アニメ化された『天使の3P!』シリーズ、2巻の概要ネタバレです。
ネタバレ注意！
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＜くるみとお風呂……＞
6月。
響が朝起きると、自分の部屋の天井に『貫井くるみ』さん（10歳、妹）のポスターが貼り付けられていました。さらにくるみ自身も部屋に侵入していて、壁にも自分のポスターを張り付けています！
お兄ちゃんの小学生欲を満たすためのガス抜きという良く分からない気遣いをみせる妹。そのまま響とくるみは一緒にお風呂に入ります。
くるみと毎朝一緒にお風呂に入るのが、すっかり貫井家の習慣になっていました！
（貫井家は普段、両親不在です）
引きこもりだった兄は、これまでは妹のくるみが独占していました。しかし響は学校に行くようになり、別の小学生たち3人に構うようになり……。お兄ちゃん大好きな妹には不満なご様子です。
＜３Pバンドの現在＞
教会を使った2回目のライブが終わりました！
しかし、お客さんは同級生たちが主で、売り上げはたったの1000円（チケット2枚）です。
マスターの正義さんはこれを寛容に見守ってくれるようですが、流石にこのままでは「リトルウイング」の存続の危機です！
響には一つ、この現状の打開策がありました。それはそら、潤、希美の3人のPVを自分のネット上にアップし、宣伝するというもの。
この方法は同級生の桜花（さくら）も正義さんも気づいていましたが、響はためらって今まで実行に移してはきませんでした。
ネットでは容赦のない誹謗中傷が飛び交うので、小学生の3人を傷つけてしまう可能性があります！
桜花と正義さんに相談した後、そら、希美、潤にPV撮影を提案すると、すんなりと3人は受け入れてくれました。
皆、リトルウイングのために頑張りたいようです！
さっそく、リトルウイングでキャンプのイベントをするところだったので、それに響も同行させてもらい、PV撮影をすることになりました！
……。
尚、妹のくるみと遊園地に行く約束をブッチしてキャンプに行くことになったので、妹は大変不機嫌になりました！
キャンプから帰った後の、妹への埋め合わせも大変そうです……。
＜キャンプでPV撮影！＞
（響が可愛い雰囲気の新曲を作ってきましたが、それにはまだ歌詞を付けていません。小学生3人に歌詞を付けてもらおうという新しい試みが始まりました！）
（キャンプ）
小学生3人は、例年のキャンプは嫌がっていました。
「普段のキャンプは、もううんざり」
「で、でも今回は、響さんがいっしょなので」
「はむ。響にーといっしょなら、ぜったいに楽しい」
予期せぬ言葉に、胸がじーんと熱くなる響
キャンプ場に着き、テントを組み立て終わると、そこには二人の修羅がいました。
「そんじゃ、早速戦闘開始と参りますか……！」
「ふ。いい歳なんだし、気張らなくて良いわよ。大物は、あたしが仕留めてあげるから」
いつもとは何かが違う正義さんと桜花。
「抜かせ。誰が桜花に俺の神業を授けてやったと思ってる」
「は、神業？ 初歩の初歩だけでしょ。あたしのテクは、あたしで完成させた」
二人の手には釣竿が握られており、響や希美たちをほったらかして釣りに向かってしまいました……。
そら、潤、希美がキャンプを嫌っていて、響にキャンプに来てくれるように強く誘ったのはコレが原因のようです……。
その後、木に登るそら、「虫が入った」と言って半泣きで服を脱ぎだす希美、ぎりぎりまでトイレを我慢した潤、その潤がトイレに入るなり、そらが「はむ。すくーぷしょっと」と言ってトイレの中に潜入していったり……。
いろいろなことがありながらもPV撮影は順調に行われました。
夜には桜花と正義さんが釣ったヤマメを食べたり、マスター正義さんが言った「響と桜花を一緒に寝かせたら子供ができる」という言葉を真に受け、3人で協力して桜花を響の寝袋に入れたり……。最後まで賑やかにキャンプは終わりました！
キャンプから帰り、PV動画をネットにアップ。翌日響が確認すると、「ひびきP」の持つ一週間の最高アクセス数に迫る視聴回数が記録されていました！
PV作戦は大成功です！
＜突然の転機！＞
響が協会に着くと、妙な静けさに違和感を感じました。
中に入ると、外国人の老人と、通訳の女性が来ていました。
通訳の女性：「まず、概要だけを先にお伝えしますと……。こちらのライアン＝ブルネル氏は紅葉谷希美さんの、母方の祖父に当たる人物です。」
「ライアン氏が、かつて婚姻が認められず実家を離れ、病死された夫の後を追うように同じく病で亡くなった希美さんのお母様の、お父上。まずその点をご記憶ください」
このライアンさん（希美のおじいさん）は、なんと響がアップロードした動画を頼りにこの教会まで駆けつけたとのこと。
ライアンさんは、希美をイギリスへ連れて行くことを希望しています。
正義さん：「希美。……すまんが、今日の話は自分でしっかり考えて、自分で決めてくれ。お前の未来に関わる、大事なことだ」
正義さんを初め、そら、潤、桜花、響も同じ意見です。希美のことを大切に思っているが故に、「ここに残ってくれ」とは言えませんでした。
やがて、希美はリトルウイングを出て、イギリスへ移住することを決意しました（！）
＜妹とのデート＞
響がキャンプに行った分、次の休日は妹のくるみとデート！
しかし響が心ここに非ずの様子でいるので、くるみが激怒。
「デートの最中に、他の女の子のことで頭の中いっぱいにしてるんじゃないって怒ってるの！ ほんっっっっっと最低！ この浮気者っ！」
響：「違うんだ、断じてくるみのことをないがしろにしようなんてそんなつもりは……」
くるみ：「してるじゃない！ 希美に本当は言いたいことがあるのに言えなくてずっとウジウジして、それなのに私にまで気を遣って、そのくせいざデートしても私を欲望のはけ口にしてスッキリする勇気もなくて！ もう全部中途半端！ ただ流されてるだけ! そういうところがかっこ悪いって言ってんのよ！ 男なら、男ならちゃんと自分で決めて選べっ！」
響は、『希美に日本に残って欲しい』という自分の気持ちに、正直になろうと決心しました。
帰りにケータイを見ると、桜花から何通ものメールが届いていました。
響とくるみがデートしている間に、ライアンさんが先走って希美の出国パーティを開催していたのでした！
もう時間はとっくに過ぎていますが、急いで響は会場に向かいます。
＜希美と皆の気持ち＞
希美の出国記念パーティの会場に強引に入った響。
希美が響に話しかけてきたので、すぐに響は話を切り出しました。
響：「イギリス行くの、やめようよ希美。リトルウイングで暮らしなよ。みんなといっしょにキャンプしたり、遊んだり、今まで通り楽しく過ごして。いっしょにバンド、頑張ろうよ」
響が言い終わった途端、桜花が短い叫びをあげ、場の空気が一気に壊れてしまいました。希美が決心を付けて、周りもイギリスへ送り出すムードになっていました。
これまで誰も言えなかった響の一言を皮切りに、そら、潤も希美に残って欲しいと伝えることができました。
希美：「みんなが希美のことを考えてくれてるんだから、希美もみんなのことを考えなきゃって！……希美の分の負担が減れば、その分リトルウイングに残った人たちのくらしも、もっと楽になるのかも、しれないし」
それぞれの想いを吐露し、希美のイギリス行きを阻止するため、この会場の空気を皆で壊しにかかりました！
まずは3人と正義さんが過激なロックを歌い、でフォーマルな会場の空気を破壊！
そして希美がイギリスへは行かないことを皆の前で伝え、最後は響の新曲に3人で歌詞をつけた、『教会のうた』で締めくくりました。
ライアン氏も響の動画を見ているので、3人のバンドを解散させるのは惜しいという思いもあり、快く希美の気持ちを尊重してくれました。
＜その後＞
そら、潤、希美の３Pバンドの名前は、これまで仮に『リトルウイング』としていましたが、正式に『lien de famille(リヤン ド ファミユ)』に決まりました。
フランス語で「家族の絆」という意味です！
桜花からは今回のお礼として、ギターケースと釣竿を貰いました！（今後、響も釣りに付き合わされることに……？）
響が引きこもりの時からのチャット相手である『霧夢（きりゆめ）』が大変お怒りの様子。
霧夢からは「近いうちに『りやんどふぁみゅふぁみゅ』とかいうふにゃけた名のバンドとこれんぱんにすべく、戦争をしかけるつもり故、せいぜい首を洗浄殺菌消毒の上震えて待て」……という不穏なメッセージが送られてきました。
以上、「天使の3P!」2巻のネタバレでした。
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