コールセンターおじさんのブログ

　もう終戦記念日から10日も経ちました。が、なぜか私のYouTube関連動画には戦争関係のものが並びます。

昨夜、サムネイルの「きけ わだつみのこえ」という文字に引かれ、動画を見てみると、
特攻隊員、上原良司さんの遺書に関する動画でした。第二次世界大戦という全体主義の中で、自由主義と愛国心を持った人です。

見ていると、その名前に心当たりがあります。
私が特攻隊関連で見る動画は主に二つ。2008年9月20日に放映されたドラマ、「土曜プレミアム『なでしこ隊〜少女達だけが見た特攻隊・封印された23日間〜』」と1999年5月30日に放映された「知ってるつもり?!『鳥濱トメ』」です。

きっとどちらかに登場していたのだろうと思いました。これでどちらかとつながります。気になって土曜プレミアムを見てみました。番組冒頭のダイジェストにその名は出てきません。しかし劇中に出てくるかも知れません。自分で録画してCMカットした動画ですが1時間46分もあります。結局最後まで見てしまいました。

どちらの番組も、エピソードのある特攻隊員たちを実名で紹介しています。この記事も実名で書いています。
上原良司さんは「土曜プレミアム」には出てきませんでした。では「知ってるつもり?!」と探しますがありません。番組をVHSビデオテープに録画したのは確かなんですが、パソコンには取り込んでいないようです。

「知ってるつもり?!」は見られずに眠りました。
いまYouTubeを探すとあったので見ました。「いいね」を付けてあったから、きっと前にもYouTubeで見ているんです。

「知ってるつもり?!」で上原良司さんが紹介されています。彼は22歳で出撃し、戦死しています。
しかし遺書の字が達筆で驚きます。特攻隊員は主に10代後半から20代前半の青年たちです。皆、字がきれいなことに尊敬します。きっと書いて書いて勉強したのでしょう。

どちらの番組も何人もの特攻隊員たちを紹介しています。
そしてどちらも富屋食堂の鳥濱トメさんにまつわる話として構成されています。

鳥濱トメさんは夫と二人の娘を持つ明治35年生まれ、食堂の女将です。
27歳で食堂を始め、30歳で結婚しています。昭和17年、トメさんが40歳のとき、軍の指定食堂に選ばれました。やがて終戦が近くなると、特攻作戦が始まります。

富屋食堂は特攻隊基地のある、鹿児島県知覧町にあり、軍の指定食堂であったこと。若い特攻隊員たちが娘と年が近かったこと。また自分には男の子がいなかったので親身になって面倒を見ました。
いつしか富屋食堂は特攻隊員たちの溜まり場になっていました。

そこへもともと人の好いトメさんは、これから死を待つ特攻隊員たちに、食べる物のない当時では大変に贅沢な玉子丼などを振舞います。しかもお代を受取ろうとはしません。衣服を金に換えていき、衣服がなくなったタンスも金に換えご馳走してしまいます。

宮川三郎さん（20）はトメさんに「蛍になって会いに来る」と伝え、6月6日、出撃しました。
翌日の夜、時間通りにホタルが富屋食堂に現れたといいます。トメさんが食堂にいた特攻隊員たちに
「皆さん、今この蛍は宮川三ちゃん（さぶちゃん）ですよ。」
といったら
「本当かね？」
と、同期の桜を合唱したそうです。
この宮川さんは映画「ホタル」の由縁であり、またサザンオールスターズ「蛍」の題材なのでしょう。

　「なでしこ隊」は昭和40年、永崎笙子さんが書店で偶然見つけたグラフ雑誌を買ってきて、自宅でページを開くところから始まります。グラフ雑誌は二次大戦の記録写真特集でした。昭和40年だから、たぶん終戦20年特集だったと思います。

ページをめくると、そこに写っていたのは、まぎれもない自分の姿でした。
ドラマがリアルだと思ったのは、写真に目が留まった永崎さんは、
「知覧、、」
とつぶやきます。

「私」
と言わないところが、笙子さんにとって知覧という土地が忘れ得ぬトラウマになっている表れなのでしょう。
そして物語は昭和20年になります。

昭和20年3月、特別攻撃隊基地で極秘任務として、彼らの出撃の見送りを命じられた知覧高等女学校、15歳の少女たち。なでしこ隊。笙子さんはなでしこ隊のリーダーでした。
なでしこ隊が23日間、見送りと彼らの世話に当たった記録です。ほぼ実話に基づいているようです。

特攻隊員は「軍神」と呼ばれ、少女たちは「生きた神様」「靖国神社に祀られることが決まっている」そんな人たちの世話ができる。農作業はしなくて良い。と初めは意気揚々としていましたが。



(YouTube:宝刀獅子王様）

なでしこ隊、特攻隊（途中、無音部分あり）

(YouTube:konamagic様）

鳥濱トメ　感動人生