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2021年01月17日

羽田雄一郎参院議員を涙ぐみ弔う杉尾秀哉参院議員だが

立憲民主党の杉尾秀哉参院議員が14日、参院内閣委員会で、PCR検査を受けられず、昨年12月27日に新型コロナウイルス感染症で急死した同党の故羽田雄一郎参院議員の事例を挙げて追及しました。

羽田氏は昨年12月24日にPCR検査を希望したが受けられず、26日に羽田氏自身が東京都の発熱相談センターに連絡し、27日に予約が取れた医療機関へ車で向かう途中に容体が急変し、現役の国会議員として初の死去となりました。

故羽田氏と同じ長野選挙区の杉尾氏は「迅速に検査を受けられていないのは羽田さんだけではありません。羽田さんのご親族の方は、羽田さんが亡くなって2日も3日もたって、ようやくPCR検査を受けられた。こういう現実をどう考えているのか」と強い口調で問いただしました。

厚生労働省の担当者は「検査の態勢、キャパシティーを上げることに取り組んできた。初期より、かなり改善されて来ている」などと回答し、それに対して杉尾氏は「その態度なんですか? 羽田さんの地元で市民の方から同じことが起きないように、PCR検査が、すぐ受けられるように国の方でやってくださいと、泣いて訴えられた。そんな気持ちが、分かりますか」と、担当官を叱責しました。

杉尾氏は同日、立憲民主党の国会情報・災害対策の公式ツイッターへ投稿、以下の通りお悔やみを表明するとともに政府批判に繋げました。
「杉尾秀哉議員
羽田雄一郎議員が先月27日新型コロナ肺炎によって亡くなりました。痛恨の極みです。直前までとても元気でした。
すぐに検査を受けられていれば、こんなことにはなりませんでした。何度も何度も検査の充実、検査体制の拡充を訴えてきましたけれども改善されていないんじゃないでしょうか。」

亡くなられた羽田氏は不本意だったと思います。
しかしながら、これは羽田氏の自業自得と言えるものです。
羽田氏の秘書がインタビューで、PCR検査を早期に受診できたけど本人が断った、と答えており、ニュースで報道されています。

そもそも立憲民主党は党幹部に対し、地方訪問前のPCR検査を義務付けると、昨年11月20日に枝野幸男代表が表明していました。
にもかかわらず、羽田氏は12月23日に開かれた長野市での党県連の会合に、PCR検査を受けずに出席していました。
糖尿病の持病があることを自覚していたのに、です。
またPCR検査自体は、都市部であれば民間医療機関で比較的簡単に応じてもらえる状況となっており、やはり政府に責任を押し付けるのは筋違いです。

杉尾氏は元TBSアナウンサーで、そのはっきりした物言いの視聴者受けが良く、人気を集めていました。
国会議員となって日本社会を良くしていこうと考えているのだろうと思いますが、これでは意味がありません。
何でもかんでも人のせいにすれば済む話になってしまいます。
ただ批判するだけでなく、状況を省みることが大切だと思うのですが、残念ながらそうした発想には至らないようです。


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