2016年05月20日
ジャッキー・チェン映画その16感想 龍拳
原題:龍拳/DRAGON FIST 制作:1978年
ジャッキー・チェン映画を時系列に観るその16
ロー・ウエイが監督したシリアスカンフー作品。コメディ「拳精」の次作品なのでバ
ランスがとれた制作といえるが、ジャッキーはもうシリアス一辺倒のストーリーは自
分には合わないと否定的だったが、ストーリーも良く自分が主役でなければヒットし
ただろうと評価しています。
ストーリー
武術大会で優勝した道場の師匠の祝賀中に、遅れて試合に参加できなかったジョンが優
勝者を倒しにやってきた。師匠は受けて立つが敗れてしまう。「参った」と降参しても
ジョンは攻撃を止めず、師匠は苦しんだ後に死んでしまう。道場の看板を破壊し意気揚
々とジョンは自分の百勝道場に帰ってきたが、妻は昔道場の師匠と恋仲だったことをね
たみ師匠をジョンが殺してしまったと自害してしまう。
3年後、師匠に後を託されたホオウァン(ジャッキー・チェン)が師匠の奥さんと娘(ノ
ラミャオ)を連れて敵討ちにジョンの道場を訪れるが、道場は百忍道場に名前が変わって
いてジョンは自戒のために片足を切り落としていた。
その頃、百忍道場のある地ではアィ一家が悪事を働いていて殺される者が続出していた
目撃者の告発により百忍道場はアィ一家に犯人の引き渡しを迫るが、それを邪魔に思った
一家は百忍道場を潰してしまおうと画策する。
敵討ちが出来ない怒りのやり場に苦悩するホオァン達であったが、毒を飲まされた奥さん
を助けるため、百忍道場を潰す悪事に手を貸すこととなってしまう。
ジャッキーのシリアス・カンフー映画です。私は前作の「拳精」と共に好きな作品です。
ドンファー使いとの戦いはすごい迫力で、ジャッキーが持っている木の杖が相手のトン
ファーで徐々に削られていくのがリアルでした。その分ラスボスが少し霞んでしまった
かなと思います。
「レッド・ドラゴン 新怒りの鉄拳」「蛇鶴八拳」に続いて「ノラ・ミャオ」が出演し
ています亡くなった師匠の娘役ですが、普通の娘の役だったのでアクションはありませ
んでした。
ジャッキーは師匠が倒されたときは弱くて全くジョンの相手になりませんが、この後3
年後に話が飛び、修行シーンは全く無くジャッキーはもう強くなっています。ロー・ウ
エイも色々なストーリーのパターンを模索していたんでしょう。
これまでのジャッキー映画は、主人公に肉親などの守らなければならない大切な人がい
ないことが多く、その分身軽に動けましたがこの映画では師匠の奥さんと娘を託され、
それが足枷になります。毒を盛られた奥さんを助けるため、悪人に利用されることにな
り、自分が重荷になると奥さんは自害してしまい、それをきっかけに主人公の感情が爆
発するクライマックスの戦いが始まります。
最後の戦いはジャッキーは白い服を着ていて、切られた時の赤い血の色が映えます。昔
の刑事ドラマですが、「太陽にほえろ!」で若手刑事(萩原健一、松田優作、勝野洋な
ど)が殉職する回は同じ理由なのか白い服を着ていることが多かったなと思い出しまし
た。
「酔拳」と同時期に制作されていて、その撮影時にジャッキーが顔に怪我をして痣にな
っている状態の顔がこの「龍拳」もカットによっては見ることが出来ます。撮影は香港、
台湾、韓国で行われたので、二本の掛け持ち撮影は大変だったと思います。
ディアゴスティーニ版のDVDで観ました。日本語吹き替え版には、日本公開時に作成
された主題歌の「DRAGON FIST」が流れます。また、この作品はパラマウン
トから日本劇場公開版のブルーレイディスクが発売されています。
同時上映は地方によって違うみたいです。真田広之主演「忍者武芸帖 百地三太夫」の
ところもあったようです。
で当初日本での配給は東映1社だったのが、東宝東和が参入し、「バトルクリーク・ブ
ロー」「ヤング・マスター 師弟出馬」「キャノンボール」「ドラゴンロード」を配給。
そのため、この「龍拳」に東映が入れているとディアゴスティーニの解説冊子コラムの
「業界よもやま話」にありました。これを読むまでは配給はみんな東映だと思ってまし
た。ロー・ウエイのプロダクションが東映でゴールデンハーベスト社との契約が東宝東
和かなと思ったのですが、「五福星」も東映でしたね。独占契約とか結べなかったのか
な?
ネットで気軽にDVD・CDレンタル「ゲオ宅配レンタル」
ジャッキー・チェン映画を時系列に観るその16
ロー・ウエイが監督したシリアスカンフー作品。コメディ「拳精」の次作品なのでバ
ランスがとれた制作といえるが、ジャッキーはもうシリアス一辺倒のストーリーは自
分には合わないと否定的だったが、ストーリーも良く自分が主役でなければヒットし
ただろうと評価しています。
ストーリー
武術大会で優勝した道場の師匠の祝賀中に、遅れて試合に参加できなかったジョンが優
勝者を倒しにやってきた。師匠は受けて立つが敗れてしまう。「参った」と降参しても
ジョンは攻撃を止めず、師匠は苦しんだ後に死んでしまう。道場の看板を破壊し意気揚
々とジョンは自分の百勝道場に帰ってきたが、妻は昔道場の師匠と恋仲だったことをね
たみ師匠をジョンが殺してしまったと自害してしまう。
3年後、師匠に後を託されたホオウァン(ジャッキー・チェン)が師匠の奥さんと娘(ノ
ラミャオ)を連れて敵討ちにジョンの道場を訪れるが、道場は百忍道場に名前が変わって
いてジョンは自戒のために片足を切り落としていた。
その頃、百忍道場のある地ではアィ一家が悪事を働いていて殺される者が続出していた
目撃者の告発により百忍道場はアィ一家に犯人の引き渡しを迫るが、それを邪魔に思った
一家は百忍道場を潰してしまおうと画策する。
敵討ちが出来ない怒りのやり場に苦悩するホオァン達であったが、毒を飲まされた奥さん
を助けるため、百忍道場を潰す悪事に手を貸すこととなってしまう。
ジャッキーのシリアス・カンフー映画です。私は前作の「拳精」と共に好きな作品です。
ドンファー使いとの戦いはすごい迫力で、ジャッキーが持っている木の杖が相手のトン
ファーで徐々に削られていくのがリアルでした。その分ラスボスが少し霞んでしまった
かなと思います。
「レッド・ドラゴン 新怒りの鉄拳」「蛇鶴八拳」に続いて「ノラ・ミャオ」が出演し
ています亡くなった師匠の娘役ですが、普通の娘の役だったのでアクションはありませ
んでした。
ジャッキーは師匠が倒されたときは弱くて全くジョンの相手になりませんが、この後3
年後に話が飛び、修行シーンは全く無くジャッキーはもう強くなっています。ロー・ウ
エイも色々なストーリーのパターンを模索していたんでしょう。
これまでのジャッキー映画は、主人公に肉親などの守らなければならない大切な人がい
ないことが多く、その分身軽に動けましたがこの映画では師匠の奥さんと娘を託され、
それが足枷になります。毒を盛られた奥さんを助けるため、悪人に利用されることにな
り、自分が重荷になると奥さんは自害してしまい、それをきっかけに主人公の感情が爆
発するクライマックスの戦いが始まります。
最後の戦いはジャッキーは白い服を着ていて、切られた時の赤い血の色が映えます。昔
の刑事ドラマですが、「太陽にほえろ!」で若手刑事(萩原健一、松田優作、勝野洋な
ど)が殉職する回は同じ理由なのか白い服を着ていることが多かったなと思い出しまし
た。
「酔拳」と同時期に制作されていて、その撮影時にジャッキーが顔に怪我をして痣にな
っている状態の顔がこの「龍拳」もカットによっては見ることが出来ます。撮影は香港、
台湾、韓国で行われたので、二本の掛け持ち撮影は大変だったと思います。
ディアゴスティーニ版のDVDで観ました。日本語吹き替え版には、日本公開時に作成
された主題歌の「DRAGON FIST」が流れます。また、この作品はパラマウン
トから日本劇場公開版のブルーレイディスクが発売されています。
同時上映は地方によって違うみたいです。真田広之主演「忍者武芸帖 百地三太夫」の
ところもあったようです。
で当初日本での配給は東映1社だったのが、東宝東和が参入し、「バトルクリーク・ブ
ロー」「ヤング・マスター 師弟出馬」「キャノンボール」「ドラゴンロード」を配給。
そのため、この「龍拳」に東映が入れているとディアゴスティーニの解説冊子コラムの
「業界よもやま話」にありました。これを読むまでは配給はみんな東映だと思ってまし
た。ロー・ウエイのプロダクションが東映でゴールデンハーベスト社との契約が東宝東
和かなと思ったのですが、「五福星」も東映でしたね。独占契約とか結べなかったのか
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精拳でなくて拳精です
ちょっと気になったもので
悪気はありませんのであしからず