2015年12月21日
18 年下君×私=不倫
車内には、年下君の香水の香りが漂っていた。
「あー、私ちゃんの香りがする。やっぱり良い香りだ。…ごめん、俺、やばいわ。止まらなくなりそう…」と、運転をしながら年下君が呟いた。
あまりにも予想外な反応だった為、私は思わず身構えてしまった。
(えええっ。絶対、会って数分で帰られると思っていたのに…嬉しいけれど、これは良くない展開だよ!こんなの…うげええええ)
年下君は、私に話し掛ける度、ちらりと横目で私の顔を覗き込もうとしていた。
「嫌っ!こっち、見ないで下さい。もう、帰りたいです!帰して下さい!」
「えーっ(笑)でも、俺も緊張しているんだよ。あー…これ、言っても良いのかなあ。ダメだよなあ。」
「…何?」
「私ちゃんは、何も言わなくて良いからね。俺…私ちゃんの事が好きだよ。…私ちゃんには家庭が有るから、返事は言わなくて良いから…」
胸が、ぎゅっと掴まれる思いがした。
素直に喜べはしない。だけど。それは、私も…
「好き。」
「言っちゃったー(笑)でも、嬉しい。私ちゃん、ありがとう。」
幸せそうな笑みを浮かべながら、年下君に右手を掴まれた。
力を込められて、だけど優しい強さで、握り締められていたんだ。
(これから、私は、どうなってしまうのだろう。旦那…ごめんなさい。本当に、ごめんなさい。)
数分後、海へと辿り着いた。辺りは真っ暗だった。
車から降りると、年下君が当たり前かのように、手を繋いできた。
「人に見られる事だけは、気を付けないといけないよな。普通のカップルだったら、こんな風に堂々と歩けるのに…切ないね。」
「う、うん。」
(不倫って、こんな感じなんだ。きっと。大変な事ばかりだろうな…)
生憎、人気の多い場所だった為、私達は更に離れた海へと車で移動した。
「此処なら、人も少ないね。もっと奥まで歩いてみようか。」そう言って、年下君は私の手を引っ張って行った。
歩く、歩く、歩く…
先の行き止まりが見えた所で、年下君が立ち止まり、私の右手を離した。
(あ、これって。良くない雰囲気…)
その瞬間、反射的に私は年下君に背を向けた。
すると、年下君に背後から抱き締められてしまった。
「会いたかった…」低い声。年下君が、私の耳元で囁く。
抱き締められる力、どんどん、強くなって。
どう考えてみても、ルール違反。
我に返った私、咄嗟に年下君の両腕を解いて避けた。
しかし、今度は正面から、がっしりと抱き寄せられる。
「逃げないで…?」
男の人は、いつだって、ずるい。
年下君の唇が、私の唇を求めにくる。
(それだけは、それだけは止めて下さい。ご勘弁を、ひええええ)
駄目だった。
「んんっ…」
年下君のキスは、何度か繰り返された。
「ごめんね。俺、駄目だわ。」
「…。体の関係だけは、持たないようにしたい。それだけは、絶対に駄目。」
「そうだよね。正直、私ちゃんと、したいって思うよ。でも、不倫はいけない事だもんな。」
頭が、ぽうっとしながら車へと戻った。
「あー、私ちゃんの香りがする。やっぱり良い香りだ。…ごめん、俺、やばいわ。止まらなくなりそう…」と、運転をしながら年下君が呟いた。
あまりにも予想外な反応だった為、私は思わず身構えてしまった。
(えええっ。絶対、会って数分で帰られると思っていたのに…嬉しいけれど、これは良くない展開だよ!こんなの…うげええええ)
年下君は、私に話し掛ける度、ちらりと横目で私の顔を覗き込もうとしていた。
「嫌っ!こっち、見ないで下さい。もう、帰りたいです!帰して下さい!」
「えーっ(笑)でも、俺も緊張しているんだよ。あー…これ、言っても良いのかなあ。ダメだよなあ。」
「…何?」
「私ちゃんは、何も言わなくて良いからね。俺…私ちゃんの事が好きだよ。…私ちゃんには家庭が有るから、返事は言わなくて良いから…」
胸が、ぎゅっと掴まれる思いがした。
素直に喜べはしない。だけど。それは、私も…
「好き。」
「言っちゃったー(笑)でも、嬉しい。私ちゃん、ありがとう。」
幸せそうな笑みを浮かべながら、年下君に右手を掴まれた。
力を込められて、だけど優しい強さで、握り締められていたんだ。
(これから、私は、どうなってしまうのだろう。旦那…ごめんなさい。本当に、ごめんなさい。)
数分後、海へと辿り着いた。辺りは真っ暗だった。
車から降りると、年下君が当たり前かのように、手を繋いできた。
「人に見られる事だけは、気を付けないといけないよな。普通のカップルだったら、こんな風に堂々と歩けるのに…切ないね。」
「う、うん。」
(不倫って、こんな感じなんだ。きっと。大変な事ばかりだろうな…)
生憎、人気の多い場所だった為、私達は更に離れた海へと車で移動した。
「此処なら、人も少ないね。もっと奥まで歩いてみようか。」そう言って、年下君は私の手を引っ張って行った。
歩く、歩く、歩く…
先の行き止まりが見えた所で、年下君が立ち止まり、私の右手を離した。
(あ、これって。良くない雰囲気…)
その瞬間、反射的に私は年下君に背を向けた。
すると、年下君に背後から抱き締められてしまった。
「会いたかった…」低い声。年下君が、私の耳元で囁く。
抱き締められる力、どんどん、強くなって。
どう考えてみても、ルール違反。
我に返った私、咄嗟に年下君の両腕を解いて避けた。
しかし、今度は正面から、がっしりと抱き寄せられる。
「逃げないで…?」
男の人は、いつだって、ずるい。
年下君の唇が、私の唇を求めにくる。
(それだけは、それだけは止めて下さい。ご勘弁を、ひええええ)
駄目だった。
「んんっ…」
年下君のキスは、何度か繰り返された。
「ごめんね。俺、駄目だわ。」
「…。体の関係だけは、持たないようにしたい。それだけは、絶対に駄目。」
「そうだよね。正直、私ちゃんと、したいって思うよ。でも、不倫はいけない事だもんな。」
頭が、ぽうっとしながら車へと戻った。
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