精霊使いの剣舞、16巻[魔王凱旋]のネタバレ・荒筋のまとめです。ネタバレ注意!
16巻感想:精霊使いの剣舞 16巻の感想(カミトが魔王に近付いていく……)
15巻感想:精霊使いの剣舞15巻の感想(グレイワース学長はどうなった!?)
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<レスティアの正体>
カミトはグレイワースを<竜の谷>の断崖から突き落としましたが、遺体は見つかりませんでした。(まだグレイワースが生きている可能性)
竜王がミレニア・サンクトゥスによって『異界の闇』に呑まれそうになった時、レスティアは竜王を助けました。竜王によってレスティアの記憶が戻った直後のことでした。
カミトが狂乱していた火の精霊王を解放した時の話。レスティアは自分の胸をエストに貫かせ、消滅したはずでしたが……。
レスティア:「私の存在が消滅する寸前、ある魔術が発動したの」
カミト:「魔術?」
レスティア:「ええ、私の創造主である、<闇の精霊王>によって組み込まれた魔術よ。私の存在が消滅の危機に陥ったとき、精霊としての属性を一時的に封印し、人間界に転生させる、おそらくは、彼女が<魔王>の力を人間に転生させたのと同じ種類のもの――」
……そんなわけで、レスティアは記憶を失い、一時的に人間となっていたのでした。(今は復活!)
更にレスティアに関する、意外な事実も発覚。
レスティア:「カミト、私はね――」
「あの<異界の闇>によって創られた精霊だったの」
「私を構成する要素の大部分は、ほかの闇属性の精霊たちと同じ、<元素精霊界>にある闇元素よ。けれど、私という存在の根源、核となるところに、あの<精霊王>を狂わせていたのと同じ<異界の闇>が埋め込まれていたの――」
―――――――
・クレア達はケルブレス山脈で修業中。スカーレットの真の姿(オルトリンで)と共にクレアは戦闘中。
・シェーラ・カーンは内政がまとまらず、心穏やかではない様子。
・カミトが竜王にお土産を持って行きました。竜王バハムート(女の子の姿)はおいしそうに食べ、とても満足してくれた様子。
・レスティアの記憶が戻り、エストとレスティアは再び不仲に……。
・シェーラ・カーンの妹、サラディア・カーンは囚われていましたが、ジオ・インザーギによって助け出されました。
ジオ・インザーギ:「単刀直入に言うぜ。あんた、<魔王の墳墓(ピラミッド)>の場所を知っているな?」
「千年前に滅びた<魔王>スライマンの遺体があるとされる場所だ。その場所の秘密は代々、王族の血を引く者にのみ伝えられるという――」
「取引だ。あんたをここから逃がしてやる。そのかわり、俺をその場所へ案内しろ」
―――――――
<教国へ!>
カミト達は教国の〈魔王の拳(デモンズ・フィスト)〉と呼ばれる大空洞へ向かいました。そのままカミト達は地下の大集会場へ。
施設の昇降装置の扉が開き、カミト一行の目の前に現れた光景。それは、巨大な円形闘技場のような空間に集った、数千人にも及ぶ大群衆でした。
ヴェルサリア:「シェーラ・カーンに迫害され、モルデスに逃れてきた難民たちだ」
……ルビアはその群衆の前で演説を披露していたのでした。
ルビア:「――来るべき刻は近い! 今宵、この<魔王の拳>に、我々が千年の間、その降臨を待ち続けていた真の<魔王>が復活なされるのだ!」
「――いまこそ、<魔王>の帰還を祈れ、虐げられし<魔王教団>の信徒たちよ!」
根狂的な歓声。
(魔王の寵姫?チーム・クレア!)
その後、ルビアから頼まれてカミトは魔王、クレア、リンスレット、エリス、フィアナの4人は魔王の寵姫として群衆の前に登場。
そこを教国からの刺客が襲撃に来ましたが、カミトが撃退。
それを見た群衆たちは魔王復活!と完成を上げ続けるのでした。
フィアナ:「そうだ、〈正統オルデシア〉も、教国と同じ一夫多妻制にしようかしら」
<リヴァイアサンの襲撃!>
〈リヴァイアサン〉は憑依型の軍用精霊。『都市』と融合し、移動要塞として機能させる変わった精霊です。
この〈リヴァイアサン〉が〈ゾハール〉という都市と融合。カミト達のいる〈モルデス〉へと向かってきています!
ルビア:「<戦略級軍用精霊>を停止させる方法は一つだ。<ゾハール>に潜入し、<リヴァイアサン>と<ゾハール>を融合させている、中枢の核を破壊すること――」
カミト、クレア、リンスレット、エリスの4人で迎撃に向かいます。フィアナは結界を張るためにお留守番。
カミトは都市〈ゾハール〉に潜入。
七体もの『ネペンテス・ロア』に襲われ、カミトの扱う『絶剣技』の開祖である剣聖アーヴリル・シェルマイスとの戦いを経て、カミトは核を発見!
〈リヴァイアサン〉を動かしていたのはシェーラ・カーン本人でした。(シェーラは核と同化していた)
シェーラの周りには何人もの姫巫女が倒れていて、シェーラ自身も骨と皮ばかりになって痩せ細っていました。
シェーラ:「此度は、我等の敗北を認めよう。この<ゾハール>もお前達に明け渡そう。だが、このような都市ひとつ、たいした痛手ではない。真の<魔王>の復活を言祝ぐ祝儀として受け取るが良い、ク、クククク、クハハハハハハッ!」
そう言い残し、シェーラは息絶えたのでした。
都市ゾハールのモルデスへの襲撃は、フィアナの結界、ヴェルサリア・イーヴァの参戦もあり、なんとか凌ぐことができました。
――以上、『精霊使いの剣舞』16巻[魔王凱旋]の荒筋・ネタバレでした。
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