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2018年03月13日

子どもの乾燥肌!原因は?保湿やスキンケアのコツはあるの?

子供は、ちょっとした刺激でも皮膚トラブルが起こりやすく、季節を問わず肌が乾燥しやすいもの。大人と違って自分で肌の潤いを保つことは難しいので、ママやパパがしっかり対策してあげたいですね。今回は、子供が乾燥肌になりやすい原因と、保湿やスキンケアの方法やコツをご紹介します。





子供が乾燥肌になりやすい原因は?
人間の皮膚は、表面の表皮と毛細血管や神経を持つ真皮、大部分が脂肪細胞で占められる皮下組織、そして毛や爪などの皮膚付属器で構成されています。

そのうち、水分喪失を防ぐためのバリア機能は、表皮の角質層が担っていて、保湿には天然保湿因子(NMF)、皮脂、角質細胞間脂質が重要な役割を担っています(※1)。

しかし、子供の皮膚は大人より薄く、その分水分をためておくことができません。新生児から生後12ヶ月の赤ちゃんの表皮の厚さは成人の1/10しかないことからも、大人より子供の方が乾燥肌になりやすいのは明らかです(※2)。

子供の乾燥肌にはどんなリスクがあるの?
子供が乾燥肌になると、肌のバリア機能が低下してしまうので、肌に様々なトラブルが現れやすくなります。乾燥肌が関連している病気として代表的なのは、アトピー性湿疹・乳児湿疹・アトピー性皮膚炎です。

肌が乾燥したからといって必ずなるわけではありませんが、アレルギー反応やストレスなどと同様、アトピー性皮膚炎の症状である、皮膚の赤みを引き起こす一つの因子であることが明らかになっています。





子供の乾燥肌を防ぐスキンケアのコツは?
皮膚の乾燥を放置してしまうと、外的刺激を受けやすくなり、少しの物理的刺激にも敏感になってしまいます。

肌にふれる衣類のチクチクが気になり、子供のストレスになってしまったり、かゆみのせいでよく眠れなくなったりする場合もあります。そのため、日中に不機嫌になることなどもあります。

子供の乾燥肌を防ぐための対策の基本は、清潔にすることと保湿することです。以下でその方法をご説明します。


子供の乾燥肌を防ぐには清潔にすること
皮膚には汗や皮脂、古くなった角質など、体からの分泌物が付着します。その他にも、ほこり・ちり・花粉など、外部からの刺激も加わります。

これらが原因となって、皮膚が新陳代謝しにくくなってしまいます。皮膚を清潔にすることでこれらを取り払うことは、皮膚の状態を維持するためには大切なことです。

ただし気をつけなければいけないのは、清潔にしようとするばかり、角質層にダメージを与えてしまい、皮膚のバリア機能も失ってしまうことです(※1)。

具体的には、以下のような対策を行いましょう。

● 入浴時、ナイロンタオルなどで強く体をこすらず、皮膚をたたくようにして洗う
● お風呂のお湯の温度をぬるめに設定する(目安として40度以下)
● 体を締めつけすぎず、肌をあまり刺激しない素材の衣類を着る
● 合成洗剤を避け、低刺激性の成分でできた洗剤を使用する
● 爪を短く切るなど、子供が肌をかいても傷つけないように工夫する


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子供の乾燥肌を防ぐには保湿で対策を
子供の肌は大人より乾燥しやすいもの。大人ならさほど気にしなくていい場面でも、子供の肌にはダメージになることも多くあります。

子供の肌を保湿するためには、以下のような方法がおすすめです。
● 加湿器を使用する、濡れたタオルをかけておくなどの方法で、部屋の湿度を適切に保つ
● かゆみを強めるような、刺激の強い食事や鮮度の低い食品は避ける
● 強い暖房や高温のお風呂を避け、温度差に気をつける
● 休息や睡眠をしっかりとり、規則正しい生活を送る



子供の乾燥肌対策に保湿クリームを使ってもいいの?
毎日お風呂あがりに保湿クリームを使っているというママは多いでしょう。子供の乾燥肌対策にも、保湿クリームは効果的です。

成分としては、尿素やグリセリン、ワセリンなどが含まれたものが良いでしょう。ねっとりしたもの、サラサラしたものなど商品によって使用感は異なるので、使用する体の部位や好みに合わせて選んでみてくださいね。

お風呂あがりに、すぐローションやクリームを肌に塗ることで、乾燥肌を予防することができますよ。可能であれば入浴後以外も合わせ、1日2回塗るのがおすすめです。






子供の乾燥肌には、毎日のうるおいケアが大切
子供の肌は大人と比べて薄く、保湿機能やバリア機能が未熟なので、すぐに乾燥してしまいます。

かゆみも出てくると、子供は我慢できずに皮膚を爪でかいてしまったり、睡眠不足になったりすることもあるので、クリームをこまめに塗って肌にうるおいを与え、部屋の温度や湿度にも気を使ってあげたいですね。



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※1 国立がん研究センター「皮膚の解剖生理と基本的スキンケア」
※2 南山堂『開業医の外来小児科学』pp.780-783
posted by 新山 at 13:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | スキンケア
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