2017年10月01日
小池百合子都知事は立候補できない
「希望の党」代表を務める東京都の小池百合子知事が、都政としては22年ぶりに女性副知事を任命する人事を決めたとの報道がされています。
小池氏は、希望内で高まる衆院選出馬待望論に対して「都知事として衆院選を戦う」などと繰り返し出馬を否定しています。
この時期の副知事人事着手に、都庁内からは「女性活躍を掲げる知事の強い意向が反映された人事案だ。都政を投げ出すことはないのではないか」として、都知事続投への足場固めとの見方が出ています。
小池氏が新たに副知事任命を検討しているのは猪熊純子・会計管理局長と長谷川明・政策企画局長の2人で、猪熊氏が任命されれば鈴木俊一知事時代以来、22年ぶりの女性副知事誕生になります。
現在、4人いる副知事のうち、安藤立美、中西充、山本隆の3氏は退任し、当面は、留任する川澄俊文氏との3人体制となる見込みで、ある都幹部は「知事は民間からの副知事登用を見据えて、当面、3人体制とするのだろう」とみています。
小池氏は今回の人事案をすでに都幹部や都議会サイドにも伝えていて、小池氏は週明けにも正式に都議会各会派に意向を伝え、10月5日の都議会定例会最終日に人事案を提出することにしています。
ただ、小池氏を支える都民ファーストの会の中堅都議は「常識的に考えれば、副知事人事に着手すれば知事続投のサインだ。しかし、後継者のために小池氏の意図を酌める副知事人事にしたとの見方もできる。完全に出馬の可能性が消えたわけではない」との声も出ています。
小池都知事は今回の衆院選へ立候補するでしょうか。
9月28日に開かれた記者会見では「今の国会が変わらない限り、私は都政で頑張る」と発言し、明確に否定しています。
しかし、この言葉を素直に読むことはできません。
裏返してみると、国会の情勢が変われば、衆院選へ立候補すると読めるからです。
小池都知事は冷徹です。
情勢を慎重に見極めているのでしょう。
決してリスクを冒さず、自分にとって有利なポジションを見計らっています。
民進党の前原誠司代表の安直さを、完全に見下しています。
民進党を叩き売りしてしまった前原代表は信用を失い、ともすると政治家生命を断たれ、政界引退の憂き目すらあります。
小池都知事は総理大臣を目指しています。
よって、小池都知事が衆院選へ立候補する条件は、自分に同調する議員が衆議院の過半数を抑えることです。
これは、希望の党が単独でなくとも、他党との連立政権で達成できればいい話なので、それほどハードルは高くありません。
充分に実現しうる想定と思われます。
ですが、小池都知事は民進党のリベラル派に対して辛辣な対応をしています。
政策重視というのは極めて正しいのですが、聞こえてくるのは無所属候補に追いやられてしまうリベラル派からの、小池都知事への恨み節です。
これに民進党と対立した共産党が同調し、どうも野党分裂が進みそうな気配を感じます。
同じく民進党の支持母体である連合も、小池都知事許すまじと毒づいており、民進党のリベラル派は世間の同情も受けて、案外と善戦するのではないでしょうか。
もちろん、追い風を受けて小池都知事が圧倒的に有利であることは間違いありません。
思えば、小池都知事には運が味方しました。
先の都議会議員選挙で予想外の圧勝したことで、小池都知事の野心が拡大したのでしょうが、自民党所属の国会議員のスキャンダルが次々と飛び出したことを忘れてはいないでしょうか。
それとも、自民党の自滅が、度々起こると考えているのでしょうか。
総理大臣の首班指名は、必ずしも考えが合致しないまでも、相応に同調できる議員からの、幅広い支持が不可欠なはずです。
小池都知事に首をぶった切られた民進党のリベラル派が、恨みを忘れて、小池都知事支持に翻意する機会があるのか、それはわかりません。
いずれにせよ、総理大臣の首班指名が確実にならない限り、小池都知事は勝負を避けると思います。
そしてそれは今回の衆院選ではないように思います。
つまり、小池都知事は立候補したくても、条件を満たしていないため、立候補できない、そうみるべきではないでしょうか。
小池氏は、希望内で高まる衆院選出馬待望論に対して「都知事として衆院選を戦う」などと繰り返し出馬を否定しています。
この時期の副知事人事着手に、都庁内からは「女性活躍を掲げる知事の強い意向が反映された人事案だ。都政を投げ出すことはないのではないか」として、都知事続投への足場固めとの見方が出ています。
小池氏が新たに副知事任命を検討しているのは猪熊純子・会計管理局長と長谷川明・政策企画局長の2人で、猪熊氏が任命されれば鈴木俊一知事時代以来、22年ぶりの女性副知事誕生になります。
現在、4人いる副知事のうち、安藤立美、中西充、山本隆の3氏は退任し、当面は、留任する川澄俊文氏との3人体制となる見込みで、ある都幹部は「知事は民間からの副知事登用を見据えて、当面、3人体制とするのだろう」とみています。
小池氏は今回の人事案をすでに都幹部や都議会サイドにも伝えていて、小池氏は週明けにも正式に都議会各会派に意向を伝え、10月5日の都議会定例会最終日に人事案を提出することにしています。
ただ、小池氏を支える都民ファーストの会の中堅都議は「常識的に考えれば、副知事人事に着手すれば知事続投のサインだ。しかし、後継者のために小池氏の意図を酌める副知事人事にしたとの見方もできる。完全に出馬の可能性が消えたわけではない」との声も出ています。
小池都知事は今回の衆院選へ立候補するでしょうか。
9月28日に開かれた記者会見では「今の国会が変わらない限り、私は都政で頑張る」と発言し、明確に否定しています。
しかし、この言葉を素直に読むことはできません。
裏返してみると、国会の情勢が変われば、衆院選へ立候補すると読めるからです。
小池都知事は冷徹です。
情勢を慎重に見極めているのでしょう。
決してリスクを冒さず、自分にとって有利なポジションを見計らっています。
民進党の前原誠司代表の安直さを、完全に見下しています。
民進党を叩き売りしてしまった前原代表は信用を失い、ともすると政治家生命を断たれ、政界引退の憂き目すらあります。
小池都知事は総理大臣を目指しています。
よって、小池都知事が衆院選へ立候補する条件は、自分に同調する議員が衆議院の過半数を抑えることです。
これは、希望の党が単独でなくとも、他党との連立政権で達成できればいい話なので、それほどハードルは高くありません。
充分に実現しうる想定と思われます。
ですが、小池都知事は民進党のリベラル派に対して辛辣な対応をしています。
政策重視というのは極めて正しいのですが、聞こえてくるのは無所属候補に追いやられてしまうリベラル派からの、小池都知事への恨み節です。
これに民進党と対立した共産党が同調し、どうも野党分裂が進みそうな気配を感じます。
同じく民進党の支持母体である連合も、小池都知事許すまじと毒づいており、民進党のリベラル派は世間の同情も受けて、案外と善戦するのではないでしょうか。
もちろん、追い風を受けて小池都知事が圧倒的に有利であることは間違いありません。
思えば、小池都知事には運が味方しました。
先の都議会議員選挙で予想外の圧勝したことで、小池都知事の野心が拡大したのでしょうが、自民党所属の国会議員のスキャンダルが次々と飛び出したことを忘れてはいないでしょうか。
それとも、自民党の自滅が、度々起こると考えているのでしょうか。
総理大臣の首班指名は、必ずしも考えが合致しないまでも、相応に同調できる議員からの、幅広い支持が不可欠なはずです。
小池都知事に首をぶった切られた民進党のリベラル派が、恨みを忘れて、小池都知事支持に翻意する機会があるのか、それはわかりません。
いずれにせよ、総理大臣の首班指名が確実にならない限り、小池都知事は勝負を避けると思います。
そしてそれは今回の衆院選ではないように思います。
つまり、小池都知事は立候補したくても、条件を満たしていないため、立候補できない、そうみるべきではないでしょうか。
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