2012年03月31日
薬草 アミガサユリ
アミガサユリ
和名:貝母/生薬名:貝母(ばいも)/学名:Fritillaria verticillata var.thunbergii
中国原産の多年草
本州、四国、九州の全国で栽培、観賞用に一般家庭でも植えられています。及び、半野生化。
特徴
名の由来は、春に咲く花の内側に紫色の網状の斑紋があることから、アミガサユリの名がついた
また、バイモの名は、地下の鱗茎は白く厚く、
二つの鱗片が向き合っていることから、貝に見立てて貝母(バイモ)名がついた
アミガサユリは中国産で薬草として日本に渡来したものです。いまでは半野生化しているものもあります。
花の色は地味で、茶花に観賞されて一般の家庭でも植えられています.
栽培には乾燥した土地が適し、カキ、ウメなどの果樹の下などでは、
それらの果樹によって水分が吸収されるのため土壌が乾燥して良く育ちます。
アミガサユリは、日本産のクロユリ、ホソバナコバイモ、コシノコバイモと同属ですが、
アミガサユリ以外は薬用としては使用しません。
薬用
早春に開花します。茎の先端部に葉のわきから1〜2個ずつ、
淡黄緑色の長さ2〜3センチの鐘状花を、やや下向きにつけます。
花被片は6個、外面は緑色の平行脈が走り、肉面は紫色の網状紋が見られます。花の形から編笠百合の名前があります。
茎は2枚の厚い鱗片の間から出ます。
直立していて葉は広い線形で下部では、3〜5枚が輪生して、上の方では線状葉となり互生します。
全体に毛はなく滑らかで、葉の先端がまきひげのようになっています。
5〜6月には、葉が黄色に変色して、茎、葉ともに枯れ始めます。
そのころに鱗茎を掘り取り、根と枯れた地上部を除きます。
鱗茎には水分が多く含まれていますので乾燥させるには、
こまかい砂を入れた容器の中に入れて、水を加えて20分間ほどよくかき混ぜてから、
水洗いして土砂を取り除きます。ついで石灰にまぶし、
一昼夜放置してよく水分を取り除いてから天日で十分に乾燥させます。
出来あがった物は形がハマグリに似ています。中国古代の本草学者の陶弘景が
「貝が寄り集まったようだから貝母(ばいも)となづけた」と述べています。
生薬名は貝母(ばいも)。白くて充実したものが上質品です。
貝母(ばいも)には、アミガサユリのほか同属の数種も利用されます。
アミガサユリから調製したものを浙貝母(せきばいも)といいます。
中国の浙江省(せつこうしょう)で多く産します。また、川貝母(せんばいも)といわれるものは、
四川省(しせんしょう)で産し巻葉貝母(けんようばいも)から調製します。
有効成分は、アルカロイド・フリチリン、フリチラリン、ベルチチンなど
素人はあまり使用しません。
貝母(ばいも)は咳止め、たんきり、止血、催乳、うみ出し、利尿、
鎮痛の作用があるので気管支炎、肺結核、せき、へんとう腺炎、はれものなどの治療に用います。
1日量4〜8グラムを0.5リットルの水を加えて煎じて、約半量に煮詰めて1日3回に分けて食間に服用します。
浙貝母(せきばいも)と川貝母(せんばいも)では、少し薬効が異なっています。
熱があって痰のとれにくい咳には浙貝母(せきばいも)を、
元気のない咳のときは川貝母(せんばいも)を使うと効果があるとされます。
貝母(ばいも)の成分にはアルカロイドを含み、血圧降下、
呼吸運動中枢のはげしいマヒ作用があることが知られていますので、
使用するにあたっては、用いる量に十分注意をする必要があります。専門家の指示の上で使用することが必要です。
和名:貝母/生薬名:貝母(ばいも)/学名:Fritillaria verticillata var.thunbergii
中国原産の多年草
本州、四国、九州の全国で栽培、観賞用に一般家庭でも植えられています。及び、半野生化。
特徴
名の由来は、春に咲く花の内側に紫色の網状の斑紋があることから、アミガサユリの名がついた
また、バイモの名は、地下の鱗茎は白く厚く、
二つの鱗片が向き合っていることから、貝に見立てて貝母(バイモ)名がついた
アミガサユリは中国産で薬草として日本に渡来したものです。いまでは半野生化しているものもあります。
花の色は地味で、茶花に観賞されて一般の家庭でも植えられています.
栽培には乾燥した土地が適し、カキ、ウメなどの果樹の下などでは、
それらの果樹によって水分が吸収されるのため土壌が乾燥して良く育ちます。
アミガサユリは、日本産のクロユリ、ホソバナコバイモ、コシノコバイモと同属ですが、
アミガサユリ以外は薬用としては使用しません。
薬用
早春に開花します。茎の先端部に葉のわきから1〜2個ずつ、
淡黄緑色の長さ2〜3センチの鐘状花を、やや下向きにつけます。
花被片は6個、外面は緑色の平行脈が走り、肉面は紫色の網状紋が見られます。花の形から編笠百合の名前があります。
茎は2枚の厚い鱗片の間から出ます。
直立していて葉は広い線形で下部では、3〜5枚が輪生して、上の方では線状葉となり互生します。
全体に毛はなく滑らかで、葉の先端がまきひげのようになっています。
5〜6月には、葉が黄色に変色して、茎、葉ともに枯れ始めます。
そのころに鱗茎を掘り取り、根と枯れた地上部を除きます。
鱗茎には水分が多く含まれていますので乾燥させるには、
こまかい砂を入れた容器の中に入れて、水を加えて20分間ほどよくかき混ぜてから、
水洗いして土砂を取り除きます。ついで石灰にまぶし、
一昼夜放置してよく水分を取り除いてから天日で十分に乾燥させます。
出来あがった物は形がハマグリに似ています。中国古代の本草学者の陶弘景が
「貝が寄り集まったようだから貝母(ばいも)となづけた」と述べています。
生薬名は貝母(ばいも)。白くて充実したものが上質品です。
貝母(ばいも)には、アミガサユリのほか同属の数種も利用されます。
アミガサユリから調製したものを浙貝母(せきばいも)といいます。
中国の浙江省(せつこうしょう)で多く産します。また、川貝母(せんばいも)といわれるものは、
四川省(しせんしょう)で産し巻葉貝母(けんようばいも)から調製します。
有効成分は、アルカロイド・フリチリン、フリチラリン、ベルチチンなど
素人はあまり使用しません。
貝母(ばいも)は咳止め、たんきり、止血、催乳、うみ出し、利尿、
鎮痛の作用があるので気管支炎、肺結核、せき、へんとう腺炎、はれものなどの治療に用います。
1日量4〜8グラムを0.5リットルの水を加えて煎じて、約半量に煮詰めて1日3回に分けて食間に服用します。
浙貝母(せきばいも)と川貝母(せんばいも)では、少し薬効が異なっています。
熱があって痰のとれにくい咳には浙貝母(せきばいも)を、
元気のない咳のときは川貝母(せんばいも)を使うと効果があるとされます。
貝母(ばいも)の成分にはアルカロイドを含み、血圧降下、
呼吸運動中枢のはげしいマヒ作用があることが知られていますので、
使用するにあたっては、用いる量に十分注意をする必要があります。専門家の指示の上で使用することが必要です。
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