2023年03月09日
道
まだ“相田みつを”さんが広く知れわたる前、1995年のことです。日本テレビ系列で放送された「知ってるつもり?!」という番組で、“炎のストッパー”と題して元広島東洋カープの津田恒美投手が取り上げられました。
津田恒美さんは抑えのエースとして広島東洋カープを優勝まで導いた投手でしたが、若くして脳腫瘍のため他界してしまいました。
番組の最後では津田恒美さんが愛した“詩”として「道」という作品が紹介されていたんです。作者不明の詩として。
しかし相田みつをさんをよく知る人にとって、それは相田さんの詩に間違いないだろうという見解でした。
ただ相田さんの作品とは少し異なっており、二つの詩をくっつけたようなんです。せっかくだから引用します。
『道』
長い人生にはなあ
どんなに避けようとしても
どうしても通らなければならぬ
道というものがあるんだな
そんなときはその道を
黙って歩くことだな
愚痴や弱音を吐かないでな
黙って歩くんだよ
ただ黙って
涙なんか見せちゃダメだぜ
そしてなあ
そのときなんだよ
人間としての
いのちの根がふかくなるのは
人間追いつめられて
はじめて本音を吐く
そのときどんな本音を吐くか
それが大事
人間、誰だって生きていれば実際にこんな場面に出くわすことがあると思います。
私、最近もやっちゃったんです。いい年こいて。もう還暦も近くなってきたというのに。
私が初めてこの場面にぶつかったのは2000年のことでした。
あのときはまだ30代の半ばで、まあ黙って頑張ったから今の自分があると思うし、あのときは大事なことを学んだと思っています。夜にひとり泣いちゃったんですけど。
しかーし、
この歳になってそれは、あまり学ぶことがないと思います。学んだとすれば、この歳では学ぶこともないんだということくらい。
自分ではもともと、なんでも割と器用にこなせるタイプだと思ってきました。ですがだんだん、新しいことを学ぶのが難しくなってきました。仕事のことです。
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