コールセンターおじさんのブログ

コールセンターおじさんのコールセンターネタ。久々です。(^ ^;)ゞ

ごくごく、たま〜にあるのです。
発信すると、
「個人情報を削除してください。」
というお声が。

もちろん、お客様は電話を迷惑だと思っていらっしゃいます。

でも、
こちらの名乗りは例えばカード会社だったとします。
ひとまとめにカード会社といえ、たくさんの部署部署があります。

電話が迷惑なら、電話を架ける部署のみ、個人情報を削除して！
というのはわかります。

が、
そのお客様はそこまで考えておられるのでしょうか？

名乗りがカード会社で、
「削除して」というのをそのまま受け止めるのであれば、
お客様はカードを利用していないのでしょうか？

すなわち、架かってきた電話が迷惑なので、解約したいというのでしょうか。

もし、カードを利用していて、分割払いの残高があったなら、お客様情報を削除できるわけがありません。

そこまで言うのだから、きっと利用していないカード会社からの電話が迷惑なのでしょう。

しかし、どこのコールセンターでも、受信でも発信でも、
まず顧客情報のデータベースに基づいています。

一度、入会されたお客様なら「無」にはできないのです。
退会されたお客様でも、過去に取引のあった情報は残さなくてはなりません。

例えカードの利用が一切なくても、一度でも入会された年月日は事実です。
もしかしたら、郵便物を発送したしない、、
買う買わないに限らず、いつ発送したのかということも問題になりかねません。
まして刑事事件にでもなればお客様の要望で消してしまいました。では済まされません。

お客様の要求通りに、お客様情報を削除したなら、
「いついつこの商品を購入された方が過去にいらっしゃいますが、誰？」
ということになってしまいます。

これはデータベースでいう、「データの整合性」です。
ことがある以上、「誰」が「何をした」というのは決して省略できません。

電話が迷惑なら、
「もう、電話しないで！」
といえば、それで済むことなのに、
「個人情報を削除して！」
と
そこまで踏み込んでこられるお客様には、正直
狂気じみたものを感じてしまいます。