コールセンターおじさんのブログ

　地域が絡むことなので、不快に感じる方にはあらかじめお詫びしておきます。

　私の中での醜い争いです。特に首都圏や大阪などに住まれる方にはお恥ずかしい話。
前から薄々と感じていたことではありますが先日、岩手へ行ったことでハッキリしました。

　　〜　そうか、岩手の人は札幌市民を見下している。〜

　私が行ったのは、人口3万5千人ほどの小さな街です。
正直に言うと、田舎だと思っています。
ところが覚えている限り、その街で札幌を都会と言ったのは、特別養護老人ホームの職員お一人だけです。

同時に私が札幌市から来たと言ったのも、その職員お一人だったと思います。
どういうことか。
他の方は皆、“札幌”と言わず、“北海道”と言うのです。

やっと気づきました。
私は札幌から来たつもりでいても、この街の人たちは北海道から来たと思っています。
きっと、その北海道というのは本州と陸続きではなく、冬になったら雪に包まれる北の孤島。
さらには広い大地で人口密度も低い。だから人もあまり多く住んでいない。
そんなイメージしか持っていないのです。

　確かに人々の意識は中央に向いています。
私が北海道の田舎に住んでいたときは札幌を都会と見ていたし、札幌では東京を都会と見ています。
すると、岩手の人たちが中央として見るのは首都圏でしょう。
なら反対側の北海道など“観光地”または“食糧の産地”程度にしか思っていないかも知れません。

陸続きだから、東京まで新幹線で数時間という近さも意識しているかも知れません。
でも昔、車で岩手から東京まで走ったことがあります。そのときは正直言って車で行ける距離ではないと思いました。
また、飛行機なら札幌から東京も数時間です。

　私が屈辱的に思うのは、札幌と北海道を一緒くたにされていることです。
札幌市の人口は190万人です。少子高齢化で200万人にならないことは証明されているようです。
しかし、全国に20しかない“政令指定都市”です。
人口3.5万人からすると、54倍の人口です。

一方、岩手のその街には高層ビルはありません。ユニクロもありません。デパートも。
鉄道も第三セクタでJRも地下鉄もありません。片側2車線以上の道路もなければドーム球場もありません。

その街の人々から見下されている、、
というのが、はっきり言って屈辱です。

原因もはっきりしています。
その人々は札幌を知らないのです。それだけ。

“東京一極集中”という言葉があります。
突き詰めると、これがもともとの原因だと思います。