新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2016年11月19日
[ネタバレあり]スイッチング・チャンネル(1988)〜恋をとる?それとも仕事?
『スイッチング・チャンネル』Switching Channels(1988・米)
監督/テッド・コッチェフ
脚本/ジョナサン・レイノルズ
原作戯曲/ベン・ヘクト、
チャールズ・マッカーサー『フロント・ページ』
製作総指揮/ドン・カーモディ
製作/マーティン・ランソホフ
撮影/フランソワ・プロタ
音楽/ミシェル・ルグラン
編集/トム・ノーブル
出演/キャスリーン・ターナー、バート・レイノルズ
クリストファー・リーヴ、ネッド・ビーティ
ヘンリー・ギブソン、ジョージ・ニューバーン
アル・ワックスマン、ケン・ジェームス
ドラマティックな恋をとる?それとも、仕事?
【映画ネタバレ】スイッチング・チャンネル
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
シカゴのサテライト・ネットワークTVの人気アンカーウーマン、クリスティ(キャスリーン・ターナー)は、休暇中にスポーツ用品会社の社長ブレイン(クリストファー・リーヴ)と恋におち、結婚して引退することを決意する。
それを聞いた彼女の上司で前夫でもあるサリー(バート・レイノルズ)は、彼女を思いとどまらせようと、殺人犯としてデッチあげられ、電気椅子にかけられようとしているアイク・ロスコー(へンリー・ギブソン)を取材するように命じる。
これを最後の仕事として臨んだクリスティの取材は大反響を呼び、アイクの赦免を願う一般の声が局に殺到した。彼の赦免で票を失うことを恐れるホルト知事(チャールズ・キンブロウ)と地方検事のリドニック(ネッド・ビーティ)は刑の執行を早めるが、そのさ中、囚人のアイクが脱走した。
そんな彼をブレインのもとへ向かおうとしているクリスティが発見し、特ダネを獲得するためアイクをかくまう。そして彼女はサリーの協力を得て他のマスコミからアイクを守り、やがて無罪を証明、ホルトとリドニックを失脚させる。
こうしてクリスティはブレインとの結婚を諦め、サリーの片腕として働き続けることを決心するのだった。
<END>
原作はベン・ヘクトとチャールズ・マッカーサーによる戯曲『フロント・ページ』で、『犯罪都市』、『ヒズ・ガール・フライデー』、『フロント・ページ』に続く4度目の映画化ですね。
新聞記者の特ダネ合戦を辛辣に描いた今までの設定からネットワークTVニュース局に舞台を移し、過酷な取材競争と男女の愛のかけひきを描いたコメディです。
さすがに何度も映画化されるだけあって原作の面白さは折り紙付きながら、大味なコッチェフ監督の演出はいまいちキレがなく、せっかくのB・レイノルズ、C・ターナー、C・リーブの面々も生彩がないですね。でも、若く健康な頃の故C・リーブの姿が見られるのは嬉しいところ。本当に人柄の良い方だったそうです。
■DVD版 | ■VHSビデオ版 | ||||
|
|
サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!
タグ:アメリカ映画
[ネタバレあり]眠れぬ夜のために(1985)〜不眠症の男が巻き込まれるサスペンスコメディ
『眠れぬ夜のために』Into The Night(1985・米)
監督/ジョン・ランディス
脚本/ロン・コスロー
製作/ジョージ・フォルシー・ジュニア、ロン・コスロー
撮影/ロバート・ペインター
音楽/アイラ・ニューボーン
主題歌/B・B・キング
主演/ジェフ・ゴールドブラム、ミシェル・ファイファー
リチャード・ファーンズワース、ダン・エイクロイド
イレーネ・パパス、キャスリン・ハロルド
ロジェ・ヴァディム、デヴィッド・ボウイ
飄々と不思議な感覚の巻き込まれサスペンス・コメディ
【映画ネタバレ】眠れぬ夜のために
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
ある所に住んでいる不眠症に悩む男性エドは、とある晩、当てのないドライブに出た。彼の不眠症は、妻の浮気を目撃したこともあって一層深まっていたのだ。
いつの間にか空港に向かっていた彼の車の前に、突然見知らぬ美女が出現した。「追われている」と焦る彼女を車に乗せた彼は、共に4人の殺し屋に追われる身となった。
ダイアナと名のった彼女を家に送ろうとするが、エドは、彼女が帰るべき家がないことを知る。彼女が頼りにしている友人で女優の卵クリスティを撮影の現場に訪れるダイアナ。プロデューサーのバドの恋人であるクリスティは、ダイアナから大事な品物だから預かって欲しいと、小さな包みを受けとる。これこそダイアナが密輸してきたイラン王家伝来の秘宝、6つのエメラルドだった。
ダイアナは、この宝石を国際密輸組織の運び屋として、一味の1人に渡すことになっていたが、その直前で彼はイラン秘密警察に暗殺され、彼女も生命を狙われていたのだ。ダイアナは、国際シンジケートの大物に保護してもらおうと考え、エドはその使者として話しをまとめた。
途中、エドは、コリン・モリスという殺し屋に銃をつきつけられるが、無事にきりぬける。しかし、ダイアナもコリンにつかまり、エドはコリンとの死闘の末、ダイアナを救い出す。
そのころ、クリスティが殺された。2人はコリン一味のメルヴィルに捕えられるが、そこでも逃走に成功し、国際組織の陰の実力者だったダイアナの愛人ジャックのもとへ向かった。彼にエメラルドを秘密警察の女ボス、シャヒーンに売りつけることを勧められた2人は、まんまとそれに成功する。
空港では、秘密警察もメルヴィル一味も彼らを待ちうけ、彼らに狙いを定めた。しかし、そこに居合せたFBIのおかげで、その銃撃戦から逃げ出すことに成功するのだった。
<END>
不眠症の男による、行きずりの女を助けたばかりに国際的陰謀に巻き込まれる冒険を描いたサスペンス・コメディです。
『ブルース・ブラザース』のジョン・ランディス監督による、独特なシュール感覚満載のおとぼけ映画で、ちょっとスカした印象もありますね。主人公が不眠症なので常にボーッとしていて、そのせいで飄々と物に動じない凄腕に間違われてしまうという勘違い系でもあります。
コミカルな演技とシリアスな筋立てが微妙に溶け合わず異物感を醸し出し、それがシュールな浮遊観を生み出して、主人公の感じる夢か現かという非現実感を共有できます。
特筆すべきはランディス自身をはじめ、ポール・マザースキー、ロジェ・ヴァディム、ドン・シーゲル、デヴィッド・クローネンバーグ、ジョナサン・デミ、ジャック・アーノルド、ローレンス・カスダンといった多数の映画監督がいろんな役でゲスト出演しています。皆楽しそうに演じていて、見ているこちらまで幸せな感じになります。
ちょっと古い作品ではありますが傑作です。
■DVD版 | ■VHSビデオ版 | ||||
|
|
サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!
タグ:アメリカ映画
2016年11月08日
[ネタバレあり]シティ・スリッカーズ2 黄金伝説を追え(1994)〜中年男3人がお宝探しへ!
『シティ・スリッカーズ2 黄金伝説を追え』(1994・米)
City Slickers II : The Legend of Curly's Gold
監督/ポール・ウェイランド
脚本/ビリー・クリスタル、ローウェル・ガンツ
製作総指揮/ピーター・シンドラー
製作/ビリー・クリスタル
撮影/エイドリアン・ビドル
美術/スティーブン・J・ラインウィーヴァー
音楽/マーク・シャイマン
編集/ウィリアム・A・アンダーソン
スタント・コーディネーター/ミッキー・ギルバート
出演/ビリー・クリスタル、ダニエル・スターン
ジョン・ロヴィッツ、ジャック・パランス
パトリシア・ウェティグ、プルット・テイラー・ヴィンス
ビル・マッキニー、リンジー・クリスタル
お宝探しへいざ出発!中年男3人が挑む雄大な自然!?
大ヒット痛快アドベンチャー・コメディ続編。
【映画ネタバレ】シティ・スリッカーズ2 黄金伝説を追え
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
前作、「シティ・スリッカーズ」にて、今は亡き生粋のカウボーイ、カーリーと過ごした2週間のカウボーイ体験ツアーから1年後。ニューヨークのラジオ局の係長となったミッチは心身共にリフレッシュし、中年期の疲れや迷いから脱して仕事は順調、家庭も円満。悩みといえば、カーリーの幻をよく見るようになったことぐらい。
だが、同じツアーに参加しても親友のフィルは全然変わらず、仕事もうまくいかない。そこへもうひとり、一家の厄介者で働かずにブラブラしているミッチの弟グレンが転がり込んできた。そんなある日、ミッチはカーリーの形見の帽子の中から、古びた地図を発見する。
調べた結果、20世紀初頭にカーリーの父親が列車強盗を行い、奪った100万ドルの金塊のありかを書いたものらしいことが判明。ミッチの冒険心が頭をもたげ、彼はフィルとグレンを伴ってユタ州に向かった。目印の奇岩を見つけたミッチは、映画「黄金(1948)」のウォルター・ヒューストンのように狂喜乱舞する。
グレンが虫眼鏡で危うく地図を焼きそうになったり、フィルが毒蛇に噛まれそうになったりと大騒ぎの連続。途中、2人の山男に狙われた彼らのピンチを、カーリーの双子の弟、デュークが救った。ミッチの回りに最近よく現われるカーリーの幻の正体は、彼だったのだ。
船乗りのデュークは兄と違って金に執着する男だった。一行は、デュークの先導で目的地を目指した。野性馬の大暴走に巻き込まれ、食料や機材が少なくなった彼らの不安は増す。
ついに目的地に着いた一行は、苦労の末に金塊を発見。だが、実は全て偽物で、宝探しツアーを始めろというカーリーの遺言だったらしい。3人は落胆するが、旅の間に友情と兄弟の絆の強さを再確認した彼らは満足だった。
宿に戻ったミッチの前にデュークが現れて、本物の金塊を差し出す。地図はデュークの持っていた小片と一緒にして初めて位置が分かるもので、実は本物の金塊はカーリーが別の場所に移し変えていたという。デュークの「もう一度、探すかね?」とのお誘いに、ミッチは快哉を上げた。
<END>
いやぁ、いい映画ですね。大感動というわけではないですが、肩ガックリから→冒険はまだ終わってないぜ!的なお話です。
牛追いツアーで人生の再生を成す物語『シティ・スリッカーズ』の続編。前作は主役の3人組が皆、それぞれに問題を抱えていて、それを冒険と共に乗り換えて大切なものを再発見するという大きなテーマがあったんですが、本作では主役陣には特に問題もなく、単なる宝探し映画でしかないという印象がありますね。
ギャグはやや不発気味。前作の登場人物たちも顔を出し、同窓会的なホノボノ・ムービーとして楽しめます。アメリカの荒野を見てため息をつきたいならオススメですね。
●シティ・スリッカーズ
■DVD版 | ■VHSビデオ版 | ||||
|
|
●シティ・スリッカーズ2 黄金伝説を追え
■DVD版 | ■VHSビデオ版 | ||||
|
|
サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!
タグ:アメリカ映画