2019年11月30日
遠くの引っ越し
岩手に住む父親の引っ越しを札幌で手配しようとしました。
一昨年の秋、まだ生きていた父がアパートの契約更新を迎えました。2年ごとの更新です。
もともと夫婦で住んでいたアパート。それが母の特別養護老人ホームへの入所を機に、父が一人住まいすることになりました。夫婦で住んでいれば何とかなったのでしょう。しかし高齢者の一人暮らしをオーナーは許してくれませんでした。
契約は更新しない。
そのため私が代わって父の引っ越しをしなければならなくなったのです。
すでに高齢の父はそういった引っ越しにかかわることをもうできなくなっていました。
といっても私は札幌。父は岩手。
休みの日になれば父に連絡をとり、引越しの段取りを説明して岩手県内の引っ越し会社に見積もり依頼。
入居するのはサービス付き高齢者向け住宅しかないと思っていましたので、それも探します。
しかし入居先が決まらなければ転居日も決まらないから見積もりすら取れません。
もちろん、サービス付き高齢者向け住宅 = サ高住だって空き待ち。
段ボール箱はアパートに毎日出入りしているヘルパーさんに頼めばスーパーから空き段ボールを持ってきてくれるとケアマネージャーは言います。
ところが父がヘルパーさんに聞いても、そんなことはしないんだそうです。
また、ケアマネジャーさんはサ高住を探してくれると言ってはいました。
しかしこっちから電話しなくては一向に連絡をくれない人でした。
そのため、ネットでサ高住を探すしかありませんでした。
わかったのは、サ高住はサ高住が募集するのではなく、公益法人を名乗るNPOが近隣のサ高住をまとめて募集するんですね。
そして、入居が決まった人には“お祝い金、最大10万円”なんて書いてあります。
岩手には私の従兄弟が住んでいます。
いちばん手を借りたい存在ですが、あまり世話になるわけにもいきません。
なるべくこっちで手配できるものは手配し、それでも足りないときはお世話になろうと思っていました。
ところが、従兄弟はなぜか積極的に手を貸してくれようとします。
理由はいくつか考えられたのですが、
まさか!?
最大10万円を狙っているのではないか? 私は疑心暗鬼になりました。
結論からすると、従兄弟が狙っていたわけでなく、父に対して最後の手助けと思ってくれたようです。
住宅の退去を迫られてから転居までの猶予は、だいたい半年といわれています。
期限は切られていませんが、契約が切れたのは一昨年の11月。春が近づき半年も迫ってきます。
サ高住も空きができて、見学から面接、申込みまで従兄弟の力をどうしても借りなければなりませんでした。
転居は5月5日。
従弟兄弟が、連休の最終日に車を出して転居を済ませてくれました。
大変な作業だったと思います。もちろんお礼はしましたが、足りなかったかも知れません。
しかし父は生前、従兄弟の父親が亡くなるまでギリギリの介護をした経緯もあります。
だから足りなかったのかどうなのか、それは誰にもわからないところにあると思うのです。
さて、サ高住への入居に関する“お祝い金”は、NPO法人もしのぎを削って大変なようです。
他のNPO間で競争が激しいのでしょう。だからことあるごとに
「どこまで話は進んでいますか?」
と電話が架かってきました。
そんなの募集しているNPO、アンタたちがサ高住に直接聞けばいいのに。
昨年の春といえば、私が覚えている限り平成になって初めて雪で転んで、肋骨骨折していました。
整形外科の待合室にいるところまで電話が架かってきました。
そして、お祝い金が振り込まれたのは入居から3ヶ月が過ぎた8月のこと。
最大10万円!
さて、いくらだったでしょうか。
2千円。
なんじゃそりゃ?
じゃあ最大の10万円がもらえるケースって、いったいどんな状況??
皆さま、お気を付けください。
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