スバルが記憶喪失に!
Re:ゼロから始める異世界生活 23巻 / 長月 達平
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<スバルの記憶がなくなった!>
スバルの記憶が無くなってしまいました!原因は不明です。
スバルの認識としては、自分は日本の高校生で不登校。しかし急に異世界召喚され、気づくと目の前に銀髪の美少女(エミリア)がいました。
スバルはエミリア達から、自分たちはすでに1年以上の付き合いがあること、今はレムの目を覚ます方法を探りに、この塔へ来ていることなどを聞かされます。
更にアナスタシアから『自分はアナスタシアではなくエキドナという精霊で、本体は彼女が付けている襟巻だ』という告白があり、皆を驚かせました。しかしスバルは彼女に関する記憶がないので、ただ困惑するばかりです。
アナスタシアが別人で、スバルは記憶喪失。
ただでさえ図書館の攻略に手間取っている状況で、皆は更に混乱しました。
<スバルが死亡>
スバルが塔の中の高い螺旋階段を上っている途中、何者かに押されてスバルは落下。
そのままスバルは即死しました。
スバルは自分が死んだ自覚が無いまま『死に戻り』をして目を覚まします。記憶を無くし、エミリアと初めて会った所からの再スタートとなりました!
今のスバルの状態は、『エミリア達の記憶は全て消えていたが、その後お互いに自己紹介をしてから『死に戻り』をしたので、今は彼女たちの名前くらいは知っている。でもエミリアたちはスバルが記憶を失ったことを知らない』というとても複雑な状況です。更にスバルは、自分の『死に戻り』の能力も知りません。
階段から落下して死んだ自覚が薄いスバルは、前のエミリア達との出会いを『夢』だと思い込み、自分には『予知夢』の能力があると勘違いしてしまいました。
<スバルが能力を自覚>
記憶を失ってから1度死んだスバルは、エミリア達のことを全く知らないフリをしていました。そして前回と同じように、螺旋階段のところで何者かに押されて転落死しました。
『死に戻り』を2度繰り返したことで、スバルは自分の能力が『死ぬと時が戻ってやりなおしになる』というものだと正しく理解しました。
『死に戻り』した直後、スバルは直前の死の恐怖で錯乱していて、起き上がった瞬間にエミリアやベアトリスを振り払って逃走!
そして偶然にもレイドのいる場所に来てしまい、ボコボコにやられてしまいました。
<殺人犯が分からない>
スバルは2回『死に戻り』を経験したことで、自分に『死ぬと時間が戻る』能力があること、そして塔の中で何者かが自分を殺そうとしていることが分かりました。
犯人は誰か分かりませんが、スバルは2回も殺されたため、今度は塔から脱出しようと試みます。外の砂漠で巨大ミミズの魔物に襲われますが、謎の白い光がその怪物をズタズタに引き裂きます。
白い光に救われたスバルは流砂に呑まれて地下に落ちてしまいました。
地下でスバルが意識を取り戻すと、持って来ていた食料が全て食い荒らされていました。スバルは地下空間を長い時間、あてもなくさまよい続けました。やがて気になる悪臭に気づき、スバルは悪臭がする方へ進むようになりました。スバルが悪臭を追って地下を進んでいる道中、いくつかの大きな扉がありましたが、その扉はスバルが触れると消えてなくなり、更に悪臭が強くなっていきました。
地下空間を進んでいくと、やがてスバルが触れても消えてくれない『扉』にぶつかり、スバルはそれ以上進むことができなくなってしまいました。
そのことにスバルが憤っていると、これまで消えて行った扉と同じように、今度は自分の体が消えていき、気づくとスバルはプレアデス監視塔の内部に戻っていました!
「ひは」
「誰が敵だかしらねぇが……」
「殺す、殺す、殺してやる。絶対に、殺して、やる……」
スバルは悪臭にやられたのか、どす黒い感情が沸き上がって来て抑えられません。そんな状態で塔の階段を上がっていると、頭の潰れたシャウラの死体が転がっていました。
シャウラは自分を狙っている殺人犯ではなさそうだと分かり、そのまま進むとエキドナ、ラム、ユリウス、メィリィの死体も発見!(彼女たちも犯人ではなかった)
スバルが途方に暮れ、『この八方塞がりの状況から解放してくれ』と願っていると、塔全体を揺るがすような振動と共に無数の黒い手が出現!スバルを襲いました。
スバルが登って来た螺旋階段も黒い手と靄につつまれ、塔をどんどんと侵食していきます。大きなトカゲ(地竜パトラッシュ)がスバルを守り、自分の身を犠牲にしながら懸命に走りました。しかし最後はスバルを壁の向こうへ放り出して黒い靄に呑まれていってしまいました。
スバルは背後に何者かが立っていることに気づきました。
「……お前は、なんだよ」
スバルの背後に立った何者かは笑い、聞いたことのない声で答えました。
「次、当ててみなよ、英雄」
そして直後、スバルの首が刎ねられ、殺されてしまいました。
<メィリィ>
『死に戻り』したスバルは、前回の死の前に、必死で自分を助けようとしたパトラッシュに抱きつきます。こちらの世界の記憶はありませんが、スバルはこの地竜だけは心の底から信頼できるようになりました。
『死に戻り』したスバルは、ユリウスやシャウラから情報を引き出した後、メィリィに声を掛けられ、二人きりで会話しました。
スバル:「まあ、話があるってんなら聞くよ何の用事なんだ?」
メィリィ:「ええ、それなんだけどねえ」
「――昨日の夜の話だけど、わたしはどのぐらい真に受けていいのかしらあ?」
――――――――
メィリィから気になることを聞かれたスバルでしたが、気が付くと両腕の手首や手の甲に無数のひっかき傷が刻まれていました。そして目の前にはメィリィの死体が転がっていました。
メィリィの首には絞められた青黒い痣が色濃く残っています。そしてスバルは手首の傷を見て、自分がメィリィを殺したと分かりました。
スバルが自分の体を調べてみると、肘の内側から二の腕にかけて『ナツキ・スバル参上』と刻まれた傷がありました。
<メィリィ・ポートルート>
何が起こったのかは不明ですが、(おそらく)スバルはメィリィを殺してしまいました。
『死者の書』がある書庫を探索していたベアトリス達は、すぐにメィリィの『死者の書』を発見。(この書を開くと、その人間の人生を追体験することができる)
その本を開き、メィリィの人生を誰かが見ると、最後はスバルに殺されたことがバレてしまいます!ここはスバルが率先してメィリィの書を開き、彼女の人生を覗き見ることにしました。
スバルがメィリィの『死者の書』を開き、彼女の人生を追体験しました。結果彼女の記憶が今のスバルと混じりあい、精神的に大きなダメージを負ってしまいました。
メィリィを殺したのはスバルですが、彼はそのことを皆には誤魔化して伝えます。(実際、彼女を殺したのはスバルの本意ではなく、無意識に絞め殺していた)
皆でメィリィの死体を探すことになりました!
スバルにとってマズい状況ですが、シャウラは全ての事情を知っているかのように、スバルに向かって
「あーしは、ちびっ子二号(メィリィ)を探すべきッスか? それとも……」
とスバルの指示をあおぎます。
「――シャウラ、メィリィのことを頼む」
「リョーカイッス。お師様のお望みなら、あーしは何でもえーんやこらーッス」
この後、スバルがメィリィを殺した部屋に行きましたが、メィリィの死体は消えていました。(シャウラが隠してくれた?)
エミリアのことを「エミリアちゃん」と呼ぶスバルにずっと違和感を持ったラムとエミリアは、スバルを氷の檻の魔法で拘束。(記憶を失っているスバルは、ここで初めてエミリアが魔法を使える事を知った)
ラムとエミリアはスバルを『偽物』だと思い、スバルの方は自分が記憶喪失であることを明かしますが、ラムにはなかなか信じてもらえません。
その後。
スバルが氷の檻に囚われていましたが、気が付くと檻から抜け出ていて、ラムとエミリアの姿は消えていました。
そしてその部屋の壁は、『ナツキス・バル参上!』という言葉で埋め尽くされていました。
(『ナツキ・スバル参上』『ナツキ・スバル参上』『ナツキ・スバル参上』『ナツキ・スバル参上』『ナツキ・スバル参上』『ナツキ・スバル参上』……)
<魔獣の大群が現れ、またしても全滅!>
レイドが試験の部屋を抜け、スバルの所にやってきました。彼は塔から出ていくつもりのようで、話が通じません。そもそもどうして彼がここに来れたのかも不明です。
スバル:「待てよ! あんた……あんたは、上の階から降りてこられないって話じゃなかったのか? それがどうして当たり前みたいにこの階をうろついてる!?」
「オレが二層から出られねえなンていつ言ったよ? ……なンてな。安心しろや。オレが出歩けねえって前提は間違っちゃいねえ。ただ、その前提が崩れてンだよ」
「前提が崩れたって……な、なんで!?」
その後、スバルは皆と合流して魔獣から逃げていましたが、ユリウスもベアトリスもスバルを生かすために犠牲になり次々と死んでいきました。
スバルは、仲間の中に自分を殺そうとしている殺人犯がいると思っていたので、自分の過ちを知って絶望しました。
最後にはエミリアと再会して話し合いました。
純真で無垢な彼女と話しているうちに、この世界に来た後の『ナツキ・スバル』は、この少女に恋をし、この少女のために命を懸けて奮闘し、皆の信頼を勝ち取ってきたのだと理解しました。
前回死んだときと同様に黒い影が塔を覆っていき、最後はエミリアと抱き合いながら二人で漆黒の影に呑まれてしまいました。しかしスバルは心を立て直し、『死に戻り』したら今の状況に立ち向かう覚悟を固めました。
(Re:ゼロから始める異世界生活 23巻のネタバレ・あらすじ)