戦後の会合 - ぶつよくさんの『言いたい放題』。
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戦後の会合

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戦いが終わった後の一ヶ月間に込めた想い。全ては、この日この時の為に。

戦後の会合



この日、村長を発起人として『機動戦士ガンダムバトルオペレーション』のオフ会が行われた。場所は当然の如く帝都である。帝都自体には幾度か行ってはいるが、今回は過去訪れた事の無い「御茶ノ水」で行われた。神田川に架けられた「聖橋」から見える風景は、『劇場版 機動警察パトレイバー』を彷彿とさせる。そしてすぐ近くには1300年の歴史を誇る「神田明神」がある。初めて来たというのもあるが、駅からホテルに向かう間だけでも興味のそそられる場所の多い土地であった。

この身が本作のオフ会に参加するのはこれで4度目だ。振り返ってみれば、人生初のオフ会を経験したのがついこの間の様なのにもう4回目なのである。いやはや、時が経つのは早いものだねぇ。
しかし、今回のオフ会はこれまでのものとはひと味もふた味も違っていた。その最大の特徴は、

“開発陣の方々も参加される”

という点である!そう、これまでのようにゲームのファン達が集まるだけでなく、徳島監督を始め『ガンダムゲームまつり』等でそのお姿を見る事が出来たあの方々がお越しくださると言うのだ!!なぁぁぁんてこった!!
確かにプレイの際スカイプを通してお話しした事はあるけども、まさかご本人達と直接お会いできるなんて・・・!無論、これは村長の呼びかけによって実現したものである。フムス、やはり村長の社交性の高さは尊敬に値するなぁ。そんな度胸無いワァ。

そして村長からこのオフ会の話を聞かされた際、この身にはひとつのミッションが課せられていた。それを為すべく、サービス終了後からずっと作業しており、一通り完成したのは実に8月末日のことであった。まぁちゃんと勉強している人はもっとスマートに短時間で作業を進められたんだろうけど、未だに独学でやってるから手が遅いのなんのって。まぁでも間に合ったから結果オーライってことで。

オフ会当日の夕方頃、東京に到着。冷静に考えてみれば、今回のオフ会は実質最後の『バトルオペレーション』オフ会といえる。非常に楽しみな気持ちの裏側に、ほんのりと寂しさを感じていたのは気のせいでは無かった。


1.まずはスタンバっておかないと
待ち合わせよりもちょいと早い時間からホテルを出発し、前もって村長、ロメオ631さん(仮称)と某カフェにて合流する。やーお久しぶりー・・・オヤ?なんだかふくよかになっ(以下自粛)
そこでちょっとした準備が行なわれた。開発陣の方々にお渡しする贈呈品の用意である。実はこのオフ会の話を村長から聞いた際、「記念になるイラストを描いてくれない?」と持ちかけられていたのである。そう、上記のミッションとは「オフ会用のイラストを描く」ということだったのだ。正直なところ開発陣の方々にお見せできるような絵では無い(5年描いてこのレベルだからね・・・)のは承知しているが、その辺りは広い心で許していただく事にしよう。
もっとも、最初は1枚描いて終わりのつもりだったのだが、「もっとお祭り感があったら楽しそう」と思って最終回のイラストを元にキャラクターをかなり増やした2枚目を作成。これで満足していたのだが、オフ会直前になってレビューで紹介したイフリート改とジムスナイパーのプラモデルを使って何かできないかと思って急遽3枚目を作成したのである。言ってしまえば、調子に乗って自分で作業量を増やし続けていただけだったのである(汗)。いや、何だか考えるのも作業するのも楽しくなっちゃってねぇ。

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「2L判」なんてサイズ、初めて知ったヨ。
その内1枚目(上記写真一番手前)のイラストを、村長が用意したフォトスタンドに入れて準備完了。ほほー、フォトスタンドに入れるといい感じに見えるモンだなぁ。後で自分でも買っておこう。

2.久しぶり!そして初めまして!!
少々道に迷いつつも、45分程前には会場へ到着。その入り口付近で(他のお客さんの邪魔にならないように)参加者達がやってくるのを待つ。これなら、順次やって来る方々と話ができるというものだ。何より、初めて会う方とゆっくり話ができるのが良い。
そうなのだ、長い間チャットやスカイプ等でコミュニケーションを取っていても実際に会う機会は少ない為、今回初めて会うフレンドもいるのである。これもまた楽しみの一つだったのだが、いざ会ってみると・・・そうか〜そんな容姿だったのか〜!あ、今回は誰からも「がっかりですよ」とは言われなかったヨ?
もちろん、過去のオフ会で会った事のある方々との再会もまた楽しい。皆元気そうで何よりだ。今回は何と、イフリート改を作成してくださった本庄様も参加されていたぞ。どーも、ご無沙汰いたしております。考えてみれば、『バトルオペレーション』で実際に使用していたペイントの機体をプロモデラーの方に作っていただいたなんて、もの凄い思い出だわいな。ホント、あれは宝物だよ・・・。

そしてついに、今回の主賓と言っても過言ではない開発陣の方々がいらっしゃった。
わ、徳島監督だ〜!本物ダヨー!!あ、あれは菊池様だ。続いて神戸様、舟谷様、武田様の姿が。うひょー、『ガンダムゲームまつり』で見た事ある方々が今、目の前にぃぃ!!とはいえここでしゃしゃり出るのも無粋というもの。後ほどお話しできる機会がある事を信じつつ、開発陣の方々にご挨拶したのだった。

3.宴の始まり
参加者が集まり、皆自由に席に着く。その数約20人、何だかんだで結構な数が集まったものだ。何となくテーブルの角の席に座ったのだが、(偶然にも)何故か20代3人に囲まれる形に。どうしよう・・・どう考えても座る席間違えてるわー(汗)。
村長が乾杯の音頭を取り、食事が運ばれてくる。カンパーイ!色んな意味を込めて乾杯だー!!ではさっそくお米を・・・な!?こ、今回の食事はイターリアンだとぅ!?ここで茶碗に入った白米を要求するのは場違いにも程がある。ぐぬぬ、これまでの居酒屋オフ会とは異なるオシャンティー(この間とある漫画を読んで知った単語)な店だったのか・・・。

軽く食事をしつつ、思い出話に花が咲く。普通に考えたらこんなヤングメンと会話なんか成立する訳無いやないか・・・と考えるところだが、『バトルオペレーション』という絶対的な共通の話題が存在する為、その心配は無用。毎回思うが、そういった意味では本当にオフ会って凄いと思う。
もっとも、この3人にはヒデェ目に遭わされた思ひ出の方が多いので、会話の中に半分くらい恨み節が混ざっていたような気がしないでも無い。味方だったら限りなく頼もしく、敵だったら限りなく厄介なプレイヤー達。今だから言える事もいい話のネタとなった。

当然、その他の方々との会話も弾んだ。部隊編成時の失敗談や、最終日の思い出、過去のオフ会での出来事等、話題に事欠かない。何しろ5年。5年である。プレイし始めたタイミングや続けていた期間は異なっても、それぞれに忘れられない思い出があり、共感できる話がいくらでも出てくる。もちろん、楽しい思い出ばかりでは無い。大失敗してしまった事や、本当に後悔している事だってある。
でも今となっては、それらも全て笑い話。何を話したって、楽しい時を過ごす事ができるのって素晴らしい。

4.その時、彼の方が降臨せり
フレンド達と色々と話をしている最中、ふと後ろから声をかけられた。おやどなた?と思いつつ後ろを振り返ると、そこには・・・

徳島監督ご本人がいらっしゃったのである!

うっわーーーー!!ままままままさか、徳島監督の方からわざわざ声を掛けてくださるなんて・・・ッきゃーー!?
お・・・おおおぅ・・・ずっと、ずっと応援してきた方が、今、今目の前に・・・。狼狽しつつも握手を求めてたのは、我が事ながらちゃっかりしている。それにしてもまさか、本当にこんな日が来ようとは!!ブログを書き始めた時・・・否、『ブルーディスティニー』で遊んでいた時には想像もしていなかった事だ。凄く嬉しい・・・言葉では表現し切れぬくらい嬉しいぃぃ!!よかった、長らくファンでい続けて、本当に良かった。
その場では軽く挨拶を交わした程度ではあったが、それだけの事でも気分が高揚しまくりで、呂律が若干危うかったのは言うまでもない。
情けない話、感激のあまり危うく涙腺が崩壊しそうになったのだが、そこはギリギリで耐え忍んだ。まーいくらファンだと言っても、目の前で急におっさんが泣きだしたら監督だって困るだろうからねぇ。その辺の理性はまだ大丈夫ダッタヨー。
しかし感激を抑え込む事はできなかった。再び席に着いた後、突っ伏したまま机を叩いてしまったのはここだけの秘密である。おっと、店員さんには内緒だぞ!?

5.感謝の意を込めて
さて宴も中盤に入った頃、村長が皆に声をかけた。皆の注目が集まる。このオフ会は、開発陣の方々へ「素晴らしいゲームを作ってくれてありがとうございました」というお礼の気持ちも含まれている。その想いを込めた「贈呈品」をお渡ししたのである。
そこで開発陣の方々に贈られたのが、“表彰状”“トロフィー”(この2点は村長のツイッターにアップされていたものだ)、そして前もって村長たちと合流して用意しておいた“写真立てに入れておいたイラスト”である。単に写真の状態で手渡すのではなく、ちゃんとした「記念品」という形で贈られる様に、思わず頬が緩んだ。

その後、何故かこの身も表彰される事に。あ、これ村長のツイッターに掲載されてたヤツだ〜。あ、イカン、また涙腺がマズイ事に。ごまかせー、ごまかせー!

6.思い出よ、形を為せ
続いて、お土産として上記した3種類の写真(イラスト×2、ディオラマ写真)の入った封筒を参加者の方々に配っていく。ささやかな土産だが、皆ブログを見ていてくれているのでネタとしては大丈夫だろう。というか、そうであって欲しい(真顔)。

ん・・・
んん・・・・・・・・・
んんん〜・・・・・・・・・・・・

よかった、思いの外喜んでくれているみたい。参加されるであろう方々の愛機を前もって伺っており、それらを全部描いているのが功を奏したのだと思う。画力が云々よりも、これを見る度に『バトルオペレーション』の事を思い出してくれたら、いいなぁ。

すると、今度は開発陣の方々からもお土産を頂いた。『バトルオペレーション』仕様のクリアファイルとポストカード(視聴者プレゼントになっていた代物ダヨ)、そして「先行試作型」の陸戦型ジムWR装備とザク(重装備仕様)が使用可能になるシリアルコード(何故か中国語バージョン)である!
ウェーイ!数少ない公式グッズだーー!!
当然の如く、キャンペーン時のイラストが描かれたポストカードを見る。いいねぇ、やっぱり『バトルオペレーション』の公式イラストは心ときめくものが多いぜ・・・。色々と大人の事情が複雑極まりないので画集やら何やらを出す事は無理のようだが、こういった形で手元に残せるのは非常に嬉しい。・・・これ見てたらガンプラを作りたくなってくるな・・・。

7.Believing a sign of Zeta
そして、いつの間にやら開発陣の方々にサインを書いていただく流れになっていた。こんな事もあろうかと、当時の『ブルーディスティニー』のソフト(もちろんセガサターン版だ)を始め設定資料集やらコミック(もちろん電撃覇王マガジン版だ)を持ってきていたのだが、該当するのは徳島監督だけであり、開発の方々全員が対象となればそれはちょいと合わない。むしろ先程いただいたクリアファイルこそ、その媒体に相応しい。
恐縮しつつ開発陣の皆様にサインをお願いする。皆様快く引き受けてくださり、一番上の画像のようなサイン入りクリアファイルが誕生した。正直、この時は浮かれ気分絶頂であった。そりゃそうだ、また宝物がひとつ出来たのだから。

しかしその直後、開発のある方から、背筋も凍るような言葉を投げかけられたのである。

「せっかくなんで、コレ(お渡ししたイラスト)にぶつよくさんのサインをくださいよ!」
「・・・・・・え゛っ!?(絶句)」

いやいやいやいや、サインの練習なんてした事無いヨ!(脂汗)
唯でさえ字が下手なのに、さらに記念品のイラストに直接書くだなんて・・・!頭が真っ白になるわ素で手が震えるわという状態に陥ってしまった。と、ここで閃いた。普段ブログで使用しているフォントのように、ちょいとくだけた感じで書いたらどうだろう?それなら雰囲気が出るんじゃなかろうか?よし、脱力した感じで書いてみよう。そりゃっ・・・

「うっわ(吐血)

ヒドイ。自分で言うのも何だが酷過ぎて言葉も出ない。丁寧に書いても下手故に脱力して書いて誤魔化そうなどと小賢しい事を考えたのが運の尽きである。さらにその後、(どう見ても悪ノリしている)フレンド達からも同様の要求が。や、ヤメテェェ!絶対後で後悔するから止めときなさいって!!
・・・凄まじく恥ずかしかった。ここ数年で最も恥ずかしい思いをしたんじゃなかろうか・・・。




そんなこんなで2時間半。大いに盛り上がった宴は、それはそれはあっという間に終了の時を迎えてしまった。かつて第3回オフ会の5時間ですら短く感じられたのだ、その半分の2時間半など瞬く間と言っても過言ではない。それでもその内容は充実していた。はー、楽しかったぁぁぁ!!
一応2次会にも参加したが、それはほぼ余韻を楽しんでいたようなものだ。まぁ今度は車好きなメンバーと同じテーブルになってしまい、全然話についていけなかっただけだったんだけども。

2次会終了後、ホテルに戻ることにした。喜び、楽しさを胸に、とてもいい気分でベッドに入る。適度な疲労感と大きな満足感、これは心地よく眠・・・

・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・ね・・・眠れん・・・(脂汗)

どうしたことか、異様に意識がはっきりし続けてしまい、寝たいのに全然眠れなかったのである。うぎぎぎぎ、何故だ?何故眠れん!?何とか寝ようとゴソゴソしていたのだが、結局午前4時半くらいまで意識があった。流石にその先は寝たらしく、記憶が無い・・・
・・・が、自然と目が覚めたのは翌朝午前7時過ぎであった。早いよ!3日にも大事な予定があるんだから、いっその事10時くらいまで寝ておけばいいものを・・・。自覚は無かったが、ずっと『興奮冷めやらぬ』状態だったのだろう。こういうのは、年齢なんて関係ないんだねぇ。

まったくまったく、オフ会は本当に楽しいなぁ。同じゲームをずっと好きでいる者同士で集まって大いに楽しむことができる。繰り返しになるが、確固たる共通の話題があるから年齢性別関係無く大いに語り合える、というのは本当に素晴らしい事だ。
この機会を得られたことそのものに感謝しきりである。

このブログを始めて良かった。
素晴らしい人達に出会えて良かった。
このゲームで遊べて、本当に良かった。


これでもう、直接『バトルオペレーション』に関する話を新たに書く事は無いだろう。でも最後に、本当に良い思い出ができた。『バトルオペレーション』のサービス終了は確かに寂しいが、幕引きとして今回のオフ会は最高の場だった。これでまた、前を向いて進んで行こう。

再び、『バトルオペレーション』と同じくらい思いっきり夢中になれる作品に出会える事を、夢見て。

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