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2020年10月17日

やれやれ


 救急搬送された父は 早速MRIとCTを撮ってもらった


 母と二人 薄暗くなった病院の1階ホールで
 1時間近く待たされた


 病院に着いた頃には 
 質問をし続けていた救急隊員の顔を見て

 父は 一生懸命 言葉を発しようとしていた上に
 両手も動かし始めていた


 なので 母と私は大事に至らずに済みそうだと考えていた



 やっと先生が出てきて

 以前脳梗塞を発症していたら
 その時のことを聞かせて欲しいと 母に尋ねていた

 父は この時ですでに3回目の脳梗塞だ



 けれども 今までも麻痺等は全く残らず
 少々 まだらボケが始まったかな?と言う程度で済んでいた


 当然のことながら このまま入院することになり
 私は留守を頼んでいた弟夫婦に その旨電話で伝えた


 最初に気づいた甥っ子も とにかく大事にならなかったと
 胸をなで下ろしていたようだった





 翌日から 家族代わる代わる 面会時間に会いに行った

 なるべく家族との会話で刺激を与えて欲しいとのこと


 
 ほとんど正気に戻っていたプライドの高い父は

 「なぜ いつまでもこんな所にいなくちゃならないんだ?」と
 大声で弟たちを質問攻めにして

 トイレに連れて行ってくれと 点滴を外しそうな勢いだったそうな



 軽いとはいえ 脳内出血を起こしており 
 今はベッド上で点滴しながら安静にしてないと!と弟になだめられても

 「トイレに行けないのなら ここで用を足してもいいのか?
  そのゴミ箱を持ってこい!」と叫んだそうだ


 パンツタイプのオムツを履いているのに 
 頑としてトイレに行く、と言うことを聞かなかったそうだ


 変なところで プライドを出さなくてもいいのに!!!


 
 少し大柄な看護師さんがきて

 「少々声が大きいですよ! 
  寝てらっしゃる方もいるので 静かになさってくださいね
  言ってることは お分かりになりますよね?」

 と 少しばかり 厳しくたしなめたところ


 まさかの看護師さんからのお叱りで やっと大人しくなったそうだ


 先生からは 最低2週間の入院になるとの話だったが
 この調子だと 本人にはまだぼかしておいた方がいいと言う結論になった


 果たして 2週間できちんと退院できるのだろうか?








      
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ニャンまま
2011年12月に肺腺ガンの疑いと宣告される。 翌年2月に右肺上葉を切除。2014年に右腎臓摘出。 その間 何度か部位を変えて転移するも現在に至る。 2019年12月にパーキンソン病の確定診断を受ける。
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