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2016年03月13日
ジョン・ハート『ラスト・チャイルド』2010年「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門1位受賞
ラスト・チャイルド
十三歳の少年ジョニーは、犯罪歴のある近隣の住人たちを日々監視していた。
彼は、一年前に誘拐された双子の妹アリッサの行方を探しているのだ。
美しい少女だった妹は何者かに連れ去られたが、警察はいまだ何の手がかりも発見できずにいた。
ジョニーの父親も、娘が誘拐されてまもなく謎の失踪を遂げていた。
母親は薬物に溺れるようになり、少年の家族は完全に崩壊していた。
ジョニーは学校を頻繁にさぼり、昼夜を問わない危険な調査にのめり込んだ。
ただひたすら、妹の無事と家族の再生を願って。
英国推理作家協会賞最優秀スリラー賞受賞作。
著者 ジョン・ハート
1965年、ノース・カロライナ州生まれ。アメリカで現在最も勢いのある作家。ミステリ界の「新帝王」と呼ばれる。2006年に北米最高のミステリ賞であるアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀新人賞候補作『キングの死』で華々しくデビュー。その後、第二長篇『川は静かに流れ』(以上、ハヤカワ文庫刊)で、同賞の2008年度最優秀長篇賞に輝いた。同書が日本で各種の年末ベストテン上位を席巻したことは記憶に新しい。第三長篇にあたる本書は、前作に続きMWA賞最優秀長篇賞に輝き、また英国推理作家協会賞最優秀スリラー賞も受賞した。