?
教科書では girl の後につけると習いましたが……。
(海外 annieさん)
-(e)s で終わる複数形の後には '(アポストロフィー)をつけるだけでいいんです
「所有を表す「……の」は my father's car(父の車)のように「名詞+'s(アポストロフィーと s)」をつけると習ったのに、なぜ girls' talk は girl's talk とならないの?――そう思った学習者は多いでしょう。
答えは、girls' talk は「女の子たちのおしゃべり」という意味で、girls は girl の複数形だからです。
ならば、girls's talk と書くのでは? と思うかもしれませんが、-(e)s で終わる複数形の場合は ' だけをつければいいという決まりがあるため、girls' talk になっているのです。
では「男子校」の場合はどうでしょうか?
「男子校」は「男の子たちの学校」と考えれば boys' school と表現できますね。
では「こどもの日」なら? child(子ども)の複数形は children です。
-(e)s で終わっていないので、通常どおり Children's Day とすればOKです。
ちなみに、Chris(クリス)のように -s で終わる人の名前の場合は、Chris's/Chris' のいずれも可能ですが、前者の方が一般的です。
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(Q302)I mean ... や I'm sure ... という表現を耳にしますが、ニュアンスを教えて!
会話でよく、I mean ... や I'm sure ... という表現を耳にしますが、ニュアンスがイマイチ分かりません。
どのように使うのですか?
(東京都 Kazさん)
I mean ... は「いやその」、I'm sure ... は「きっと……だよ」というニュアンス
I mean ... は自分の誤りを訂正したり、より適切な言葉で言い直したり、説明を追加したりするときの前置き表現です。
I mean to say(私が言おうとしているのは)の to say を省略した形で、「いやその」「というか」「つまり」といったニュアンスで使います。
例えば、Sarah teaches English. I mean she's a professor.(サラは英語を教えているんです。
いやその、大学教授ですよ)という感じです。なかには、単なる口ぐせで I mean を連発するネイティブもいます。
ちなみに、You mean, ...? とすれば「つまり、……ということですか?」と相手の言ったことを確認することができますよ。
I'm sure ... は、主観的に判断して確信できることを述べる際の前置き表現です。
「きっと……だよ」「絶対に……だよ」というニュアンスで、……にはその内容が続きます。
例えば、He's a minor. は「彼は未成年です」という事実を述べていますが、I'm sure he's a minor. と言うと「彼はきっと未成年だよ」となり、確認したわけではないけれど恐らく間違いない、というニュアンスになります。
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(Q303)タクシーで「もうちょっと先に行ってください」という意味の英語表現は何ですか?
海外でタクシーに乗っているとき、「もうちょっと先に行ってください」「この辺で降ろしてください」は英語で何と言ったらいいですか。
(海外 DSさん)
A little further, please. と Let me off around here, please. で
「もうちょっと先に行ってください」は A little further, please. と言います。
further(far の比較級)は「もっと遠くに」という意味で、これに a little をつければ、「もうちょっと先に」を表すことができます。
further の発音は father(父)とよく似ています。
father の fa は口を大きく開けて「ファー」と言いますが、further の fur は口を小さめに開けて「ファ〜」と発音します。
発音が難しかったら、A little more, please. と言っても通じますよ。
「この辺で降ろしてください」は Let me off around here, please. と言います。
「let ... off」は「……を降ろす」、around here は「この辺で」という意味です。
let の代わりに get を使うこともできます。信号待ちをしているときや、すぐに停車できるような状況では、around here の代わりにhere(ここで)を用いるといいでしょう。
タクシーでは用件を伝えればいいので上記の表現で十分ですが、丁寧に言いたいときは、Would you go a little further? や Would you let
*英文中、< >内の語句は下線の語句と入れ替えて使うことができます
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(Q304)「やっぱり〜の方がよかった」の「やっぱり」の意味になる英語表現は何?
「やっぱり……の方がよかった」「やっぱり……だったね」「やっぱり……していい?」など、「やっぱり」を使った表現を英語ではどう言うか教えてください。
(海外 A.K.さん)
「やっぱり」はいろいろな英語に置き換えられるので意味による使い分けが必要です。
「やっぱり、やはり」に相当する英語にはさまざまな表現があるので、意味による使い分けが必要です。
まずはご質問の表現から。
「やっぱり……(の方)がよかった」と言う場合は、「I should've+過去分詞形」(……すればよかった)を用いると簡単に表せます。
I should've ordered pasta.(パスタを注文すればよかった)などと言えば、「やっぱり」というニュアンスを含ませることができます。
「やっぱり……だったね」といった、予想が当たったときの「やっぱり」は「思ったとおり」と考えて、as I thought や as I expected を用いましょう。She came late, as I thought.(やっぱり彼女は遅れて来た)という感じです。
「やっぱり……していい?」と尋ねるときの「やっぱり」は、I('ve) changed my mind.(気が変わりました)と表現します。
I('ve) changed my mind. Can I go with you?(やっぱり一緒に行ってもいい?)のように言いますが、この2文の順序を入れ替えてもOKです。
そのほか、「(考え直した結果)やっぱり」は on second thought、「(なんだかんだ言っても)やっぱり」は after all と言います。
状況に応じて使い分けてくださいね。
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(Q305)This is my second time to New York. を導くための質問表現を教えてください!
This is my second time to New York. を導くための英語表現は存在するのでしょうか?
How many times have you been to New York? と尋ねたら、I've been there two times. のように、「何回目」ではなく「回数」を表す答えが返ってきました。
(愛知県 Tetsuさん)
Is this your first time?(今回が初めてですか)と聞いてみては?
日本語では「何回目ですか?」と質問することが多いのですが、英語にはこれに相当する“自然な”表現がありません。
「今回が2回目のニューヨークです」という答えを導きたいときも、How many times have you been to New York?(ニューヨークに何回行ったことがありますか)と尋ねるのが一般的です。
ちなみに、質問にある This is my second time to New York. は、This is my second time in New York. や This is my second time to come to New York. とする方がいいですね。
これらは“今”ニューヨークにいるときに使う表現。
もし“これから”ニューヨークへ行くのであれば This is my second time to visit New York. と表現しましょう。
さて、ご質問にもあるように、How many times ...?(何回……ですか?)を用いて尋ねると、「I've been there+回数」(……回行ったことがあります)と返す人が多いのは事実ですが、This is my second time.(今回が2回目です)などと答える人もいます。
どうしても「今回が……回目です」という答えを導きたいのであれば、何回目なのかを推測して、Is this your first time?(今回が初めてですか)などと聞いてみるといいでしょう。
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(Q306)スクールに行かずに「話す」というアウトプットを満足にするいい方法はないですか?
英会話スクールに通っていますが、そのスクールに対する不満が少なからずあります。
独学でも英語のインプットはできますが、実際にネイティブと話すというアウトプットになると限界があります。
スクールに行かないで満足にアウトプットできるいい方法はないでしょうか?
(埼玉県 考える人さん)
テレビを相手に「つっこみ練習」など
意識を変えれば一人でアウトプットも可能に
アウトプットの強化には何と言っても「使うこと」が必要不可欠です。
おっしゃるとおり、独学では本を読む、教材の CDを聴くといったインプットの学習に偏りやすいのは事実です。
しかし、意識を少し変えればアウトプットする機会を増やすことは可能です。
例えば、読書をするなら黙読ではなく、声を出して読む。
リスニングなら“ながら聴き”ではなく、後に続いて言ってみる……というように、受信型から発信型の勉強に変えることが大切です。
映画を見る際にも、こう言われたらこう返すといったやりとりに意識を傾け、それをまねしてみるとネイティブの英語を身に付けることができます。
また、テレビを相手に発言練習をすれば、アウトプット力をより鍛えることができます。
例えば、賞賛に値するシーンを見たら That's fantastic!(すご〜い!)とつぶやくとか、トーク番組などでは You said it.(まさにその通り)や I don't think so.(私はそうは思わないわ)などとコメントしてみましょう。
日本語の番組にも英語で返す練習を日ごろからしておけば、実際の会話でそれを発揮することができますよ。
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(Q307)大人らしいスマートな自己紹介の表現を教えてください!
自己紹介をするとき、子どもなら名前、年齢、住んでいる国(町)、好きな科目、得意なことなどが考えられますが、大人の私だったら、どのような自己紹介がスマートですか。
私は専業主婦で、夫と2人の子どもがいます。
(東京都 サチさん)
英会話教室なら趣味や夢、仕事のこと、職場なら仕事に対する意気込みなど、状況に応じて自己紹介。
状況によって適切な自己紹介は異なりますが、駅などでたまたま Hi. とあいさつしたのがきっかけで会話が弾んだときは、タイミングを見つけて、Oh, by the way, I'm Sachi. Nice to meet you.(申し遅れましたが、サチといいます。どうぞよろしく)という程度で OK です。
通い始めた英会話教室などでは、趣味や夢、仕事のことを交えるといいですね。
例えば、I'm Sachi. I like watching DVD's in my free time.
I'm a big fan of Julia Roberts, and I've seen all her movies.
I'm a homemaker and I have two children.
These days I'm busy taking care of them, but someday I'd like to learn painting.
That's all. Thank you.(サチといいます。空いた時間にはDVDを見るのが好きです。
ジュリア・ロバーツの大ファンで、彼女の映画はすべて見ています。
専業主婦で2人の子どもがいます。
最近は彼らの世話で忙しいのですが、いつか油絵を習いたいと思っています。
以上です。ありがとうございました)という感じです。共通の話題があれば、そこから話が広がっていきます。
日本人はよく、名前を言った直後に家族構成や子どもの年齢などを言いますが、これでは家族紹介になってしまいます。
まずは自分のこと、家族のことはその後に言いましょう。
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(Q308)「この料理にはニンニクが入っていますか?」といった質問はどうすればいい?
来月、海外旅行をするのですが、ニンニクアレルギーがあるため料理の注文に不安があります。
「ニンニクを使っていない料理はどれですか?」や「この料理にはニンニクが入っていますか?」といった質問は、英語でどのようにすればいいですか?
(千葉県 masakataさん)
I'm allergic to garlic. Do you have any dishes without garlic? で。
アレルギーの発音に注意です
ご質問にお答えする前に、「アレルギー」という単語の正しい発音を確認しておきましょう。
「アレルギー」はもともとドイツ語で、英語では allergy「アラジー」(アを強く)と発音します。
「〜に対してアレルギーがあります」は I'm allergic to 〜. のように、形容詞の allergic を用いるのが一般的です。
allergic は「アラージック」(ラを強く)と発音します。
料理について質問する際には、自分にはニンニクアレルギーがあることも一緒に伝えるといいでしょう。
例えば、I'm allergic to garlic. Do you have any dishes without garlic?(ニンニクアレルギーなんです。
ニンニクを使っていない料理はありますか?)という具合です。
また、Does this (dish) have garlic in it? I'm allergic to garlic.(この料理にはニンニクが入っていますか?
ニンニクアレルギーなので)と尋ねてもいいですね。ニンニクが入っているという答えが返ってきた場合は、Is it possible to have it without garlic?(ニンニクを入れないで調理していただくことは可能ですか)と頼んでみるのもいいでしょう。
Have a great trip!
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(Q309)「あ、そう言えば」にピッタリの英語表現はありますか? by the way だけでいいの?
何かを突然思い出して話を始めるときに使う「あ、そう言えば」にピッタリの英語表現はありますか?
by the way だとただ話を切り替えているだけのような気がして、しっくりきません。
(岡山県 sugar daddyさん)
Oh, by the way とすれば突然思い出した風に
確かに by the way(さて、ところで)だと単に話題を切り替えているだけという感じですね。
でも、最初に Oh, を加えて、Oh, by the way とすれば、「あ、そう言えば」というニュアンスになります。このとき、突然思い出したかのようなイントネーションで言うことがポイントです。
また、「あのね」や「ちょっと聞いて」といった意味の You know what? に Oh, を加えて Oh, you know what? と言っても、「あ、そう言えば」とか「あ、そうそう」というニュアンスを出すことができます。
つまり、Oh, を加えるだけで「突然何かを思い出した」感が出るんですね。
ほかに That reminds me, という表現もぜひ覚えておいてください。
これは、相手の話や自分の言ったことがきっかけで何かを思い出したときに使う表現です。
「あ、それで思い出したんだけど」と言って話題を変えるときの前置き表現として、ネイティブスピーカーがよく使っていますよ。
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(Q310)You don't say! の意味と、言う場合のタイミングを教えてください!
ネイティブスピーカーが、よく You don't say! と言っていますが、どのタイミングで使えばいいのか分かりません。
この意味と使い方を教えてください。
(東京都 TAXIさん)
You don't say! は驚きを表す表現
Really? と同じ感覚で使えば大丈夫
You don't say! は「まあ!」とか「本当なの?」と驚きを表す表現で、驚くような事柄を聞いた直後に言います。
Really?(本当ですか?)と同じ感覚だと覚えておけば使いやすくなるのではないでしょうか。
例えば、いつもはバスで通勤している友達が、I walked to the office today.(今日は歩いて出勤したんだよ)と話したときなどに、You don't say!(本当なの?)と返すといいですね。
ただし、You don't say! は、大して何とも思っていないのに驚いているように装う場合にも使われるので要注意。
「へえ、そうなんだ」や「ほお、そうですか」と少々皮肉っぽいニュアンスです。
例えば、I heard she quit her job again.(彼女、また仕事を辞めたらしいよ)と話す相手に、平たんな感じで You don't say. と言えば、「へえそうなんだ」となり、内心は大して驚いていないニュアンスになります。
どちらの意味になるかは、イントネーションや相手の表情、文脈などから分かるはずですよ。
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(Q311)Why? と How come? の意味は違いますか?
(大阪府 e-coolさん)
意味は同じだけど、後に続く語句の順番に気をつけて
Why? と How come? は、いずれも「なぜ?」「どうして?」という意味で、理由を尋ねるときの定番表現です。
How come? はもともと How did it come about?(どうしてそのようなことが起きたのですか)を省略した形で、どちらかと言うと、くだけた表現です。
単に「どうして?」と尋ねるときは、Why? と How come? を同じように使うことができますが、「どうして〜ですか?」と尋ねる場合は、続く語句の順番に注意が必要です。
例えば Why? を用いて「彼はどうして怒っているのですか」と尋ねる場合、Why is he angry? のように Why の直後には疑問文が続きます。
一方 How come? を用いるときは、How come he is angry? のように How come の直後に、疑問文でなく普通の文、つまり「主語+動詞」が来ます。もう1つの例で比較してみましょう。
「昨日、どうしてメールをくれなかったの?」は、Why? を使うと Why didn't you e-mail me yesterday? となりますが、How come? を使うと How come you didn't e-mail me yesterday? となります。
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(Q312)サイン会で色紙を差し出すとき「お願いします」と言うけれど、英語では何と言えばいい?
サイン会などで自分の番が来たとき、色紙などを差し出して「お願いします」と言いますが、英語では何と言えばいいのでしょうか。
(岐阜県 K.Y.さん)
Hi. や I'm happy to meet you. で。
サイン会で自分の順番が来たときに言う「お願いします」は、英語では Hi.(こんにちは)というあいさつで代用するのが自然です。
偶然に著名人と会い、思わず駆け寄って、「すみません、サインをお願いしてもいいですか」と頼む場合は、Excuse me, would you give me
しかしサイン会では、サインをもらうために並んでいるのでこの表現を用いるのは不自然です。よって、自分の番が来たら、Hi.(こんにちは)とか I'm happy to meet you (in person).([実際に]お会いできてうれしいです)などと言うとよいでしょう。
先日、私が書店でサイン会をしたとき、「先生の本は分かりやすいですね」(Your books are easy to understand.)や「お会いできるのを楽しみしていました」(I've been looking forward to meeting you.)などと声をかけてくれた人がいました。
このような言葉はとてもうれしいものです。
よって、サイン会では「お願いします」の代わりに、あいさつや一言メッセージを言う、と覚えておきましょう。
ちなみに、「(著名人の)サイン」は autograph と言います。sign は「署名する」という意味なので注意してくださいね。
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(Q313)「行ってらっしゃい」と英語で言いたいときは、どう言えばいい?
「行ってらっしゃい」と英語で言いたいときは、どう言えばいいですか?
Be good.は使えますか?
(茨城県 S.S.さん)
外出する人に何を伝えたいかによって表現を使い分けて。
Be good. は友達の家に遊びに行く子供に、英語には「行ってらっしゃい」にピッタリの表現がないため、外出する人に何を伝えたいかによって表現が異なります。
例えば、パーティーや食事などに出かける人には、Have a good time! や Have fun!(楽しんできてね)と言うのが自然です。
旅行に出かける人には、Enjoy your trip!(旅行を楽しんできてね)や Have a safe trip!(気をつけてね)などと言ってあげるとよいでしょう。
学校など、朝いつもどおりに出かける人に対しては、Have a nice day!(よい1日を!)と言うことが多いですね。
そのほか、スーパーや郵便局など、ちょっとそこまでお出かけという場合は、See you later.(じゃあね)で十分です。
では、質問の Be good. はどういう状況で使うと考えられるでしょうか。Be good. は「いい子にしてね」という意味。
よって、友達の家に遊びに行ったり、泊まりに行ったりする子供に、「お行儀よくするのよ」というニュアンスで「行ってらっしゃい」と言うときにピッタリです。
ちなみに、「いい子にしてね」は Behave well. と言うこともできますよ。
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(Q314)How have you been? と聞かれたら、何と答えればいいの?
How have you been? と聞かれたら、何と答えればいいのでしょうか? I have been fine. では変ですよね?(東京都 Y.K.さん)
I've been fine. でOKです
How have you been? と聞かれて I have been fine. と答えるのは正しいですよ。
あえて言えば、会話では I have を I've と短縮するのが自然です。
How are you? が「元気?」と“今”の状態について尋ねているのに対し、How have you been? は「元気にしてた?」と"最後に会ったときから今日までの間"の状態について尋ねています。
つまり、How have you been? はしばらく会っていなかった人との会話で使う表現なのです。
How are you? と聞かれたら I'm fine.(元気です)と答えることもあれば、単に Fine.(元気だよ)と言うこともできますよね。
同じように、How have you been? と聞かれたときも、I've been fine.(元気にしていました)と答えることもできますし、単に Fine. と言ってもOKです。
ちなみに、ネイティブスピーカーは、fine(元気な)の代わりに pretty good(かなりいい)や not too bad(そんなに悪くない)などを使うことが多いですよ。
また、久しぶりに会ったらお互いの近況を話すことが多いのは、英語でも同じこと。
よって、I'm<'ve been> taking golf lessons.(ゴルフを習っているよ)や I went to Paris last month.(先月パリへ行ったの)など、ちょっとした近況を加えてもいいですね。
*英文中、< >内の語句は下線の語句と入れ替えて使うことができます
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(Q315)「一緒に撮ってもらおうよ」は、Let's ask to take our picture. で正しいの?
写真を撮ってもらうときの表現を教えてください。
「一緒に(誰かに)撮ってもらおうよ」は、Let's ask to take our picture. で正しいですか。
(東京都 Mistさん)
Let's ask someone to take our picture. とすればOK
旅行先などで友達と一緒に写真を撮りたいときに言う「一緒に(誰かに)撮ってもらおうよ」は、Let's ask someone to take our picture. のように、質問の文に someone を加えれば正しく伝えられます。
Why don't we ask someone to take a picture for us. と言うこともできますよ。
旅先で仲良くなった人に「一緒に写真を撮りましょう」とカジュアルに誘う場合は、Let's take a picture together. と言います。
「一緒に写真を撮っていただけますか」と丁寧に頼む場合は、Would you be in a picture with us?と言います。
日本語で「一緒に写真に入っていただけますか」と表現することがあるように、英語でもinを使います。
発想が同じなので、分かりやすいですね。
ちなみに、「……の写真を撮っていただけますか」は Would you take a picture of ...? と言います。
覚えておくと便利ですよ。
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(Q316)「さすがですね」は、英語で何と言うの?
人を褒めたり、おだてたりするときの日本語「さすがですね」は、英語で何と言いますか。
(東京都 S.M.さん)
「さすが」に当たる英語はないので状況によって表現を使い分けて。
英語には「さすが」を一言で表す言葉がないので、状況によっていろいろな表現を使い分けます。
例えば、コンテストで入賞した人などに「すばらしいですね」というニュアンスで「さすがですね」と言う場合は、That's great. や That's wonderful. と表現するのが自然です。
You must be proud (of yourself).(鼻が高いでしょうね)と言ってもよいでしょう。入賞するだろうという確信があって、「さすがですね(思ったとおりでした)」というニュアンスを含めるなら、as expected(期待されていたとおり)を加えて、That's great as expected. と表現します。
また、「……するとは、さすがは君だ」のように、その人らしい行為を褒める場合は、It's just like you to ...(動詞の原形)を用います。It's just like you to fix it.(それを修理してしまうなんて、さすがですね)という具合です。
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(Q317)「小さい」という意味を表す単語 small と little は、どのように使い分けますか?
(愛知県 A.Hさん)
客観的に「小さい」と言うときは small、
愛情を込めて「小さい」と言うときは little を使って
small と little は入れ替え可能なことが多いのですが、大きさや広さについて客観的に「小さい」ことを表すのが small で、小さいことに対する愛情(時には軽べつ)など、特別な感情を含んだのが little です。例えば、「小さな女の子」と英語で表現する場合、体の大きさについてだけ「小さい」と言いたいときは a small girl となりますが、話し手がその女の子に対して「かわいい、愛らしい」という感情を持っているときは a little girl と表現することが多いです。
small と little に関して注意点が2つあります。
1つは、「小さくて素敵なお店」のように「小さい+別の形容詞」という組み合わせで表現する場合は、a nice little shop のように little を用いること。
このとき、little ではない方の形容詞が先に来ることに注意してください。
また、「……は小さい」と表現する場合は、... is small. のように small を用います。
「私の車は小さい」は My car is small. と言い、My car is little. とは言いません。
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(Q318)未来を表すwill と be going to はどう使い分ければいいのでしょうか。教えてください!
(静岡県 M.O.さん)
will は今決めたこと、
be going to はすでに決めてあったことを表すのに使ってみて
will と be going to は「〜します」「〜する予定です」といった意味で、いずれも後ろに動詞の原形を続けますが、will は話をしている最中に決めた事柄について用いるのに対し、be going to は話をする前に決めてあった事柄について用いることに違いがあります。
例えば、ある友人の誕生日に何をあげるか、ほかの友人と話しているとします。スカーフにしようと決めてある状況では、I'm going to give her a scarf.(彼女にスカーフをあげる予定です)と言います。
一方、何をあげようか迷っている状態で、友人から「スカーフをあげたら喜ぶと思うよ」というアドバイスをもらい、「それじゃ、スカーフをあげよう」と決めた場合は、OK, I'll give her a scarf. となります。
そのほか、will は「こうなるだろう」という単なる予想を表すのに対し、be going toは「(今の状況からすると)こうなるだろう」と根拠があって予測するときに使うという違いもあります。
例えば、さっきまで晴れていた空に雲が出始め、だんだん暗くなってきた状況で「雨が降るだろう」と言うなら、It's going to rain. が適切です。
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(Q319)「〜に一時的に滞在しているだけ」はどう言いますか? また、その後に理由を続けて言えますか?
(神奈川県 A.S.さん)
be staying now を使って表現しましょう
「一時的に滞在している」は be staying now を用いて表すとよいでしょう。
stayを「現在進行形+now」で表すと、「今(だけ)〜している」といったニュアンスになり、これで「一時的に」を表現できます。
例えば「姉のところに一時的に滞在しています」なら、I'm staying with my sister now. となります。now の代わりに until next week(来週まで)や for five days(5日間)などと具体的な期間を加えると、一時的であることがより明確になります。
また、硬い響きになりますが、temporarily(一時的に)を用いて、I'm temporarily staying with my sister. と言うことも可能です。
必要に応じて、この後に理由を続けてもいいですね。
ちなみに2、「〜に滞在する」の「〜に」には、at、in、with のいずれかを用います。
「stay at +ホテルなど」「stay in+地名」「stay with+人」と使い分けるのが一般的なので覚えておきましょう。
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(Q320)「〜週間後に」と英語で言いたいとき、later と after のどちらを使えばいいの?
「〜週間後に」と英語で言いたいとき、later と after のどちらを使えばいいのか、いつも困ってしまいます。
使い方を教えてください。
(海外 A.O.さん)
どちらも使えるけれど、語順が変わることに注意
そうですね、辞書には later、after はどちらも「〜後に」と載っているので違いが分かりづらいですね。
質問の「〜週間後に」という表現は、それが過去の話なのか未来の話なのかによって表現の仕方が変わります。
過去の話をしていて「(その)2週間後に彼と会った」と言う場合は、I saw him after two weeks.
または I saw him two weeks later.。after と later のいずれも使えますが、「after+数」「数+later」と語順が違うことに注意してください。
「じゃあ、2週間後に会いましょう」のような、未来のことについては I'll see you in two weeks. のように「in+数」を用います。
未来の「〜後に」は after や later で表現できないので注意してくださいね。ただし、See you later.(じゃあ、また後で)や I'll call you later.(後ほどお電話します)のように、数を伴わない場合は未来のことでも later を用いることができますよ。
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(Q321)英語には「マイペース」にあたる表現がないと聞きました。本当ですか?
(山形県 Nonoさん)
「マイペース」は和製英語。
She is my pace. と言っても通じません
そうですね。「マイペース」は和製英語なので、英語で表すときは状況に合わせて別の表現を使うのが自然です。
例えば「彼女はマイペースな人です」という場合、彼女がわが道を行くタイプなら She goes her (own) way. と表現します。
周囲の影響を受けないことを強調したければ、She doesn't let anyone or anything influence her. と表現することもできます。
She is my pace. では通じませんよ。
具体的な動詞を使って表現するときは at ...'s own pace(自分のペースで)を後に続けるといいでしょう。
例えば、「彼女はマイペースで走る」なら She runs at her own pace.、「彼はマイペースで勉強する」なら He studies at his own pace. と表現します。
主語によって ... が変わります。
日本語の「マイペース」に惑わされて、主語が she や he のときにも at my pace と言わないように注意してください。
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(Q322)両手でピースサインを作って顔の辺りで指を曲げ伸ばしする、このジェスチャーは何?
ネイティブスピーカーが会話中に、両手でピースサインを作って顔の辺りで指を曲げたり伸ばしたりすることがありますが、このジェスチャーにはどういう意味があるのでしょうか。
(大阪府 Y・Mさん)
引用符「“ ”」を表現しています。
ネイティブスピーカーが会話中によくするこのジェスチャーは、人差し指と中指で引用符 「“ ”」を表しているんです。
ほら、2本の指の動きが引用符に見えませんか?
引用符は、人の言葉をそのまま引用したり、強調したりするときに使います。
また、皮肉やユーモアを交えたフレーズや、話し手と聞き手との間でだけ理解できるような言葉につけることもありますね。
いずれも、紙やPCでは引用符を書き加えて伝えることができますが、会話では書くことができませんよね。
よって代わりに指で引用符を表現しているのです。
ちなみに、会話やスピーチなどで著名人の言葉を引用するとき、quote(引用する)と言ってから引用部分を続けて話し、引用部分の最後に unquote(引用を終わる)と言うことがあります。
日本語で言う「カッコ」「カッコ閉じ」のような感じです。これも一緒に覚えておくといいですよ。
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(Q323)attitude と behavior は、ともに「態度」という意味があるけれど、使い分け方は?
外国人の友人とレストランへ行ったとき、注文したものが違うと隣のカップルがウエートレスに食って掛かりました。
その様子を見た私は友人に Their attitude is so bad. と言ったのですが、友人に「attitude じゃなくて behavior だよ」と指摘されました。
attitude と behavior はどのように使い分けるのでしょうか。
(山梨県 M・Nさん)
attitude は「人や物事に対する考え方・姿勢」
behavior は「ほかの人に対する行動・振る舞い」
attitude は「人や物事に対する考え方・姿勢・態度」を指します。一方 behaviorは「ほかの人に対する行動・振る舞い・態度」について用いるのが一般的です。
質問の状況は、隣のカップルがウエートレスに対してとった振る舞いについて言っているので、Their behavior is bad. の方が適切だとネイティブスピーカーのお友達は指摘したのでしょうね(Their manner is bad. と表現することもできますよ)。
とはいっても実際は attitude と behavior をしっかり区別するのが難しいこともあります。
「……の〜に対する態度」という場合は、…'s behavior/attitude towards 〜 とどちらを使っても大丈夫なことが多いですし、どちらを使うか慣習によって決まっているフレーズもあります。
例えば take a … attitude(……な態度をとる)、selfish attitude(わがままな態度)、public attitude to divorce(世間の離婚に対する考え方)などなど……。
日常よく使われるものから少しずつ覚えていきましょう。
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(Q324)No, thank you. より I'm fine, thank you. の方がよく使われるのはカナダだけ?
バンクーバー在住の知人に、断るときは No, thank you. より I'm fine, thank you. の方がよく使われると聞きました。教科書では目にしたことがありませんが、カナダでだけ使われる表現なのでしょうか?
(埼玉県 M・Kさん)
I'm fine, thank you. もよく使われる丁寧な断りの表現。
英語圏では、No, thank you.(いいえ、結構です。ありがとう)の代わりに I'm fine, thank you. と言うことがよくあります。
カナダだけで使われる表現ではありませんよ。
日本人には「I'm fine, thank you. = How are you? に対する答え」というイメージが強いですが、fine には「元気な、健康な」という意味のほかに、「十分な、申し分のない」という意味もあるのです。
例えば、飲み物のお代わりを勧められて I'm fine, thank you. と言えば、「もう十分いただきました(ので結構です)。
ありがとう」と丁寧に断ることができます。
もちろん、No, thank you. と言ってもOKです。
ちなみに、fine にはほかにもいろいろな意味があります。
fine skin(きめの細かい肌)、fine hair(細い髪)、fine line(紙一重)、fine manners(上品な作法)などなど。「罰金」という意味もあります。
時間のあるときに、辞書で意味を調べてみると面白いですよ。
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(Q325)every day clothes という表現を見た。every の後の clothes は複数形でいいの?
every の後には単数形の名詞が続くと教わったのに、every day clothes という表現を見ました。clothes は複数形でいいのですか?
(大阪府 T・Sさん)
every day(毎日)とeveryday(毎日の)の違いに注意
every(毎……、どの……も)は、その意味から複数形の名詞を続けたくなりますが、every year(毎年)や every student(どの学生も)のように単数形の名詞を続けます。
これらはit、he、she などと同じく単数扱いになるので、Every student respects the teacher.(どの学生もその先生を尊敬している)のように、動詞に -(e)s をつけて用いることにも注意が必要ですね。
質問の every day clothes については、解説をする前に正しい表現に訂正しておきましょう。
正しくは、everyday clothes(普段着)。
everyday は1語です。
2語で表す every day は「毎日」という意味のフレーズですが、everyday と1語で表すと「毎日の、日常の」という意味の形容詞になるので、後ろに続く名詞は単数・複数のどちらでもいいのです。
分かりましたか?
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(Q326)「ついでに」は、英語でどう言いますか?
自分の部屋を掃除するついでにリビングも掃除したり、自分の服を洗濯するついでにほかの人のも洗ったり……というときの「ついでに」は、英語でどう言いますか?
(海外 M・Nさん)
「ついでに」の英訳にこだわらず、
いろいろな表現を状況によって使い分けて
「ついでに」を一言の英語で表現するのは難しいですね。状況によっていろいろな表現の使い分けが必要です。
例えば、質問の日本語は、I cleaned my room and the living room.(自分の部屋とリビングを掃除した)、I did my laundry and hers as well.(自分の洗濯と彼女の[洗濯]もした)のように、and(……と)やas well(……もまた)を用いて表せばOK。「ついでに」という表現にこだわる必要はありません。こちらがしてあげる行為に対して恐縮する相手に「ついでだからいいよ」と言う場合は、Don't worry. I'm doing mine anyway. や Don't worry, since I'm at it. などと表現するとよいでしょう。いずれも、「いいんだよ。どっちみち自分の分もやるんだから」といったニュアンスです。
ほかに、話題を変えるときの「……の話が出たついでに」は、speaking of ... や talking about ... を使って、Speaking of
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(Q327)「……だといいなあ」という意味の I hope ... と I wish ... の使い分け方を教えてください。
(神奈川県 ICEさん)
I hope は実現の可能性があるときに
I wish は実現しなさそうなときに使います
I hope ... は実現の可能性があることについて「……だといいなあ」と表現するときに使い、I wish ... は実現の可能性がほとんどないことについて「(無理だろうけれど)……だといいなあ」と表現する場合や、現実とは反対のことを仮定して「(実際は違うけれど仮に)……だったらいいのになあ」と表現するときに使います。
いずれも、現在または未来のことに対する希望を表しますが、I hope の後には現在形または未来形の文が続くのに対し、I wish の後には過去形の文が続くのも特徴の一つです。例えば、友人をパーティーに招待したとします。相手が来るかどうか分からない状況で、期待を込めて「あなたが来られるといいんだけれど」と言う場合は、I hope you can come. と表現します。相手が来られないことが分かっていれば、I wish you could come. と言います。このように wish を使うと、「(実際は来られないけれど)あなたが来てくれたらいいのになあ」と残念な気持ちを伝えることができますよ。
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(Q328)May I help you?(手伝いましょうか?)と言われて、やんわりと断る表現は何?
May I help you?(手伝いましょうか?)と言われて、その申し出をやんわりと断る表現を教えてください。No, thank you. や That's OK. だと、なんとなく冷たい気がして……。
(愛知県 N・Kさん)
Thank you, but that's OK. だとぐっと丁寧ですよ
May I help you? のような申し出を断る際、親しい間柄では That's OK.(大丈夫です)と返すことはよくありますが、No, thank you.(結構です)と言うと、確かに冷たく聞こえますね。言い方によっては横柄な印象を与えかねません。
相手の好意をやんわりと丁寧に断るには、まず Thank you. とお礼を言って、もう一言加えるといいでしょう。例えば、Thank you, but that's OK.(ありがとう、でも大丈夫です)といった具合です。同じような意味で、Thank you, but I'm doing OK. と言うこともできます。ほかに、Thank you, but I'm doing OK so far.(ありがとう、でも今のところ大丈夫です)と表現してもいいでしょう。これからすることに対しては、Thank you, but I think I'll be OK.(ありがとう、でも大丈夫だと思います)と未来形にします。いずれにしても、相手の申し出に対してまずお礼を言うのが礼儀だと覚えておきましょう。
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(Q329)go(行く)の後に to がいらないのはどういうときですか?
go(行く)の後に前置詞の to が来る場合と来ない場合がありますが、何が違うのか分かりません。to がいらないのはどういうときですか?
(富山県 F・Yさん)
go の後が副詞だったら to はいりません
「台湾へ行く」は go to Taiwan、「海外へ行く」は go abroad。いずれも「……へ行く」という意味なのに、前者には前置詞の to が必要で、後者には to がいりません。この使い分けは go の後に来る単語によるのです。
Taiwan は「台湾」という意味の名詞。このような単語を使って行き先を述べる場合は、「……へ」を表す to を補わなければなりません。to がないと「台湾行く」という意味になってしまいます。一方 abroad は「海外へ」という意味の副詞です。abroad には既に「……へ」という意味が含まれているので、to を補う必要はありません。go to abroad と言うと「海外へへ行く」となってしまいます。abroad と同じように「……へ」を含む語には、ほかに go home(家へ帰る=帰宅する)、go there(そこへ行く)、go upstairs(2階[上の階]へ行く)などがあります。
また、go shopping(買い物に行く)や go skiing(スキーに行く)など、動詞の -ing 形を用いる場合も to が不要です。覚えておいてくださいね。
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(Q330)How about ...? と What about ...? の厳密な使い分けはありますか。
「……してはどうですか」を表す How about ...? と What about ...? の使い分けがよく分かりません。厳密な使い分けはありますか。
(鹿児島県 K・Wさん)
意味も使い方も同じ。どちらを使っても大丈夫
How about ...? と What about ...? は、前者の方が少しくだけた表現と考える人もいますが、基本的に意味も使い方も同じなので、どちらを使っても構いません。いずれも ... に名詞や動詞のing形を入れて、提案の表現を作ります。例えば、「一緒にランチでもどうですか」と誘う場合は、How
また、この表現は、自分が意見を述べた後で、How
なお、「……はどうでしたか」と感想や印象を尋ねるときに How about ...? を用いる人がいますが、これは誤りです。正しくは How was ...? なので、注意してくださいね。
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(Q331)「面倒くさい」と英語で言いたいのですが、どう言えばいいでしょうか。
(海外 J・Yさん)
いろいろな表現を状況によって使い分けて
「面倒くさい」に当たる表現はいろいろとありますが、状況による使い分けが必要です。
例えば、食後の片付けや申込用紙の記入など、あまり時間がかからないことについては、What a bother! と言います。プレゼンテーションの準備や免許証の更新など、多少の時間と労働力を要する事柄に対しては、What a hassle! がピッタリです。bother は「面倒なこと」、hassle は「煩わしいこと」という意味で、いずれも、What a を「ワラ」のように発音するとアメリカ英語らしく聞こえます。また、飛行機を何度か乗り継いで目的地へ向かったり、数十ページにも及ぶ資料を作り直したりといった大掛かりなことには、It's a lot of trouble. と言うといいでしょう。
そのほか、I wish I didn't have to do it. と言って、「(実際はしなければならないけれど、)それをしなくてもよかったらいいのになあ」と気乗りしない心境を述べる方法もあります。ため息交じりに言えば、「あー、面倒くさいなあ」というニュアンスを出すことができますよ。
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(Q332)「ドアを開けてください」を Do you wanna open the door? と頼めますか。
ネイティブスピーカーが「ドアを開けてください」と頼むときに Do you wanna open the door? と言っていました。状況や相手との間柄によって、このような頼み方をすることもあるのですか。
(和歌山県 N・Fさん)
Do you want to ...? で「……した方がいいのでは?」と提案できます
この場合の Do you wanna( = want to) open the door? は、「ドアを開けた方がいいんじゃないですか?」といったニュアンスです。日本人の感覚では、want to ...(動詞の原形)は希望や願望を表す「……したい」という意味だと限定しがちですが、ネイティブスピーカーは「……した方がいいのでは?」とアドバイスしたり、提案したりするときにも want to ... を用います。口語的な表現ですね。今度 Do you want to ...? と聞かれたとき、「……したいですか?」という意味では不自然なら、「……した方がいいのでは?」と提案されていると解釈してみるといいでしょう。
また、これと似た表現に、You may want to ...(動詞の原形)があります。「……した方がいいかもしれません」という意味で、間接的に「……した方がいいのでは?」と提案しています。ちなみに、You don't want to ... は「……しない方がいいですよ」、つまり遠回しに「……してはいけません」と言っています。覚えておくといいでしょう。
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(Q333)英語学習教材を大量に持っていますが、何から手を付ければいいですか。
語学書、問題集、英語の絵本、洋画のDVDなど、英語学習教材は大量に持っていますが、何からどう手を付ければいいのか分かりません。英語力を総合的に効率よく上げるには、どのような勉強をすればいいですか。
(大阪府 K・Nさん、石川県 T・Nさん、新潟県 T・Kさん、ほか多数)
まずは自分の上達させたい分野を集中的に学習してみて
総合的な英語力を付けるには、文法、リスニング、スピーキング、音読、作文などさまざまな分野の学習が必要です。いい野球選手になるにはバッティングだけでなく、キャッチボールやランニングなどのトレーニングも必要なのと同じですね。
しかし、独学で全てを一度に学ぶのは大変です。まずは自分の上達させたい分野を集中的に学習するといいでしょう。例えば、文法が苦手なら問題集を解いて重要点をまとめるとか、語彙力が足りないと思ったら英語の絵本や小説などを読んで語彙を増やすとか、聞き取りが苦手なら英語の字幕を見ながらDVDを見たり、教材用のCDを使ってリスニング&音読練習をするなど、ポイントを絞った勉強をしてみましょう。そうすれば自然と次に何を学習すべきか見えてきます。
自分のレベルに合った教材を選ぶことも大切です。難しいものを選ぶと勉強がイヤになります。独学を続けるコツは、無理なく楽しく学べるものを、時間をかけてマスターすることですよ。
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(Q334)Will you ...? は依頼の表現でしょうか? 未来の意志でしょうか?
Will you ...? は依頼の表現だと学校で習いましたが、文法書には「……するつもりですか」という未来の意志を表すと書いてありました。どちらが正しいのでしょうか。
(徳島県 M・Iさん)
依頼をするときにも、未来の意志を表すときにも使えます
Will you ...? は「……してくれない?」とカジュアルに依頼するときと、「……するつもりですか」と予定や意志を尋ねるときのどちらでも使われます。… には動詞の原形が入ります。
でもそうすると「どちらの意味で使われているのか、どう判断すればいいの?」と不安に思う人がいるかもしれませんね。たいていは、そのときの状況と動詞の意味で判断できます。例えば、Will you help me? なら「手伝ってくれない?」という依頼の意味、Will you be home tonight? なら「今夜は家にいるつもりですか」と未来の意志を表現していると理解するのが自然ですね。
実際の会話では、依頼するときはpleaseを加えてWill you please ...?としたり、予定を尋ねる場合はHow long will you ...?(どのくらいの間……するつもりですか)やWhen will you ...?(いつ……するつもりですか)のようにHow longやWhenと一緒に用いたりすることが多いので、依頼か予定かがさらに判断しやすくなりますよ。
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(Q335)「あなたがうらやましい」とか「あなたのおかげです」というような表現は、英語にもありますか。
(海外 M・Yさん)
「うらやましい」は Lucky you!
「あなたのおかげ」は I owe you a lot. で
親しい間柄でよく使われる「あなたがうらやましい」は、Lucky you! です。直訳すると「あなたはとても運がいいですね」ですが、「いいなあ」「うらやましいなあ」というニュアンスがあります。You are lucky! や How lucky you are! と言ってもいいですね。日本人英語学習者の中には、envy(うらやむ)という動詞を使って I envy you. という表現を使ってしまう人が多いようですが、ネイティブスピーカーはあまりこの言い方はしません。
また、「あなたのおかげです」は、I owe you a lot. がいいでしょう。この owe は「借りがある」という意味です。thanks to ...(……のおかげで)を用いてthanks to youと表現することもできますが、この場合は、Thanks to you, I passed the exam.(あなたのおかげで試験に合格しました)のように、具体的な内容を続けることに注意してくださいね。
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(Q336)What the heck! という表現を英語のテレビドラマで聞いたのですが、どういう意味ですか?
(岡山県 H・Mさん)
「どうにでもなれ」などという意味で、
不満やいらだちを表すときに使うくだけた表現です
What the heck! は What the hell! のえん曲表現。What the hell! は、「ちくしょう」「関係ないね」「そんなこと構うもんか」「どうにでもなれ」などといった意味で、不満やいら立つ気持ちを表すくだけた表現です。日常的に使われていますが、hell(地獄)という言葉を口にするのを嫌がる人もいるので、hell を婉曲語であるheck などに替えて What the heck! と言うことも多いですね。皆さんもこちらを使った方が無難です。
What the hell
*英文中、< >内の語句は下線の語句と入れ替えて使うことができます。
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(Q337)「学校から帰って、今までずっと本を読んでいました」はどう言えばいいですか。
「学校から帰って、今までずっと本を読んでいました」はどう言えばいいですか。現在完了形でいいのか、現在完了進行形でなければいけないのか分かりません。(神奈川県 Y・Wさん)
動作性の強い動詞は現在完了進行形で継続を表す
現在完了形(have+動詞の過去分詞形)と現在完了進行形(have been+動詞の-ing形)の使い分けを迷う人は多いのではないでしょうか。
文法的観点から言うと、いずれも、「(今までずっと) …… している・いた」という意味を表します。特に、since 〜 (〜以来ずっと)や for 〜 (〜の間ずっと)を用いると、継続のニュアンスが強くなるため、質問の文は I've read a book since I got home from school. と I've been reading a book since I got home from school. のいずれも可能です。しかし、実際にネイティブスピーカーが使っている英語という観点では、次のように使い分けられている傾向が強いようです。
・動作性の強い動詞を用いた現在完了形は、現在までの動作の完了を表す。
・動作性の強い動詞を用いた現在完了進行形は、現在までの動作の継続を表す。
従って、 read のような動作性の強い動詞を用いて、「学校から帰って、今までずっと本を読んでいました」と継続を表す場合は、 I've been reading a book since I got home from school. と現在完了進行形で表すのが自然と言えます。
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(Q338)「楽しかった」と英語で言いたいのですが、どんな表現がありますか。
(静岡県 F・Nさん)
I had a good time. が基本。
でも、ほかのバリエーションも楽しんでみて
日常会話では、I had a good time.がよく使われます。good(よい)をgreat(とてもよい)に替えると、「とても楽しかった」と楽しかった気分を強調できます。wonderfulやfantasticなど「素晴らしい」という意味の形容詞を使って、I had a wonderful
enjoy(楽しむ)を使って表現することもできますが、その際は「何を」にあたる言葉を続けなければならない点に注意。「楽しかった」を直訳してI enjoyed.とするのではなく、I enjoyed the party.(パーティーは楽しかった)のように具体的な名詞を続けるか、I enjoyed it.([それは]楽しかった)と代名詞を用いなければなりません。
そのほか、ちょっとくだけた表現に、I had fun.、It was fun.(funは「楽しいこと」の意があり)、ネイティブスピーカーの中にはI had a ball
*英文中、< >内の語句は下線の語句と入れ替えて使うことができます
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(Q339)ネイティブと話すと時制や「3単現」がめちゃくちゃに。どうすればいい?
ネイティブスピーカーと話すとき、動詞の時制や「3単現」がめちゃくちゃになってしまいます。ゆっくり考えれば分かるのですが……。どうすれば正しく使えるようになるでしょうか。 (山形県 E・Jさん)
テレビを使った練習がおすすめ!
動詞を過去形にすべきところを現在形のまま言ってしまったり、「3単現」、つまり主語が3人称単数(he[彼]やshe[彼女]、it[それ]など)で現在形の文であるときに、動詞に-(e)sを付けることを忘れたりといった「ちょっとした間違い」は誰にでもあることです。これらは話の前後関係から正しく理解されることがほとんどなので、完ぺきでなくてもあまり神経質にならなくて大丈夫。
でも、「通じる英語」から「正しい英語」へのステップアップを目指すなら、テレビを使った練習をおすすめします。ドラマ、バラエティー番組、コマーシャルなど、何でも構いません。画面に映った状況を簡単な英語で説明していくのです。例えば、A big man is eating a hamburger.(大柄な男性がハンバーガーを食べています)、He took another one.(もう一つ手に取りました)、He eats a lot.(よく食べますね)という具合。続けていると、自然に使い分けられるようになりますよ。
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(Q340)「手伝ってください」って英語で丁寧に言うには?
「手伝ってください」と英語で丁寧に言いたいのですが、Please help me. と Will you help me?、Can you help me? のどれを使っても大丈夫でしょうか。 (愛知県 N・Yさん)
親しい人なら大丈夫。
そうでない人には Would
質問にある3つのフレーズは、家族や友人など、親しい人に手伝いを頼むには十分丁寧ですが、初対面の人や、それほど親しくない人に使うには、あまり丁寧な表現とはいえません。その場合は、Would you help me? や Could you help me? を使った方がいいでしょう。
特に気を付けてもらいたいのが、質問にある Please help me. という表現。please(どうか)を付ければ、どんな表現も丁寧になると思いがちですが、後にHelp me.(手伝って)のような命令文を続けると、相手に断る余地を与えず、少し横柄な感じに聞こえてしまうことがあります。please を使うなら、Will
*英文中、< >内の語句は下線の語句と入れ替えて使うことができます
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