2018年06月13日
発達障害は特徴や兆候からわかる?自閉症の赤ちゃんの症状とは?
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赤ちゃんの成長は個人差が大きいものですが、少しでも周りから成長が遅れたり、ずれていたりすると、もしかしたら何かの障害や病気なのかもと不安になることもありますよね。なかでも「自閉症」の子供は特徴的な行動をとることから、他の子供の行動と見比べて、「うちの子はもしかして自閉症…?」と心配するママも多いのではないでしょうか?そこで、自閉症の赤ちゃんの特徴や症状、診断法や対応法についてご紹介します。
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自閉症とは?発達障害の一つなの?
自閉症は、先天性の発達障害です。障害のせいで脳の機能がうまく働かず、目や耳から入ってきた情報を整理して認知することが苦手です。自閉症という名前から、他人に対して心を閉ざしてしまうのではないかというイメージをもたれがちですが、いわゆる心の病気ではありません。
発達障害にも様々な症状があり、自閉症は発達障害の大きなくくりの一つとされます。対人関係やコミュニケーションの障害、興味や行動へのこだわりが強いことが自閉症の特徴です。
似たような症状として、自閉症と同様の特徴を持つものの、言葉や知的発達の遅れがほぼないアスペルガー症候群という発達障害もあります。自閉症とアスペルガー症候群を合わせて、自閉症スペクトラム症候群とも呼びます。
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自閉症の症状は?診断方法はあるの?
ひとくちに自閉症といっても症状は様々です。それに自閉症は症状が強い子もいれば弱い子もいて、健常児との境目はあいまいだといわれます。自閉症的な行動があくまでもその子の個性だとも考えられるので、判断が難しいのです。
ただ、赤ちゃんに合わせた成長を促してあげるためにも、医学的には自閉症を診断する基準が設けられています。以下の3つの能力障害が、3歳までの間に認められた場合に自閉症と診断されます。
社会性の欠如
自分と相手との関係を正しく理解できず、適切な行動をとることが難しくなります。目線があわないなど周囲への関心が薄く、一緒に遊べなかったり、逆に人見知りをせず知らない人に対しても平気で話しかけたりと、極端で一方的な関わり方をします。
コミュニケーション能力の欠如
言葉の意味を上手く理解できない特徴があります。言葉の遅れ、オウム返し、意味のない言葉の繰り返しなどがよくみられ、全く言葉が出ない場合もあります。また、相手と視線を合わせられなかったり、逆に凝視したりします。
想像力の欠如
臨機応変に対応する力に乏しく、自分の気持ちをうまく表現できません。「こんにちは」「ありがとう」などの反応が鈍い、新しい環境では興奮したり泣き続けるといった、慣れない体験でパニック状態に陥りやすい傾向があります。
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自閉症の赤ちゃんの特徴的な行動は?
自閉症の赤ちゃんには、3つの特徴的な症状以外にも色々な行動が見られます。必ず現れるわけではありませんが、よく見られる行動として主なものをご紹介します。
1. 多動
じっとできず目的もなく走り回ったりして落ち着きがなく、目が離せない。注意欠陥・多動性障害(ADHD)と診断されることもあります。
2. こだわり
いつも同じ状態であることに強く固執します。食事では決まった物しか食べないなど、位置、行動、習慣へのこだわりが強く、同じことを何度も繰り返すことがあります。
3. 意志の疎通ができない
何かを要求するときは、相手の手をつかんで引っ張っていくような行動(クレーン現象)をとることがよくあります。
4. 感覚異常
聴覚、視覚、触覚、臭覚などの感覚が正しく脳で処理されないため、極度に過敏であることが多くなります。逆に鈍感で痛みを感じなかったりすることもあります。
5. 睡眠異常
成長しても睡眠のリズムがなかなかつかめず、2時間おきに目を覚ますなど、睡眠時間が極端に少ない状態が続きます。
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赤ちゃんの頃から自閉症の兆候はあるの?1、2歳の頃の特徴は?
自閉症は、一般的に3歳ぐらいまでは判断が難しいとされています。自閉症の赤ちゃんでも、他の赤ちゃんと変わらないことも多く、逆に1歳半頃までは他の子と同じように成長していたのに2歳になった頃から発達が停滞し始めるといったこともあります。
ただし、赤ちゃんによっては成長の過程で特徴的な症状が現れることもあるので、気になる場合は一度小児科か乳幼児健診の際に相談することをおすすめします。
生後3ヶ月頃
ママと目を合わせようとしない、抱っこをいやがる、笑わないといった症状がみられる場合があります。赤ちゃんは本来、ママに対して絶対的な安心感があるので、ママの目を見つめたり抱っこしてもらって泣き止んだりするのが一般的です。
しかし自閉症の赤ちゃんは、おっぱいをあげているときも視線が合わず、抱っこを嫌がって泣くという傾向があります。
生後6ヶ月前後
常に動いていたがる多動の傾向がみられます。落ち着きがなく、抱っこされていても常に周囲を見回しています。
また、この時期は一般的に人見知りを始めてママから離れることを嫌がりますが、自閉症と考えられる赤ちゃんは特に抱っこを求めず、ママの後追いをすることも少ない傾向があります。
1歳頃
一般的には、指さしでママに自分の見ている物を示したり欲しい物を要求したりしますが、自閉症の赤ちゃんはママの手を自分の手の代わりに使う「クレーン現象」を見せる傾向があります。
他にも言葉の理解、発語が遅いという特徴がみられます。また、周囲への関心が薄いので呼びかけても応じない、親や人の真似をしないという症状が目立ちます。
2歳頃
2歳になると、通常は言葉の発達が加速度的に起こるため、自閉症の赤ちゃんだと言葉の遅れが目立つようになります。
発言だけでなく、ママやパパの声かけへの理解ができず、生活では同じ食事だけ食べる、入浴や外出でも特定のものだけでないと泣き続けるなど、マイペースに過ごすという特徴がみられます。
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赤ちゃんの自閉症の原因は?
自閉症を発症する原因としては、脳に障害が起こったのは胎児の頃に中枢神経の発達になんらかの問題が発生したことが考えられますが、はっきりとしたことはわかっていません。
ただし、育て方や環境によって自閉症を発症したというわけではないことは医学的にも証明されているので、自分を責めないでください。
自閉症の赤ちゃん・子供にはどう対応したらいいの?
自閉症は生まれつきの脳の機能障害なので、完治することはありません。しかし、早期の療育によりその障害を少なくして、地域での生活がしやすくなる可能性はあります。
自分の子供が自閉症であることをなかなか受け入れられずに悩む方も多くいますが、早くから自閉症の特徴にあわせた療育(言語リハビリなど)の機会を提供してあげることで他の子たちと変わりなく成長していくことができます。むしろ自閉症があったからこそ、成人となり輝かしい才能を発揮した事例もあります。
自閉症の可能性があったとしても悲観的にならずに、まずはかかりつけの小児科の先生や児童相談所、保健センターなどに相談してみてください。
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自閉症も赤ちゃん・子供の個性の1つ
自閉症にはネガティブなイメージがついていますが、決して悲観しないでください。症状をよく理解した上で子供本人の持っている力を伸ばしていくような教育を受けさせてあげれば、社会に適応した形で生活することはできます。
他の子供と比較するのではなく、その子自身をしっかり見守って、焦らず発達状況に合った子育てを心掛けていきましょう。自閉症も個性の1つと考えて、赤ちゃんの成長を見守ってあげてください。
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