2018年04月23日
剛田武 F-1
人間の欲求はそれぞれ違います。
人の事を真似しても
人の物を手に入れても
自分の欲求や価値観は自分の中の深い部分にある為
誰かの物では満たされないのです。
自分の心を満たすものは、本当に深い心理の部分に隠されています...。
『剛田武の欲求』
のび太の物は俺の物だと言い張っていましたが
ジャイアンにとって自分よりも下の人間のものを手に入れたところで
本当は何も嬉しくは無いはずです。
それは自分の価値を下げることになりかねません。
ですが下の人間であるのび太が、ジャイアンにひがまれる理由は
のび太のバックにはドラえもんというブランドが居るからです。
ジャイアンにとって一番の望み
それは支配です…。
ジャイアンが人の物を奪うのも
ギャングとなって人に指図するのも
嫌がっている人に自分の歌を無理やり聞かせるのも
骨川を家来にするのも
本当はジャイアン自身が孤独で、自分が支配されてきた恐怖が有るからです。
ジャイアンだって本当はのび太のように、のんびり甘えた生活をおくりかったはずです。
まだ小学生ですから。
けど環境がそうさせてくれませんでした。
何故ならジャイアン自身がジャイアンのお母さんに支配されているからです。
支配という恐怖・トラウマや劣等感からジャイアンの心はいつも満たされていないのです。
自分の事だけでも大変なのに、更に妹がいじめられないように
守らなければならない使命感から、ジャイアン自身が強くならなければいけない、
ジャイアン自身が人を支配する側にならなくてはいけなかったという訳です。
ですから、ジャイアンには強くなるしか道は残されて居なかった。
強くなって、母親からの支配を、他で発散させる事しか出来ませんでした。
自分がこんなに苦労して母親という恐怖や支配と戦っているのに、
何故、何も努力していないのび太ばかりが助けてもらえるんだろう。
ドラえもんは何故のび太を選んだのだろう。
それはジャイアンに限らず、骨川も、源も、英才(ひでとし)も思っている事です。
ですが例えジャイアンがドラえもんを手に入れたとしても
一時的に支配感から欲望を満たされるだけで持続性は有りません。
それよりも
ジャイアンに取って自分の欲求が心から満たされるものは
母親に認められ、支配から開放されることでは無いでしょうか?
根本的な事を解決しなければ、他で欲求を満たす事は難しく、
それぞれ皆違う原因を持っているのです。
次回、骨川について…
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