コールセンターおじさんのブログ

固定電話に架けているときです。
「〇〇様はいらっしゃいますか？」
と尋ねると、

「〇〇はもうここに住んでいないんです。」
と返ってくることがたまにあります。

たまにといっても、長い間、架けることがなかったお客様が多いリストには立て続けに起こることもあります。
それが、
「いや〜、〇〇は引っ越したんですよね〜。」
というように、少しでもバツの悪い言い方をされると、こちらも
「ああ、そうなんですか、失礼しました。」
となります。

が、
中には
「〇〇はもう、とうに嫁いで、ここに住んでいませんよ！」
という、
「あんた、知らなかったの？」
的な言われ方をすると、私は心のどこかにプチッとスイッチが入ります。
そんなの知ってるわけがありません。

そんなときは、
「そうなんですか〜、まだ届けをいただいていないようですね〜
　連絡先がそのままなので、こちらに架けてしまったんですよ。
　機会がありましたら、ご伝言お願いできますか？　本人様から連絡いただく必要がありますので。」
と言います。

実際に、こちらが悪いわけではありません。
カード会社でも保険会社でも、告知義務と通知義務がありますから。

自動車保険では加入するときに契約者情報、車両所有者や登録番号など車両情報を告げる告知義務、
生命保険や医療保険では、契約者情報と、健康状態などを告げる告知義務。
加入時に告げた告知事項に変更があった場合、速やかに連絡するという通知義務がお客様にはあります。

これ、常識だと思うのですが。
私はそれが面倒くさいので、カードも増やさないようにしています。

しかし、今では30代のお客様でも、中には保険は親がかけてくれている時代。
それでは通知義務を知らないか、義務なのに軽く考えているのか。

お客様はもう転居しているので、私に応対して下さるのはご家族です。
ご家族に罪はないかも知れません。
しかし、ご家族といっても大概、親御様なので、あんたのしつけが悪いとばかりに、チクッと注意します。