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2015年06月25日

ジャッキー・チェン映画その2感想 ドラゴン・ファイター

別タイトル:ジャッキーチェンのヤングタイガー

(原題:Police Woman、女警察、師哥出馬 制作1972年 日本未公開)


ジャッキー・チェン映画を時系列に観るその2。


ジャッキーチェンがアクション監督として映画会社(大地影業)と契約した
第2作。このドラゴン・ファイター、前作のファイティング・マスター、次
回に観る予定のタイガー・プロジェクトは資料によって、制作年や制作順が
ことなっているようです。

今回は、ジャッキー・チェンは当時としては珍しい現代劇に出演しています。
しかも悪役で、左ほおに大きなアザ(書籍によってはほくろや毛と書いてま
した。)があるチンピラのリーダー役です。最後まで登場して逮捕されます。



(ストーリー)

チンピラに追われた女が主人公(チャン)の運転するタクシーに乗り込ん
でくる。行先の病院に着いた時、女はすでに死んでいた。

それ以来、チャンにチンピラが付きまとい、女が持っていた財布を渡せと
嫌がらせをしてくるが、チェンには覚えがなかった。女は密かに後部座席
のシートの隙間に財布を隠していたのだ。

ある日、死んだ女の姉と名乗る女が尋ねてきて財布のことを探るが、翌日
本当の警察官の姉が尋ねてきたことで嘘だとばれる。

チャンは姉と敵のアジトに潜入して妹の死の謎に迫る。





この映画も前作に続いて興行的に大コケしたようです。会社は倒産、ジャッ
キーはギャラももらえなかったと自伝にもかいてました。

主役は後に五福星、大福星でハンサムを演じるチャールズ・チンです。

ジャッキーは主人公の攻撃を逃れるため、コンテナの屋根によじ登り、攻撃
圏外に飛び降りたり、身軽さで後のアクションの片鱗を見せてくれます。

前作ではヒロインで、殺されてしまう役をしていたジャッキーの姉弟子ユン
・チウが主人公に協力する警察官を演じて、キレのいいアクションを見せて
くれます。

前作では日本軍の隊長役、今回は車に爆弾を仕掛けられ部下に殺される悪の
組織のボスの役をやっていたジュー・ムーは監督がカメオ出演していたのに
いまさらながら気付きました。予算の関係で役者がやとえなかったのでしょ
うか。後に観る予定の少林門も若手の頃のジョン・ウーの監督作品で自身も
出演していたのも同じ理由からでしょうか。

偽物の姉が偽って伝えた電話番号にかけると、そこは大地影業のオフィスで、
前作の頂天立地のポスターが貼られていました。

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はじめまして。 映画が大好きで、現在も続いている午前十時の映画祭の第一回と第二回では上映作品100本全ての映画を鑑賞しました。 映画やテレビはたとえ架空設定のSFであっても、制作当時の時代を映しています。50歳を超えた今、特に邦画と日本のドラマは、過去の世相と風俗を振り返りながら観ていきたいと思っています。
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