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2018年09月25日

がん患者のイメージ


 1クール目の抗がん剤治療は
 2週間の入院予定でいた


 終わってみれば 副作用も軽く 
 何と10日で退院!
  
 それも 体調もすこぶる良く(笑)


 こんなにスムーズに終われるとは思わなかった
 


 退院翌日に 母が来てくれた

 私の顔を一目見るなり 笑い出し
 あまりの元気さに ただただ驚いていた

 きっと 高速バスの中で
 副作用でゲッソリした私を想像しながら来たのだろう


 離れている息子達に 連絡を入れるのも後回し
 母と娘とたくさんおしゃべりをして 
 ニャンズと のんびりして
 救急車の音がしない 静かな自宅を満喫していた


 長男から 土曜日に帰省すると連絡が入った


 夫と娘と3人で 何食わぬ顔をして
 高速バスの降車場へ迎えに行った

 ニヤニヤして立っている私に気づいて
 バスを降りようとしていた長男が
 文字通り ”狐につままれた”ような顔をした!


 ” 肺腺がんが転移して 抗がん剤治療で入院 ” のイメージのまま
 帰省したのだから無理もない

 「え、え?? どうしてここに居るの?」

 あの時の長男の顔は忘れられない(笑)



 私はこの日から
 他人から見た「肺腺がん患者」のイメージを覆すような
 いい意味で 人を驚かす人生を送れたらいいな、と思うようになった


 自分自身「がん患者」のイメージといえば
 悲愴なものしか持っていなかった


 
 病気になってしまったのは事実だし
 検査結果を真摯に受け止めず

 精密検査にも行かなかった 
 適当でダメな自分も本当の自分だ



 けれど 手術・治療・副作用という結果を淡々と受け止め
 その1つ1つに対応してきた自分がいる、と言うのも事実だ



 そうだ!!!
 他の人から見れば「病人にはとても見えない」と言う
 この状態のまま 毎日楽しく笑って生きていきたい!


 そして これからは 
 その笑顔についてくる楽しい人生が待っているんだと
 本気で考えるようになった

 
 


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ニャンまま
2011年12月に肺腺ガンの疑いと宣告される。 翌年2月に右肺上葉を切除。2014年に右腎臓摘出。 その間 何度か部位を変えて転移するも現在に至る。 2019年12月にパーキンソン病の確定診断を受ける。
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