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2022年05月26日

(Q101)〜150 予想外の答えが返ってきた場合の表現は?

(Q101)予想外の答えが返ってきた場合の表現は?

相手から予想外の答えが返ってきたときに、「〜だと思っていた!」と言う場合、何と言ったらいいのでしょうか。
「えー! 君はあの人のことが好きなんだと思っていた! 違うの?」みたいな感じです。
(秋田県・ちくわさん)




thoughtを使いますが、その後に続く部分の時制に注意を

予想外の答えに対する「〜だと思っていた」は、I thought (that) 〜. と表し、〜に思っていた内容を入れます。
thoughtは「思った」だけでなく「思っていた」も意味するので、日本語を直訳して進行形や完了形にする必要はありません。
ややこしいのは、〜の部分の時制です。主となる動詞がthought(thinkの過去形)なので、〜にくる動詞の時制を次のようにします(時制の一致といいます)。

・現在形 → 過去形
・過去形、現在完了形、過去完了形 → 過去完了形(had+過去分詞形)

「君はあの人のことが好きなんだと思っていた」の場合、〜に入る内容は「君はあの人のことが好き」ですね。
仮に「あの人」をsheとした場合、本来ならyou like herとなりますが、現在形は過去形に変える必要があるので、I thought (that) you liked her. とします。

別の例も見てみましょう。
例えば、「君はマユミと付き合っているのかと思っていた」という場合は、I thought (that) you were seeing Mayumi.のようにyou were seeing Mayumiとし、「君はクリスマス前の時点ではマユミと付き合っていたと思っていた」なら、I thought (that) you had been seeing Mayumi before Christmas.のようにyou had been seeing Mayumiとします。

ちなみに、答えが予想外だったことを強調して、I didn’t expect (that) 〜. (〜だとは思ってもみなかった)と表現することもできます。




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(Q102)
可能性を表す単語はいろいろあります。
maybe、perhaps、probably、possibly、likely、most likelyなど、日本語で「おそらく」「たぶん」と訳すことが多いですが、それぞれ確率の高い順から並べるとどうなりますか。
あと、would、couldも可能性を表す場合もありますが、どのようなニュアンスがありますか。
(滋賀県・hさん)




確率を理解して使い分けましょう

「たぶん」を表す表現はいろいろありますが、それぞれの確率を理解した上で使うことが望ましいですね。
人によって感覚が異なるので数値で表すのは難しいのですが、私個人は次のようなで確率で使い分けています。
most likely(90パーセント以上)、probably(80パーセント以上)、likely(50パーセント以上)、maybe / perhaps(30〜40パーセント、「もしかしたら〜かもしれない」というニュアンス)、possibly(10パーセント程度、「ひょっとしたら〜かもしれない」というニュアンス)。

例えば、Do you think the Dragons will win tonight?(今夜はドラゴンズが勝つと思う?)と聞かれて、Probably.と答えれば「たぶん勝つだろうね」となり、Maybe.だと「う〜ん、どうかな? もしかしたら勝つかもね」という響きになります。

wouldは不確かなことについて「〜だろう」と推測で言うときに使い、couldは「〜かもしれない」という可能性(確率は20〜40パーセント)を表します。
いずれも直後に動詞の原形が続きます。
このwouldは、sayやthink、imagineなどの動詞とともに用いることが多く、I’d say she’s in her 50s.(彼女は50代だろう)のように使います。
couldは、It could be true.(それは本当かもしれない)のように使い、couldn’tと否定にすると「〜のはずがない」とその可能性がないことを表します。

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(Q103)よく外国人があいさつでWhat's up?やWhat's new?という表現を使いますが、どういう意味で、どうやって返せばいいのですか?
(東京都・リンゴさん)




近況を答えればいいでしょう

What's up? / What's new? はいずれも親しい間柄でのあいさつ表現で、Hi.やHello.と同じ感覚で使います。
「元気?」「最近どう?」「変わりない?」といったニュアンスで、このように聞かれたら、近況を答えます。A: Hi, what's up? (やあ、最近どう?)B: I went to Hokkaido during the “Golden Week” holidays. How about you? (ゴールデンウイークに北海道へ行ってきたよ。君は?)という具合です。
特別なことがなければ、Nothing much. や Not a lot.(特に何もないなあ)と返します。

What's up?は他に、What's the matter?や What's wrong?と同じく、「どうしたの?」「何かあったの?」という意味で使うこともあります。
人だかりに近づいて、What's up?(何かあったの?)と尋ねたり、相談事や頼み事があって話し掛てきた友達に、「どうしたの?」とその内容を尋ねたりします。
前者の場合は、Look at that great street performer.(ほらっ、スゴイ大道芸人がいるよ!)のようにその状況を、後者は、Well, I have a favor to ask you. (実はお願いがあって……)と内容を答えます。

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(Q104)ある英会話テキストでは、「明日は特別な抗議を計画しています」に当たる英文が、We have a special protest planned for tomorrow.となっています。
We have planned a special protest for tomorrow.でもよいと思うのですが、どう違うのでしょうか?
(長野県・たまさん)




英語では強調したいことを先に示します

「明日は特別な抗議を計画しています」に当たる英文として、
1) We have a special protest planned for tomorrow.
2) We have planned a special protest for tomorrow. のいずれも可能で、この2文は強く言いたい部分に違いがあります。

英語は、話者が大事だと思うことを先に持ってくる言語です。
したがって、1) は、We have a special protest(特別な抗議がある)が一番言いたいことで、(that has been) planned for tomorrow(それは明日のために計画されたものである)は補足にすぎません。
一方 2)は、We have planned a special protest(特別な抗議を計画している)が一番言いたいことで、それをするfor tomorrowは補足部分です。

日本文の動詞部分、「計画しています」に合わせると、2) We have planned a special protest for tomorrow.の方が近いといえますが、あえて比較すれば、という程度です。いずれも言いたいことは同じなので、直訳にこだわり過ぎる必要はありません。

別の例でも見ておきましょう。例えば、「何か飲みたい」と言う場合、I want to drink something.(何か飲みたい)、I want something to drink.(飲み物が欲しい)のどちらでもOKです。同様に「彼女に5年前から会っていない」は、I haven’t seen her for five years.(彼女に5年間会っていない)、It’s been five years since I last saw her.(最後に彼女に会ってから5年になる)は2文とも同じ状況を指しています。
忠実に翻訳するテストでなければ柔軟な頭で考えて、言いたいことを伝えるようにしましょう。

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(Q105)友達との約束を断るとき、「○○しないといけなくなったから」と言いたいのですが、どう言えばいいですか? 
友人とplay dateの約束をしていましたが、別の友人を病院へ連れて行かなければならなくなりました
。どういう言い方なら、相手にスムーズに伝わるでしょうか。
(海外・あかりんごさん)




Something has come up.がいいでしょう。

約束を急きょ断らなければならなくなったとき、英語では、Something has come up.(用事ができてしまいました)と言うのが一般的です。
「急用」のニュアンスを出したければ、Something urgent has come up.とします。
欧米人は日本人と比べて、あまり詳しい理由を述べないため、特に具体的な理由を続けなくても構いませんが、どうしても伝えたければ、have toやneed to、have got toなどを使って、「〜しなければなりません」という内容の文を続けます。
いずれもtoの後には動詞の原形が来ます。I’ve got to take a friend to the hospital.(友達を病院へ連れて行かなくてはなりません)という具合です。Something has come up.と「〜しなければならない」を表す文を組み合わせることで、「〜しなければならなくなった」というニュアンスになります。
場合によっては、Is it OK to rearrange our appointment?(あらためて約束を決め直してもいい?)やCan we put it off till next week? (来週まで延ばせる?)などと聞くのもよいでしょう。

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(Q106)
forget とforgotの使い分けを教えてください。また、I've forgotten の後にto不定詞を続けることはできますか? 可能なら例文も教えてください。
(愛知県・bitter sweetさん)




日本語の言い回しと混同しやすいので注意しましょう

forgetは現在形で「忘れている=今も思い出せない」、forgotは過去形で「忘れていた=今思い出した」という意味です。日本語では、今思い出せないことも「忘れ(てしまっ)た」と過去形で表すことが多いので混乱しやすいのですが、「忘れた(から今思い出せない)」事柄は<forget+名詞>のように現在形で、人に言われたり自分で思い出したりして「忘れていた(けど今思い出した)」事柄は<forgot+名詞>のように過去形で表します。Sorry, I forget your name.(すみません、お名前を忘れてしまいました(=今も思い出せません)、A: Did you bring my CD?(僕のCDを持ってきてくれた?)B: Sorry, I forgot (about it).(ごめん、<そのことを>忘れてた<=今思い出した>)という具合です。

現在完了形のI've forgottenは「忘れている状態が続いている」、つまり、「今でも忘れている」ことを表し、現在形のforgetと同じように使います。特に、「すっかり忘れてしまっている」ことを強調したり、一時的な「ど忘れ」などに用いたりします。上記の例でいうと、前者は、Sorry, I've forgotten your name.と置き換えることができますが、後者の例をSorry, I've forgotten (about it).とするのは不自然です。

have forgottenに<to+動詞の原形>を続けることはできますが、「〜するのを(すっかり)忘れている」という意味から、I think he's forgotten to reply to my e-mail.(彼は私のメールに返信するのを忘れているようだわ)のように、自分以外の人について用いるのが自然です。

ちなみに、<to+動詞の原形>は、Don't forget to do your homework.(宿題をするのを忘れないようにね)と注意を促す文や、Oh, I forgot to pick up my laundry from the cleaners.(しまった、クリーニングを取りに行くのを忘れた)と過去形で多用されます。




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(Q107)
朝起きて、ハウスメイトのオージーのおじさんに、“Good morning.”とあいさつすると、“Good morning. How are you?”と聞かれます。たった今起きたばかりで、何もしていないのにHow are you?と聞かれても……と毎朝戸惑ってしまいます。とりあえず、Good, thank you.と返していますが、「今起きたばかりだから(How are you?と聞かれても)分からない」と答えるのは失礼でしょうか? また、その場合、どう言えばよいでしょうか?
(海外・piさん)




軽いあいさつですので、“Good, thank you.”などでOKです。

起きたばかりのときにHow are you? と聞かれても……、そんな場合でも、Good, thank you.と返すのが正解です。英語圏では、人に会ったときに必ずと言っていいほどHow are you?(ご機嫌いかが? 調子はどう?)と尋ねます。そのときの体調などを本当に知りたいというより、「おはよう」と言われたら「おはよう」と返す程度の軽いあいさつです。よって、寝起きでも、How are you?と聞かれたらGood, thank you. And you? や Pretty good. How about you? などと答えつつ相手にも尋ね返すのが理想的。店やレストランなどでもHow are you? と聞かれることがありますが、バカ正直にそのときの体調を答える必要はなく、上記の表現で返すのが一般的です。

I don’t know, I just got up. (起きたばかりで、分からない)は大変ぶっきらぼうな返答です。横柄に聞こえることもあり、相手は眉をひそめるでしょう。こういう場合でも、上記のように答えることをオススメしますが、相手がホストファミリーやルームメイトなら、I’m still tired.(寝足りない<疲れが取れない>)や I didn’t sleep very well.(よく眠れなかった)などと返したり、実際に体調が悪い場合は、I think I have a fever.(熱がありそう)などと伝えたりするのがよいと思います。


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(Q108)

「英語が前よりも少しは話せるようになった」のような「〜できるようになった」はどう言えばいいですか? 自分で作ろうとすると、I think I got be able to talk English more than before.となりますが、何が間違っているか教えてください。また、先生はどのように表現しますか?
(海外・アジアンタムさん)




意訳して、I'm getting better at speaking English.などとすると分かりやすくなります。

まず、アジアンタムさんの英文から見ていきましょう。原文を維持しつつ文法的に正しい文に直すと、「〜できるようになった」の部分を表すgot be able toをgot to be able toとします。正確には、「〜できるようになった(結果、いまの自分がある)」という状況なので、have gotten to be able toと現在完了形で表すのがベストです。talk(話をする、おしゃべりをする)はspeak(<言語>を話す)にしましょう。そして、ここでの「前よりも少しは」は「(以前よりも英語が)うまくなった」を表していると考えられるので、moreよりbetterのほうが適切ですね。全体で、(I think) I've gotten to be able to speak English better than before.となります。

しかし、これはネイティブスピーカーが好んで使う表現ではないようです。確かに、<get to+動詞の原形>には「だんだん〜するようになる、どうにか〜できるようになる」という意味もあるのですが、この場合、know, like, understandなどの状態動詞と用いるのが一般的です。さらに、get to 〜は「〜する機会がある、(許可を得て)〜できる」といった意味で、Thanks to him, I got to meet Ms.Smith.(彼のおかげでスミスさんにお会いすることができた)のように使われることが圧倒的に多いのも事実です。これらの理由から、get to〜ではなく、come to(<一定期間の経験によって>〜できるようになる)を用いて、(I think) I've come to be able to speak English better than before.と表すのがよいでしょう。

「意訳英語OK派」の私は、I'm getting better at speaking English. / I've become better at English than I was before. / My English speaking skill is better than it used to be. のように表します。

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(Q109)
“I've got a feeling 〜.” と “I got a feeling 〜.”はどういう場合に使うのが一般的ですか? 2つの違いについても教えてください。それから、感情や直感以外にも「こういう感覚を得た」と言いたい場合、例えば、I've got a feeling about English.(英語の感覚がつかめた)などと言うことはできますか? また、feelingの後に動詞を用いることはできますか?
(海外・アカシアさん)




後ろに文を置いて「〜な気がする、〜な予感がする」の意味で使います。

I've got a feeling (that) 〜. とI got a feeling (that) 〜.はいずれも「(根拠はないけれど)〜な気がする、〜な予感がする」という意味で、どちらも同じように使えます。厳密に言うと、前者はI've got=I have got=haveで現在形なので「〜な気がする」、後者はgot=過去形なので「〜な気がした」となります。ちなみに、I have a feeling (that) 〜. も同様に使うことができ、いずれも〜には文がきます。I've got a feeling I'm going to win the lottery.(宝くじが当たりそうな感じがする)、I got a feeling they were going to get married.(あの2人は結婚しそうな気がした)、I have a feeling something nice will happen.(何かいいことが起こりそうな予感だ)という具合です。

また、feelingの直後に動詞を続けることは可能ですが、ofを補って-ing形にする点に注意しましょう。 I have a feeling of being followed.(誰かに後をつけられている気がする)

ご質問の文、I got a feeling about English.は自然とは言えません。「英語の感覚がつかめた」の「感覚」はfeelingではなくfeelを使って、I got a feel for English.のように言います。get a feel for 〜で「(言語や芸術など)の感覚をつかむ」、have a feel for 〜で「(言語や芸術など)のセンスがある」という意味です。

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(Q110)
haveの使い方が分かりません。「沖縄にはキレイな海がある」と言いたいとき、Okinawa has a beautiful sea.と言っていいですか? また、「北海道にはおいしい食べ物がたくさんある」も同様に、Hokkaido has many good foods.でよいですか?
(富山県・おりぎりさん)




「沖縄にはキレイな海がある」はOkinawa has beautiful seas.と言えます

haveは「(有形・無形のもの)を持っている」が基本的な意味で、そこから「〜を入手する」「〜を食べる・飲む」などの意味にも発展していきます。「〜を持っている」と訳すと不自然な文は、自然な日本語に変えましょう。

ご質問の「沖縄にはキレイな海がある」はOkinawa has a beautiful sea.と言えます。「沖縄はキレイな海を持っている」と訳すと不自然なので、「沖縄にはキレイな海がある」とします。ちなみに、沖縄には複数のキレイな海があるので、Okinawa has beautiful seas.とseaを複数形にしましょう。同様に、「北海道にはおいしい食べ物がたくさんある」もHokkaido has many good foods.と言うことができます。foodは、集合的に見た「食べ物」なら数えられない名詞、個々の「食品」という意味なら数えられる名詞になります。「北海道には、(イクラや牛乳、ジャガイモ、トウモロコシなど)おいしい食品がたくさんある」というニュアンスなら上記の英文で表し、漠然と「北海道にはおいしい食べ物が多い」と言うなら、Hokkaido has a lot of good food.と表すこともできます。


上記の英文をThere are beautiful seas in Okinawa. / There is a lot of good food in Hokkaido.のように、<There is / are 〜 in + 地名.>と表現することもできます。どちらで表してもOKです。ちなみに、前者を地理的な見方で表現すると、There are beautiful seas around (surrounding) Okinawa.となります。aroundやsurroundingを用いることで、沖縄がキレイな海に囲まれているニュアンスが出ます。

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(Q111)私は猫よりも犬の方が多いと予想していました」はどう表現しますか?
(茨城県・リラックマさん)


文を2つに分けて考えましょう

ご質問の回答英文は、I expected (that) there would be more dogs than cats. (私は猫よりも犬の方が多いと予想していました)となります。

では、解説していきます。この文は、大枠部分の「私は〜だと予想していた」と、内容部分の「猫より犬も方が多くいるだろう」とに分けて考えるとよいでしょう。前半は、expect(〜を予想する、予期する)を使って、I expected (that) 〜. とします。このthatは省略可能で、〜の部分には文がきます。後半は、「〜がいる、ある」を表すthere is / areを未来形にして、いったん、there will be more dogs than catsとします。ただ、大枠部分の動詞がexpectedと過去形なので、内容部分の動詞 will beもwould beと過去形に合わせなければなりません。これを「時制の一致」と言います。全体をI expected (that) there would be more dogs than cats.とすれば文の完成です。

状況に応じて、expectの代わりにguess(〜と推測する)やimagine(〜と想像する)、know(〜と分かっている)などを用いてもOKです。
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(Q112)人を主語にできるときとできないときの区別がつきません。例えば、Work is busy.はおかしいとのことですが、I need your help moving some boxes.の返答として、Can it wait until this weekend?という例文がありました。Can you wait 〜? とは言えませんか?
(埼玉県・ユキさん)


辞書を熟読して言葉の用法を理解しましょう

ご質問にあるような頼まれ事をされた際の適切な返答はCan it wait until this weekend?(今週末でもいい?)ですが、Can you wait until this weekend?(今週末まで待ってくれる?)と言うこともできます。日本人の感覚からすると、itを主語にしたCan it wait until this weekend? (それは今週末まで待つことができますか?)は違和感があるかもしれませんが、このwaitは「待つ」ではなく、「後回しにできる」という意味なのです。

英和辞典でwaitを引くと、@「(人・物事を)待つ」、A「<canやcan'tを伴って>(物事が)延ばせる、後回しにできる」と載っています。Can it wait until this weekend? はAの用法で、「それ(箱の移動)は今週末まで後回しにできますか?」という意味で使われています。Can you wait until this weekend? と表現することもできますが、人を主語にすると「後回しにできる」というより「待つ」のニュアンスが強くなるため、Can it wait 〜? と表すのが好まれます。

日本語の発想で解釈すると違和感があるものは、意味と使い方を辞書で確認するようにしましょう。単語を使う上での注意点が書いてあるので、正しい英作と理解に役立ちます。

ちなみに、「仕事が忙しい」と言う場合、イギリス英語ではWork is busy.と言うことがあるため、この表現は必ずしも不自然ではありません。アメリカ英語では、I'm busy with work.と言うのが一般的です。

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(Q113)andは何でもつなげていいですか? 例えば、My pen is black and cool.というように、色と一般の形容詞をつなげても大丈夫ですか? 何か決まりはありますか?
(富山県・くろべ〜さん)


同じ品詞のものをつなぐ言葉です。

andは「〜と…」「〜して…」という意味を表し、基本的に何でもつなげることができます。ただし、A and BのAが形容詞ならBも形容詞、Aが動詞(句)ならBも動詞(句)、Aが名詞ならBも名詞というように、AとBが同じ品詞のものを結びます。文と文をつなぐこともあります。We ate, drank, and chatted.(私たちは食べたり飲んだり、おしゃべりをした)My sister and I like traveling.(姉[妹]と私は旅行好きです)、I cleaned the kitchen and my husband washed his car.(私は台所の掃除をし、夫は洗車をした)という具合です。

My pen is black and cool.はblackとcoolが形容詞なので、正しい使い方です。ちなみに、複数の形容詞が名詞の前に置かれる場合、I have a cool, black pen.というように、andを省略することが一般的です(形容詞を列挙する場合、coolのような「個人的意見」、「色」の順で表します)。一緒に覚えておきましょう。

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(Q114)My grandfather has been dead for ten years. / My grandfather has been died for ten years. この2つの違いを教えてください。
(東京都・nnnさん)
英会話ではあまり使わないので、他の言葉に置き換えましょう。

まず、ご質問にある英文の意味を確認しておきましょう。忠実に訳すと次のようになります。My grandfather has been dead for ten years.(祖父は10年間死んだ状態になっています)、My grandfather has been died for ten years.(<dieは受け身にしませんが、あえて訳すと>祖父は10年間死なされています)。ちょっと違和感がありますね。「祖父が亡くなって10年になります」は、My father has been gone for ten years. や It’s been ten years since my grandfather passed away. 、あるいは、My grandfather passed away ten years ago. と表現するのが自然です。

意味と品詞では、deadは「死んでいる(形)」、dieは「死ぬ(動)」という違いがあります。ただ、どちらも会話でよく使われる言葉ではありません。deadは「心肺が停止して死んだ状態にある」が基本義で「遺体」を連想させるため、My grandfather has been dead for ten years.と言うと、英米人はぎょっとするでしょう。deadは、事故現場などに駆け付けた警察官が血を出して倒れている人の呼吸を確かめて、He’s dead.(彼は死んでいる、呼吸をしていない)と言うときに使うとピッタリです。「亡くなっている(もう生きていない)」なら、goneを使うこともできますが、My grandfather passed away ten years ago.のようにpassed awayという動詞句で表すことが多いことも覚えておきましょう。pass awayは「亡くなる、他界する」という意味で、die(死ぬ)のえん曲的な表現です。dieは直接的過ぎるので、pass awayで代用することをお勧めします。

※新聞やニュースなどでは、Kim Jong Il has died.(金正日総書記が死去)のように表すのが一般的です。

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(Q115)other thanの使い方がよく分かりません。「〜以外」という訳がありますが、それを含んでいるのか除いているのか。次のような使い方はできるのでしょうか? I like Hanako other than you.(あなたもハナコも好き)、I like everyone in my class other than you.(あなたを除いてみんな好き)。
(鳥取県・ぷらかさん)
文脈から意味を判断しましょう。

other than ~には、1.「〜の他に、〜に加えて」= besides 2.「〜を除いて、〜以外」= exceptの意味があります。

1.は、What dressing is available other than Thousand Island?(サウザンドアイランドの他にどんなドレッシングがありますか)、Other than that, I like painting.(<いくつか特技や趣味を述べた後で>他に絵を描くことも好きです)のように使います。

2.は通常、Other than news programs, I don't watch TV.(ニュース番組以外はテレビを見ません=ニュース番組だけは見ます)、Other than tomatoes, I have no likes or dislikes.(トマト以外に好き嫌いはありません=トマトだけが苦手です)のように否定文で使います。Other than losing my digital camera, I had a great trip.(デジカメをなくしたことを除けば、とてもよい旅でした)のように、否定文以外で使うこともあります。最後の例は、1.の意味で解釈しようとすると、「デジカメをなくしたことに加えて、とてもよい旅でした」と不自然になります。このように、1.の意味か2.の意味かは文脈で判断できます。判断が難しい場合は、相手に質問するなどして確認するとよいでしょう。

ご質問のI like Hanako other than you.は「あなたの他にハナコのことも好き」という解釈でよいと思います。どちらかと言うと、Other than you, I like Hanako.と表すほうが好ましいですね。
I like everyone in my class other than you.は「あなたを除いてクラスみんなが好き(=あなたのことは嫌い)」「あなたの他にクラスの全員が好き(=あなたのことも好き)」のいずれにも取れます。

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(Q116)get homeとgo homeの違いと使い方を教えてください。
(岐阜県・ふうさん)
「家に向かう」と「家に着く」の違いです。

get home / go homeのいずれも「(自分の)家に帰る、帰宅する」という意味です。ここでのhomeは「家に、家へ」という意味の副詞です。getは「着く」、goは「行く」を表すことから、get homeは「家に着く」ことを、go homeは「家に行く、向かう」ことを意識した表現であるといえます。そのため、get homeは、I just got home.(今帰りました)、I got home around 7.(7時ごろ帰宅した)、What time do you need to get home by?(何時までに家に帰らないといけないの?)など、通常、時間に関する語句を伴います。一方go homeは、Let’s go home now.(そろそろ帰ろう)、I want to go home.(家に帰りたい)、I’ll go home by taxi.(タクシーで帰ろうっと)など、帰る行為そのものや手段について用いるのが一般的です。


ちなみに、come homeも「帰宅する」を表します。これは、I came home early today.(今日は早く帰ってきた)、My husband came home drunk.(夫が酔って帰ってきた)のように、家にいる話者が自分や家族の帰宅について述べるときに用いる他、家にいる家族に出先から電話やメールなどで、I’m coming (back) home around 6.(6時ごろ帰るよ)などと伝えるときに用います。このように、話者が聞き手のところへ行くときはgoではなくcomeを用いる点に注意しましょう。


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(Q117)英会話で、You know と actuallyの使い方を教えて
you knowの使い方を教えてください。
また、文頭でactuallyと言っているのをよく耳にします。
カジュアルな日本語だと、どんな訳がよいのでしょうか? 
actuallyのほかに、1単語で言える副詞についても教えてください。
(海外・metroさん)


英語会話で、you knowは使う位置によって意味が異なります。
actuallyは相手が驚いたり困惑したりするかもしれないことを述べるときの前置きとして使います

you knowは使う位置によって意味が異なります。
話題を変えるときに文頭で使うと、「そういえば〜のことだけど」という前置きになります。
You know Ken? He's getting married.(そういえばケンって結婚するんだよ)という具合です。
適切な言葉がパッと出てこないときに、(Well,) you know , と言えば、「ええと」や「それであのう」というニュアンスになります。
また、相手も知っているであろう事柄について文中や文末で用いると、「ほら、例のあれですよ」というニュアンスに。
I went to the cafe, you know, the one you recommended. (カフェに行ったよ、ほら、君が勧めてくれたあの[カフェ])という感じです。

また、I need to go now. I have to pick up my son, you know. と文末で用いると、「〜ですからね」と相手に思い出させるニュアンスが加わります。
全体で、「もう行かないと! 息子のお迎えがありますからね」という意味です。
いずれも、you knowには漠然としたニュアンスしかなく、言葉のクッション的に使われることが多いので、ネイティブの使い方によく注意して感覚をつかむのが一番です。

もう1つのご質問、英語の、actuallyは「実はね」や「それがね」「ところがなんと」という意味で、相手が驚いたり困惑したりするかもしれないことを述べるときの前置きとして使います。
A: How's your work?(仕事はどう?)B: Actually, I quit.(実は辞めたんだ)のように使います。
1単語で言える副詞はほかに、basically(基本的に、要するに、そもそも)、frankly(正直言って)、obviously(どう見ても、言うまでもなく)、apparently([[実際はともかく]見たところは)、seriously(まじめな話だけど)などがあります。
一緒に覚えておきましょう。




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(Q118)今、留学中です。新しく覚えた単語や表現をホストファミリーに言おうと思うのですが、なかなか口から出てきません。どうすればサッと言えるようになりますか。
(海外・e-chanさん)
日頃からの練習が大切です。間違いを恐れない勇気を持ちましょう。

私も留学していたころ、言いたいことをその場で英語にできず、もどかしい思いをした経験が多々あります。新しい表現を見聞きして、「へぇ、こう言うんだぁ」で終わったのでは、覚えた気になっただけで頭に定着しません。習った表現を使いこなせるようにするには、練習と意識付け、積極的に使う姿勢が必要です。何度も声に出したり紙に書いたりして練習し、いつでもサッと口をついて出てくるよう頭の中にスタンバイさせておく。そして、使えるタイミングを狙って(あるいは自ら機会をつくって)、積極的に英語を発信する。こうした地道な努力で覚えた表現は確実なボキャブラリーとして蓄積されていきます。

どうしても覚えられない場合はメモ帳に書き留めておいて、必要なときに見ながら言ってもOKです。また、間違いを恐れない勇気も大切です。正確な表現でなくても学校の先生やホストファミリーの方は言いたいことを理解しようとしてくれるはずですし、間違えると脳が意識するようになるため、むしろ間違えて覚えるくらいでよいのです。キチンと覚えているかどうか時々セルフチェックしたり、シミュレーションをして独り言のようにつぶやいたりするのもGood。最初は意識して使っていた表現も、そのうち無意識に口をついて出てくるようになります。とにかく、受信した知識を発信する機会を多く持つようにしましょう。

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(Q119)My favorite 〜.の文の作り方について質問です。「私の一番好きな動物は犬です」と言いたい場合、My favorite animal is a dog.で良いですか? a dogだと「1匹の犬」となって変な気がするのですが……。dogsだと主語と動詞が単数なので無理ですよね?
(滋賀県・アニーさん)
いくつか言い方がありますので、内容を理解して覚えましょう。

はい、My favorite animal is a dog. は正しい文です。口語では、My favorite animals are dogs. と複数形にするのが自然です。私たち日本人の感覚からすると、犬という「1種類の動物」を指しているのでanimalを単数にし、犬はプードル、チワワ、柴犬など「複数種」いるのでdogsと複数にして、My favorite animal is dogs.(×)としたくなりますが、おっしゃるとおり、これだと主語と補語の単複が呼応しません。かといって、a dogだと1匹の犬を指しているような感じがして違和感があるでしょう。しかし、このa dogは1匹というより、犬を「1種類(の動物)」と見た言い方なので、My favorite animal is a dog. は文法的にOKです。そうはいっても、a dogだと(プードルなど)1種類の犬をイメージしているような響きを持ちかねないという理由から、My favorite animals are dogs.と複数形にするネイティブスピーカーが多いようです(My favorite animal is the dog.と言い方もあります。the dogはall dogsを指すため、My favorite animals are dogs.と同じ意味ですが、かたい表現なので日常的にはあまり使われません)。さらにいうと、Dogs are my favorite animals.と表すのがより自然だと考える人がいることも一緒に覚えておきましょう。

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(Q120)「いっぱいいっぱい」という表現はどう言えばいいですか? 例えば、「〜はどうだった?」と聞かれて「○○するのにいっぱいいっぱいで、そこまで考える余裕がなかった」などの意味です。「精いっぱい」が近いかと思いますが、「いっぱいいっぱい」の場合は「精いっぱい」と違ってポジティブな意味合いではないので抵抗があります。
(神奈川県・しまうさん)
いっぱいいっぱい」の意味によって英語表現を使い分けましょう。

ご質問のような状況での「いっぱいいっぱい」は「〜が自分のでき得る限度だった」という意味なので、<All I could do was+(to)動詞の原形.>と表すのがよいでしょう。直訳は「私にできるすべてのことは〜だった」ですが、これで「〜することしかできなかった」という意味になります。
例えば、著名人の握手会でガチガチになってしまい、「笑顔を保つのにいっぱいいっぱいで話をする余裕などなかった」という状況なら、All I could do was keep smiling. I was so nervous that I couldn't talk to him [her].とします。

また、<I was too busy+動詞のing形.>で「いっぱいいっぱい」のニュアンスを出すこともできます。例えば、英文音読テストの出来栄えを聞かれて、「読み間違えないようにするのにいっぱいいっぱいで、発音や抑揚に気を付ける余裕などなかった」なら、I was too busy paying attention to reading it properly. I didn't have time to worry about pronunciation or intonation.とします。

(時間的・経済的に)〜する余裕がなかった」という場合は、<I couldn't afford to+動詞の原形.>と表現します。一緒に覚えておきましょう。

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(Q121)kind ofにはいろいろな使い方があり、判別方法が分かりません。例えば、I kind of miss him.の場合、kind ofでひと固まりの副詞(句)ですが、(<名詞のkind+前置詞のof>などとの)判別が困難です。前置詞ofの後に動詞missが来るのも違和感があります。他にも似たような副詞の例はありますか?
(大阪府・Lalaさん)
使い方と言葉の結び付きで判断しましょう。

kind ofは「ちょっと、なんだか」という意味の副詞句です。このような副詞(句)は通常、一般動詞の前、または、be動詞の後に来ます。I kind of miss him.はI miss him.(彼がいなくて寂しい)にkind of(なんだか)を挿入した文で、missが一般動詞なので、I kind of miss him.という語順になっています。ofの直後に動詞が続くことに違和感があるかもしれませんが、正しい表現です。He is strange.のようなbe動詞の文では、He is kind of strange.(彼はちょっと変わっている)という語順になります。

同じkind ofでも、a kind of 〜で「〜のようなもの」という意味もあります。Okonomiyaki is a kind of pizza or pancake.(お好み焼きというのはピザとかホットケーキのようなものです)という具合で、これについては、不定冠詞の「a」の有無で判別できます。また、It’s kind of you to give me a ride.(車で送ってくれるとは、あなたは親切ですね=ありがとう)のように、<It’s kind of+人〜>の場合は、「〜さんは親切ですね」という意味になります。これはofの次に一般的に人が来るので判別しやすいでしょう。

それぞれの意味や言葉の結びつきを覚えておくと、意味を正しく理解する上で大きな手助けになりますよ。ちなみに、sort of(副詞句)もkind ofと同様に使われます。一緒に覚えておきましょう。

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(Q122)I worry about 〜.は「(常に)心配している」とき、I worried about 〜.は「(ある状況で)心配している」ときというように使い分けるって本当ですか? 例えば1週間など、長い間心配しているような状況でI worry about 〜.は使えませんか?
(大阪府・たこやきさん)
(be) worried aboutのworriedは形容詞で、使い方も違います。

回答する前に、ご質問の英語表現を訂正しておきますね。2つ目のI worried about 〜.は、正しくはI'm worried about 〜. です。

意味と品詞を比較すると、worryは「心配する、気をもむ」(動詞)、(be) worriedは「心配して、不安で」(形容詞)です。前者は常に気掛かりなことについて、後者は現在心配している具体的なことについて用いるのが一般的です。例えば、遠く離れた高齢の両親が元気に暮らしているかと常に心配なのは誰しも同じでしょう。このような場合は、I worry about my parents.のようにworryで表します。一方、屋外イベントを明日に控え、天気が気になっている状況では、I'm worried about the weather tomorrow.のようにbe worriedで表します。ちなみに、worryを現在進行形で表すと「今心配している最中である」ことを強調でき、be worriedと同じようなニュアンスで使うことができます。上記の天気の例は、I'm worrying about the weather tomorrow.と現在進行形で言うことも可能です。

ちなみに、次のような用例ではworryを用います。Don't worry.(心配いらないよ、気にするなって)、Thank you for worrying about me.(ご心配ありがとう)。Thank you for −ing.で「〜してくれてありがとう」という意味です。


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(Q123)ある文法問題で、We didn't see the big tree that (stand / stands) between the buildings. とあり、私は複数形になるわけがないと思ってstandを選択しました。でも答えは、stands でした!! どうして複数形になるのか理由が知りたいです。
(奈良県・いもせのはるなさん)
関係代名詞の問題で、三単現の名詞に導かれた動詞だからです。

最初に、正しい英文とその訳を確認しておきましょう。
We didn't see the big tree that stands between the buildings.(私たちはその建物の間に立っている大きな木を見なかった)

「thatに続くstandがなぜ複数形か」というご質問でしたが、このstandは動詞なので、末尾の-sは複数形ではなく、三人称・単数・現在の-sなのです。つまり、He plays tennis. や It looks good. と同じく、主語がhe、she、itなどの三人称・単数で、時制が現在の場合の一般動詞に付く-sです。複数形の-sは動詞ではなく、cat(s)やbook(s)などのように数えられる名詞の語尾に付きます。

では、文の構造に目を向けましょう。We didn't see the big tree that stands between the buildings. は関係代名詞の文です。一番言いたいことは、We didn't see the big tree (私たちはその大きな木を見なかった)で、その木について具体的に表したのが、that stands between the buildings(建物の間に立っている)です。このthatは関係代名詞で、the big treeと説明部分(stands between the buildings)をくっつける接着剤のような役割をしています。先ほど、standsは名詞ではなく動詞だと確認しました。このstandsはthe big treeにかかる動詞の役割をしています。the big treeはitで置き換えることができ、動詞(stand)が現在形なので、standsと-sが付くのです。仮に、建物の間に木が数本ある場合は、the big trees that stand between the buildingsとなります。the big treesは言い換えるとtheyです。theyが主語の場合、動詞に-sは付かないので、standとなるのです。お分かりいただけましたか?

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(Q124)日本にいながら国産バイリンガルを目指していますが、英会話で使えそうな、ネイティブスピーカーっぽい表現を覚えていても、なかなか口から出てきません。頭の中の表現を口から出すようにするにはどうすればよいですか?
(埼玉県・moeさん)
アウトプットの練習が不可欠です。できるだけ場数も踏みましょう。

覚えた表現を会話で使いこなせるようにするには、アウトプットの練習を増やし、場数を踏むことが必要です。moeさんの英語レベルや学習方法などにもよりますが、音読練習は黙読と比べて断然効果的です。フレーズを個々に練習するのもよいのですが、会話の流れから自然な受け答えが学べるダイアローグを繰り返し音読するのもオススメです。

会話は「口」を使うもの。いざというときに口をついて出てくるようにするには、当たり前のことですが日頃から口を動かしての練習が必要不可欠です。独り言をつぶやくのでもOK。とにかく、日常生活の中で英語を発するようにしましょう。また、応用力を付けることも大切です。例えば、That’s the last thing I want to do.(そんなこと絶対にしたくないよ)というフレーズを覚えたら、That’s the last thing I want to say.(そんなことは口が裂けても言いたくない)、That’s the last place I want to go to.(そこへは何があっても行きたくない)、He’s the last person I want to talk with.(彼と話すのは絶対にイヤ)のように単語を入れ替えて表現の幅を広げていくのです。こうすることで、一つのフレーズをさまざまな場面で応用して使うことができます。

会話はある意味、車の運転と似ています。交通ルールを覚えても、頭の中でシミュレーションしても、実際に路上を運転しなければ運転技術は上がりません。また、とっさの状況にたじろいでしまうこともあります。やはり全てにおいて、体で覚えて状況に慣れることが上達のカギといえるでしょう。可能であれば、1日中英語漬けになるようなコースを受講してみるといいですね。


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(Q125)海外ドラマを見ていると、電話を受けた人が「アイママウェイ」と言う場面がよくあります。字幕では「今行く」となっていますが、何と言っているのでしょうか?
(茨城県・ぽよんちょさん)
I'm on my way.という表現です。応用表現も覚えておきましょう。

海外ドラマで耳にしたという「アイママウェイ」は、I'm on my way.という表現かと思われます。I'm とonが連結して「アイマ(ン)」のようになり、my(マィ)の「ィ」がほとんど聞こえなくなって、全体で、「アイママウェイ」と聞こえたのでしょう。

be on one's wayは「出掛ける」という意味の熟語で、one'sには主語に呼応した所有格の代名詞(my、your、his、herなど)がきます。I'm on my way. / He's on his way.という具合です。I'll be on my way.と言うこともあり、いずれも「今から出ます」「これからそちらに向かいます」といったニュアンスで使われます。

また、別れ際のフレーズ、I have to go.(そろそろおいとましないと)などに見られるgoの代わりにbe on my wayを用いて、I have to be on my way. と言うこともできます。応用表現も一緒に覚えてバリエーションを増やしましょう。

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(Q126)whoの質問文で、1.「誰がするのか?」の場合、Who opened this letter? 2.「誰をするのか?」の場合、Who did you invite to the party? などとなりますが、1.の場合、openは動詞なのにどうしてdidを使わないのでしょうか? また、これはwh疑問文すべてに当てはまるのでしょうか?
(大阪府・はなうさぎさん)
疑問詞で始まる質問文は、主語を尋ねているのか、目的語を尋ねているのかで変わってきます

whoやwhatといった疑問詞で始まる質問文は、主語を尋ねているのか、目的語を尋ねているのかによって文の作り方が異なります。例えば、whoを使った疑問文の場合、Who did you invite to the party?(誰をパーティーに招待しましたか?)のように「誰を[誰に]〜ですか?」と目的語を尋ねるときは、Who+疑問文?となります。Who did you call?(誰に電話したの?)、Who are you waiting for?(誰を待っているの?)という具合です。一方、Who opened this letter?(誰がこの手紙を開けたの?)のように「誰が〜ですか?」と主語を尋ねる場合は、Who+動詞?となります。Who baked these cookies?(誰がこのクッキーを焼いたの?)、Who is coming to the party tonight?(今夜のパーティーは誰が来るの?)などがそうです。

このような疑問文の作り方の違いは、wh疑問文全般について言えます。以下、主語を尋ねるパターンの例をいくつか挙げておくので参考にしてください。
What brought you here?
(何があなたをここへ連れてきたのですか?=なぜここへ来たのですか?)
When is good for you?
(いつがあなたにとってよいですか?=ご都合はいかがですか?)
How many people took part in the event?
(そのイベントには何人の人が参加しましたか?)
How many languages are taught at this school?
(この学校では何カ国語が教えられていますか?)

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(Q127)「その日に限って」とか、「こんなときに限って」は何と言うのでしょうか? 友達と旅行に出掛けたとき、船上でコーヒーをこぼしてしまい、その日に限って白いワンピースを着ていたため、午前中からホテルに戻るまでとても恥ずかしかったです。
(茨城県・ティーカップさん)
Just when 〜、A, of all 〜 などを使って言い換えてみましょう

せっかくおしゃれをして出掛けたのに、染みが気になって仕方なかったでしょう。大変な1日でしたね。さて、ご質問の「こんなときに限って」を英訳するには、もう少し具体的に表す必要があります。「白い服を着ているときに限って(服を)汚してしまう」という意味で解説しますね。

いくつか表現が可能ですが、Just when 〜, I ...(ちょうど〜のとき[に限って])…する)を用いて、(Oh!) Just when I’m wearing white, I spill coffee [something] (on my dress). ([ああ!] ちょうど白い服を着ているときに、コーヒーを[ 何かを ] (ワンピースに)こぼしてしまう )と表すとよいでしょう。このinは「〜を着て」という意味です。

他に、whenever 〜(〜のときはいつでも)を使って、Whenever I’m in white clothes, I spill something on them. と表すこともできます。また、A, of all 〜 (数ある〜の中でA、よりによってA)を用いることで、それをより強調することができます。例えば、white, of all colors(よりによって白)のように用い、全体で、Just when I’m in white, of all colors, I spill something on my clothes.となります。ちなみに、A, of all 〜 は、today, of all days(今日に限って)、on my birthday, of all days(よりによって誕生日に)、I, of all people(よりによって私が)などの形でよく用いられます。一緒に覚えておきましょう。

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(Q128)夫の海外勤務に伴い、今アメリカに住んでいます。少しずつ英語を勉強しているのですが、発音がなかなか上達しません。特に、workや manなどの初歩的な単語ほどうまく発音できません。どのように勉強していけばいいでしょうか?
(海外・appleさん)
二重母音、中間音、さらに似た発音の単語を比較して練習し、口の開け方も意識しましょう

workと言ったつもりがwalkと勘違いされてしまう……。私にもそんな経験があります。簡単な単語でも侮れませんね。短い単語は母音を丁寧に発音してみてください。例えば、gameは[ゲィム] が正しい発音です。日本語につられて[ゲーム]と言いがちですが、aの部分は[エィ]という二重母音です。goも[ゴー]ではなく、[ゴゥ]と軽く[ゥ]を添えます。boatも[オゥ]という二重母音を含んだ語なので、[ボゥト]と発音しましょう。[ボート]と伸ばすと、buyの過去形boughtに聞こえてしまうので要注意です。一方、スペルに引きずられてboughtを[ボゥト]と発音してしまうケースも見受けられます。このようなカタカナ語やスペルによる“思い込み発音”を1つ1つ正していくことが発音上達には欠かせません。

日本語にない中間音にも注意しましょう。bookは厳密に言うと[ブ]と[ボ]の中間音で[ブック]と言います。[u]の発音は日本語の[ウ]と全く同じではなく、[ウ]と[オ]の間のような曖昧な音だと覚えておきましょう。同様に、[i]は[イ]ではなく、軽く[エ]が混じったような[イ]の音です。よって、hitは[ヘット]に近い感じで[ヒット]と言うのがポイントです。このように、一見簡単な単語でも、発音記号に忠実に発音することでだいぶ改善されるはずです。

fan / fun、heard / hard、law / low、right / light、see / sheなど、発音の似ている単語を意識的に比較しながら練習するのもおすすめです。また、口先でボソボソッと話すのではなく、口を大きく開けるべきところは大きく開ける、thは舌を上下の歯の間に挟んで発音するなど、口の動きを意識することも大切です。口の動きとともに発音の仕方を詳しく説明した辞書や書籍もあるので、確認してみてください。それから、英語は腹式呼吸の言語ということも覚えておきましょう。おなかから声を出し、強弱をしっかりつけて発音するとネイティブスピーカーの英語に近づきます。小さなことを1つ1つクリアして、理想の発音を習得してくださいね。

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(Q129)「私はまだ彼女と話をしていません」がなぜ、I haven’t talked to her.になるのでしょうか? I haven’t talk to her.ではダメなのでしょうか? まだ話をしていないのにtalkにedが付くのがよく理解できません。初歩的な質問ですみません。
(沖縄県 KIRIさん)
「have / has+過去分詞形」で現在完了形となります

確かに、edが付くと過去のような印象を持ってしまうかもしれませんね。ですが、このtalkedは過去分詞形という名前ではあるものの、過去のことについて用いるとは限らず、「現在完了形や受け身の文で使う形」なのです。現在完了形は、「have / has+過去分詞形」で表す文のことで、経験や継続、(動作の)完了などを表します。

動詞には、原形、現在形、過去形、過去分詞形、現在分詞形(=ing形)があります。例えば、「見る」の原形はlookで、look、looked、looked、lookingと変化します。「〜に会う」は原形がmeetで、meet、met、met、meeting、「〜を食べる」の原形はeatで、eat、ate、eaten、eating、「話す」の原形はtalkで、talk、talked、talked、talkingとなります。いずれも、後ろから2つ目が過去分詞形で、I haven’t +過去分詞形(+ yet). で「私は(まだ)〜していません」という動作の未完了を表す文になるのです。例: I haven’t finished the book yet.(まだその本を読み終えていません)

ご質問の文は、現在完了形の文です。つまり、I haven’t talked to her. が正しく、I haven’t talk to her.(×)とすることはできません。edに惑わされて過去のことのように感じるかもしれませんが、機能上の形と覚えておきましょう。

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(Q130)I’ll drive you home.のhomeが副詞ということにすごく驚いたのですが、他にもこのような副詞で使える意外な単語はありますか?
(大阪府・usakyo88さん)
homeには「家(名詞)」、「家に、自宅へ(副詞)」などの用法があり、副詞の場合はtoやinなどの前置詞は不要です

はい、あります。それらを挙げる前に、まずはI’ll drive you home.のhomeについて解説しておきますね。homeには「家(名詞)」の意味もあるのですが、driveのような方向性のある動作を表す動詞とともに用いる場合は「家に、自宅へ(副詞)」として用いることが多いため、toやinなどの前置詞は不要です。drive 〜 home(〜を車で家まで送る)の他にも、次のような動詞とともによく用いられます。get home(家に着く)、go home(帰宅する、本国に帰る)、write home(家に手紙を書く)など。また、be home(家にいる)やon the way home(帰宅途中に)も使用頻度が高いので覚えておくとよいでしょう。

さて、ご質問への回答ですが、upstairs(上の階へ[で、に])、downstairs(下の階へ[で、に])、abroad / overseas(海外へ[で、に])、downtown(繁華街[で、に])なども副詞として使われることが多い単語です。My husband and I sleep upstairs.(夫と私は2階で寝ます) 、Will you wait downstairs?(下で待っていてくれますか?)、I want to live abroad.(海外に住みたい)、I went shopping downtown.(繁華街へ買い物に行った)という具合です。また、there(そこへ[で、に])やhere(ここへ[で、に])も副詞なのでtoは不要です。I went to there.(×)やCome to here.(×)などと言わないように気を付けましょう。

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(Q131)英語を書くときに、日本語から英語に訳すのはよくないといいますが、いきなり英語で書こうとしても全然英語が出てきません。やはり最初は日本語から英語に訳すべきでしょうか?
(東京都 nonoさん)
最初はパーツごとに日本語をベースにして英訳しながら英文を作成してみましょう

最終的な目標として、英語を英語で考えることが理想ですし、私自身も授業では「英語→英語」の思考回路を作ることを心掛けています。しかし、そのような指導を受けたり、英語の環境に身を置いたりしない限り、初級者が日本語を介さずに英作文をするのは難しいかもしれません。よって、最初はパーツごとに日本語をベースにして英訳しながら英文を作成し、英文の基本構造を頭に定着させるようにしましょう。

英語ではまず「誰が+どうする」(主語+動詞)で文を始め、その後に「何を+どこで+誰と+どうやって+いつ」といった補足的な語句を足していきます。この語順を意識しながら英文を書く習慣を身に付けることが大切です。例えば、買い物についての文なら、まず、I bought(私は、買った)と主語+動詞で始めます。その後に、何を、いくらで、どこで、いつ買ったのかといった情報を、I bought / a T-shirt / for 3,000 yen / at ALC Mart / yesterday.のように加えていきます。最初に「昨日、ALCマートでTシャツを3,000円で買った」という日本文を用意するのではなく、英語の語順に従って英単語を付け加えていく、という感覚です。
この英作文練習と同時に、リーディングやリスニングの時間も増やしましょう。1文ごとにきれいに訳そうとするのではなく、文頭から語句の区切りごとに解釈していきます。常に語順を意識し、英語に触れる機会を増やすことで英語の構造にも慣れ、語彙や文法力も強化していく中で、次第に英語を英語で考える思考回路ができてきます。

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(Q132)「お互いさまよ」ということを伝えたいときは、どのように表現しすればよいでしょうか?
(山口県 m.nさん)
日本語のニュアンスが伝わるように、言い換えましょう

日本語の「お互いさま」はさまざまな状況で使える便利な表現ですが、英語にはこれにぴったり合うフレーズがありません。よって状況により使い分けます。
例えば、「困ったときはお互いさまですよ」というニュアンスなら、We should help each other in times of need.と表します。Thank you.とお礼を言われて「いえいえ、お互いさまですよ」と言う場合は、The thanks is mutual.がよいでしょう。mutualは「相互の、持ちつ持たれつの」という意味です。頻繁に耳にする表現ではありませんが、お礼に対する「お互いさま」を上手く表していると言えます。ちなみに、「いえいえ、こちらこそあなたに感謝しています」という気持ちが強い「お互いさま」なら、No, thank YOU.(NoとYouを強めに言う)がピッタリです。また、That’s what friends are for.(それが友達ってものですよ=友達なら当然ですよ)と返すのもしゃれていますね。「〜なのはお互いさまです」と相手と自分が同じ状況にあることを強調するなら、We’re both 〜.がよいでしょう。We’re both busy.(忙しいのはお互いさまです)、We’re both to blame.(悪いのはお互いさまです)という具合です。

他にも、勝負事などで両者が互角になったときの「これでお互いさまだ」は、 Now we're even. と言います。「人のことは言えないでしょ」と突き放した感じの「お互いさまでしょ」なら、 Look who's talking. がぴったりです。例えば、「何その格好!」と服装をけなされて、「お互いさまでしょ!」というような状況で使います。 One hand washes the other. (片方の手がもう一方の手を洗う)も「お互いさま」をうまく表した表現です。状況に応じて、これらを使い分けてみてくださいね。

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(Q133)名詞の複数形に(所有格ではない)アポストロフィを付ける場合のルールを教えてください。ネイティブに尋ねましたが、所有格と混同してよく分かっていないようでした。例えば、80年代は80’s、80s、eighties、すべて正しいのでしょうか? また、My name, ‘Minami’ has 2 m’s and 2 i’s. / I saw 5 UFO’s last week.などのような場合、アポストロフィは必要でしょうか?
(海外・みなみさん)
誤読や紛らわしさを避けるために「s」を「’s」にしたりします

名詞の複数形は、child(単)→children(複)やfoot(単)→feet(複)などの不規則に変化するものを除き、通常は単語末尾に-(e)sを付けます。アルファベットや頭字語、数字なども同様に、CEOs、three Rsと「s」を付けて複数形にします。しかし、誤読の可能性があるときは「s」を「’s」にします。例えば、Minamiさんのお名前にはmが2つ、iが2つありますが、これらに「s」を付けて「ms」や「is」とした場合、一見すると、Ms(女性の名前につける敬称)やis(be動詞)と混同しやすいですね。こういった紛らわしさを避けるためにあえて「m’s」や「i’s」と書くことがあります。特に、小文字表記のアルファベットを複数形にする際に「’s」を用いる人が多いようです。

UFOのような頭字語は、UFOs、UFO’sのいずれも可能です。大文字表記の場合はUFOs、小文字表記ならufo’sという具合に「s」と「’s」を使い分ける人もいるようですが、実際は、DVDs、DVD’s、 dvds、 dvd’s……といずれの表記も使われています。

数字に関しては、例えば「80年代」の場合、80’s、80s、eighties、1980’s、1980s はすべて正しいと言えます。個人的には、80sや1980sが好んで使われる傾向にあると感じています。とはいえ、これらはネイティブスピーカーの間でも意見が分かれるので、個人の好みや書籍などの場合、掲載する会社の表記ルールによる、というのが実状ではないでしょうか。

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(Q134)英語圏の方が会話中にone of those 〜と言ったとき、いつも「ワナゾーズ」のように聞こえるのですが、ofはちゃんと発音していないのでしょうか?
(滋賀県 Mamiさん)
英語の音の連結と脱落が起きているからです

まず、英語は音が連結したり、脱落したりすることが多い言語であることを理解しましょう。音の連結とは、 an egg を [ アネーグ ] のようにくっつけて発音することを、音の脱落とは、 basketball の t の音が落ちて [ バスケッボーォ ] のような発音になることを言います。

ご質問のone of thoseが[ワナゾーズ]に聞こえる理由は、音の連結と脱落が起きているからです。ofははっきり発音すると[?v]となりますが、会話ではよく、[v] が省略されて[?] の発音のみが残ります。one ofの場合、one [w?n] の [n]とofの [?] が連結し、[v]が脱落して[ワナ]のように聞こえます。[?]がoneに吸収される上に[v]が脱落するため、ofをきちんと発音していないように聞こえるのです。

ちなみに、アメリカ英語では a lot ofが[アラーラ]、get out ofが[ゲラゥラ]のように聞こえることがよくあります。これらは、ofの[v]が脱落し、[?]が直前のtに連結、さらにこの[t]が[l]のような音に変化した結果の発音です。

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(Q135)現在進行形と現在完了進行形の使い方が分かりません。例えば、「最近、何を読んでいるの?」はWhat have you been reading? / What are you reading? のどちらが正解なのでしょうか? また、どのようなシチュエーションで使い分けるのでしょうか?
(青森県 HELPさん)
今やっていることは現在進行形、過去から今までの「期間」は現在完了進行形

現在進行形(be+動詞のing形)は、今に焦点をあてて「(今)〜している」を表します。一方、現在完了進行形(have/has been+動詞のing形)は、過去から今までの期間に焦点をあてて「(〜の期間ずっと)〜している」を表します。現在完了進行形はよく、all day(1日中)、for a week(この1週間ずっと)、since last week(先週からずっと)といった期間を表す語句を伴います。ご質問の「最近、何を読んでいるの?」は、「最近」という言葉が「ここのところ」という過去から現在までの期間と考えられるので、What have you been reading lately? と表すのがよいでしょう。What are you reading? は、今読書をしている相手に「何を読んでいるの?」と尋ねているイメージです。

ほかの例で比較してみましょう。It is raining.(雨が降っています)は単に現在の天気を述べた文、It has been raining since last week.(先週からずっと雨が降っています)は連日雨が続いていることを意識した文です。I’m waiting for him.(彼を待っています)は「今何をしているの?」という質問に対して、単に「彼を待っている」と答えただけのイメージ、I’ve been waiting for him for an hour.(もう1時間も彼のことを待っているんです)は、待ち続けている、状況によっては待ち疲れたニュアンスになります。お分かりいただけましたか?

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(Q136)英会話の例文に、I don’t drink or smoke.という文で「お酒もたばこも嗜みません」とあったのですが、この場合のorの使い方のイメージがつかめません。つい、andを使ってしまいそうですが、意味が違ってしまうのでしょうか?
(大阪府・プンバさん)
肯定文はand、否定文はorと覚えましょう

「AもBも……だ」や「AもB……ではない」という場合、日本語では肯定文、否定文に関わらず、「AもB」と表現します。一方、英語では、肯定文ならA and Bですが、否定文の場合はA or Bと表現します。例えば、「私は肉も魚も好きです」はI like meat and fish.となり、「私は肉も魚も好きではありません」の場合は、I don’t like meat or fish.のように表します。ご質問の「お酒もたばこも嗜みません」は否定文なので、I don’t drink or smoke.のようにorを用いるのです。

ちなみに、A and Bが一つのまとまりのある意味の場合は、たとえ否定文でもA and Bとします。例えば、drink and driveは「飲酒する、そして運転する」、つまり、「飲酒運転する」という意味で、drink and driveを切り離して使うことはできません。このような場合は、I don’t drink and drive.(飲んだら運転はしません)のように、否定文でもandを用いる点についても補足しておきます。

また、相手の発言に対して自分も同じであることを示す「私も」も注意が必要です。肯定文には tooを、否定文にはeitherを使います。例えば、I like cats.(私は猫が好きです)に対する「私も猫が好きです」はI like cats, too.となり、I don’t like cats.(私は猫が好きではありません)に対する「私も猫が好きではありません」なら、I don’t like cats, either.です。このような言語間のギャップは、頑張って1つ1つ覚えていきましょう。

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(Q137)exceptとexcept forの用法の違いが知りたいです。例えば、Everyone knows it except me.は、except for meと書くと間違いなのでしょうか。
(海外 nanaさん)
後に続く語を意識して使い分けましょう

まず、ご質問にお答えします。Everyone knows it except me.は、Everyone knows it except for me.と表すことができ、「私以外のみんながそのことを知っている」という意味です。exceptとexcept for はいずれも「〜を除いて」や「〜以外は」を表し、every, all, whole, no, any, neverなどの“全体”の概念を持つ語句が前に来るときは、どちらも使えます。例文はeveryone(みんな)という全体を表す語句があるため、except、except forのいずれも正しい文と言えます。

ただし、「〜以外は」が文頭に来るときは、“全体”を表す語句があってもexcept forしか使えません。
(例)Except for Johnny, no one helped me.(ジョニー以外は誰も私を手伝ってくれなかった)

また、Your composition was perfect except for one typo.(1カ所の誤植を除けば、君の作文は完璧だったよ)のように、“全体”ではなく単一のもの(ここではyour composition)について述べるときも、except forしか使えません。

一方、except のみ可能なケースは、前置詞や接続詞の前に来る場合です。例えば、He goes golfing except on rainy days.(雨の日以外は彼はゴルフに出掛ける)はexceptが前置詞onの前に来ています。このような場合、except forは×です。

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(Q138)What kind of 〜 ? の疑問文では、ofの後ろに来る名詞はすべて単数形にするのかどうか教えてください。例えば、What kind of sport do you like? は What kind of sports do you like? と言えるのでしょうか?
(東京都 はなさん)
くだけた英語では、数えられる名詞を複数形にすることもあります

What kind of 〜 ? (どんな種類の〜ですか?)の?には、数えられる名詞の単数形、または、数えられない名詞が来ます。What kind of car do you drive?(どんな車に乗っていますか?)、What kind of facial cleanser do you use?(どんな洗顔料を使っていますか?)という具合です。

上記が基本ルールですが、くだけた英語では、数えられる名詞を複数形にすることもあります。ご質問の「どんなスポーツが好きですか?」は、正しくはWhat kind of sport do you like? とsportは単数形ですが、くだけてWhat kind of sports do you like?とsportsを複数形にすることもあります。また、数えられる名詞の単数形には、通常冠詞をつけません。ですが会話では、What kind of a sport do you like? と言うネイティブスピーカーもいます。いずれも正しい用法ではありませんが、耳にすることもあるので、「くだけた用法」として覚えておくとよいでしょう。

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(Q139)「一応」は英語でどう言いますか?
(京都府 イーマンさん)
「一応」が表す意味を別の言葉に置き換えて英語にします

日本語の「一応」はさまざまな場面で使える便利な表現ですが、英語にはこれにピッタリの言葉がありません。「一応」が表す意味を別の言葉に置き換えて英語にします。次の例を参考にしてみましょう。

I think he’s coming but I’ll call him to make sure. 彼は来ると思うけど、一応(=確認のため、念のため)電話してみるよ。
You should take your umbrella with you just in case. 一応(=万が一に備えて)傘を持って行った方がいいよ。
I’ll use this for the moment. 一応(=差し当たり)これを使うよ。
Let’s take an earlier train to be on the safe side. 一応(=安全策をとって)早めの電車で行こう。
I ran my eyes through the document. 一応(=ざっと)目を通した。
“Do you speak English?” “Yeah, to some extent.” 「英語を話せる?」「うん、一応(=ある程度)ね」

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(Q140)日付の前置詞、atとonの使い分けについて。最近まで、at 31/03/2011のように使ってきましたが、on Jul 19, 2011 という表記を見つけました。どう使い分ければよいでしょうか?また、We will reimburse you on 11 Feb 11. は正しいのでしょうか?
(海外 noriさん)
日付には、必ずonを使います

まずは、日付に関する前置詞から説明します。日付には、必ずonを使います。at 31/03/2011のようにatを用いることはありません。on Monday(月曜日に)、on May 10(5月10日に)、on the 11(11日に)、on Children’s Day(こどもの日に)など、「日」を表す場合はすべてonを用いると覚えておきましょう。atは、at 9:30(9時30分に)やat noon(正午に)など、主に「時刻」を表す場合に用います。ちなみに、「月」や「年」、「季節」にはinを用います。

次に、日付の表し方ですが、アメリカ英語では「月日, 年」、イギリス英語では「日月,年」の順で表します。従って、31/03/2011はイギリス英語式で、2011年3月31日を指しています。一方、Jul 19, 2011はアメリカ英語式で、2011年7月19日のことです。また、May,、June、Julyはつづりが短いため、July 19, 2011のように「月」を短縮しないのが正式です。February → Feb.やNovember → Nov.のように短縮した場合は、ピリオドを添えるのが基本ルールであることも覚えておきましょう。

We will reimburse you on 11 Feb 11.は「2011年2月11日に返金(返済)いたします」という意味ですが、「11 Feb 11.」は適切な表現とは言えないですね。’90(90年代)のように年代を指す場合を除き、西暦は短縮しない方がよいでしょう。ビジネス文書なら、誤解を招かないようFebruary 11, 2011 や11 February, 2011 と書くことをお勧めします。

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(Q141)He asked me to stay here.は「彼は私に、ここに泊めてくれと頼んだ」か、「彼は私に、ここに泊まるように言った」のどちらの意味ですか? どちらにも取れる場合、区別するにはどう書き分ければいいでしょうか?
(神奈川県 kurisuさん)
「彼は私に、(私が)ここにとどまるように頼んだ」と解釈するのが自然です

He asked me to stay here.は「彼は私に、(私が)ここにとどまるように頼んだ」と解釈するのが自然です。「ask人to動詞の原形」は、「〜に……してくれと頼む」という意味で、to以降の動詞は「人」の行為を指します。つまり、He asked me to stay here.の場合、stay hereするのはmeということです。文型で言うとSVOCですね。次の例を見ると、to以降が「人」の行為であることがより明確になります。

I asked her to close the door.(私は彼女にドアを閉めてくれないかと頼んだ)
My mother asked me to turn down the TV.(母は私にテレビの音量を下げるように言った)

では、「彼は私に、ここに泊めてくれと頼んだ」はどう表現すればよいでしょうか? この場合、He asked me if he could stay here.と表します。「ask A if B could動詞の原形」で「AにBが〜させてほしいと頼む」という意味です(couldをmightにしてもOK)。つまり、He asked meで「彼は私に頼んだ」、if he could stay here(彼がここに泊まることができるかどうか)と表現することで、stay hereがheの行為であることを示すことができるのです。区別が難しいですが、文の構成要素を1つ1つ区切って見ていくと、語順と意味が理解できるようになってきます。

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(Q142)電子辞書で、holdとhandを使って成句検索をしたら、hold sb’s handで「人の手を取る、人を励ます」とあり、hold one’s hand で「手を控える、堪忍してやる」、などとありました。sb’sはsomebody’sの略だと思うのですが、somebody’sとone’sは何が違うのでしょうか?
(鹿児島県 AtoZさん)
somebody’sは「(その状況で指している)人の」という意味で、one’sは「(文の主語に呼応した)人の」という意味です

辞書によって表記法が異なりますが、お使いの電子辞書では、sb’sは「(人)の」を意味しています。つまり、その状況下で指している人を「sb」の部分に入れ、「’s」で所有格を作ります。例えば、hold sb’s hand(〜の手をしっかり握る)の場合、He held my hand.なら「彼は私の手をしっかり握った」となり、I held his hand.なら「私は彼の手をしっかり握った」となります。つまり、sb’sに来る「人」は状況によって自分を指すこともあれば、ほかの人を指すこともあるわけです。ちなみに、ほかの辞書ではhold A’s hand、hold 〜’s hand、 hold a person’s hand、hold someone’s handのように、「A’s」「〜’s」「a person’s」「someone’s」と表記はさまざまです。

一方、one’sはほとんどの辞書で表記が統一されており、ちょっと難しいですが「主語に呼応した所有格の代名詞」を指します。hold one’s hand([干渉などを]慎む)の場合、I held my hand.(私は[私が]干渉するのを慎んだ)、He held his hand.(彼は[彼が]干渉するのを慎んだ)となり、前者は主語のIに呼応してmyが、後者はheに呼応してhisが使われています。

まとめると、sb’sやA’s、a person’s などは「その状況で指している人」を、one’sは「主語に呼応した人」を入れる、ということです。お分かりいただけましたか?

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(Q143)不定詞は理解しているのですが、動名詞がよく分かりません。I enjoy listening to the radio. のように「すること」とか、「過去のこと」とか漠然としか理解できません。何か理解しやすい方法はありますか?
(大阪府 はなうさぎさん)
動名詞は「名詞」の役割を持った動詞と考えましょう

動名詞とは、一言で言うと「名詞」です。動詞にingを付けて名詞の形にしたもので、「〜すること」という意味を持っています。例えば、read(読む)という動詞にingを付けると、reading(読むこと→読書)という名詞になります。swim(泳ぐ)ならswimming(泳ぐこと→水泳)、clean(きれいにする)ならcleaning(きれいにすること→掃除)となります。これらは名詞なので、通常の名詞と同じように使うことができます。例えば、I enjoy music.(音楽を楽しみます)のmusicの代わりに、I enjoy reading.(読書を楽しみます)としたり、Milk is good for you.(牛乳は健康にいい)のmilkの代わりに、Swimming is good for you.(水泳は健康にいい)とするなどです。

「過去のこと」というのは、to不定詞と動名詞を比較した場合のことを示しているのですね? 例えば、forget(〜を忘れる)の場合、forget to doで「〜するのを忘れる」、forget doingで「〜したことを忘れる」とそれぞれ意味が異なります。to doは「これからすること」、doingは「すでにしたこと」を指すため、動名詞は「過去のこと」と覚えていらっしゃるのかと思います。意味の違いを理解する上で「doing=過去のこと」と覚えておくのは良い方法ですが、この限りではないということも頭に入れておきましょう。I hope to go to Italy someday.(いつかイタリアに行けたらいいな)のhopeのようにto不定詞のみをとる動詞、I already finished doing my homework.(すでに宿題をやり終えた)のfinishようにdoingのみをとる動詞、また、It started to rain. / It started raining.(雨が降り始めた)のstartようにto不定詞、動名詞のいずれでも大して意味の差がない動詞もあります。お分かりになりましたか?

※ 動詞のing形は動名詞に限らず、現在進行形、形容詞的用法などさまざまにあります。上記の回答が、はなうさぎさんの求めていらした内容と異なる場合は、恐れ入りますが、再度ご質問をいただけますと幸いです。

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(Q144)「英語が上手になったね」などと褒められたときや少し驚いたとき、Thank you. や Are you serious? と言う前にとっさに口をついてしまうのがいつも、Really? です。ほかのバリエーションやもう少し上級な表現はありませんか?
(奈良県 くーまんさん)
Are you serious? 、Do you really think so? などが使えます

Your English is getting better.(英語が上達してるね)やYou speak good English.(英語が上手ですね)などと褒められたら、まずThank you.とお礼を言うのがベストです。予想外の褒め言葉に、思わずReally? と言いたくなる気持ちも分かりますが、その場合も、Really? Thank you.とお礼を続けるのがスマートな受け答えです。不適切なのは、No, no.(いえいえ、そんなことないです)といった否定表現。謙遜のつもりでも、欧米人は眉をひそめてしまいます。実際に自分の能力がまだまだなら、Thank you, but I still have a long way to go.(ありがとうございます。でもまだまだです)と表現してみましょう。ですが、基本は「褒められたら、謙遜ではなくお礼」です。I’m happy to hear that.(そう言ってもらえてうれしいです)と一言つけ加える余裕があれば言うことありません。

また、驚くようなことを耳にしたとき、ついReally? を多用してしまう人もいると思いますが、Really?を幼稚な表現だと感じたり、「疑われているのかな?」と不快に感じたりするネイティブスピーカーもいます。代わりに、Is that right?(そうなんですか?)、That’s hard to believe.(それは信じがたいですね)、Are you serious?(本気で言っているのですか?)、You must be kidding!(まさか、ご冗談でしょう!)などを用いて表現のバリエーションを増やし、英会話のスキルアップを目指しましょう。

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(Q145)Can I 〜 ? の使い方に困っています。「私は〜することができますか?」はCan I 〜 ? でいいのでしょうか? 私の知る限り、「〜してもいいですか?」という意味になってしまうと思うのですが……。
(大阪府 takaさん)
はい、大丈夫です。「可能」の用法、「許可」の用法ともcanを使わない言い方で置き換えて考えてみると分かりやすいですよ

canには「能力」や「可能性」「許可」など、さまざまな用法があります。takaさんのおっしゃる「私は〜することができますか?」が具体的にどのような事柄を指しているのかにもよりますが、基本的に、「私は〜することができますか?」、「〜してもいいですか?」のいずれにも、「Can I+動詞の原形 〜 ?」を用いることができます。状況として、自分の能力について、「私は〜することはできますか?」と人に尋ねることは少ないので、Can I 〜 ? で尋ねる質問文は、「許可」や「可能性」を表すことが多いと考えられます。仮に、自分の能力を尋ねる場合、Can I 〜 ?という直接的な表現より、Do you think I can+動詞の原形?(私に〜できると思いますか)のようにワンクッション置いた表現が好まれます。Do you think I can perform well?([プレゼンや発表会などで]私はうまくやれると思いますか?)という具合です。

「〜することができますか?」のつもりで尋ねても、「〜してもいいですか?」と解釈されないかな、と心配になるよう状況なら、表現を変えたり、説明を加えたりして、意味を明確にするのも1つの方法です。例えば、絵画の展示会などで、「この絵画を買うことはできますか?」と尋ねたいとします。Can I buy this painting? だと「この絵を買ってもいいですか?」と許可を求めているようにも聞こえますね。こう言う場合は、Is this painting for sale?(この絵画は売り物ですか?)と表現すれば、許可の意味ではなく、購入が可能かどうかを尋ねる文に限定されます。ほかにも、Is it possible to 〜 ?(〜することは可能ですか?)やIs it OK to 〜 ?(〜しても問題ないですか?)など、can以外の表現を使うことも選択肢に入れてみましょう。

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(Q146)「うらやましい」はどう表現しますか?辞書で調べても「ねたましい」という意味での「うらやましい」しか見つけられません。例えば、海外旅行を楽しんできた人に対して、決してねたましいのではなく純粋に「いいなぁ、私も行ってみたいな」という意味での「うらやましい」を表す表現を教えてください。
(香川県 ココナッツさん)
That’s great. (それはいいですね) などと相手や状況を主にして表現し、そのあとに「自分もしてみたい」として言ってみましょう

確かに、辞書などではenvyやjealousで「うらやましい」を表現していることが多いですね。日本人は「(私はあなたが)うらやましい」という表現を多用します。一方、欧米人は、「(あなたは)恵まれていますね、ツイていますね」と相手を主にして、Lucky you! や You’re so lucky!(いいなあ)と表現するのが一般的です。他にも、状況に応じて、Good for you.(よかったですね)、I’m happy for you.([あなたのことを]私もうれしく思います)、That sounds great.(それはいいですね)、I want to be able to do that.(私もそうできたらいいな)など表すこともできます。「うらやましい」を直訳するのではなく、こうした表現で代用してみましょう。

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(Q147)行った場所(映画館やデパート、観光地など)が混雑していた、すいていたというような場合、主語には何を使えばいいのでしょうか?
(神奈川県 くろふさん)
行った場所を主語にして表現しましょう。itなどの代名詞にしてもOKです

The movie theater was crowded.(映画館は混雑していた)、The department store wasn’t crowded.(デパートはすいていた)のように、行った場所を主語にして表現しましょう。ただ、会話では、I went shopping at ABC department store today. It was really crowded.(今日ABCデパートへ買い物に出掛けた。すごく混雑していた)という感じで、出来事を述べた後に「込んでいた」や「すいていた」などの感想を続けることが多いですね。このように、前文で行った場所に言及している場合は、主語をitに置き換えるとスッキリします。いずれにしても、crowded(込んでいる)、packed(すし詰め状態の)、not crowded(すいている)などを用いる場合は、行った場所を主語にしましょう。

また、視点を変えて、次のように表現することもできます。There were a lot of people at the movie theater.(その映画館にはたくさん人がいた→混雑していた)、I didn’t see many people there.(そこであまり人を見掛けなかった→すいていた)。迷った場合は、一つの表現にこだわらず、頭を柔軟にして考えてみるのも一案ですよ!

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(Q148)otherとanotherの違いがよく分かりません。2つの物を対象に話す場合、One is 〜, the other one is 〜、またはanother one is 〜ではどちらが正しいでしょうか?
(神奈川県 ayanaさん)
2つの物や人を対象とする場合、One is 〜, and the other is 〜.が正解

2つの物や人を対象とする場合、One is 〜, and the other (one) is 〜.とするのが正解です。anotherは「もう1つの、もう1人の」という意味で、不特定の物や人(単数)に対して使います。anotherは、もともと「不特定の物に付く冠詞のan」+「other」であると考えると分かりやすいですね。一方、単数扱いのthe otherは「残りの1つ、残りの1人」を指します。よって、One is 〜, and the other (one) is 〜.となるのです(ここのoneは省略可能です)。

例えば、自分には姉妹が2人いて、1人は先生、もう1人は薬剤師をしている場合は、次のようになります。I have two sisters. One is a teacher and the other is a pharmacist.(私には姉妹が2人います。1人は先生で、もう1人は薬剤師をしています)。また、仮に、姉妹が3人いて、1人は先生、もう1人は薬剤師、最後の1人は看護師をしている状況なら、I have three sisters. One is a teacher, another is a pharmacist and the other is a nurse.(私には姉妹が3人います。1人は先生で、もう1人は薬剤師で、残りの1人は看護師をしています)とします。

the otherは複数扱いすることもできます。その場合は「残りの全部」を指します。例えば、姉妹が3人いて、1人が先生、ほかの2人が看護師の場合は、I have three sisters. One is a teacher and the others are nurses. とします。お分かりいただけましたか?

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(Q149)初めて行った場所で会った外国人の方に、Welcome to 〜(場所)! と言われました。どのように返事をすればいいのでしょうか?
(愛知県 hongさん)
まず、Thank you. (ありがとうございます)と返し、もう一文は言えるように頑張りましょう!

例えば、Welcome to Toronto!(トロントへようこそ!)のように、訪れた先で現地の人にWelcome to 〜 ! と言われた場合、まず、Thank you.(ありがとうございます)と返すのがよいでしょう。歓迎されたわけですから、お礼を言うのがマナーです。余裕があれば、会話を続けてみましょう。例えば、I arrived from Japan yesterday.(昨日、日本から来ました)、This is my first [second] visit.(初めて来ました [今回で2回目です]、I like it here.(とてもすてきなところですね)、I’m enjoying Toronto.(トロントの滞在を楽しんでいます)、I’m going to Niagara Falls tomorrow. I’m excited.(明日はナイアガラの滝へ行きます。ワクワクしています)……など。

旅先での出会いは一期一会です。文法的な正誤を気にし過ぎることなく、Welcome to 〜 ! への返事から会話を弾ませて、楽しくコミュニケーションを図りましょう。

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(Q150)疑問文に対する返答に省略してあるのをよく見かけますが、省略の仕方に決まりはありますか?Who is playing the guitar? ―Mike is. / When did she come to Japan? ―Two weeks ago.これらはこの省略で大丈夫ですか?完璧(かんぺき)に答えるのも不自然と聞いたことがあり、省略の仕方にはいつも困ります。
(富山県 めいさん)
質問の答えとなる語句のかたまりだけを言えばOKです

Who is playing the guitar? に対するMike is (playing the guitar). とWhen did she come to Japan? に対する(She came to Japan) two weeks ago. は、正しい省略の返答です。かっこ部分を省略せずに完全な文で答えると、会話では少々くどく響くこともあるので、上記のように省略して答えるのが自然です。

基本的に、質問の答えとなる語句のかたまりだけを言えばOKです。What did you have for dinner? ― (I had) some pizza.(夕食に何を食べましたか?―ピザです)、Where did you find it? ― (I found it) under the sofa.(どこで見つけたのですか?―ソファの下でです)という具合です。

「誰が〜ですか?」のような主語を尋ねる質問には、次のように「人+質問文にある助動詞」の形で答えます。この場合の助動詞とはdoやdid、現在完了形のhaveやhas、can、will、should、be動詞などです。Who baked this pie? ―I did.(誰がこのパイを焼いたの?―私です)、Who will come with me? ―Ken will.(誰が私と一緒に来るの?―ケンだよ)、Who has been to Africa? --I have. (アフリカへ行ったことがある人?―はい、あります)

Yes/Noで答えられる質問には、基本的にYes.かNo.のみで返せばOKですが、助動詞の部分まで入れて答えても構いません。Are you tired? ―Yes (, I am). 、Can you speak Chinese? ―No (, I can’t). 、Do you know him? ―Yes (, I do). などです。お分かりいただけましたか?

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