2018年05月19日
No.6 木製ベッドをばらして、ソファの作成
こんにちわ。
久しぶりの更新になります。
仕切り直しということで、インプットだけでなくアウトプットに力をいれていこうと思います。
まぁ、決意ですね!
今回はこの2週間くらい頑張っておりました、ソファの作成記事です。
人からベッドを頂いたのですが、かれこれ10年くらい使ってきた木製ベッドをばらして、ソファにしていこうと思います。
折角10年も寝かしてきた…というか寝かしてくれていた木達なのでリビルドします。
木組みでやりきる根気と、何よりも技術力がないので金具を多用しております。
完成品がこちら!
まぁ、1週間ほど前に組みあがってましたので、達成感とか、高揚感とかを一通り噛み締めたあとです。
設計の流れとしては、
そのあと、
まとめはTumblrに書いてますので、読むのがめんどくさい方はどうぞ。
https://hiptap.tumblr.com/post/174043625222/%E3%82%BD%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%92%E8%A8%AD%E8%A8%88%E4%BD%9C%E6%88%90%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F
強度計算は…省略します。一応概算したのですが、材質がよくわからなかったため、そんなにあてになっていません。仮組してから、座面の部分だけは変更しています…。要は、勉強不足です。頑張れ自分!
仕様としては、寝転がって読書と、まぁ2人座れればいいかなぁと。ざっくり決めました。
いろいろ調べている内に人間工学がJISにまとめられているのを初めて知りました。
ただ、ソファのように座面が柔らかいものは、範囲外のようです。研究の余地がありそうですね。
概要がよくまとまっている論文から抜粋すると「小原ら(1963・1983・1987)は座面高・座面傾斜と体圧分布の関係を評価した。一方島崎ら(2002)や古澤ら(2008)は市販の椅子の体圧分布を、山崎ら(2000)や藤巻ら(2006)、大谷ら(2008)は人体支持面の形状と角度を、川口ら(1985)、大内ら(1988)、野呂(2007)、太田ら(2007)、成瀬ら(2008)、藤巻ら(2009・2010)はクッション材の違いを検討したが、方法論としては共通して心理評価のみで、クッション材の構造と嗜好の関係については述べられていなかった。」*1 とあります。
ほかの論文でいけば、「胸部の角度は座り心地の評価との関連性は見られず、…。大腿部の角度が0°付近で座り心地が良い傾向が見られた…。」*2 とあります。
つまり、胸部の背もたれ部分の角度は割とアバウトでよくて、膝からしたが自然な状態で垂らしたときに丁度地面に接する姿勢がよさそうだとわかりました。
…と、調べたところで高級ソファの寸法を測定して詳細に記述してあるサイトを見つけたので、それを参考にしました。ありがとうございます!メモ書き、しかも計算値も入っているので汚いですが…。ご参考までに。
これについては、JISの机が1人用650mmとのことで、1300mm前後ですね。
ただ、組んでるときにも疑問に思ったんですが、なんでこkんな中途半端な数字になってるんだろ。
ちょっと謎ですね。ごめんなさい。自分のことがこの世で一番わかりません。深く考えるのはあきらめましょう!
はい!これはきちんと、設計思想があります!なぜなら、寝転んで本が読みたいから!
というか、そもそもは本や論文を読む専用スペースが欲しかったのでソファ作り始めました。
Daigoさんの「片付けの心理法則」を読んで、アフォーダンスをデザインしようと思ったのが直接的なきっかけですからね!ソファに座ったら、情報を取り入れるっていうのは癖付けます!
脱線しましたが、これはあれです。僕の首の長さと、腕の角度がベストになるように図りました。
具体的な計測方法ですが、本を枕にして、高さを変えながら数時間読書しました。
肘を90°付近で固定し地面につけて、腹の上に本を置いて読むのが一番疲れません。その時の枕の高さは180mmがベストです!
ということで、それらをスケッチしてみます。
言いたいことはわかります。僕だって、もっと絵がうまくなりたい。けど、それに向けた努力はしたくない!
ただね、これでもアイデアスケッチ含めたら10枚くらいの中で寸法が読みやすくて、比較的見栄えの良いのを選んでるんですよ!絵心はこれから。これから育まれると信じます。
あ、曲木はあきらめました。
うーん…詳細設計と呼んでよいのか。今回は、モデリングだけ書きます。
背もたれ部分を上部、座面部分を下部、2つを合わせてAss'yです。
大変だったのは、角度をつけるところぐらいですかね。
どうせ自分で作ると思うと、いろいろ端折りますね。
Ass'y図
Comp図
上部
下部
部品図は、変な部材が多いのであんまり参考にはならない気が…。
上部の外枠だけ、2×4材を用いてますので、規格品はそれくらいだと思います。
使ってるのはFusion360です。愛用しております。
作成については、あんまり難しいことはありません。一番時間がかかったのは、けがきだと思います。
穴をきちんとモデリングして、穴でジョイントの条件を与えてあげるのがいいと思います。
加工精度は正直かなり悪いです。上部と、下部の手すり部分との間に12mmのシム入れてます。
基準面がとりづらいので、そもそもけがきの時点で精度が怪しかったです。そして、下穴開けもインパクトでやったので、垂直には通らなかったです。精度出そうと思ったら水平台と、ボール盤がいりますね。
まぁ、形になったのでよいでしょう。スペース的には精度要らなかったので努力しなかったのもありますね。
今回何か購入したらコーナン草津店様にスペースと工具お借りできるとのことだったので、木材カットはかなり楽ができました!
店員の方々の接し方がとても気持ちよかったです!ので、ぜひぜひ皆様ご利用くださいませ。
そして、ありがとうコーナン!
全体を通しては、改善点もありますが、なかなか満足いくものになりました。
今のところは布団を敷いてるので、なんだかソファだかベッドだか微妙な存在になっています。
できるだけ早くクッションも作って、ソファにしてあげたいと思っています。
<参考文献>
*1 滝本成人・堀越哲美・弓立順子・宮本征一(2013)「心理評価と体圧分布を用いたクッション材の座り心地評価に関する指標化の試み」,人間と生活環境
*2 藤巻吾郎・成瀬哲哉(2005)「人間・生活者視点による人にやさしい製品開発(第6報) 快適な着座姿勢とプロトタイプソファの提案」,平成21年度 岐阜県生活技術研究所研究報告 No.12.
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久しぶりの更新になります。
仕切り直しということで、インプットだけでなくアウトプットに力をいれていこうと思います。
まぁ、決意ですね!
今回はこの2週間くらい頑張っておりました、ソファの作成記事です。
人からベッドを頂いたのですが、かれこれ10年くらい使ってきた木製ベッドをばらして、ソファにしていこうと思います。
折角10年も寝かしてきた…というか寝かしてくれていた木達なのでリビルドします。
木組みでやりきる根気と、何よりも技術力がないので金具を多用しております。
完成品がこちら!
まぁ、1週間ほど前に組みあがってましたので、達成感とか、高揚感とかを一通り噛み締めたあとです。
設計の流れとしては、
- 1.座面角度
- 2.座面幅
- 3.手すりの高さ
そのあと、
- 4.スケッチ
- 5.詳細設計(今回はモデリング)
- 6.作成・改善点
まとめはTumblrに書いてますので、読むのがめんどくさい方はどうぞ。
https://hiptap.tumblr.com/post/174043625222/%E3%82%BD%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%92%E8%A8%AD%E8%A8%88%E4%BD%9C%E6%88%90%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F
強度計算は…省略します。一応概算したのですが、材質がよくわからなかったため、そんなにあてになっていません。仮組してから、座面の部分だけは変更しています…。要は、勉強不足です。頑張れ自分!
仕様としては、寝転がって読書と、まぁ2人座れればいいかなぁと。ざっくり決めました。
いろいろ調べている内に人間工学がJISにまとめられているのを初めて知りました。
ただ、ソファのように座面が柔らかいものは、範囲外のようです。研究の余地がありそうですね。
1.座面角度
概要がよくまとまっている論文から抜粋すると「小原ら(1963・1983・1987)は座面高・座面傾斜と体圧分布の関係を評価した。一方島崎ら(2002)や古澤ら(2008)は市販の椅子の体圧分布を、山崎ら(2000)や藤巻ら(2006)、大谷ら(2008)は人体支持面の形状と角度を、川口ら(1985)、大内ら(1988)、野呂(2007)、太田ら(2007)、成瀬ら(2008)、藤巻ら(2009・2010)はクッション材の違いを検討したが、方法論としては共通して心理評価のみで、クッション材の構造と嗜好の関係については述べられていなかった。」*1 とあります。
ほかの論文でいけば、「胸部の角度は座り心地の評価との関連性は見られず、…。大腿部の角度が0°付近で座り心地が良い傾向が見られた…。」*2 とあります。
つまり、胸部の背もたれ部分の角度は割とアバウトでよくて、膝からしたが自然な状態で垂らしたときに丁度地面に接する姿勢がよさそうだとわかりました。
…と、調べたところで高級ソファの寸法を測定して詳細に記述してあるサイトを見つけたので、それを参考にしました。ありがとうございます!メモ書き、しかも計算値も入っているので汚いですが…。ご参考までに。
2.座面幅
これについては、JISの机が1人用650mmとのことで、1300mm前後ですね。
ただ、組んでるときにも疑問に思ったんですが、なんでこkんな中途半端な数字になってるんだろ。
ちょっと謎ですね。ごめんなさい。自分のことがこの世で一番わかりません。深く考えるのはあきらめましょう!
3.手すりの高さ
はい!これはきちんと、設計思想があります!なぜなら、寝転んで本が読みたいから!
というか、そもそもは本や論文を読む専用スペースが欲しかったのでソファ作り始めました。
Daigoさんの「片付けの心理法則」を読んで、アフォーダンスをデザインしようと思ったのが直接的なきっかけですからね!ソファに座ったら、情報を取り入れるっていうのは癖付けます!
脱線しましたが、これはあれです。僕の首の長さと、腕の角度がベストになるように図りました。
具体的な計測方法ですが、本を枕にして、高さを変えながら数時間読書しました。
肘を90°付近で固定し地面につけて、腹の上に本を置いて読むのが一番疲れません。その時の枕の高さは180mmがベストです!
4.スケッチ
ということで、それらをスケッチしてみます。
言いたいことはわかります。僕だって、もっと絵がうまくなりたい。けど、それに向けた努力はしたくない!
ただね、これでもアイデアスケッチ含めたら10枚くらいの中で寸法が読みやすくて、比較的見栄えの良いのを選んでるんですよ!絵心はこれから。これから育まれると信じます。
あ、曲木はあきらめました。
5.詳細設計(モデリング)
うーん…詳細設計と呼んでよいのか。今回は、モデリングだけ書きます。
背もたれ部分を上部、座面部分を下部、2つを合わせてAss'yです。
大変だったのは、角度をつけるところぐらいですかね。
どうせ自分で作ると思うと、いろいろ端折りますね。
Ass'y図
Comp図
上部
下部
部品図は、変な部材が多いのであんまり参考にはならない気が…。
上部の外枠だけ、2×4材を用いてますので、規格品はそれくらいだと思います。
使ってるのはFusion360です。愛用しております。
6.作成・改善点
作成については、あんまり難しいことはありません。一番時間がかかったのは、けがきだと思います。
穴をきちんとモデリングして、穴でジョイントの条件を与えてあげるのがいいと思います。
加工精度は正直かなり悪いです。上部と、下部の手すり部分との間に12mmのシム入れてます。
基準面がとりづらいので、そもそもけがきの時点で精度が怪しかったです。そして、下穴開けもインパクトでやったので、垂直には通らなかったです。精度出そうと思ったら水平台と、ボール盤がいりますね。
まぁ、形になったのでよいでしょう。スペース的には精度要らなかったので努力しなかったのもありますね。
今回何か購入したらコーナン草津店様にスペースと工具お借りできるとのことだったので、木材カットはかなり楽ができました!
店員の方々の接し方がとても気持ちよかったです!ので、ぜひぜひ皆様ご利用くださいませ。
そして、ありがとうコーナン!
全体を通しては、改善点もありますが、なかなか満足いくものになりました。
今のところは布団を敷いてるので、なんだかソファだかベッドだか微妙な存在になっています。
できるだけ早くクッションも作って、ソファにしてあげたいと思っています。
<参考文献>
*1 滝本成人・堀越哲美・弓立順子・宮本征一(2013)「心理評価と体圧分布を用いたクッション材の座り心地評価に関する指標化の試み」,人間と生活環境
*2 藤巻吾郎・成瀬哲哉(2005)「人間・生活者視点による人にやさしい製品開発(第6報) 快適な着座姿勢とプロトタイプソファの提案」,平成21年度 岐阜県生活技術研究所研究報告 No.12.
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