「終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?」通称『すかすか』2巻の感想・紹介です!
終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? 2巻 / 枯野 瑛
おすすめ度★★★★
ハーレム度★★★
お気に入り★★★★★
<紹介>
クトリが生きようとする道を選び、戦地へと旅立ってから約半月が過ぎました。
彼女たち妖精は《獣》と呼ばれる危険生物から浮遊島を守るため、かつて人間たちが使っていた聖剣を手に戦います。
ヴィレム以外の《人間》が滅んだ今、聖剣を扱えるのは彼女たち精霊だけです!
クトリたちが行っている戦地は通信手段が使えず、戦況はどうなったのか(どうなっているのか)クトリたち妖精3人は無事なのか、何も分かりません。
本拠地で帰りを待つヴィレムとナイグラートは不安で心配な日々を送っていました――。
(フィラコルリビア!)
<感想>
「受け入れなさいな。あの子たちは、もう、どこにもいないのよ」とナイグラートが戦いの結末を口にしたと思ったらヴィレムが目覚めて夢オチ……。
この作品、全体的にクールな感じなのに安易な夢オチ多すぎ!でもそれ以外には目立った違和感は無く、本当に良くできた作品だと思います。
人のセリフの中で(カギカッコの中で)行替えがあるスタイルにも慣れました。
クトリのお話はこの2巻で終わりかと思いきや、何やら不審なことになってきました!まだクトリのターンは終わってはいないようです!
正直、これからの展開は予測できません。この2巻では「まあ、クトリは多分ちゃんと帰って来るでしょ」程度の予測はできましたが、次の3巻では何があるんでしょう?どこの誰が喋っているのか分からない謎のシーンも沢山ありますし。
『ハッピーエンド。でもどうしてそんな結末になったのかは不明。何の代償も無しにこんな奇跡が起こるハズが無い。原因不明の不安を残したまま次巻へ続く――』
そんなちょっと引っかかる終わり方。あとがきで作者さんが言うには、次の3巻が出せるかどうか分からなかったそうです。だから一旦綺麗に終わったんでしょうか?(もう3巻は出てるので心配いらないですが)
この「すかすか」は設定がかなり入り組んで作り込まれていますが、読者にいちいち説明していかないで、分からないままとりあえず読ませています。あちこち気になったりモヤモヤした気分になったりもしますが、説明過多になっても面白くないのでこのスタイルも良いですね!作品の雰囲気が壊れないので。
今では「すかすか」はアニメ化もするほどの人気作品になっています!1.2巻も面白いので、原因はタイトルにあったんじゃないかな……とか(笑)
タイトル長すぎ!本を買う前に書評サイトを確認するにも、検索するのがめんどくさ過ぎます!(私の実体験)
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