2018年01月31日
NECが3000人の希望退職を実施
NECは30日、2020中期経営計画を発表しました。
2018中期経営計画で想定していた以上に既存事業の落ち込みが激しいとし、固定費の削減を含む抜本的な収益構造の改革に踏み切ると表明しました。
国内の間接部門やハードウエア事業領域で希望退職を募るなど3000人の構造改革を打ち出しました。
今回の中計によると、希望退職などによる3,000人の構造改革で、約300億円の人件費をカット、不動産の効率的な使用による費用圧縮、全社IT共通化などによるIT費用、マーケティング費用の削減で130億円の費用を圧縮します。
テレコムキャリア事業では、内外ともにソフトウェア、サービス領域を強化。海外の低収益事業は撤退、縮小し、エネルギー事業で注力するエネルギーSI事業では、新たなCEOを迎えて経営を一新。小型蓄電事業は自社開発・製造を終了、電極事業から撤退します。
こうした改革を実行し、2017年度の売上高(予想)2兆8300億円から20年度に3兆円へと拡大させ、営業利益は17年度の同600億円から1500億円へと上積み、営業利益率も17年度の2.1%から20年度に5.0%へと上昇させるとの目標を掲げています。
アベノミクス効果で20数年ぶりの株価上昇となり、過去最高益の決算発表をする企業も少なくない中、寂しいニュースとなりました。
シャープや東芝に続いて、日本を代表する巨大企業が、もがき苦しんでいます。
NECこと日本電気は、1899年、明治32年創業の老舗メーカーです。
電話交換機に代表される通信機器の製造を主事業とし、現在のNTTである日本電信電話公社のファミリー企業として、国内トップクラスの通信技術を誇っていました。
1970年代にコンピュータと通信の融合を経営理念に掲げ、コンピューター業界に参入します。
富士通や他のライバル企業との競争に競り勝ち、日本国内で圧倒的シェアを占め、海外展開へ至り、海外でもシェアを伸ばしました。
1990年代に入ると、PC/AT互換機に押されだし、勢いに陰りが見え始めます。
すると、経営陣は新規事業に着手し、携帯電話に活路を見出します。
NTTドコモとタッグを組んで、人気製品の開発を続け、いわゆる「Nシリーズ」は品薄状態となるなど、携帯端末の雄とまでに呼ばれるようになりました。
しかし、アップル社のアイフォンに代表されるスマートフォンが台頭すると、それまでの携帯電話は瞬く間に衰退していきます。
現在では固定電話の普及率は大幅に減少し、電話交換機で利益を確保するのは難しいでしょう。
パソコン事業も外資へ売却してしまい、主力事業が何なのか分からない会社となってしまいました。
中期経営計画がうまくいけばともかく、実際には難しいでしょう。
富士通やIBMなど、かつてのライバル企業はソフトウエア開発へ舵を切っているようですが、栄枯盛衰とはこのことです。
NEC製品の品質の良さは、誰しもが認めるところです。
でなければ、過去のシェア争いに勝つことはできなかったでしょう。
NECの汎用機は非常に安定しており、扱いやすいといった技術者の声も数多くあります。
NECの復活を期待しています。
2018中期経営計画で想定していた以上に既存事業の落ち込みが激しいとし、固定費の削減を含む抜本的な収益構造の改革に踏み切ると表明しました。
国内の間接部門やハードウエア事業領域で希望退職を募るなど3000人の構造改革を打ち出しました。
今回の中計によると、希望退職などによる3,000人の構造改革で、約300億円の人件費をカット、不動産の効率的な使用による費用圧縮、全社IT共通化などによるIT費用、マーケティング費用の削減で130億円の費用を圧縮します。
テレコムキャリア事業では、内外ともにソフトウェア、サービス領域を強化。海外の低収益事業は撤退、縮小し、エネルギー事業で注力するエネルギーSI事業では、新たなCEOを迎えて経営を一新。小型蓄電事業は自社開発・製造を終了、電極事業から撤退します。
こうした改革を実行し、2017年度の売上高(予想)2兆8300億円から20年度に3兆円へと拡大させ、営業利益は17年度の同600億円から1500億円へと上積み、営業利益率も17年度の2.1%から20年度に5.0%へと上昇させるとの目標を掲げています。
アベノミクス効果で20数年ぶりの株価上昇となり、過去最高益の決算発表をする企業も少なくない中、寂しいニュースとなりました。
シャープや東芝に続いて、日本を代表する巨大企業が、もがき苦しんでいます。
NECこと日本電気は、1899年、明治32年創業の老舗メーカーです。
電話交換機に代表される通信機器の製造を主事業とし、現在のNTTである日本電信電話公社のファミリー企業として、国内トップクラスの通信技術を誇っていました。
1970年代にコンピュータと通信の融合を経営理念に掲げ、コンピューター業界に参入します。
富士通や他のライバル企業との競争に競り勝ち、日本国内で圧倒的シェアを占め、海外展開へ至り、海外でもシェアを伸ばしました。
1990年代に入ると、PC/AT互換機に押されだし、勢いに陰りが見え始めます。
すると、経営陣は新規事業に着手し、携帯電話に活路を見出します。
NTTドコモとタッグを組んで、人気製品の開発を続け、いわゆる「Nシリーズ」は品薄状態となるなど、携帯端末の雄とまでに呼ばれるようになりました。
しかし、アップル社のアイフォンに代表されるスマートフォンが台頭すると、それまでの携帯電話は瞬く間に衰退していきます。
現在では固定電話の普及率は大幅に減少し、電話交換機で利益を確保するのは難しいでしょう。
パソコン事業も外資へ売却してしまい、主力事業が何なのか分からない会社となってしまいました。
中期経営計画がうまくいけばともかく、実際には難しいでしょう。
富士通やIBMなど、かつてのライバル企業はソフトウエア開発へ舵を切っているようですが、栄枯盛衰とはこのことです。
NEC製品の品質の良さは、誰しもが認めるところです。
でなければ、過去のシェア争いに勝つことはできなかったでしょう。
NECの汎用機は非常に安定しており、扱いやすいといった技術者の声も数多くあります。
NECの復活を期待しています。
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