ホラー|アクション
2011
アメリカ
88分
販売元サイト
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2D
製作 Chiller Films
日本公開日 2012年9月22日
レンタル・リリース 2013年1月9日
世紀の発明となるはずであった「核抹消機」が起動時に大爆発し、アメリカ全土が汚染、そしてなぜか人々はゾンビと化してしまうのだった。
舞台はカジノの街"リノ"。 とあるカジノで働く3人とカジノに逃げ込んできた男の計4人の男女がゾンビ世界と化した"リノ"で奮闘するゾンビアクション。
原作はスティーヴ・ナイルズの「Remains」。2007年のジョシュ・ハートネット主演『30デイズ・ナイト』もスティーヴ・ナイルズの同名小説の映画化です。
展開的には一応、筋は通ってますが、もちろん突っ込みどころ満載。 しかしコメディではありません、意外とシリアス系です。
そしてゾンビの設定ですが、噛まれたら感染、人を襲って食べる、凶暴、この当たりは他のゾンビと一緒ですが、大きな違いがひとつ・・・・・このゾンビは寝ます!
起きている間はひたすら食べ、夜になると人間と同じように、いびきをかいて寝ます。
しかも立ったまま。
ちょっと残念なのが、ゾンビとのバトルがあまり多くないことと、それが淡白なとこ。 武装部隊がカジノを訪れますが、激しい戦闘シーンがない・・・・・。
また、主人公の"トーリー"(エヴァレナ・マリー)がわがままギャルですが、よくある設定で実はいい奴・・・・・なんてことはありません。
笑った顔がかわいいのと形が良さそうなライン以外は、あまり好感が持てないキャラだったこと。
一応、終わり方も続編が作れるような終わり方をしています、まぁないと思いますが。
ただ、続編ではなく同監督による短編映画『Remains: Road to Reno』が同年に製作されています。
同じ世界観を別の視点で描いた作品で、本作からは"ビクター"役のアンソニー・マークスが同じ"ビクター"役で出演しています。
監督はコリン・ゼイズ、出演はエヴァレナ・マリー、グラント・バウラー、ミコ・ヒューズ、ランス・レディック、タウニー・サイプレス、アンソニー・マークス、他。
監督のコリン・ゼイズは基本的に映像、視覚効果などのビジュアル方面出身であり、長編映画の監督としては本作が3本目。他はやはりホラーやSF系の作品です。
"トーリー"役のエヴァレナ・マリーは2009年頃から活動しているワシントン生まれのアメリカの女優さん。
女優の前は建築学を学んでいたという才女で、映画作品としてはホラー系への出演がほとんどです。難しいキャラを演じることに定評がある以外と演技派さんです。
登場シーンはそんなにないが、やはり存在感があるランス・レディック("ラムジー大佐"役)。
映画よりもTVシリーズでお目にかかることが多いかも。
最近ではやっぱ「フリンジ」の"ブロイルズ"役(ダナム捜査官の上司)ですね。声と喋り方がとても印象的な俳優さん。
"ジェンセン"役にはミコ・ヒューズ。子役として名を馳せた彼も今や27歳(1986生)。
ブルース・ウィリス主演の『マーキュリー・ライジング』(1998)でクイズにした暗号を解いてしまう自閉症の子供"サイモン"を演じた人です。
もっと遡ると、1989年のスティーヴン・キング原作の映画化『
ペット・セメタリー 』でトラックに跳ねられ、墓場から生き返る子供役があります。
世界に平和をもたらすはずの「核抹消機」が大爆発してしまいアメリカは汚染されてしまった。
世界一の小都市"リノ"も例外ではなかった。
爆発時、しがないカジノディーラーのトムとウェイトレスのトーリーは倉庫でヤッってる最中だった。
倉庫からでた2人だが、何か様子がおかしかった。
カジノに戻ると老婆が襲ってくるし、外ではおかしな暴動が起こっていた。
暴動といっても人が人に襲い掛かり喰っているのだ。
人々はゾンビと化していたのだ。
カジノにはもう一人、ジェンセンというマジシャンが生き残っていた。
そして外からビクターという男がカジノに飛び込んできた。
4人はカジノのゾンビを駆逐し立て篭もる事にした。
トムは毎日屋上から見張りをしていたが、助けがくる気配はなかった。
本土から脱出しようと提案するも、トーリーと折り合いがあわず立て篭もりは続いた。
ある日、いつものようにトムが屋上から双眼鏡を覗いていると、遠くから数台の車が近づいて来、これまで無音だった無線機に通信が入るのだった・・・・・
〓 注意!ネタバレ! 〓
やってきたのはラムジー大佐率いる、ゾンビ化を免れた人たちだった。
みんな武装しており、守ってやるとトムたちのカジノに入り込んできた。
トムはラムジー大佐の娘、シンディに怪我の手当てをしてもらい、それを機にシンディたちに気を許すのだった。
しかし始終見張られていることに、トーリーとジェンセンは怪しむのだった。
そしてジェンセンはラムジーたちがカジノの食料を全て持ち去ろうとしている現場を目撃する。
しかしラムジーたちに見つかってしまい、緊迫した状況になる。
しかもジェンセンは銃を携帯しており、ラムジーの静止を無視して銃に手を伸ばしたジェンセンは撃ち殺されてしまった。
怒ったトーリーはジェンセンの銃を取り、ラムジー達に撃ち返し抗戦となるのだった。
ラムジーたちは急いでカジノを出るのだが、トムがまだ食料が残っているといいだす。
トムはゾンビを閉じ込めてある部屋に案内し、ラムジーの部下をゾンビに襲わせた。
ラムジーたちは慌ててカジノを飛び出していった。 その時、ビクターも一緒についていった。
トムとトーリーは2人きりになり、車で脱出しようと計画するが、車庫のシャッターを開けることが出来ずカジノからでることが出来なかった。
夜、屋上にいる2人は、また車が走ってくるのを見つける。
シンディだった。 ラムジーたちは今までのゾンビとは違う、凶暴なゾンビに襲われ全滅したというのだ。
トムはシンディの身の上話を聞き、タホ湖への脱出を図るが、トーリーはシンディには優しいトムに苛立ち、2人に反発するのだった。
凶暴なゾンビたちがとうとうリノまでやってきて、カジノも危なくなった。
3人は爆弾を使い、ゾンビを蹴散らし、その隙に脱出することにすが、トーリーは単独で脱出を図った。
しかし、爆弾を仕掛けている音をゾンビに悟られ、襲われてしまう。
トムとシンディは爆発の後、車で脱出するが、それをゾンビ化し、銃を携えたトーリーの目が追うのだった・・・・・
End