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2015年12月21日

17 年下君×私=不倫

年下君との約束の日が、遂に訪れた。

長かったような、短かったような…いや。そういった感覚は、どうだって良かったのだ。

産後の姿を見て幻滅されないかどうかだけが、私は怖くて怖くて、堪らなかった。



(怖い…だけど。それ以上に、年下君に会いたかった。嫌われたら嫌われたで、潔く諦められるし。もう、どうとでもなっておくれ!)



初めて年下君に会う気持ちで、私は挑んだの。



「今から、出発するよ。やっぱり無理とか言わないでね?(笑)」

「うん。大丈夫!気を付けて来てね!」



猶予は、たったの一時間。母親の宿命。

年下君から、あと数分で着くとの連絡を受けた私は、待ち合わせ場所へと出向いた。



(うわあ。やっぱり会いたくない。怖い、怖い、怖過ぎる!げぼおおおお、げろげろげろげろ)



何度も鏡で前髪を確認したり、携帯を気にしながら泣きそうになっていると、年下君から着信。

「取り敢えず、目の前のコンビニに車を停めた。おっ、私ちゃんが見えた!」



年下君が、電話を繋いだまま歩いて私の方へ向かって来た。

「いっ、嫌だ!来ないで!ひいいいい」

咄嗟に電話を切って、踵を返そうとする私。



(でも。会う!心臓、爆発の兆し。逝って来ます!)



年下君が、私の前に立ちはだかる。

変わらない年下君。いや、更に男らしくなった。

懐かしくって、懐かしくって、胸が詰まりそうになった。



「うわあ!全然、変わってないじゃん!やっぱり私ちゃん、可愛い!ははっ(笑)とっ、取り敢えず車、こっちに持って来るね」



全身の力が抜けそうになった。

そして、大きな車が停まる。緊張から私は、転がり込むように乗り込んだ。

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