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2016年05月21日

ジャッキー・チェン映画その15感想 拳精

原題:拳精/SPIRITUAL KUNG FU 制作:1978年


ジャッキー・チェン映画を時系列に観るその15




「カンニングモンキー天中拳」の出来栄えに怒ったロー・ウエイがコメディとはこう
作るんだと監督した作品。ジャッキーの自伝では次作の「龍拳」と共に配給会社が決
まらず、しばらくお蔵入りとなったとの記述があります。


ストーリー

少林寺の小間使いイー・ロンは規則を守らない、先輩にすぐ口答えする等真面目に修
行を行わないため、いつも食事抜きで罰の修行を言いつけられていた。ある夜、寺に
侵入者があり、「七死拳」秘伝書が盗まれた。暫くして「七死拳」の使い手が武術界
の次期棟梁候補を次々と倒し始めた。

またある夜、寺の上空を隕石が通過した。その影響か寺に赤い髪で白装束の不気味な
5人が出没するようになった。翻弄される寺の住人たちであったがイー・ロンは5人
を手なずけ言うことを聞かせることに成功した。5人は「七死拳」に対抗できる「五
獣拳」の秘伝書の精であった。紛失したはずの秘伝書は書棚の裏の壁に挟み込まれて
いたのであった。イー・ロンは5人から五獣拳を習うことになった。

少林寺内では、訪ねて来た武術会の現棟梁や僧侶が何者かに殺される事件が続けて発
生した。「七死拳」の使い手との関連は。謎は深まる。






ラスボスとの戦いはジャッキー+5人の精の6対1の戦いとなりました。普通にやる
と弱い者いじめになってしまいますが、コメディ調の演出で楽しく見ることが出来ま
した。

ジャッキーが子供のころから寺から出たことが無く、それでも天真爛漫に育っていて、
同じ少林寺を舞台にした「少林寺木人拳」とは違った明るいキャラクターでした。今
みると少し生意気でイラッとするところもあります(笑)。途中戦いで負けそうにな
り他の僧侶に仲裁に入ってもらったりはしますが、挫折知らずでどんどん強くなって
いきます。五獣拳の精達の指導が良かったんでしょう。


「スネーキーモンキー蛇拳」が香港で公開された後なのに配給が付かなかったのは不
思議です。公開が遅れただけではないかと思います。シリアスとコメディがうまくミ
ックスされていて自分は好きな作品です。ジャッキーがコメディ演出にかかわった「
天中拳」をロー・ウエイは認めず、逆にこの「拳精」のコメディ演出をジャッキーは
認めていないようです。


「蛇拳」をヒットさせたシーゾナルプロダクションがジャッキーを再レンタルして「酔
拳」を撮影しようとしますが、自分の作品でもジャッキーで収益を挙げたいロー・ウエ
イが「拳精」「龍拳」を連続で撮影したため、「酔拳」は完成までかなり時間がかかっ
てしまったようです。「蛇拳」でコメディカンフーという自分の方向性を見出したジャ
ッキーにとっては次作の「酔拳」になかなか参加できないのはかなりフラストレーショ
ンがたまったのではないかと思います。

「天中拳」ではジャッキーの兄弟子役、「蛇拳」では意地悪な師範代を演じたディーン・
セキは今回はジャッキーの同僚の小間使いの一人を演じています。その他大勢のような
扱いであまり目立ってませんでした。

「秘伝書」の盗難と殺人事件のシリアスパートは解明の役割は寺の高僧たちが担ってい
て、ジャッキーは謹慎を破って仲間と鍋をつついていたり寺へ訪問した客人の娘にちょ
っかい出したり、コメディパートを担当しています。「五獣拳」を習って強くなってか
らは、犯人と思われる僧を捕らえたいと志願して寺を出るテストの十八羅漢と戦うあた
りから本筋に関わってきます。

同時上映は金田賢一主演の「不良少年」でした。

ディアゴスティーニ版のDVDで観ました。日本語吹き替え版には、日本公開時に作成
された「チャイナ・ガール」が流れます。テクノポップが時代を感じさせます。
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はじめまして。 映画が大好きで、現在も続いている午前十時の映画祭の第一回と第二回では上映作品100本全ての映画を鑑賞しました。 映画やテレビはたとえ架空設定のSFであっても、制作当時の時代を映しています。50歳を超えた今、特に邦画と日本のドラマは、過去の世相と風俗を振り返りながら観ていきたいと思っています。
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