「本を出すためなら時には犯罪すら厭わない――それが編集者だ」
――by土岐健次郎
妹さえいればいい。2巻 / 平坂 読
(略称:いれば)
おススメ度☆☆☆☆
ハーレム度☆☆☆☆
お気に入り☆☆☆
<紹介>
妹フェチの変態作家、羽島伊月(20歳)の日常を描いた「妹さえいればいい。」シリーズ。2巻です!
人気シリーズ『妹法大戦』最新刊の執筆に苦戦していた羽島伊月は「気分転換」,「取材」という名目で今日もゲームをしたり混浴温泉に行ったりお花見をしたり……?
(お花見!)
伊月を取り巻く可児那由多(かに なゆた)やぷりけつ、白川京(しらかわ みやこ)、義弟の千尋といった個性的な面々も、それぞれ悩みを抱えながら日々を生きています。
そんな中、なんと伊月の同期の作家で親友の不破春斗の「絶界の精霊騎士」のテレビアニメがついに放送開始!!……になるのですが……結果は果たして?
登場するキャラはみんな才能の塊なのに残念な人ばっかり!妹に狂乱し、性別を偽り、税理士に踏まれ、全裸になる。
そんな妹と全裸にあふれるラノベ作家の日常コメディ!
<感想>前回と同様、本編の初めの見開きページ(10、11ページ)に伊月の書いた新作の原案(頭おかしい)が載っていたんですが……。
前巻にも増して酷かったです……。
前巻のでは妹が半分モンスターで主人公が妹のパンツを食べてて、それを見た妹(アリス)が
アリス:「もう、お兄ちゃんったら。パンツが食べたいなら今日のお昼は新鮮な脱ぎたておぱんちゅにアリスの搾りたてミルクをたっぷりかけた焼きたてパンツにしてあげるっちゅ」
とか言ってましたが、この2巻ではもっとひどいことになっていました。(完全に妹がモンスターに……)
伊月はこのスランプを抜け出せるんでしょうか……?
でも安心してください。
最初の導入が酷いっていうだけで本編の内容はもうちょっとまともです。(笑)
今回は服を脱いだりゲームしたり担当さんが原稿の取り立てにきたりしてワイワイやってるだけではありません!
この本の最後、主人公の親友にして同期の作家、不破春斗の作品がアニメ化するお話がありました。これはいつもの賑やかで楽しいだけの話ではなく、ライトノベル作家のリアルな苦悩を見ることができました。
失敗したアニメの原作家としてのやるせない心情が見事に描かれていて、ちょっと「ライトノベル作家」という職業について考えさせられました。
(話中のネットでの酷いコメントとかは、「妹さえいればいい。」シリーズの作者、平坂読さんの実体験も入っているんでしょう……)
千尋が、那由他とやけに張り合っているのがとても気になります。千尋は兄のことが好きなんでしょうか?伊月が千尋が弟ではなく『妹』だと知った時、どんな反応をするのかとても気になります。
私としては、なんやかんやで最終的には那由他と結ばれる気がします。でもこの本のタイトルが『妹さえいればいい。』ですし、完璧な『妹』となった千尋を前に、伊月はどうなってしまうのか、楽しみです!(まだ先の話になりそうですが)
「もうチート高校生が無双する話は飽きたわ!」という人にはとてもおすすめのシリーズです。
新しい刺激を求めて読んでみると面白いと思います!
(『妹さえいればいい。』2巻の感想・評価)
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