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船



大切な人を助けたい時



大切な人を守るためには



その人と同じ視野ではいけない



それでは一緒になって共倒れしてしまうから



助ける事が出来ない



その人から一時的に離れる事になっても



そうなるだけの意味がある



その場所にしかいない人は



その場所しか知らない



それは恐ろしい事だ。



その場所以外から見た事がないと


いったい自分は何処にいるのかすら分からない


離れてみないと、立ち位置を見ることが出来ない


そして、
分からないままその場所にいるから



波に気がつく事が出来ない。


もし、大きな津波が起きた時はもう遅い



逃げ場が無く、生きのこる力もなく流されていく



だから、もっと視野を広げて



自分の船と武器をつくらなきゃいけない。



それは大切な人を守りたい自分自身の欲だ



自分を強化しなきゃ


その人を引っ張り上げる事が出来ない



その人が自分と違う武器をもっているなら



その人は生き残れるから安心だけど



その武器に気がついていなかったり



武器が古くて劣化している場合



それは、使いものにならない



また、新しい武器があっても



新しい武器を使い越せなければ意味がない



鍵が古ければ


新しい扉はあけられない。



無力である



残酷な波に流されていくだけだ…



だから、その人を波から引き上げるために



一度ここから離れて



その人を載せられる船と、引き上げる力と



新しい武器を強化させる必要がある



今はまだ理解されないし



その人は、違う場所に行くよりも、そこで死にたいと言うかもしれない。



それがその人の望みなら良いと思う



けれど
その日が来るのを知っているから



やるべき価値はある



その人を助けたい自分のために



もっと強くならなきゃいけない。