2018年06月04日
薬は必要?新生児ニキビとは?
新生児は湿疹ができやすく、さまざまな原因から起こる湿疹の中の一つに「新生児ニキビ」があります。新生児ニキビと聞くと「赤ちゃんでもニキビができるの?」と驚かれる人もいるのではないでしょうか。そこで、新生児ニキビの特徴やケアの方法、薬の使い方や病院へ行く目安についてご紹介します。
新生児ニキビとは?顔や頭に湿疹ができる?
新生児ニキビとは、生後2週間頃から1ヶ月の新生児によく見られる肌トラブルの一種です。
実は、赤ちゃんの顔や体にできる湿疹は原因の特定が難しいため、肌トラブルをまとめて「乳児湿疹」と呼ぶことがあります。湿疹の症状としては、カサカサしていたり、じゅくじゅくしていたりと状態もさまざまです。
この乳児湿疹の中でも、思春期の子供に見られるニキビと同じように、白い芯が入っているような吹き出物が顔や頬、おでこ、頭などに見られるときは、新生児ニキビとしての対処を行っていきましょう。
新生児ニキビの特徴は?
新生児ニキビの特徴は、赤い、膿をもっている、中に白い芯があるなどで、顔や頬、おでこに出ます。
最初は顔の一ヶ所だけにできていたニキビが、頭皮にまで広がることもあります。ガーゼなどで神経質に口のまわりを拭きすぎていると、乾燥して口の周りが赤くなることも。
いわゆる「ぽつぽつ」とした突起だったものが、徐々に炎症を起こして膿んだり白くなったりしてくると、かなり悪化した状態なので、むやみに触らず、小児科や皮膚科を受診してくださいね。
新生児ニキビの原因は?
新生児ニキビが発生する原因は、思春期のニキビと同じように毛穴に皮脂が溜まってしまい、炎症を起こすことです。新生児に毛穴の汚れが溜まりやすいのは、主に次のような原因です。
ホルモンの影響
生まれたときにママの体からもらったホルモンの影響を受けるのが原因のひとつです。
赤ちゃんの皮脂の腺は大人に比べると細く、未発達な状態です。ホルモンの影響で皮脂がたくさん分泌されると、行き場をなくして毛穴に詰まってしまいます。結果として、新生児ニキビが頬やおでこなどの肌に現れてしまうのです。
布団や服の影響
新生児期の赤ちゃんはまだ寝返りを打つことができないので、布団の上で過ごす時間が長く、肌がずっと布団に触れている状態です。
その布団が汚れていると赤ちゃんの肌が汚れに敏感に反応してしまい、新生児ニキビの原因となってしまいます。
他にも、肌着やスタイについた汚れも新生児ニキビにつながる可能性があるため、こまめに着替える、洗濯するなど清潔に保ってあげることも大切です。
新生児ニキビはおっぱいが影響するの?
新生児ニキビには母乳が影響するのでは、という考え方もあります。ただ、たくさんある要因の中のひとつに過ぎないので、あまり神経質になりすぎないでくださいね。
一度試してみてほしいこととしては、揚げ物や乳製品の量を減らしてみることです。脂分の多い揚げ物を食べると母乳の脂肪分が高くなり、赤ちゃんにも脂質が多く渡されてしまうことがあります。
また大豆や乳製品を食べ過ぎると、たんぱく質の多い母乳を赤ちゃんが飲むことになるかもしれません。
新生児ニキビをケアする方法は?
新生児ニキビのケア方法としては、基本的にニキビのできた肌を清潔にしてあげることです。具体的には次のようなことを心がけましょう。
寝具やガーゼを清潔にする
赤ちゃんの肌に触れる機会が多い布団や枕といった寝具、洋服、ガーゼなどをこまめに洗濯し、清潔に保つようにしましょう。
かさぶたをはがさない
ニキビが悪化してかさぶたになることがありますが、自然に取れるので無理にはがそうとしないでください。無理にはがすと細菌感染などによりさらに悪化してしまいます。
皮脂はしっかり洗い落とす
皮脂がお肌に残り続けているとニキビの悪化を促してしまいます。お風呂に入ったときに赤ちゃん用の石けんでしっかり泡を立て、やさしく洗い落としましょう。このとき、弱刺激性の赤ちゃん用石鹸を使うようにしてください。
また夏場は汗をかきやすく雑菌が繁殖しやすいので、こまめに着替えさせ、顔や体、腕をガーゼで拭いて毛穴に皮脂がたまらないようケアしてあげましょう。
新生児ニキビは潤いを保つことが大切?
新生児ニキビの対策に必ず保湿が必要とはいえませんが、他の新生児に起こる肌トラブルを抑えるためにも、保湿をしっかり行っておきましょう。
風呂上がりで水分が保たれているうちに、保湿クリームやマッサージオイル、ベビーローションを使って、肌の潤いが保たれるように保湿してあげてくださいね。
新生児ニキビで病院へ行く目安は?
新生児ニキビは基本的に自宅でのケアをきちんとしていればそれほどひどい症状にはならないので、まずは自宅で対処しましょう。
それでもひどく膿んだ状態や乾燥した状態が続く場合は、病院で診てもらってくださいね。症状が激しい場合は薬を処方してもらえるので、医師の指示通り使って様子を見てください。
新生児ニキビの薬の注意点は?
小児科や皮膚科を受診して処方された薬であれば使用しても問題ありませんが、市販のニキビ薬を使うのは控えましょう。大人用のニキビ薬は、ステロイドといった強い作用のある成分が含まれることがあるため、病院から処方される薬を利用してください。
ステロイドの成分が含まれていても、新生児用に処方された薬であれば、医師の指示した量で利用する分には問題ありません。新生児がニキビを気にして掻きむしってしまうと、肌の状態が悪化してしまうので、適切に薬を使うことは大切です。通常は、ステロイドとしては弱いレベルの外用薬が処方されます。
処方された薬を使っても、ニキビの治りがあまりにも遅いときや、ニキビの進行が急激なときには、新生児ニキビとは違う皮膚病の可能性もあります。この場合には、再度診察を受けるようにしましょう。
新生児ニキビは自然に治まる
新生児ニキビは多くの赤ちゃんが経験することで、気にしすぎる必要はありません。新陳代謝のサイクルが発達してくる生後3ヶ月頃からは、新生児ニキビの多くが自然に治まっていきます。自宅でケアをしながら様子をみてくださいね。
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