映画とテレビ視聴感想

1972年10月から2年に渡り105話放送されたタツノコプロの作品です。
アニメブームに乗って再編集版が劇場公開されました。

タツノコプロ絶頂期の作品で、1話ではタートルキングの爆発シーン
では実写を取り入れたり（特撮でよく使われた水槽に絵具を投入して
カメラを逆さにして撮影し、爆発した煙に見せる。）実験的な手法を
使っていました。

少年忍者隊だけあって声優の声が若いです。コンドルのジョーを演じる
佐々木功（現ささきいさお）も若い声で少年を演じています。つばくろ
の甚平を演じる塩谷翼も声変わり前で、海のトリトンの主役を演じたこ
ろを思い出させます。

科学忍者隊の目的は、最終的には敵ギャラクターを倒すことですが、当面
の彼らの使命は、ギャラクターの本部を突き止める諜報活動にあります。
だから、鉄獣メカのタートル・キングを見つけても攻撃せず、見つからない
ように追尾するのみです。しかし、普通の住民が住む街が攻撃されようとし
ているのを見て、科学忍者隊の上司である科学技術庁の南部長官の命に背い
てタートルキングの破壊に向かいます。

喧嘩っ早いコンドルのジョーはいつも任務を忘れて敵を攻撃しようとして
リーダーの大鷲の健に止められ、状況が変わり攻撃をしなければならなく
なってバードミサイルや科学忍法火の鳥を駆使してたたかうというのが初期
の基本パターンです。

この1話では、実は健もジョーと同じく敵を攻撃したい心情なのにリーダー
であるため我慢しているのを白鳥のジュンにからかわれる等、まだ健も少年
らしさを残しています。

5機が合体して必殺の兵器が使えるようになる科学忍者隊の乗り物は、シリ
ーズごとに異なり、ゴッドフェニックス、ニューゴッドフェニックス、ガッ
チャスパルタンと変わっていきますが、自分はこの最初のゴッドフェニックス
が一番好きでした。

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