金沢大の研究チームは、大脳に皺があるとアルツハイマー病の原因物質などの老廃物を効率よく除去できる事が人の大脳に近い特徴を持つフェレットを使った研究で分かったと、4日付英科学誌に発表した。
アルツハイマー病の発症の仕組み解明や予防法確立に繋がると期待している。
脳の周囲を覆う脳脊髄液は脳表面に染み込み、老廃物を取り込んで排出していると考えられている。
アルツハイマー病の原因蛋白質「アミロイドベータ」などを効率よく洗い流す事が、正常な脳に重要と言う。
同様の仕組みは人の大脳にもあると考えられ、この遺伝子の量を調べたり働きを活性化させたりできれば、様々な脳疾患の早期診断や予防に繋がる可能性がある。
河崎洋志教授(脳神経医学)は「人への進化の過程で大きな大脳でもきちんと老廃物が排除される様、皺と言う除去の仕組みを獲得したのではないか」と話した。
愛媛新聞 記事から
皺の溝から脳脊髄液が効率的に染み込む → 老廃物を除去、する仕組みらしい。